2017年7月6日更新

映画『おおかみこどもの雨と雪』に関する7つの考察・解説【ネタバレ注意】

おおかみこどもの雨と雪2

『おおかみこどもの雨と雪』の考察・解説をまとめました。映画をいろいろな視点で見るための予備知識や裏情報も満載です。ネタバレを含みます。

目次

考察・解説の前に、まず『おおかみこどもの雨と雪』のあらすじを紹介【ネタバレ注意】

『おおかみこどもの雨と雪』は、2012年7月に公開された、アニメ界で有名な細田守監督の長編オリジナル作品第2作で、第36回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を含む約20近い賞を受賞する快挙を遂げた人気のアニメーション作品です。

女子大生であった主人公の花が同じ学校の「おおかみおとこ」と出会い恋に落ちていくシーンから始まります。おおかみおとことの間に2人の雨と雪と名付けられた子を授かりますが、おおかみおとこは亡くなり、花はシングルマザーとして人里離れた古民家での子育てを決意します。

そんな子供たちが人間とオオカミのあいだで悩み、葛藤しながら成長していく姿を追いかけた作品です。そんな本作がもっと面白くなる考察・解説を紹介します!

1.「おみやげみっつ たこみっつ」

物語に登場する「おみやげみっつ たこみっつ」というおまじないは学校へ通うために、オオカミにならないようにするため万が一おおかみになりそうになったら唱える言葉として花が雪に教えたおまじないです。

おまじないの由来として細田監督は

「約束をする時の歌『指切りげんまん、うそついたら針千本飲ます』に続く言葉として“おみやげ みっつ たこみっつ”という地方があるそうで、それに由来しています。」
引用:moto-neta.com

とインタビューで答えています。

2.物語の語り部が「雪」である事による見える真実と見えない真実

『おおかみこどもの雨と雪』は物語の中に様々な不可解な点が多く存在しているという声が多く、そもそも物語の形式が「母親の花から聞いた話を娘の雪が語る」という形式なので、真実ばかりでなく花が嘘の混ざった話を雪に教えた可能性もありうると言われています。

そうすると不可解な点にも納得がいきますね。

3.ファンタジア2000へのオマージュ?

ファンタジア2000

物語の中で後半部分の家族三人が雪山を駆け降りるシーンがあるのですが、このシーンは『ファンタジア2000』にそっくりでオマージュなのではないかと考えられます。

実際に細田監督のお気に入り映画の一つとして『ファンタジア2000』が挙げられています。ぜひ本編のシーンでこの考察を確かめてみてください!

4.所々に出てくる本棚の内容にもこだわりが見える!

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物語に登場する何気ない本に関しても、「子供たちの成長具合など、その場面ごとに相応しいものを本棚会議というものをやって決めています。ぜひ、本にも注目してください」とただならぬこだわりを見せる細田監督です。

本の表紙一つとってもこだわりがあるというのは、さすが、日本を代表するアニメーション監督です。

5.『おおかみこどもの雨と雪』の舞台は?

おおかみこども

本作で花が移住した田舎は監督・細田守の出身地である、富山県里山がモデルとなっています。花が田舎で生活を送っていた古民家も実際に存在しています。

また花が通っていた大学は一橋大学をモデルとしており、花とおおかみおとこが待ち合わせをした喫茶店や、花が大学生時代に働いていたクリーニング屋さんも一橋大学の通りに実際に存在しています。これらのモデルとなった家や店は聖地としてファンが巡礼に訪れています。

6.なぜ、「おおかみ」が選ばれたのか?

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本作で一番重要と言っても過言ではない、「おおかみ」という動物。ではなぜ本作ではおおかみが選ばれたのでしょうか?

本作のテーマは「子育て」であり、花も実際に苦労しているように人間の子育ては一人で行うことはかなり難しいものです。細田守はインタビューの中でおおかみという動物の性質について言及しています。

おおかみは非常に家族的な動物で、群れのリーダーを中心に規律ある生活を営んでいます。そのようなおおかみの性質は、本作の「シングルマザー」の子育ての難しさ、を表現するのには非常に適切な素材だったのではないでしょうか。おおかみという動物について調べてみても本作への考察が深まりそうですね。

7.ラストシーンのその後は?

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本作のラストシーンでは、雪は人間として生きることを選び、雨はおおかみとして生きていくことを選び森の中へ消えていきます。それではその後彼らはどうなったのでしょうか?

原作小説の中でも数年後の描写はなく、公式でも特に言及はされていません。

しかしながらファンの中では、本作の語り部である雪の雨に対する描写の少なさから雨と雪は一生会うことはなかったのではないか、などの考察がされています。

映画『おおかみこどもの雨と雪』の考察・解説、いかがでしたか?

おおかみこども

細田守監督作品として未だ根強い人気を誇る本作『おおかみこどもの雨と雪』。ぜひ、この考察・解説を知った後にもう一度ご覧になってみてください!新しい『おおかみこども』に出会えるかもしれませんね。