<七つの大罪>の印は雄豚で、位置は右首。元は金剛の称号を持つリオネス王国の聖騎士であり、10年前の王国転覆事件後、キャメロット王国に身を寄せて姿を隠していました。側近として仕えるアーサー王からは、「なくてはならない友人であり、師でもある」と称され信頼されている様子が伺えます。 高い魔力を持っており、ブリタニア大陸一の魔術師と呼ばれる人物。<七つの大罪>につけられた印もマーリンによるもので、「呪言の玉」や「バロールの魔眼」など様々な魔法具も開発しました。 今回は彼女の正体や強さなどを徹底解説していきます! ※この記事は『七つの大罪』の重要なネタバレを含みます。
『七つの大罪』マーリンの正体とは?
7人の大罪人からなる伝説の魔法騎士団「七つの大罪」の1人、暴食の罪のマーリン。露出度の高い服を身にまとっており、大人の女性を思わせるような容姿をしていますが、本当の姿は小さな子どもそのもの。魔力によって見た目を大人へと変身させていたことが明らかになっています。 このことが判明したのは「原初の魔神」の片割れであるチャンドラーとの戦いのとき。マーリンが作り出した結界「完璧なる立方体(パーフェクトキューブ)」を壊されてしまったため、マーリンはチャンドラーに「魔力封じ(マジック・シール)」を繰り出します。
そこでチャンドラーは魔力を跳ね返す「全反撃(フルカウンター)」を発動。それによりマーリンが放った「魔力封じ(マジック・シール)」が自身に降りかかることになり、大人の姿へと変えていた魔力も解かれ、本来の少女の姿が露わになったのでした なぜ身体が子どもの状態のままなのかというと、「ブリタニアの魔術師」としても知られているマーリンは知的探求心も旺盛で、自身の魔力によって自身の身体の時間を止めているとのこと。そのため、歳を取ることなく幼い子どもの姿のままを維持できているのでした。
ベリアルインの娘とは?マーリン出生の謎
十戒を前にして「自分はベリアルインの娘だ」と名乗ったマーリン。そうと聞いた十戒は恐れおののき、中には逃げ出そうとする者も現れるほどで、このことからマーリンが只者ではないことが分かります。 十戒をも恐怖させたこの「ベリアルイン」とは、賢者の都とも呼ばれていた場所の名前であり、そこで「無限(インフィニティ)」の魔力を持って生まれた天才児がマーリンでした。その後、マーリンの噂を耳にした魔神王と最高神は彼女を手中に収めようと企てるも、ベリアルインの人々は猛反対。そんな中、マーリンは2人の策略を逆手に取り、交渉を持ち掛けます。 交渉の結果として、魔神王からは「魔界の秘術に関するあらゆる知識と女神の洗脳術を防ぐ加護」、最高神からは「いかなる闇の呪いと戒禁すら無効にする加護」を授かったマーリン。しかし肝心のマーリンはどちらの味方につくこともなく、両者から怒りを買うことになります。それによってベリアルインは滅亡することになるのでした。 しかし、魔神王と最高神から加護を受けたマーリンは生き残ることができ、ゼルドリスからは「魔神王と最高神の祝福を受けし娘」と呼ばれたりと、マーリンはベリアルインを滅ぼした原因となった伝説の人物として知られるようになったのでした。
マーリンの神器は?
マーリンの神器は、表面に数千のルーン文字が刻まれた鉄球状の神器「明星アルダン」。 有事の際には精神を内部に転写することが可能で、<十戒>の一人・ガランとの戦いで肉体が石化した時にその能力が発揮されました。活動不能になった後も、問題なく周囲との意思疎通ができるほか、幻影を転写するなどその用途は多岐に渡っています。
マーリンの魔力は?
マーリンの闘級は4710とそこまで高いものではありませんが、魔力「無限(インフィニティ)」によってどんな膨大な魔法を際限なく使うことができ、さらに放った魔法は永遠に持続させることが可能となっているため、無敵ともいえる強さを持っていることには変わりありません。 そんなマーリンは数多くの技を使うことができ、代表的なものとして、魔力の効果を無効化する「絶対強制解除(アブソリュートキャンセル)」、結界を作って相手の侵入や攻撃を防ぐ「完璧なる立方体(パーフェクトキューブ)」、光を放って線上にいるものを残滅する「殲滅の光(エクスターミネイトレイ)」などがあります。
マーリンの魔法具を紹介!
探究熱心なマーリンは魔法具(マジックアイテム)の開発も行っており、物語の中でさまざまな魔法具が登場します。 呑むと身体が小さくなる「ミニマム・タブレット」は、身長915cmの巨人族ディアンヌが普通の人間サイズへと変わることができる便利なアイテムで、1粒呑むと効果が7時間持続します。かつて、リオネス王国奪還の後には、ボロボロになったディアンヌの服を直すときにも使用していました。 ゴウセルの魔力を抑えるために作られたブレスレット型の「沈静の護符」や「魔力安定薬」、ゴウセル登場当初に着ていた鎧もマーリンが作ったもので、他にも相手の闘級を可視化させる「バロールの魔眼」など、仲間のニーズに合わせたアイテムをいくつも作り出しています。
エスカノールとの関係は?
