2019年11月5日更新

『七つの大罪』エスカノールが強すぎる!傲慢の罪を背負った男

エスカノール サムネイル画像

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『七つの大罪』傲慢の罪・エスカノールが異常に強すぎる!【ネタバレ注意】

「週刊少年」本誌の148話で、ようやく正体が明かされた『七つの大罪』最後の一人、「傲慢(ライオン・シン)のエスカノール」。これまで最強の人物と噂されており、メリオダスには「俺より強い」と言わしめ、他のメンバーからも敵に回したくない相手と認識されていました。 エスカノールは、魔神族の「十戒」に追われていたバン一行が逃げ込んだ酒場の店主として登場。手配書では威厳のある老人のように描かれていましたが、実物はひ弱そうな見た目の気弱なおじさんです。とてもじゃないですが、七つの大罪の最強の人物とは思えませんね。 しかし、十戒の襲撃に対抗するため発揮した本来の力は凄まじく、バンが苦戦した相手を難なく撃破。神器を手にしたエスカノールは異常な闘級を叩き出し、強すぎる戦闘力を見せつけました。 ※この記事は2020年12月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

闘級は5万以上!魔力「太陽(サンシャイン)」とは?

「バロールの魔眼」によって判明したエスカノールの闘級は、なんと作中トップの5万以上でした。その強さの秘密は、他の全てと比べても特異とされる魔力「太陽(サンシャイン)」。灼熱で全てを焼き滅ぼし、浄化することができる魔力だそうです。 魔力の源は、全ての生命の根源とされる2“太陽”。太陽が昇りきる正午に向けて、体格の変化だけでなく人格も高慢になり、「傲慢の罪(ライオン・シン)のエスカノール」へと変貌を遂げていきます。 正午の時点では間違いな最強ですが、反対に午前0時を迎えた時は聖騎士最弱にまで下降。普段の姿が弱々しい老人なのも、この魔力の特性によるものだったのですね。

最強の男エスカノール初登場!

登場するや否や、バンを敗走させメリオダスらも敵わなかったガランを一刀両断。 魔神の血で蘇ったガランは、魔力「臨界突破(クリティカルオーバー)」で闘級を4万まで上昇させましたが、エスカノールはその強さで終始圧倒し続けました。 強者との戦いを好むガランでしたが、「死の恐怖」を感じてしまったことで逃走。「逃げない」約束を破ったことで、戒禁の効果により石化してしまいます。最終的には、これまで最強だったガランに戦わずして勝利するという結果に終わりました。

『七つの大罪』外伝「エジンバラの吸血鬼」とは?

エスカノールの初登場は、DVD&BD『七つの大罪』第一巻の特典漫画・外伝「エジンバラの吸血鬼」です。12年前、まだ手配される前の<七つの大罪>に科せられたあるミッション。それは、エジンバラ城でのヴァンパイ制圧でした。 エスカノールは、闘級4890の吸血鬼の主・イズラフと交戦し、自分よりも遥かに大きい敵を圧倒しました。 メリオダスが時間を計算して出陣したため、フルパワーの逞しい姿を見ることができます。 さらに、巻末の作者コメントには「本編に登場させるのが怖い」という言葉も。作者すら恐れてしまう強さを持つキャラクターということで、本誌への登場が心待ちにされていました。

天上天下唯我独尊(ザ・ワン)が強すぎる!

無慈悲な太陽(クルーエル・サン)

『七つの大罪』本編の初登場時は、お世辞にも最強とは思えない見た目で登場したエスカノール。しかし、彼の本領が発揮されるのは日の出から正午の間です。 エスカノールは日の出と共に段々と体型が変化し、11時半には夜間の細身の体型からは想像も出来ないほど筋骨隆々な体型へと変貌を遂げます。夜には「僕」だった1人称も「私」に変わり、丁寧な物腰ながらも圧倒的な強さを見せるように。 この状態になったエスカノールの闘級は最大6万。「太陽」の魔力で作った巨大な熱の玉「無慈悲な太陽(クルーエル・サン)」は、湖を一瞬で蒸発させるほどの強さを誇ります。 ちなみに、エスカノールの神器・片手斧の「リッタ」はただの武器ではありません。彼の発する熱量があまりに大きすぎるため、周囲を焼き尽くさないようにリッタによって熱を制御しているのです。

ザ・ワンの準備?体格がさらに変化!

