2020年4月15日更新

歴代『時をかける少女』8作を比較!実写映画/ドラマ/アニメの違いは?

「時をかける少女」サムネ

長きにわたり愛された不朽の名作『時をかける少女』。筒井康隆のSF小説を原作に、これまで実写映画3作、アニメ映画1作、テレビドラマ作品が4作製作されてきました。今回は、その8作を徹底比較!それぞれの特徴や見どころを紹介します。

目次

歴代『時をかける少女』8作品徹底比較!各主演女優にも注目

実写映画、テレビドラマ、アニメ映画と、これまで何度も映像化されてきた『時をかける少女』。その数は2020年現在で8作を数え、それぞれに魅力的な作品となっています。 また、これまでに数々の女優が本作の主人公を演じ、その後大ブレイクするなど、大きな注目を集めてきました。 今回は、この大人気作品の原作とその8つの映像化作品を紹介しましょう。あなたのお気に入りの「時かけ」が見つかるかもしれません。

原作は筒井康隆によるSF小説

映像化された『時をかける少女』共通の原作は、筒井康隆による同名SF小説です。1965年に雑誌「中学三年コース」で連載がスタートし、1967年から鶴書房より単行本が出版されました。1976年から版元が代わり、現在にかけては角川文庫から刊行されています。 青少年向けのジュブナイル小説と呼ばれる本作は、今でいうところのライトノベル的位置づけにある作品。初版から半世紀以上たった今でも、多くの人に読み継がれています。

1. 実写映画 『時をかける少女』(1983年)【主演:原田知世】

大林宣彦監督の「尾道三部作」2作目で原田知世がデビュー

1983年に公開された『時をかける少女』は、女優・原田知世デビュー作です。 本作は大林宣彦監督の「尾道三部作」の2作目として知られ、年間興行収入28億円を記録する大ヒットとなりました。ロケ地となった広島県尾道市には、今でも多くのファンが訪れています。 また、原田知世が歌う映画と同タイトルの主題歌は、松任谷由実、松任谷正隆夫妻が作詞・作曲・編曲を手がけ、累計58.7万枚もの大ヒットを記録しました。

2. 実写ドラマ『時をかける少女』(1985年)【主演:南野陽子】

「時かけ」からスケバン刑事へ!

1985年の実写ドラマ『時をかける少女』は、南野陽子の初主演ドラマです。彼女は翌1986年、『スケバン刑事Ⅱ少女鉄仮面伝説』に主演し、一躍人気アイドルに。 かつてフジテレビの人気ドラマ枠だった「月曜ドラマランド」で、単発ドラマとして放送されました。本作で和子の初恋の相手・一夫を演じたのは、マルチタレントの中川翔子の父である中川勝彦です。

3. 実写ドラマ『時をかける少女』(1994年)【主演:内田有紀】

当時の人気若手俳優が勢ぞろい!

2度目のテレビドラマは内田有紀主演で1994年に、フジテレビで連続ドラマとして放送されました。 本作には、原作者である筒井康隆も出演。 チーフディレクターは映画「呪怨」シリーズ、ドラマ『沙粧妙子 最後の事件』(1995年)などを手がけた落合正幸が務めています。 内田有紀のほかにも、袴田吉彦、河相我聞、鈴木蘭々、菅野美穂ら、当時大人気を誇った若手俳優が顔を揃えた本作。 当時歌手として人気を獲得しはじめた安室奈美恵も、主人公の妹役で出演しています。

4. 実写映画『時をかける少女』(1997年)【主演:中本奈奈】

角川春樹本人がメガホンを取った作品

大林宣彦版をプロデュースした角川春樹自らがメガホンを取り、中本奈奈主演で製作された実写映画2作目。昭和40年代を舞台にした本作は、全編モノクロで撮影され、ほかの『時をかける少女』とは違った独特な雰囲気を持っています。 ナレーションは大林版で主演をつとめた原田知世。出演は、主演の中山のほかに中村俊介、野村宏伸、伊武雅刀、早見優、柄本孝明、渡瀬恒彦、倍賞美津子ら、そうそうたる顔ぶれが揃いました。

5. 実写ドラマ『時をかける少女』(2002年)【主演:安倍なつみ】

モー娘。総出演で名作をリメイク!

4作目の実写ドラマは、当時モーニング娘。に在籍していた安倍なつみ主演版です。 2002年に放送されたTBSの単発ドラマ『モーニング娘。新春!LOVEストーリーズ』で、モー娘。のメンバーが『伊豆の踊子』、『はいからさんが通る』、『時をかける少女』の3本の名作ラブストーリーをリメイク。本編約40分のなかに、原作の要素がぎゅっと凝縮されています。 キャストはモーニング娘。メンバーの他に、伊東四朗や余貴美子、大和田獏など、大御所俳優が脇を固めたことでも話題になりました。

6. アニメ映画『時をかける少女』(2006年)【主演:仲里依紗】

異例の超ロングランヒット!細田守監督の代表作

いまや日本を代表するアニメーション監督として知られる細田守監督が手がけたのが、2006年公開の劇場版アニメ『時をかける少女』。 本作は公開当初ミニシアターでの上映でしたが、クチコミで徐々に上映館が拡大し、最終的にはのべ100館以上、9カ月にわたる超ロングランヒットとなりました。 アニメ版「時かけ」は、筒井康隆原作のアニメ化ではなく、原作の出来事から20年後の世界が描かれています。 本作の主人公・紺野真琴は、原作の主人公・芳山和子の姪という設定。真琴の声を仲里依紗が務め、その知名度を一気に上げました。

アニメ『時をかける少女』のネタバレ解説はこちら

7. 実写映画『時をかける少女』(2010年)【主演:仲里依紗】

仲里依紗が今度は実写でタイムスリップ!

4作目の実写映画は、テレビドラマの演出家として知られる谷口正晃の長編映画監督デビュー作です。 アニメ版での演技が好評だった仲里依紗が、実写版でも主演を務め話題に。 本作もアニメ版と同じく原作より未来の話で、原作で主人公だった和子の娘・あかりの目線で描かれた物語です。

8. 実写ドラマ『時をかける少女』(2016年)【主演:黒島結菜】

謎めいたあのキャラクターの想いが明かされる

2016年に放送されたテレビドラマ版では、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』(2015年)などへの出演で知られる黒島結菜が主演を務めました。共演には、Sexy Zoneの菊池風磨や竹内涼真など、当時注目を集めはじめていた若手俳優たちが起用されています。 本作で菊池は、2122年の未来からやって来た青年・深町翔平(原作では深町一夫)ことケン・ソゴルを熱演。原作や、これまでの映像作品では描かれなかったケン・ソゴルの視点を取り入れ、ドラマオリジナルキャラクターも登場する意欲作です。

「時かけ」はまさに時を超えて愛される名作

1983年の実写映画以来、その時代ごとにフレッシュなスターをキャスティングし、時代を超えて愛されてきた『時をかける少女』。2006年のアニメ映画以降は、現代に舞台を移した作品が多く作られていますが、その魅力は変わりません。 まさに時を超えて愛されてきた「時かけ」は、今後も観る人の心を捕えて離さないでしょう。また、新たな映像作品の登場にも期待してしまいますね。