2020年2月20日更新

山が印象的なおすすめ映画6選 過酷な雪山や極限の登山を描いた名作たち【2020最新】

『エベレスト 3D』ジェイソン・クラーク
©UNIVERSAL PICTURES/zetaimage

「そこに山があるから」との名言があるように、人は山に不思議と魅力を感じてしまうもの。またそんな山を舞台とした映画も数多く存在しています。本記事ではそんな山映画の中から、ciatrオススメの作品を紹介しましょう。

目次

あなたは「山」の真の姿をまだ知らない、邦・洋の名作を紹介

映画では時にスリリングな物語の舞台となり、時に観客をも包み込むような存在感を見せるのが、「山」です。 そこでこの記事では、ciatr選出の山が印象的な映画6作品を紹介します。

名作山岳映画【邦画編】

まずは山が印象的な良作の邦画を3本紹介しましょう。どの作品も美しく過酷な雪山の姿が描かれており、重みのあるストーリーと共に、見応えある映画となっています。

『岳 -ガク-』(2011)

小栗旬主演の本作は、山岳愛好家のバイブルとも呼ばれた石塚真一による漫画『岳 みんなの山』が原作です。 民間の山岳救助ボランティアとして山を知り尽くした島崎三歩の暮らす山に、山岳遭難救助隊の新人・椎名久美がやってきます。三歩の元で山を学ぶも、うまくいかない日々が続いていた久美。そんな折、猛吹雪の影響で多重遭難が発生し――。 本作は山の素晴らしさを伝えるために、本物の山にこだわって撮影が行われました。八ヶ岳でクランクインとなり、八方尾根、奥穂高岳、立山連峰など標高3000メートル級で撮影を敢行。様々な山の表情を収めることに成功しており、夏の山の清々しさや冬の山の厳しさまで、美しい山を堪能することができます。

『劔岳 点の記』(2009)

新田次郎の同名小説を原作とする本作は、日本を代表するカメラマンの木村大作が初めて監督を務めました。主演の浅野忠信のほか、香川照之や松田龍平ら豪華俳優陣が出演。 明治時代末期、陸軍参謀本部陸地測量部の柴崎は未開の地・剱岳の測量と登頂を命じられます。仲間たちと共に挑む柴崎でしたが、悪天候など想像を超えた困難が待ち受けていました。日本地図完成のために山へ立ち向かう、測量士の命がけの物語が描かれています。 富山県の剱岳を舞台とする本作は、200日以上の撮影が行われ、当時の測量士の目線を大切にするために、CGや空撮に頼っていないのが特徴。「厳しい中にしか美しさはない」という方針が立てられていたため、体感温度がマイナス40度にもなる雪の立山連峰や剱岳を登ることで、当時を再現した姿が撮影されています。 恐ろしくも美しい山の魅力を感じられる作品です。

『八甲田山』(1977)

新田次郎の小説『八甲田山死の彷徨』を基にした本作では、高倉健、緒形拳、北大路欣也が主演しています。 1901年、日露戦争が目前まで迫った日本軍では、雪や寒さに対しての寒地訓練の不足が問題とされていました。そこで冬の八甲田山が訓練の場所として選ばれます。神田と徳島が望むことになるも、その行軍の様子は対照的なものでした。 大部隊で自然を克服しようする神田と、少数精鋭の部隊で自然に逆らわない徳島。彼らは雪山でなにを見るのでしょうか。 本作の撮影は実際に、真冬の青森県の八甲田山で行われ、日本映画史上でも屈指の過酷さだったと言われています。その過酷さは何人かの俳優が耐えられずに脱走したといった噂や、裸で凍死する兵卒を演じる俳優の肌の色が紫色に映っているのはメイクではなく本当に凍傷になりかけていたため、といった逸話が残っているほど。 実際の厳冬の中で撮影が行われているため、映し出されるその様は映画の域を超えており、これ以上ないリアリティを感じさせます。

名作山岳映画【洋画編】

ここからは山が印象的な洋画をピックアップ。厳かな山々の描き方が多い邦画に対して、壮大な山を舞台に激しいアクションが繰り広げられる映画が多いのが特徴です。

『クリフハンガー』(1993)

