2021年7月9日更新

【ネタバレ注意】『バケモノの子』チコの正体を徹底紹介!

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『バケモノの子』

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映画『バケモノの子』のマスコット、チコのキャラクター性に迫る!

細田守監督のアニメ映画『バケモノの子』は、バケモノたちの住む異世界の都市・渋天街を舞台に、人間の少年とバケモノ、2人の親子の絆を描いた物語です。本作は2015年に開催された第63回サン・セバスティアン国際映画祭で、アニメ映画として初めてコンペティション部門に選出されました。 劇中で主人公・九太の相棒として登場するのが、白くて小さい不思議な生き物・チコ。その愛くるしさから作中でも大人気のキャラクターですが、公式でチコに関する説明はほとんどなく、チコの存在や正体については多くが謎に包まれています。 この記事では『バケモノの子』のマスコットキャラクター、チコのキャラクター情報や声優、チコの正体に関する考察についてご紹介します。

いつも九太と一緒にいる不思議な生き物、チコ

チコは白いネズミのような姿をした生き物で、ホームレス状態だった九太と渋谷の路地裏で出会いました。劇中では九太のことを常にそばで見守っており、チコの存在は九太にとって楓と同様に大きな心の支えになっています。 物語の後半では、闇に呑まれて一郎彦を殺めそうになった九太を必死に引き止めようとし、九太はチコの行動や楓の御守りを目にしたことで、なんとか自分を抑えることができました。 細田守監督は発表記者会見において「今作はアクション映画なので、どこかほっとできるようなパートナーが必要だと思った」とコメントし、主人公の頼れる相棒としてチコを登場させたことを明かしています。

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声優は諸星すみれ

チコ役を演じる諸星すみれは、3歳の時に『千と千尋の神隠し』の湯婆婆に憧れてひまわり劇団に入団しました。声優業を中心にドラマや舞台などでも活動しており、『リロ&スティッチ』や『トイ・ストーリー3』、『シュガー・ラッシュ』など数々のディズニー作品の吹き替えも担当しています。 幼い声質と非常に高い演技力の持ち主で、2009年、9歳の時に『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』でニーナ役を演じた際には、あまりの演技力の高さに他の声優陣が「負けていられない」と奮起させられたというエピソードが残っています。 諸星は2009年の『サマーウォーズ』にも陣内真緒役で出演しており、細田守監督の作品に出演するのはこれが2作目となります。

実は九太の母だった?その存在や正体についてネタバレ考察

『バケモノの子』

チコは劇中で九太以外と関わる描写がほとんどなく、例外である楓を除いて、まるで九太にしか認識できないような存在として描かれています。また、チコは最初の出会いから8年後の世界でも元気に生きており、見た目や鳴き声が全く変化していないことから普通の小動物でないことは明らかです。 チコの正体で最も有力とされるのが九太の母という説です。劇中ではチコが跳ねたりした後に九太に母親の声が聞こえてくるシーンが複数回あり、チコは交通事故で亡くなった九太の母が生まれ変わった存在で、九太の心の中にいるため他の人からは見えないのではないかと考察されています。 小説版のエピローグでは、チコの鳴き声を聞いた多々良が「九太の母は、案外すぐそばで見守っているかもしれない」と発言しているため、チコの正体は九太の母であると考えて間違いないでしょう。

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映画『バケモノの子』はチコに注目!

『バケモノの子』のマスコット的存在のチコ。かわいい見た目のうらには意外な設定やメッセージが隠されていたようです。チコの設定やキャラクターに込められた思いを知った上で、もう一度『バケモノの子』を鑑賞してみてはいかがでしょうか。