北海道を舞台にしたおすすめ映画 広大な大地で生まれた名作の数々【北海道出身俳優も紹介】
タップできる目次
- 北海道を舞台にしたおすすめ映画を紹介 広大な大地で紡がれる名作を厳選
- 『しあわせのパン』(2012年)
- 『愛を積むひと』(2015年)
- 『私の男』(2014年)
- 『そこのみにて光輝く』(2014年)
- 『探偵はBARにいる』(2011年)
- 『星守る犬』(2011年)
- 『ぶどうのなみだ』(2014年)
- 『オーバー・フェンス』(2016年)
- 『そらのレストラン』(2019年)
- 『きみの鳥はうたえる』(2018年)
- 『銀の匙 Silver Spoon』(2014年)
- 『海炭市叙景』(2010年)
- 『犬と私の10の約束』(2008年)
- 『狙った恋の落とし方。』(2008年)
- 『ガチ☆ボーイ』(2008年)
- 『うた魂(たま)♪』(2008年)
- 『Little DJ 小さな恋の物語』(2007年)
- 『雲のむこう、約束の場所』(2004年)
- 『鉄道員(ぽっぽや)』(1999年)
- 『Love Letter』(1995年)
- 『南極物語』(1983年)
- 『駅 STATION』(1981年)
- 『幸福の黄色いハンカチ』(1977年)
- 『遙かなる山の呼び声』(1980年)
- 『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』
- 『網走番外地』(1965年)
- 『飢餓海峡』(1964年)
- 『喜びも悲しみも幾歳月』(1957年)
- 北海道出身の俳優・女優を紹介
- TEAM NACS
- 小日向文世
- 生田斗真
- 大政絢
- 北海道に行きたくなる!魅力的な作品に注目
北海道を舞台にしたおすすめ映画を紹介 広大な大地で紡がれる名作を厳選
日本の北部に位置し、自然環境的にも文化的にも独特のものを持つ北海道は、数々の名作映画の舞台になってきました。今回はその中からおすすめの作品をピックアップ。 美しい風景の中で育まれるほっこりとした物語や、厳しい自然と闘う人たちを描いた作品など、この土地ならではの魅力あふれる作品がたくさん生まれてきました。また記事後半では北海道出身の人気俳優を紹介しています。
『しあわせのパン』(2012年)
洞爺湖・月浦発の心温まるおはなし
洞爺湖のほとりでパン屋さんを営む夫婦とお客さんが繰り広げる、優しい気持ちになれる映画です。夫婦役の原田知世と大泉洋が、訪ねてくる個性豊かなお客さんとともに春夏秋冬のおはなしを丁寧につむぎます。 「知られざる北海道の魅力を伝える」というコンセプトのもとにつくられ、洞爺湖とそれを取り囲む大自然の四季折々の表情を織り込みながらストーリーが展開していきます。
『愛を積むひと』(2015年)
北海道へ舞台を移しアメリカの名著を映画化
『愛を積む人』は、アメリカの作家エドワード・ムーニー・Jr.による『石を積むひと』を基盤に再構成された映画です。アメリカから日本へと場所を移して登場人物の夫婦愛や親子愛を丁寧に織り込んだ作品となっています。 映画の舞台となったのは「日本で最も美しい村」として認定された美瑛町です。四季の表情を成す美瑛町の景色をバックに物語が展開していきます。
『私の男』(2014年)
直木賞を受賞した原作の雰囲気を緻密に再現
桜庭一樹原作の直木賞受賞作品を映画化したのが『私の男』です。大地震による津波で家族を失った主人公の竹中花は奥尻島から紋別市へ移り住み、親戚の腐野淳悟とともに暮らし始めます。性的虐待や近親相姦のテーマを根底に置いた作品です。 本作は第36回モスクワ国際映画祭コンペテイション部門の最優秀作品賞、第69回毎日映画コンクールの日本映画大賞を受賞しました。