「ロッキー」や「ランボー」シリーズで知られるシルベスター・スタローン主演作。 主人公のゲイブはロッキー山脈でレスキュー隊の仕事に就いていましたが、親友ハルの恋人救助に失敗してからは仕事から離れていました。そんなある時、財務省の秘密輸送機が国際犯罪組織に襲われ、1億円を詰めたトランクは山中へと消えてしまいます。 組織のボスであるクウェイランに脅され、ゲイブとハルは雪山でトランクを探すことに……。 史上初標高4000メートルのエンターテインメントと銘打たれているだけあり、切り立った断崖で繰り広げられるアクションは必見です。

『バーティカル・リミット』(2000)

本作では「007」シリーズの「ゴールデンアイ」や「カジノ・ロワイヤル」で知られるマーティン・キャンベルが監督を務め、クリス・オドネルが主演しました。 ピーターとアニーの兄妹には、登山事故によって父親を目の前で失った過去が。ピーターは山を下りて自然写真家の道に進み、アニーは父の遺志を継いでトップクライマーとなっていました。 しかしアニーは雪崩に巻き込まれ、クレバスに閉じ込められてしまいます。その知らせを聞き、ピーターは仲間と共に救出を決意。ピーターたちは、人間の精神と肉体がわずかな時間しかもたないという「バーティカル・リミット(限界高度)」に挑みます。 崖から滑り落ちそうな場面では手に汗握るような緊迫感があり、山での救助の危険さが真に伝わる1作です。

『エベレスト 3D』(2015)

1996年にエベレストで起きた大量遭難事故を映画化した作品。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のジェイソン・クラークが主演を務めました。 世界各地から集まったベテランの登山家たちがエベレストの登頂を目指すも、様々なトラブルによって下山が遅れてしまいます。天候が急激に悪化し、一行は人間が生きていられない死の領域「デス・ゾーン」で窮地に陥り――。 ジョシュ・ブローリン、ジェイク・ギレンホール、サム・ワーシントン、キーラ・ナイトレイら実力派俳優が多数出演しており、その演技力によって映画の緊張感を高めています。3Dで描かれたエベレストは美しくも恐ろしく、本当に起きた事件だからこその衝撃を受けること請け合いです。

ciatr編集部オススメのほのぼの山映画を紹介

ここまでは邦画・洋画部門で山が印象的な映画を紹介しましたが、どれも雪山の恐ろしさを描いた作品でした。そこで次に紹介するのは、ciatr編集部がおすすめする“ほのぼの”山映画。 怖さから山を学ぶのもよしですが、心温まるような山の魅力をお伝えします。

キツツキと雨(2012)

本作は、第24回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、第8回ドバイ国際映画祭では最優秀脚本賞と最優秀編集賞、さらに主演の役所広司が最優秀男優賞を受賞したコメディ映画です。 『南極料理人』の沖田修一が監督を務めた本作。ひょんなことで出会うこととなる、無骨な木こりを役所広司、気弱な映画監督を小栗旬が演じています。 のどかな村にある日、ゾンビ映画の撮影隊がやってきました。60歳の木こりの克彦はひょんなことから撮影を手伝うことに。その中で、スタッフを上手くまとめられない25歳の新人監督・幸一と交流を重ね、次第に変化が生まれていきます。 田舎にある村が舞台となっており、都会ではなく山村だからこその穏やかな空気が流れている本作。これまで紹介してきた過酷な雪山とは違い、雄大な山の包容力を感じられます。 幸一や克彦らの会話もコミカルでクスっと笑えるため、疲れている時に観るのがおすすめな、心温まる山映画です。

山は優しくも厳しくもある存在!映画を通して山を学ぶ

どんなに険しくても登山家が後を絶たないほどに、人々を引き付ける魅力を持っているのが山です。この記事では山の持つ、恐ろしい面と美しい面を紹介しました。 そんな表裏一体の魅力を持っているからこそ、人は山に惹かれてしまうのではないでしょうか。山が恋しくなった時は、是非「山」映画をお楽しみください。