2019年10月10日更新

キャリー・フィッシャー、レイア姫役で有名すぎる女優の知られざる生涯

キャリー・フィッシャー スター・ウォーズ
©︎Supplied by LMK

『スター・ウォーズ』シリーズのレイア姫として有名な大女優キャリー・フィッシャー。成功の影で、ドラック中毒に陥った過去など、彼女の人生はまさに波瀾万丈でした。そんなキャリーのデビューからその若すぎる死までの軌跡を紹介します。

目次

女優 キャリー・フィッシャーの生涯を振り返ろう!

「スター・ウォーズ」シリーズのレイア姫役として世界中で人気を誇るキャリー・フィッシャー。2017年にその生涯を終えてからもその人気は衰えることを知らず、シリーズ最新作にしてスカイウォーカー・サーガのしめくくりとなる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』にも、生前の未使用映像を使って登場することが明らかになっています。 今回は、そんなキャリー・フィッシャーの生涯を振り返っていきましょう。 ※この記事にはキャリー・フィッシャー出演作のネタバレが含まれます。ご注意ください!

キャリー・フィッシャーのプロフィールを紹介!

キャリー・フィッシャー
© WENN.com/zetaimage

■本名:キャリー・フランシス・フィッシャー(Carrie Frances Fisher) ■生年月日:1956年10月21日 ■出身地:アメリカ、カリフォルニア州ビバリーヒルズ ■職業:女優、映画脚本家、脚本監修 ■著名な家族:エディ・フィッシャー(父)、デビー・レイノルズ(母)、ビリー・ラード(娘) ■死去:2016年12月27日 ■享年:60歳 1956年、カリファルニア州ビバリーヒルズで生まれたキャリー・フィッシャー。歌手のエディ・フィッシャーを父に、『雨に唄えば』に出演した女優デビー・レイノルズを母に持つサラブレッド女優です。 フィッシャーは、1977年の『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でレイア・オーガナを演じ、一躍スターとなりました。しかし、その後のキャリアは伸び悩み、私生活のスキャンダルとも相まって表舞台からは遠ざかってしまいます。一方で、脚本家や脚本監修(スクリプト・ドクター)としても活躍。 その後、2015年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で30年ぶりにレイア役を演じ、話題になりました。

60歳で惜しまれつつも人生の幕を閉じる……

2016年12月23日、キャリー・フィッシャーは、ロンドンからロサンゼルスへ向かう飛行機内で心臓発作を起こし、到着したロサンゼルスの病院で緊急入院したとの一方が世界中を駆け巡ります。一時は安定したと報じられたものの、12月27日、容態が急変し死去したと発表されました。享年60歳でした。 翌28日には、母デビー・レイノルズが脳卒中で亡くなっています。

ようやく発表された死因とは

死後約半年が経った2017年6月16日、ロサンゼルス郡検視局はフィッシャーの検視結果を発表しました。その内容は心臓の問題だけでなく、睡眠時無呼吸症候群とドラッグ等その他複数の要因が関係したものであったというものです。 フィッシャーの体内からは、アルコールとともに、コカイン、メタドン(ヘロイン中毒の治療薬)、MDMA、アヘンといった薬物が検出され、発作までの3日間、コカインを摂取していた事も明らかにされました。ただ、複数のドラッグの影響はあるものの、直接の死因となったかどうかは断定できなかったという事です。

ドラッグ依存症と闘い続けた一生

この報告を受けてキャリー・フィッシャーの娘で女優のビリー・ラードは、フィッシャーが一生をかけてドラッグ依存症や精神病と闘い、その為に世を去る事になったと語っています。 一時はドラッグ依存症を克服したと思われていたキャリー・フィッシャーですが、結局は完全には断ち切れず人生を終えることになってしまったという残念な結果となってしまいました。

キャリー・フィッシャー演じるレイアはシリーズ9作目『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』にも登場!