マーリンは、極めて特異な魔力「太陽(サンシャイン)」に絶望していたエスカノールが、<七つの大罪>に入るきっかけとなった人物です。魔力のせいで家族にも疎まれ、自己嫌悪に苛まれるエスカノールは、そんな自分に優しく接してくれるマーリンに恋心を抱くようになりました。 恋するエスカノールの瞳には、実物よりも可憐な姿が映っており、”太陽そのもの”に例えて想いを募らせている様子。それは10年の時を経ても変わらず、バンたちと再会した際には彼女の安否を真っ先に尋ねていました。
マーリンとアーサー・ペンドラゴンとの関係は?
キャメロット王国の王であるアーサー・ペンドラゴンの側近として身を置いていた時期もあるマーリンは、彼に関して「なくてはならない友であり、師である」と述べています。 また、メリオダスに「マーリンの目的はアーサーを護ることだろう」と尋ねられた際には「彼は希望であり、なくてはならない」という発言も。アーサーが姿を消してからは、使い魔に彼の調査を頼んでいたこともあり、マーリンにとってアーサーは大切な存在であることが分かります。 一方で彼は『罪約聖書』にて後悔していることはなにかという問いに対し、「マーリンを護れなかったこと」と答えています。どのような状況で彼女を護れなかったのか定かではありませんが、2人の間に強い絆があることは間違いないようです。 そんなマーリンとアーサーの関係性について、作者は「相思相愛ではあるが2人の間にあるのは“師弟愛”」とコメントしています。
マーリンとエリザベスの関係は?
マーリンとエリザベスは3000年前から見知った関係であるとのこと。記憶を取り戻したエリザベスがマーリンに対して「あんなに幼かった子が……」や「こんなにキレイになって、大人の女性になったのね」といった発言をしていることから、エリザベスがマーリンのことを可愛がっていたようすがうかがえます。 さらに、マーリンがエリザベスのことを「姉々(ねえねえ)」と呼んでいたことも明かされ、マーリンもエリザベスのことを実の姉のように慕っていたことが分かります。エリザベスとの知られざる関係と共に、今ではクールなマーリンの意外な一面が明らかになった瞬間となりました。
マーリンのかっこいい名言
何を考えているのか。その風貌もあいまって、謎の深まるマーリンのかっこいい名言についてまとめました。
物事の辻褄が合わぬ時は一度すべてを逆転させ考えてみるのだ。その一見不自然な行動に意味を与えた時全く別の答えが現れる
ドレファスが団員を裏切ったのか? 味方を命がけで守ったり、味方を裏切ったりと一貫性のないドレファスの行動に、団員達が困惑する中に放った言葉。もしかして、マーリンは理由を知っているのではないかと、考えさせられる言葉ですね。
久しいな同胞
84話でマーリンが再登場するシーンです。メリオダスはマーリンの再登場に険しい顔つきを浮かべます。二人の間に何があったのか?とにおわせるようなシーンでもあります。
10年前・・・私が団長から奪ったもの本当に返してもいいのだな?
力が強すぎて、暴走しそうになったメリオダスの力を奪っていたマーリン。力を返してしまえば、再び暴走してしまうかもしれない。そんな心配の末に放った言葉です。マーリンは奪う力を持っており、見た目から胡散臭い印象を抱かせますが、メリオダスのことを考えての発言から、謎多い人物ではありますがメリオダスのことは仲間だと思っていることが伺えます。
マーリンはメリオダスを裏切ったことがある!?
10年前、マーリンはメリオダスの魔力を奪い取りました。しかしその裏側には、ある理由が隠されていたのです。 当時聖騎士長だったザラトラスが無様に殺されてしまう事件が発生しました。そしてその犯人を「七つの大罪」にされてしまう一大ピンチを救ってくれた少女がいたのです。しかしその少女が怪我を負わされ、目の当たりにしたメリオダスが怒りで大暴走し始めました。 なんとダナフォール王国を滅亡させた時と同じ威力を発揮してしまったメリオダス。マーリンはメリアダスの魔力を奪うことでしか暴走を制御することはできず、リオネス王国も危うく消滅してしまうところでした。 つまり、マーリンによる裏切りだと思われた行為はメリオダスを止めるため、そして一つの王国を守るための行為だったというわけです。
アニメ『七つの大罪』でマーリンの声を演じたのは坂本真綾!
マーリンの声を演じているのは坂本真綾です。8歳頃から子役として活動しており、1996年に『天空のエスカノーレ』のヒロイン・神崎ひとみ役を演じたことで声優として一躍有名になりました。 主な出演作は、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ルナマリア・ホーク役や『桜蘭高校ホスト部』藤岡ハルヒ役、『黒執事』シリーズのシエル・ファントムハイヴ役など。 少年から大人の女性役まで演じ分ける演技派でありながら、女優・歌手・ラジオパーソナリティ・エッセイストなど多岐に渡って活躍する大人気声優です。
『七つの大罪』マーリンの今後の活躍にも注目!アーサーが動き始める時、彼女も……?
今回は<七つの大罪>のメンバーで、最強の魔術師と名高いマーリンについて、強さや人物関係を紹介してきました。 徐々に彼女の謎が明かされてきており、クールな美女だと思っていたら本体が幼女だったりと、可愛い一面が魅力的ですね。 そんな彼女が信頼を置くアーサーが動き出すとき、マーリンはより活躍していくことになるのかもしれません。なぜなら、『七つの大罪』は「アーサー王伝説」の前日譚と銘打っているため。 彼女の今後の動向にも注目です!