11時半の時点で、すでに6万もの闘級をたたき出しているエスカノールですが、彼の本当の実力は正午1分間に発揮されます。 11時半を過ぎると、エスカノールの肩幅は更に広く筋肉も増加し、シルエットは今まで以上に大きく変化。一人称は「我」へと一変し、性格も「傲慢の罪(ライオン・シン)」に相応しい傲慢さへと変貌します。 この状態になるとエスカノールの強さも一気に跳ね上がり、その闘級はなんと11万2000。敵による無力化攻撃をものともせず、凄まじい攻撃を繰り出すように。 そして日が昇りきって正午に入ると、彼はついに最強形態「天上天下唯我独尊(ザ・ワン)」へと突入します。持続時間は1分間と短いものの、その強さは手刀だけでアサルトモードのメリオダスに大ダメージを与えるほどです。 この状態のエスカノールの発する熱は神器「リッタ」の吸収量を大きく上回り、傲慢さも最高潮に達します。「ザ・ワン」になったエスカノールに近づくことは味方にとっても危険なので、普段の彼は正午に近づくと人気の無いところで身を潜めているようです。

天上天下唯我独尊(ザ・ワン)

エスカノールの魔力「太陽(サンシャイン)」は、正午を迎えたときに魔力が最大となります。正午から1分間の彼の状態は「天上天下唯我独尊(ザ・ワン)」と呼ばれ、最強となるのです。 ザ・ワンの能力は、極限まで魔神化を開放して暴走したメリオダスとの闘いで見られます。原作第231話から第232話をご覧ください。 このときの魔神化は「アサルトモード」と呼ばれ、かつて十戒の統率者だった頃のメリオダスそのものでした。そこに立ちはだかったのが、パワーアップとともに性格もごう慢になったエスカノール。闘級は11万4000まで上昇していましたが、闘級14万2000のメリオダスに苦戦を強いられます。 このときエスカノールは正午を迎え、ザ・ワンを発動。「聖剣エスカノール」と呼ばれる手刀だけで、メリオダスを簡単に切り裂いてしまうのでした。 十戒でさえ止められなかったメリオダスを倒すエスカノールは、間違いなく人類最強といえるでしょう。

魔神王との闘いでザ・ワン・アルティメット発動!

エスカノールが正午に発動させるザ・ワンは、その状態を1分間しかキープできません。しかし彼は、魔神王と戦うために再び得たサンシャインの力を使った際、ザ・ワンを1分間以上継続して闘っているのです。 これこそが、「天上天下唯我独尊の極み(ザ・ワン・アルティメット)」と呼ばれるもの。初出は2019年10月9日掲載の第328話です。 今までと違い、魔神王戦では100%のコンディションで挑んだエスカノール。ザ・ワン状態となった彼は、魔神王を相手に対等に殴り合います。闘級は相当なまでに上昇していることでしょう。 この正午の1分間を過ぎてからもザ・ワン状態を続けるのがザ・ワン・アルティメット。この技は、エスカノールが自らの命を削って魔力に換え、ザ・ワンを継続するというものでした。 魔神王と五分で闘えると知ったエスカノールは、諸刃の剣に手を出します。そんな犠牲を伴う彼の行動は、かつてメリオダスと交わした約束によるものだったのです。

エスカノールがサンシャインの力を手放す!?