2015年から始まった続3部作の2作目『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)が遺作となってしまったキャリー・フィッシャーですが、スカイウォーカー家の物語をしめくくる3作目『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』にも登場することが判明しました。 一時は最終作にレイアは登場しないと言われていましたが、2019年8月に開催されたディズニーのファンイベント、D23 Expoで監督のJ.J.エイブラムスは「レイアは本作の中心である」と語りました。 エイブラムスはVarietyのインタビューで「我々は、この物語をレイアなしでしめくくることは不可能だと気がつきました。そして、エピソード7で撮影した未使用の映像を再利用することにしたのです。」と明かしています。 「スカイウォーカーの夜明け」での、レイアの活躍が待ち遠しいですね。

キャリー・フィッシャーの主な出演作を紹介【ネタバレ注意】

キャリー・フィッシャー『ブルース・ブラザーズ』
©Universal Pictures/zetaimage

「スター・ウォーズ」のレイア姫役をはじめとし、女優として活躍してきたキャリー・フィッシャー。その生涯を、出演作をとおして振り返ってみましょう。 以降の見出しには、出演作のネタバレが含まれますのでご注意ください!

1969年:母親の出演作品で女優デビュー

キャリー・フィッシャーは13歳のときに母親が出演する『Irene』で初舞台を踏み、女優としてデビューしました。 また、同年には弟のトッド・フィッシャーとともにテレビスペシャル『Debbie Reynolds and the Sound of Children』に出演しています。

1975年:『シャンプー』で映画初出演を果たす

1975年に公開された映画『シャンプー』は、ビバリーヒルズの美容師ジョージを主人公とする物語。マダムたちに大人気のジョージは、いつも上流階級の女性との情事に熱中しています。しかし、そんな生活にも嫌気がさし、ジョージは美容師として独立開業を目指すことに。そのために顧客のマダムを利用しようと考えますが……。 ハリウッドの上流社会を痛烈に風刺した本作で、キャリー・フィッシャーは劇場用映画初出演を果たしました。

1977年:「スター・ウォーズ」のレイア姫役で大ブレイク!

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でレイア姫役に大抜擢!

1977年の『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』が爆発的なヒットとなり、その後も続編が次々と公開されたSF超大作「スター・ウォーズ」シリーズ。キャリー・フィッシャーは、反乱軍に参加するレイア・オーガナ姫役で大人気となります。 レイア姫役には、当時すでにスター女優だったメリル・ストリープをはじめ多くの候補者がいましたが、見事キャリー・フィッシャーが役を射止めました。

その後のシリーズでも活躍

『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』C-3PO、ジャバ・ザ・ハット、レイア
© & TM Lucasfilm Ltd./zetaimage

「エピソード5/帝国の逆襲」(1980)では、レイア姫とハン・ソロが反発しながらも惹かれ合っていく様子が描かれます。 またレイア姫は、3部作の最終作となった「エピソード6/ジェダイの帰還」(1983)で、ジャバ・ザ・ハットからハン・ソロを救出するなどの活躍を見せました。

1980年:『ブルース・ブラザーズ』への出演と薬物依存症

1980年に公開された『ブルース・ブラザーズ』は、アメリカの人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」の人気キャラクターを主人公としたミュージカル・コメディ映画です。 刑務所から仮出所したブルース兄弟の兄ジェイクは、迎えに来た弟のエルウッドとともに彼らが育ったカトリック系の孤児院に出所の挨拶に行きます。しかし、孤児院が固定資産税を払えないために立ち退きを要求されていることを知った彼らは、孤児院を救うため昔の仲間を集めてバンドで稼ごうと思い立ちます。 本作には、ジェームズ・ブラウンやアレサ・フランクリンなどブラックミュージックの伝説的ミュージシャンが多数出演。キャリー・フィッシャーは、ジェイクの命を狙う謎の女を演じています。

