映画『アメリ』についてあなたの知らない奇妙な15の事実

2017年7月6日更新

2001年公開のフランス映画『アメリ』はファンタジックなパリの街を舞台にしたキュートで夢のような映画。アメリを演じたオドレイ・トトゥを一躍スターダムに押し上げました。今回は『アメリ』についてあなたの知らない奇妙な15の事実を紹介します。

かわいくておしゃれ!名作フランス映画『アメリ』

2001年に公開された映画『アメリ』は、パリのモンマルトルを舞台に、孤独で不器用な主人公・アメリの心の成長を、ブラックユーモアと愛らしい美術と映像で描く大ヒット映画です。

関心のない両親の元で周囲から切り離されて育った主人公・アメリ。他人と満足のいくコミュニケーションを取ることができないまま22歳になったアメリは、モンマルトルにある元サーカス団員が経営するカフェで働きながら、一人空想にふける毎日を送っていました。

そんなある日、とある出来事をきっかけに、他人を幸せにすることを自分の喜びだと思うようになります。自分なりの困った方法で他人を幸せにしていくアメリでしたが、ついに恋に落ちるのです。

不器用な恋を後押しする、想像上の住人やアメリを見守ってきた老人達。他人ばかりを幸せにしてきたアメリの恋は叶うのでしょうか__?

日本で興行収入16億円を突破するなどフランス映画としては稀にみるヒットとなった映画『アメリ』。今もなおファンから絶大な支持を誇る映画『アメリ』の、あなたの知らない奇妙な15の事実をご紹介します。

1.アメリじゃなくてエミリーだった!?

監督脚本を務めたジャン=ピエール・ジュネはイギリス人女優エミリー・ワトソンを思い浮かべて本作の脚本を執筆したため、当初主役はイギリス人のエミリーというキャラクターでした。

しかし、エミリー・ワトソンがプロジェクトから降りたため、やむなく主人公をフランス人のアメリというキャラクター設定に変更したそうです。

2. 主役のキャスティングが決定した瞬間!?

エミリー・ワトソンが去った後、監督は『エステサロン/ヴィーナス・ビューティ』という作品ポスターに目を奪われたと言います。そのポスターに映っていたのがアメリを演じたオドレイ・トトゥでした。

3.アメリが急増していた!?

『アメリ』公開から1年前の2000年、イギリスでアメリと名付けられた赤ちゃんは12人でしたが2002年には250人、2007年には年間1,100人にまで増加しました。

4.わざわざ手間のかかるロケ撮影をした理由!?

ジャン=ピエール・ジュネは天候などに左右されないスタジオ撮影を好む監督でした。しかし、お気に入りのスタジオの使用料が信じられないほど高騰したため、本作ではロケーション撮影を多用しなければなりませんでした。

本作のファンタジックな世界観を構築するため、パリのストリートの車を全て撤去したり落書きを消したりとかなり手間がかかっていたそうです。

5.ヤン・ティルセンに楽曲を依頼したのは偶然!?

『アメリ』の音楽を担当したのはヤン・ティルセンでしたが、ティルセンに決まるまでに様々な偶然が重なっていました。

ジャン=ピエール・ジュネが車に乗っていた時、プロダクションアシスタントが偶然ヤン・ティルセンの曲をかけたと言います。その日のうちにジュネはティルセンの全てのレコードを購入、本作の楽曲制作をティルセンに依頼することを決めたそうです。

6.カンヌ映画祭に招待されなかった理由!?

『アメリ』は公開直後からフランス国内で高い評価を獲得しましたが、なぜかカンヌ映画祭で上映されませんでした。

その理由はカンヌ映画祭の選考委員が音楽のない未完成バージョンを鑑賞したためだと言われています。

7.ブロードウェイミュージカルが上演された!?

2013年『アメリ』のブロードウェイミュージカルが公演されました。

ジャン=ピエール・ジュネはミュージカルが苦手なためミュージカル化を渋っていましたが、権利の売り上げをチャリティに寄付するために許可したそうです。

8.アメリカで一番ヒットしたフランス映画!?

『アメリ』はアメリカで約35億円の興行収入を記録、アメリカ公開のフランス映画の最高興行収入記録を更新しました。それまでは『Mr.レディMr.マダム』(約20億円)が記録を保持していました。

9.アメリの働いていたカフェが実在する!?

作中でアメリが働いていたカフェがフランスのパリに実在します。

住所はフランスパリのモンマルトル、ルー・ルピック15。アメリと名付けられたクリームブリュレを出すこのカフェは多くの観光客が訪れる名所になっているようです。

10.ブルーはレア!?

『アメリ』はレッド、イエロー、グリーンなど温かいカラーに溢れた映画です。そのため、本作の中で寒色のブルーが登場することはほとんどありません。

11.ニノは『アメリ』と真逆の作品を撮っていた!?

本作でニノを演じたマチュー・カソヴィッツは『憎しみ』(1995)というフランス、パリの人種差別を描いた作品で監督を務めた人物です。

『憎しみ』は徹底したリアリズムが評価された作品、ファンタジックなパリを舞台にした『アメリ』と対極の作品と言えます。