サンシャインはもともと、四大天使の1人マエルに与えられた「恩寵(おんちょう)」の1つ。これを与えられたマエルは、四大天使最強と言われていました。 しかし、かつて聖戦が起こった時に、サンシャインの恩寵はマエルから失われてしまいます。それから約3000年後、サンシャインはエスカノールに受け継がれることとなったのです。 魔神との闘いの最中、エスカノールとマエルは対面を果たします。エスカノールは、サンシャインを返す代わりに力を貸してほしいと、マエルにお願いするのです。 しかし、今の自分にはもう恩寵を受ける資格がないと言うマエル。一方、あとわずかの命のエスカノールは、もうサンシャインに耐えられません。こういった事情もあり、結局マエルに恩寵が返されることに。サンシャインを再び宿したマエルは、エスカノール以上の威力を発揮していきます。 仲間を救うためならば能力を返すこともいとわないと言い切ったエスカノール。「七つの大罪」から受けた恩義を忘れない彼の義理堅さがはっきりと描かれています。

エスカノールに死亡フラグ!?

かつては四大天使マエルが授かった恩寵でもあるサンシャイン。その強大な力は、人の手には余るというもの。エスカノールにとっても、例外ではありませんでした。 サンシャインの能力は、陽が昇れば自動的に発動します。そして、彼の体内に毎日蓄積されていく魔力は、体に相当の負担を与えていたのです。 魔神との闘いを控えた時点で、エスカノールは吐血していました。既にかなりの負荷がかかっていることが伺えます。加えて、魔神王戦ではザ・ワン・アルティメットまで使う始末。命を懸けてメリオダスたちのために闘う彼は、もはや死ぬ覚悟ができているのでしょう。 ボロボロになりながらも、力の限りサンシャインの恩恵を受け続けてきたエスカノール。今後の物語展開によっては、いつ死んでもおかしくありません。

エスカノールが告白と共に燃える!【重大ネタバレ注意】

魔神王を仕留め、長きにわたる戦いに終止符を打った七つの大罪。しかし、エスカノールの身体は燃えさかる炎によって崩れ始めており、もう歩くことすら出来なくなっていました。 最期を悟った彼は、仲間達に感謝の言葉を贈り、マーリンには「ずっとあなたが好きでした」とついに告白。初対面から好きな女性に似ていることでマーリンが気になっていたエスカノールでしたが、いつしかそれは本当の恋に変わっていきました。 マーリンは告白に対して、「買い被りすぎだな」と返答。しかし、エスカノールは「あなたの心の片隅にでも住むことが出来た」と嬉しそうに笑いました。そんな彼の様子に、普段は強気な笑みを湛えているマーリンが珍しく寂しげな表情を浮かべます。 そしてエスカノールの身体から火が上がり、全身がボロボロと崩れ始めた瞬間。突然マーリンは燃えさかる彼に近づいていき、火傷するのも構わずキスをしたのです。 「私を愛してくれたただ1人の男の印を……この身に焼きつけよう」と言ったマーリンを見つめながら、エスカノールはこうして灰となって死亡しました。

神器は「神斧リッタ」

エスカノールの神器は、巨大な片手斧「神斧リッタ」。メリオダスが持ち運びに苦労し、ガランは持ち上げることすら困難という凄まじい重量を誇ります。ガランの見立てでは相当な名匠の作だそうですが、一体誰が作成したのか気になってしまいますね。 神器の特性は、「充填&放射(チャージ&ファイア)」。エスカノールが発する膨大な熱量を全て充填し、任意のタイミングで放射させることができます。本領を発揮した際は自制が効かないため、後で後悔することも多々あるようです。

アニメ『七つの大罪』でエスカノールを演じた声優は杉田智和

エスカノールの声優は、『銀魂』の銀時役などで知られる杉田智和が担当します。気弱そうな姿と最強の人物、2人のエスカノールの演じ分けに注目です!

『七つの大罪』最強の男エスカノールから目が離せない!

日が昇るにつれて体格や性格が変化し、正午には人間族最強となる男・エスカノール。彼が発する「太陽」の熱は強大な敵を打ち負かしましたが、それは諸刃の剣となって彼の寿命をも削っていきました。 そんなエスカノールが生涯愛したマーリンへ告白する最後の瞬間は、涙なしには読み進められない感動シーンとなっています。 2020年3月で完結した『七つの大罪』ですが、なんとすでに続編の製作が決定しており、2021年1月27日発売の週刊少年マガジン9号から連載される予定です。続編のストーリーが早くも待ち遠しいですね!