ダン・エイクロイドって誰?
1952年、カナダはオタワに生まれたダン・エイクロイドはアメリカで活躍するコメディアン、脚本家、俳優。この道に進む前はカールトン大学で社会学と犯罪学を専攻しますが、中退します。その後ナイトクラブでのコメディアンとしての活動を始め、即興コメディグループ『セカンド・シティ』へ在籍しました。
『サタデー・ナイト・ライブ』で一躍有名に
ダン・エイクロイドが注目されたのはアメリカのショウ番組、『サタデー・ナイト・ライブ』に出演したのがきっかけでした。この番組は1975年から現在まで続く長寿番組で、コメディアンの登竜門とも言われています。
ダン・エイクロイドは1976年からレギュラーとして登場し、ジミー・カーターやリチャード・ニクソン(共に元アメリカ大統領)など著名人のモノマネで大人気となりました。
ジョン・ベルーシと『ブルースブラザーズ』(1980年)でタッグを組む!
ダン・エイクロイドの良き友人で仕事仲間だったのが、アメリカのコメディアン、ジョン・ベルーシでした。2人は『サタデー・ナイト・ライブ』でもコンビを組んでおり、その中のコーナー『ブルース・ブラザーズ』が大ヒット。2人を主演に同名映画が公開されたほどでした。
もともと『ブルース・ブラザーズ』はバンドにコメディやミュージカルの要素を足したようなコーナーでした。映画はジェイク(ベルーシ)とエルウッド(エイクロイド)の兄弟が、子供時代を過ごした孤児院の危機を救うべくバンドで資金を集めるというストーリー。ダン・エイクロイドは脚本も手がけています。
映画『ゴーストバスターズ』の生みの親!
ダン・エイクロイドのヒット作といえば『ゴーストバスターズ』(1984年)。4人の科学者が幽霊を退治していくコメディですが、エイクロイドはこの映画のアイデアを出した張本人で、脚本も手がけています。
彼の役は科学者の1人、レイモンド・スタンツ博士。当初主役のピーター・ヴェンクマン博士役には親友のジョン・ベルーシを考えていましたが、彼が1982年に急逝。ビル・マーレイが演じることになったそうです。親友ベルーシの死を乗り越えて製作した『ゴーストバスターズ』は世界中で大ヒットとなりました。
超自然現象を信じている
そもそもダン・エイクロイドが『ゴーストバスターズ』のアイデアを得たのは彼が超自然現象を信じているから。というのも彼の父方の家系が霊媒体質で、幼い頃からUFOや幽霊が身近なものだったのだそうです。『ゴーズトバスターズ』は科学系の雑誌を読んでいるときに思いついたのだとか。
妻は元女優のドナ・ディクソン
『スター・ウォーズ』のレイア姫役で有名なキャリー・フィッシャーと婚約していたこともあるダン・エイクロイド。その婚約は破棄されましたが、その後共演をきっかけに女優ドナ・ディクソンと結婚しました。3人の子どもをもうけています。
パール・ハーバー攻撃を描いた映画との縁があるダン・エイクロイド
脚本家としての活動と並んで俳優としても評価されているダン・エイクロイド。コメディのみならずシリアスな役どころの評判も上々です。パール・ハーバー(真珠湾)攻撃を題材にした映画に縁があります。
スピルバーグの初期作品!あの日本人俳優も出演していた
『ジョーズ』が大ヒットした後のスティーブン・スピルバーグの作品『1941』(1979年)。パール・ハーバー攻撃から数日後、ハリウッドへの攻撃を目論む日本軍と、それを迎え撃つアメリカ側を描いた作品です。
エイクロイドはフランク・トゥリー軍曹として、ジョン・ベルーシと共演しています。また、日本軍側で三船敏郎が出演しているのにも注目です。
大ヒットラブストーリー!戦争が引き起こした悲しい三角関係を描く
日本でも大ヒットした『パール・ハーバー』(2001年)。パール・ハーバー攻撃をテーマに2人のアメリカ人兵士と1人の女性をめぐるラブストーリーで、主演のベン・アフレックとジョシュ・ハートネットの人気が出たのもこの映画がきっかけでした。
エイクロイドは海軍省情報部で働くサーマン大尉を演じました。