『そこのみにて光輝く』(2014年)
綾野剛が主演を務めた函館三部作のひとつ
『そこのみにて光輝く』は、『海炭市叙景』『オーバー・フェンス』と並んで函館三部作と呼ばれる佐藤泰志原作の映画です。綾野剛が主演を務めたことで話題を呼び、第87回アカデミー賞には外国語映画賞部門に日本代表として出品されました。他にも数々の賞を受賞している作品。 愛を失った佐藤達夫と、全てを諦めた大城千夏の薄暗い雰囲気を持つラブストーリーです。
『探偵はBARにいる』(2011年)
すすきのを舞台とするハードボイルドな映画
「ススキノ探偵シリーズ」という東直己の推理小説をもとに、大泉洋と松田龍平がタッグを組んだ映画です。 札幌市すすきののバーに出入りする二人の探偵にスポットを当てた本作は、脚本やプロデューサー、音楽などにドラマ『相棒』の主要スタッフが起用されています。
『星守る犬』(2011年)
村上たかしの大人気コミックを映画化
西田敏行が主演の『星守る犬』は、村上たかし原作の大人気コミックを映画化した作品です。病を患い、妻から離婚を言い渡された西田敏行演じるおとうさんが愛犬のハッピーと一緒に旅をするという内容。北海道では名寄市で映画の撮影が行われました。 おとうさんの事柄に深く関わる奥津京介役に玉山鉄二、川村有希役に川島海荷が起用され、話題を集めました。
『ぶどうのなみだ』(2014年)
大泉洋演じる元音楽家が理想のワインを追い求める
『しあわせのパン』に続き、主演・大泉洋と監督・三島有紀子がタッグを組みました。舞台は空知(そらち)。札幌と旭川の間に位置し、ワインの生産が盛んな地域です。 主人公のアオ(大泉洋)も、理想の味を求めて日々ワイン造りに励んでいます。小麦を育てる弟のロク(染谷将太)とともに、静かな生活を送っていました。そこへキャンピングカーに乗った不思議な女性・エリカ(安藤裕子)が現れて……というストーリーです。 また、この物語のもう一つの主役と言えるのが音楽です。アオは元音楽家であり、彼に変化をもたらす女性・エリカは、シンガーソングライターの安藤裕子が演じています。ときに切なく、ときにコミカルに、全編にわたってさまざまな音楽が作品を彩りました。
『オーバー・フェンス』(2016年)
オダギリジョー×蒼井優 生きづらさを抱えた男女が函館で出会う
芥川賞候補にもなった佐藤泰志の同名小説の映画化です。『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』に続く「函館三部作」の第三作にあたります。 『天然コケッコー』や『マイ・バック・ページ』などを手掛けた山下敦弘監督のもとに、オダギリジョー、蒼井優、松田翔太、満島真之介など豪華なキャストが集結しました。 妻と離婚し、仕事もなく、故郷の函館に戻ってきた白岩(オダギリジョー)。失業保険をもらうために、淡々と職業訓練校に通う日々を送っていましたが、ある日、聡(さとし)という不思議な女性(蒼井優)に出会い、お互いに惹かれ合っていきます。 聡は感情の起伏が激しく、エキセントリックな面もありますが、同時に繊細さや可愛らしさもあわせもつ女性。この不思議なヒロインを蒼井優が魅力的に演じました。
『そらのレストラン』(2019年)
大自然の中で味わう極上の料理と熱い友情