本作のキャストとともにドラッグに溺れる

「スター・ウォーズ」での成功後、キャリー・フィッシャーはプレッシャーに耐えられずドラッグに手を出してしまいました。 彼女は『ブルース・ブラザーズ』でブルース兄弟を演じたジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイドらとともにドラッグに溺れ、病院へリハビリに通う生活を送っていたようです。

1987年:自伝的小説『崖っぷちからのはがき』を出版

1987年、キャリー・フィッシャーは薬物依存症に苦しんだ経験を『崖っぷちからのはがき』という自伝的小説にして発表しました。「何かへの依存を断ち切りたいと思っている人に読んでほしい」というキャッチコピー通り、ドラッグ中毒の主人公がドラッグから抜け出すためもがく姿が描かれています。

1989年:『恋人たちの予感』で主人公の親友役に

ある男女の11年に渡る恋と友情を描く『恋人たちの予感』。「男女の間に友情は成立するか」という命題に苦しむ主人公たちを描き、主演のメグ・ライアンのキュートさが注目を集めました。 キャリー・フィッシャーは、ライアン演じるサリーの親友マリー役で出演しており、奥手なサリーに次々と男性を紹介するも、自分が男性とくっついてしまうというちゃっかりキャラを演じています。

1991年:自著が『ハリウッドにくちづけ』のタイトルで映画化される

『崖っぷちからのはがき』は、1991年に『ハリウッドにくちづけ』という題名で映画化されました。 女優のスザンヌ・ヴェイル(メリル・ストリープ)は、ある日ドラッグの過剰摂取により意識を失い病院に運ばれます。幸い意識は回復したものの、幻覚症状と闘う辛い日々が続きました。その後、スザンヌのもとに母ドリス(シャーリー・マクレーン)が見舞いに訪れます。ミュージカルスターとして名を馳せた母とスザンヌの間には葛藤が絶えませんでしたが、入院を機に再び2人は絆を取り戻していきます。 女優としての復活を目指し、ドラッグ依存症と格闘するスザンヌ。原作者であるフィッシャーの体験が詰まった一作です。

1991年:昼メロ俳優たちの愛憎コメディ『ソープディッシュ』に出演

1991年に公開された映画『ソープディッシュ』は、ソープオペラ(昼メロ)出演俳優たちがスキャンダルを利用して、お互いに潰し合おうとする様子を描くコメディです。 フィッシャーは、ロバート・ダウニー・Jr.演じるプロデューサーとともに、主演女優の人気を引きずり降ろそうとする女優モンタナを演じています。

〜2015年:セルフパロディや本人役での出演も

レイア姫役であまりにも有名になってしまったキャリー・フィッシャーは、そのイメージのために別の役を演じるのが困難になってしまった部分もあったようです。 しかし、「スター・ウォーズ」続3部作が始まる2015年までには、ホラー・コメディ『スクリーム3』(2000)や、スター・ウォーズファンが引き起こす騒動を描いた『ファンボーイズ』(2008)などにカメオ出演し、セルフパロディを演じています。 また、人気テレビシリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』(2000)や『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』(2014)に本人役で出演したりと、自身のキャリアについて吹っ切れた様子を見せていました。

脚本家・脚本監修としても活躍!

フィッシャーは、女優として以外にも脚本家や脚本監修としても活躍しました。脚本家としては、アカデミー賞やグラミー賞授賞式の脚本を手掛けたりもしています。

波乱万丈の人生を送ったキャリー・フィッシャー

キャリー・フィッシャー
© Euan Cherry/WENN.com/zetaimage

「スター・ウォーズ」のレイア姫役として大ブレイクし、その後多くの困難にぶつかりながらも戦い続けたキャリー・フィッシャー。家族や多くの俳優仲間から慕われ、惜しまれつつもその生涯に幕を下ろしました。 2019年12月20日に公開されるスカイウォーカー・サーガの最終作、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でスクリーンに復活する彼女の勇姿を目に焼き付けましょう!