2017年7月6日更新

クリスティーナ・アギレラ、その歌唱力で女優業もこなすシンガーの軌跡

このページにはプロモーションが含まれています
クリスティーナ・アギレラ

AD

全米で大人気のシンガー、クリスティーナ・アギレラ

クリスティーナ・アギレラ(本名:クリスティーナ・マリア・アギレラ)は、1980年12月18日にアメリカのニューヨークに生まれた歌手、女優です。 クリスティーナの父親はアメリカ陸軍の軍曹であり、3歳からの三年間は日本で住んでいた経験もあるのです。その後、ディズニー映画『ムーラン』(1998年)の主題歌「リフレクション」でデビュー、一躍脚光を浴びました。 当初は清楚なアイドル路線での活動でしたが、2ndアルバム『ストリップド』(2002年)をリリースしたころから、露出度が高く派手な出で立ちでパフォーマンスすることになりました。 クリスティーナが清純派から一転したことは周囲を大きく驚かせましたが、本来の彼女の持つパワフルな歌声や社会に向けたメッセージ性の強い楽曲は、高く評価されました。 3rdアルバム『バック・トゥ・ベーシックス』(2006年)では、収録曲「Ain't No Other Man」をはじめ、50年代のクラシカルな雰囲気を思わせるスタイルへと変貌し、変幻自在な歌唱力の高さを提示しました。 クリスティーナは歌手としてだけではなく女優業もこなしており、歌手を夢見て都会へ出てきたアリーのサクセスストーリーを描いたミュージカル映画『バーレスク』では、映画デビューながらキュートな見た目からは想像できないパワフルな歌声で観客を魅了しました。 クリスティーナはこれまで4度のグラミー賞に輝き、ローリングストーン誌の「歴史上最も偉大な100人のシンガー」では58位にランクインしています。

幼い頃から歌手を目指していた

クリスティーナ・アギレラは自分も覚えていないくらい幼い頃から歌手になりたいと思っていたそうです。 そして、彼女にとって音楽はなくてはならないものでもありました。 クリスティーナが父親による母親への家庭内暴力が原因で、かなり悲痛な幼少期を過ごしたことはよく知られており、常に怒声が聞こえる日常の中で彼女の心を救ったのがイヤホンから流れてくる音楽、そして、歌を歌うことでした。

有名歌手を多数輩出するMickey Mouse Clubで活躍

クリスティーナは、12歳からの2年間、子供向け番組「ミッキー・マウス・クラブ」に出演していました。 この番組の同期には、アメリカの人気女性歌手ブリトニー・スピアーズやジャスティン・ティンバーレイクなどがおり、後に大スターとなる人たちが多かった層から、この時期の「ミッキー・マウス・クラブ」を黄金期と呼ぶ人もいるようです。 またこの頃のクリスティーナのあだ名が、歌姫を意味する“ディーヴァ”であり、当時からその歌唱力の高さは確かなものだったようですね。

デビューアルバムで一躍有名に

「ミッキー・マウス・クラブ」を卒業したクリスティーナは、シンガーソングライター中西圭三とのコラボレーション楽曲『All I Wanna Do』をリリースし、ツアーも行いました。 その後は特段仕事に恵まれていたわけではない下積みの時期が続きますが、ある日エージェントからかかってきた電話で転機が訪れます。それはディズニー映画『ムーラン』(1998年)の主題歌「リフレクション」が歌えるかというものでした。 この際に交わされた、「高いEの音が出せるのか」というエージェントからの質問に対して「練習すれば出る」とクリスティーナが答えたやり取りは有名です。

多くの映画主題歌を務めるクリスティーナ・アギレラ

日本発の大人気アニメの劇場版主題歌

クリスティーナは、大人気アニメーション作品『ポケットモンスター』シリーズの劇場版、『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(1998年)の海外版エンドロール楽曲のひとつを担当しています。 何人かのアーティストの楽曲を繋げてひとつのエンドロール楽曲にしているのですが、今作でクリスティーナが歌うバラード調のナンバー『We're A Miracle』は、エンドロールの一番最初に流れます。

ミュージカル映画の主題歌を4人で担当

フランスはパリにあるキャバレー“ムーラン・ルージュ”を舞台に、身分違いの恋を描いた大人気ミュージカル映画『ムーラン・ルージュ』(2001年)では、クリスティーナは主題歌『Lady Marmalade』(2001年)を担当しています。 この楽曲は、そもそも1975年にラベルという女性グループによって歌われた楽曲で全米1位を記録したものでした。 また、クリスティーナの独唱ではなく、歌手でモデルのマイア、シンガーソングライターのピンク、ラッパーのリル・キム、と4人でコラボレーションし、全米1位に5週連続で輝き、2001年度MTV最優秀ビデオ賞も受賞しました。

ドリームワークス製作のCGアニメーション映画主題歌

海底にある大都市、リーフシティを舞台に、個性豊かな海の生き物たちを描いたCGアニメーション映画『シャーク・テイル』(2004年)。 今作では、アメリカ人のラッパー、シンガーソングライターであるミッシー・エリオットとの共作で、主題歌『Car Wash』を担当しました。 アップチューンで爽快なメロディと共に、ミュージックビデオでは、クリスティーナを模したキャラクターも登場しています。

女優としても!『バーレスク』で圧倒的注目を集める

クリスティーナは『バーレスク』(2010年)に出演し、映画デビューにして主役を演じました。 歌手になるという夢を叶えるためにロサンゼルスまで片道切符でやって来たアリーは、行く当てもない中で目に飛び込んできた華やかなバーレスクの世界に引き込まれます。彼女は相手にもしてくれない経営者らに何度も頼み込んで、ステージの踊り子のひとりに。 そして、ひょんなアクシデントから見た目からは想像もつかないようなパワフルな歌唱力を披露し、観客をはじめバーレスクの関係者までもを虜にし、エンターテイナーとしてのアリーの人生が始まるというストーリーです。 本作ではクリスティーナの他に、バーレスクの経営者でアリーの良き理解者となるテス役を演じたシェールも歌を披露しております。シェールは、アカデミー賞とグラミー賞を受賞した実績を持つ、著名な歌手、女優です。

映画『Broadway 4D(原題)』(2016年)に出演するクリスティーナ・アギレラ

クリスティーナは、2016年にアメリカ公開予定の映画『Broadway 4D(原題)』に出演します。 『バーレスク』同様、クリスティーナが主役を演じる様ですが、共演者にはミュージカル舞台出身で近年ではミュージカル映画『レ・ミゼラブル』(2010年)や第81回アカデミー賞司会で圧倒的な歌唱力とコミカルなトークを披露した俳優のヒュー・ジャックマンもいます。 女優として、そして実力派シンガーとしての今後のクリスティーナが楽しみですね。