『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』のスタッフが制作する、大泉洋主演シリーズの第3弾です。『神様のカルテ』などの深川栄洋監督がメガホンを取りました。 本作で大泉が演じるのは、北海道せたな町にある、海の見える牧場で酪農とチーズ作りに取り組む亘理(わたる)。同じく北海道出身の俳優小日向文世が、その師匠となるチーズ職人を演じました。亘理の妻役には本上まなみ、農業や畜産業を営む仲間たち役に岡田将生やマキタスポーツなどがキャスティングされました。 『しあわせのパン』では「パン」、『ぶどうのなみだ』では「ワイン」を中心に、北海道の食の豊かさが描かれてきましたが、本作はその集大成ともいえます。美しい自然に囲まれる中で、それぞれが生産した新鮮な野菜や肉を持ち寄り、みんなで囲む食卓は、見ていて幸せな気持ちになれます。
『きみの鳥はうたえる』(2018年)
若手実力派俳優たちによる青春映画
柄本佑、染谷将太、石橋静河の若手実力派が共演した作品です。北海道出身の新鋭・三宅唱が監督を務めました。原作は、『そこのみにて光り輝く』や『オーバー・フェンス』と同じ佐藤泰志の小説です。 函館市内の書店で働く僕(柄本佑)は、ある日を境に、同居人の静雄(染谷将太)、同僚の佐知子(石橋静河)と、毎晩のようにクラブに行ったり、部屋で飲んだりして一緒に過ごすようになり――。函館の街を舞台に3人のゆるく幸せな日々を描きます。 北海道が舞台といっても、本作で主人公たちが過ごすのは小さなアパートやクラブなどが中心で、そこには大自然や開放感はありません。また、彼らはそれぞれ、どこか生きづらさや閉塞感を抱えています。そんな中でも、3人の青春の日々は輝き、眩しく映るでしょう。
『銀の匙 Silver Spoon』(2014年)
Sexy Zone中島健人が主演! 大ヒット漫画の実写化
原作は、『鋼の錬金術師』などの荒川弘による漫画作品。アニメ化もされ、マンガ大賞や小学館漫画賞なども受賞した人気作です。 主演はSexy Zoneの中島健人。バラエティー番組などで見せるアイドルらしいキラキラしたイメージは封印し、自分に自信がなく、ナイーブな高校生を演じました。主人公を取り巻く先生やクラスメートは、漫画原作らしく個性の強いキャラクターが勢ぞろいしています。演じるのは、広瀬アリスや黒木華、中村獅童、吹石一恵、上島竜平など豪華キャストです。 八軒勇吾(中島健人)は、進学校で挫折を経験し、特に目的もなく農業高校に入学しました。そこで、慣れない寮生活や家畜の世話などに苦労しながらも、農業の大変さや生き物と向き合う姿勢などさまざまなことを学んでいきます。
『海炭市叙景』(2010年)
函館市出身の作家が描く砂洲の街の物語
『海炭市叙景』は北海道函館市出身の作家、佐藤泰志の小説が原作となった映画です。作中には函館市をモチーフとした架空の都市「海炭市」が登場し、その街で生きる18組の人々の心情を緻密に描写。映画は帯広出身の熊切和嘉がメガホンをとりました。 原作が芥川賞に5回も候補に選ばれるも受賞せず自殺した佐藤泰志の遺作であり、幻の作品ともいわれています。
『犬と私の10の約束』(2008年)
ペットを飼っているひとに見て欲しい映画
『犬と私の10の約束』は、函館に住むあかりとゴールデンレトリバーのソックスに焦点を当てたお話です。ソックスがあかりの家で飼われるようになる経緯から、その生涯を終えるまでを家族模様を絡めながら描いています。 『犬の十戒』という作者不明の有名な英語の詩が元になっていて、作中でもあかりの母が犬を飼う時に守らなければならない10の約束を教えるシーンが出てきます。
『狙った恋の落とし方。』(2008年)
東北海道を舞台とした中国のラブコメディ
中国で空前の北海道観光ブームを起こした正月映画です。映画の後半の舞台となるのが東北海道で、ロケも釧路や網走、美幌などで行われました。監督の馮小剛はフェリーで北海道を訪れた際に見た釧路の風景が印象的で心に残っていたため、映画に生かしたそうです。 投資で大金持ちになった主人公秦奮(チン・フェン)は結婚相手を探す過程で笑笑(シャオシャオ)と出会います。北海道旅行に出かけてのびのび自然を楽しむ二人でしたが、やがて秦奮が事件を犯し……。
『ガチ☆ボーイ』(2008年)
佐藤隆太が主演の青春映画
学生プロレス団体HWAという北海道学院大学のプロレス研究会を舞台にした青春映画です。 佐藤隆太演じる主人公五十嵐良一は自転車事故の後遺症により記憶障害があって、新しいことが覚えられません。そのためプロレスのお約束や段取りが覚えられず、常にガチンコ勝負になってしまうのです。そんな戦い方が観客に受け、五十嵐良一は一躍人気レスラーとなります。
『うた魂(たま)♪』(2008年)
合唱部の青春ストーリー
『うた魂♪』は北海道にある進学校の合唱に焦点を当てた物語です。映画の一部は北海道の函館でロケが行われました。 主人公のかすみは歌っている自分が大好き。ある日自分が歌っている最中の写真を見て、その変な顔にショックを受けます。合唱に対してすっかり情熱を注げなくなったかすみですが、他校の合唱部の番長や周りの人と関わり、再び合唱に向き合うように。
『Little DJ 小さな恋の物語』(2007年)
地域に密着したロケでリアリティあふれる作品
広末涼子が演じるFMラジオ局のディレクター、たまきの回想から始まる青春時代の思い出の物語です。たまきがラジオに関する仕事に就くことになった経緯が語られています。主要人物の少年・太郎に神木隆之介を抜擢し、等身大の学生の姿を捉えました。 ロケ地には作中と同じ函館が選ばれ、南茅部病院や函館山、函館市公民館、市立弥生小学校など地域に密着した撮影が行われました。
『雲のむこう、約束の場所』(2004年)
戦後のパラレルワールドで描かれる北海道
日本が津軽海峡を境に分割占領されてしまったら、という戦後のパラレルワールドを描いたアニメーション映画です。 蝦夷と名前を変え高くそびえ立つ塔がある北海道は、青森に住む主人公たちの憧れの場所として描かれ、「いつかあの塔のところへ行こう」と約束の場所になっていました。
『鉄道員(ぽっぽや)』(1999年)
日本アカデミー賞の主要部門を総なめした作品
高倉健主演の『鉄道員(ぽっぽや)』は浅田次郎の短編小説を原作とした映画。廃線寸前である北海道のローカル線の駅長にまつわるお話です。2000年の第23回日本アカデミー賞の最優秀作品をはじめ、数多くの賞を受賞しました。 石北本線や根室本線を使って撮影が敢行された本作は、公開時にJR北海道とタイアップが行われました。広末涼子や坂本龍一の起用で話題にもなった作品です。
『Love Letter』(1995年)
中山美穂が一人二役に挑戦した作品
北海道の小樽と神戸を舞台に展開するラブストーリーです。中山美穂演じる主人公・渡辺博子は亡くなった婚約者の藤井樹への想いを抑えきれず小樽へ手紙を送ります。すると数日後に返事がきて、奇妙な文通が始まり……。 神戸に住む渡辺博子と、小樽に住む婚約者と同姓同名の女性・藤井樹の両方を中山美穂が演じ話題を呼びました。
『南極物語』(1983年)
南極の昭和基地に置き去りにされた犬のタロとジロが、厳しい環境を乗り越え1年後に越冬隊員と再会するという、感動の実話をもとに映画化されました。ロケはカナダで敢行されましたが、最後の再会のシーンだけ日程が合わず、北海道の稚内で撮影されています。 本作は1980年の『影武者』が記録した映画興行成績を塗り替え、当時大反響を呼びました。
『駅 STATION』(1981年)
八代亜紀の「舟唄」が印象的
北海道警察本部捜査一課の刑事部長でオリンピックの射撃選手でもある英次と、居酒屋「桐子」を切り盛りする桐子、英次の妹とその周りを取り巻く人たちの人間模様を鮮やかに描いた作品です。増毛町や札幌市を中心に話が繰り広げられていきます。 英次と桐子が二人で話すシーンや、桐子の心情を描くシーンで流れる八代亜紀の「舟唄」が印象的な作品です。
『幸福の黄色いハンカチ』(1977年)
邦画ロードムービーの代表作
高倉健や倍賞千恵子、映画初出演となる武田鉄矢に桃井かおりと、そうそうたるキャスト陣で撮影された作品です。1971年の『ニューヨーク・ポスト』に掲載されたコラムを基に製作されました。 第一回日本アカデミー賞や報知映画賞など数多くの賞を受賞した評価の高い映画。釧路や網走、阿寒湖温泉や帯広など北海道全土を使って撮影され、邦画ロードムービーの名作のひとつです。
『遙かなる山の呼び声』(1980年)
民子三部作の第三作
1979年に公開された『家族』と1972年の『故郷』と並ぶ、民子三部作と呼ばれる作品のうちの一つです。『男はつらいよ』『幸福の黄色いハンカチ』を手がけた山田洋次の作品で、『幸福の黄色いハンカチ』のキャスト陣が友情出演しています。 北海道の東部、中標津にある小さな農場を舞台に繰り広げられる物語は、北海道の素晴らしい四季の風景とともに展開していきます。『遙かなる山の呼び声』は映画『シェーン』の主題曲のタイトルであり、曲のタイトルから本作の構想を練ったそうです。
『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』
網走を舞台にしたシリーズ第11作目
初夏の網走で、寅次郎は地方巡業をしている歌手のリリー松岡と出会います。お互いに弱みを見せ、うちとけるうちにリリーは寅次郎を兄のように慕うように。一方寅次郎はリリーの世話を焼くうちに次第に恋心を抱くようになります。 「男はつらいよ」第11作目の本作は初夏の爽やかな風が吹く網走の景色を堪能できる作品です。
『網走番外地』(1965年)
受刑者の間で歌い継がれてきた歌を基にした作品
高倉健が主演を務めた刑務所を舞台とする映画。網走刑務所で主人公の橘真一は、家族の為に早く出所するべく模範囚として過ごしますが、同じ部屋の3人の脱獄計画に巻き込まれていきます。 『網走番外地』は元々網走刑務所の受刑者たちに歌い継がれてきた歌で、そこに目をつけた公開当時の東京撮影所長、今田智憲によって企画されました。大雪の中の脱走劇や列車を使っての手錠切断など、高倉健のアクションが満載の作品です。
『飢餓海峡』(1964年)
海難事故と火災が意外な形で結びつくミステリー
『飢餓海峡』は水上勉の推理小説を原作とする映画で、戦後の人々の心に深く残っている悲しさや暗さに焦点を当てた作品です。 舞台は昭和22年。台風の影響により転覆し、多くの死者が出た青函連絡船の事故を調べた函館警察は、乗客名簿に載っていない身元不明の遺体を2体発見します。海難事故を同じ日に岩幌町で発生した大きな火災とも関連付け、謎が展開していくミステリー映画です。
『喜びも悲しみも幾歳月』(1957年)
石狩の美しく厳しい自然を描いた作品
第二次世界大戦の最中、厳しい生活に耐え凌ぎながら日本各地の灯台を転々とし、海の安全を守り続ける夫婦を描いた作品です。北海道は石狩灯台が物語の舞台として登場し、雪野と光太郎という二人の子供が生まれる印象深い土地でもあります。 若山彰が歌う主題歌「喜びも悲しみも幾歳月」も日本中で大ヒットとなり、1957年の芸術祭賞を受賞しました。過去の著名曲として後世に歌い継がれています。のちにテレビドラマや映画のリメイク版が制作されました。
北海道出身の俳優・女優を紹介
ここからは北海道出身の俳優や女優を紹介します。実は、北海道は多くのタレントやアーティストを輩出しています。 有名なのは大泉洋を擁するTEAM NACSのメンバーです。大学の演劇研究会からスタートし、全国区の人気劇団になりました。個人での活躍ぶりもめざましく、日本の映画・ドラマに欠かせない存在に。その他にもベテラン俳優や注目の女優など多くの才能が集まっています。 ここまでで紹介してきた作品の中にも、北海道出身の俳優を起用しているものが多くありました。そうした地元の結びつきに注目しながら観たら、より楽しめるかもしれません。
TEAM NACS
北海道学園大学演劇研究会出身で、20年以上活動を続ける演劇ユニット。メンバーは、森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真の5人です。 1996年に北海道で活動をスタートさせてから、着実に動員数を増やし続け、2018年の「PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて」では、全56ステージで80,000人を動員。全国的に高い人気を誇っています。 大泉洋は深夜番組『水曜どうでしょう』にレギュラー出演したことで大ブレイクし、人気ドラマや映画に立て続けに出演。『探偵はBARにいる』『しあわせのパン』といった北海道を舞台とする作品でも主演を務め、北海道を代表するスターの一人です。ほかのメンバーもさまざまな映画・ドラマで活躍しています。
小日向文世
1954年生まれ、北海道の三笠市出身の俳優です。1977年に演出家・串田和美による劇団「オンシアター自由劇場」に入団し、俳優活動をスタートさせます。1996年の同劇団解散まで舞台を中心に活動していましたが、その後テレビドラマや映画にも活動の場を広げました。 木村拓哉主演で大ヒットしたドラマ『HERO』や、北野武監督の『アウトレイジ』シリーズ、三谷幸喜作品など人気作にも数多く出演。悪人も、コミカルなキャラクターもこなす名バイプレイヤーです。長澤まさみ・東出昌大とともに詐欺師のトリオを演じる『コンフィデンスマンJP』シリーズも人気です。
生田斗真
1984年室蘭市生まれ。多くの人気歌手やアイドルグループを輩出してきたジャニーズ事務所に所属し、俳優業を主軸に活動しています。 1996年にNHK Eテレ『天才てれびくん』にレギュラー出演し注目を集め、1997年にNHK連続テレビ小説『あぐり』で俳優デビュー。以降数多くのドラマ・映画・舞台に出演し、俳優としてのキャリアは20年以上になります。 ドラマ『花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス』で一躍ブレイクを果たし、『人間失格』(2009年)で映画初出演にして初主演。その後は『源氏物語 千年の謎』の光源氏役、『脳男』の殺人鬼、『彼らが本気で編むときは、』のトランスジェンダーの役など、幅広い役柄を演じてきました。
大政絢
1991年北海道滝川市出身の女優です。中学生の頃に東京でスカウトされたことがきっかけで芸能界へ。「Seven teen」や「non-no」などのファッション誌でモデルとして活動を開始します。その後、バラエティ番組『林先生が驚く初耳学!』や『どうぶつピース!!』にもレギュラー出演するなど活躍の場を広げています。 女優としても幅広い作品に出演。映画では、染谷将太とともに主演を務めた『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』や矢沢あいによる人気漫画の実写化『パラダイス・キス』など話題作に多数出演してきました。
北海道に行きたくなる!魅力的な作品に注目
北海道発の名作映画は数多くあります。ストーリーやキャストはもちろん、北海道ならではの大自然や四季折々の美しい景色、美味しい食べ物なども北海道映画の魅力です。 ぜひこちらで紹介した作品を見て、北海道の魅力に浸ってみませんか。地元の人は北海道への愛がいっそう強まり、道外の人はきっと「北海道に行ってみたい」という気持ちが高まるはずです。