2017年7月6日更新

映画『ムーラン・ルージュ』についてあなたが知らない15の事実

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ムーラン・ルージュ

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人気ミュージカル映画『ムーラン・ルージュ』

映画『ムーラン・ルージュ』は、パリに実在するキャバレーを舞台に、踊り子と若き作家が繰り広げるラブストーリーを有名楽曲に乗せて描いたミュージカル映画です。 女優志望である花形スターのサティーンが、しがない作家志望のクリスチャンを、自分を本当の女優にしてくれると約束した公爵と勘違いしてしまい、恋に落ちてしまうというストーリーです。 ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーの豪華主演、ビートルズやエルトン・ジョン、マドンナなどの有名楽曲の使用、華美なセットと衣装などが話題になりました。 サティーン役を演じたニコール・キッドマンがアカデミー主演女優賞にノミネートされるなど、批評家からの評価も高い『ムーラン・ルージュ』の、あなたが知らない15の事実をご紹介します。

1.撮影初日に監督の父親が亡くなっていた!?

撮影初日、今作の監督バズ・ラーマンの父親が亡くなっていたそうです。彼は映画を降りることも考えていましたが、“映画に集中しろ”という父親の言葉を思い出し、撮影を続けたそうです。

2. ニコール・キッドマンが二度骨折していた!?

サティーンを演じたニコール・キッドマンは撮影中に二度も骨折していたそうです。 ヒールで踊るシーンで階段から落ちて肋骨を骨折したため、サティーンが“真の女優”と言う場面を車いすで撮影しなければなりませんでした。その後、コルセットを直そうとした時に再び骨折、この怪我によってデビッド・フィンチャー監督『パニック・ルーム』を降板することになったそうです。

3.ジョン・レグイザモは撮影後に治療が必要だった!?

ジョン・レグイザモは小柄なトゥールーズを演じるため、足に特殊な器具をつけ、膝で歩行しなければなりませんでした。(膝から下はCGで消去) 撮影後、ジョンは足の感覚を失い、治療を受ける必要がありました。2005年、テレビ番組に出演した、ジョン・レグイザモは膝は回復したと語っています。バズ・ラーマンが素晴らしい整体師を彼に紹介していたそうです。

4.『スター・ウォーズ』と同じスタジオで撮影された!?

今作はオーストラリア、シドニーのフォックススタジオで撮影されました。オーストラリア人のバズ・ラーマン、ニコール・キッドマンにとって馴染みのある場所でした。 また、シドニーのフォックススタジオはユアン・マクレガーが出演していた『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』の撮影が行われたことでも知られています。 『ムーラン・ルージュ』のスケジュールが押したため、撮影隊はスタジオを追い出される形になり、いくつかのシーンをマドリッドで撮影しなくてはならなかったそうです。

5.レオナルド・ディカプリオが出演する可能性があった!?

バズ・ラーマンとレオナルド・ディカプリオは1996年の作品『ロミオ+ジュリエット』以来、強い絆を結んできました。 ディカプリオは今作のクリスチャン役のオーディションを受けていたそうです。しかし、あまりにも歌が酷かったため、オーディションに落ちることになったそうです。

6.ヒース・レジャーが出演する可能性があった!?

また、ジェイク・ギレンホール(『ミッション8ミニッツ』『複製された男』)、ヒース・レジャー(『ダークナイト』)もクリスチャン役の候補だったそうです。 ヒース・レジャーはニコール・キッドマンの相手役としては若すぎたため、落選することになりました。

7.一曲に1300万円!?

バズ・ラーマンはニルヴァーナの代表曲“Smells Like Teen Spirit”を映画で使用するために、ニルヴァーナのヴォーカル、カート・コバーンの妻として知られるコートニー・ラヴに約1300万円支払ったそうです。 また、コートニー・ラヴがサティーン役のオーディションを受けていたとも言われています。

8.マリリン・マンソンが映画から降ろされていた!?

バズ・ラーマンは当初、“Smells Like Teen Spirit”をマリリン・マンソンに歌わせる構想を描いていました。 しかし、マリリン・マンソンとコートニー・ラヴの間には長年確執があったことで知られています。 マリリン・マンソンの起用を知ったラヴは激怒、新たなシンガーを探す必要がありました。映画が公開されるわずか6日前に無名バンドのヴォーカルが再レコーディングを行っていました。

9.オジー・オズボーンの役割が減らされていた!?

初期の脚本ではオジー・オズボーンがアブサンの妖精を演じる予定でした。しかし、アブサンの妖精を演じたのはカイリー・ミノーグ、オジー・オズボーンは妖精の声だけの出演になりました。

10.許可を出さなかったアーティストがいた!?

ポール・マッカートニー、マドンナ、エルトン・ジョン、ニルヴァーナなど今作の楽曲の権利を全てクリアにするまで約2年かかったと言われています。 ザ・ローリング・ストーンズ、キャットセブン、この二組のアーティストだけは頑なに許可を出しませんでした。

11.唯一のオリジナル曲はオリジナルではなかった!?

デイビット・バアーワルドの“Come What May”が『ムーラン・ルージュ』唯一のオリジナル曲です。しかし、この楽曲は元々『ロミオ+ジュリエット』のために書かれたものです。

12.映画のために作られたジュエリー史上最高額!?

今作でニコール・キッドマンが身に着けていたネックレスは、映画のために作られたジュエリー史上最も高価なものでした。1308個のダイアモンドが散りばめられたネックレスの価値は約3億円だと言われています。

13.レーティングを下げるためにエロ描写が削られていた!?

映画のレーティングをPG-13に保つため、いくつか実際のムーランルージュとは異なる設定が作られていました。実際のムーランルージュのダンサーたちは、カンカンスカートの中まであらわにしていたそうです。

14.ギリシャ神話が基になっている!?

バズ・ラーマンと脚本家のクレイグ・ピアースは今作の構想を練る時、ギリシャ神話のオルペウスを思い描いていたそうです。 オルペウスは愛する妻エウリュディケーを甦らそうとして失敗した男。『ムーラン・ルージュ』ではクリスチャンがオルペウスで、サティーンがエウリュディケーを象徴したキャラクターだと言われています。

15.ヴァン・グルービー伯爵!?

パリ、モンマルトルのシーンがいくつか脚本の最終稿から削除されていました。 その削除されたシーンのひとつが、クリスチャン、サティーン、トゥールーズがドイツ人貴族、ヴァン・グルービー伯爵の館へ向かうプロットでした。 1990年、バズ・ラーマンがシドニーのオペラハウスで演劇監督を務めていた時につけられたあだ名がヴァン・グルービー伯爵だったそうです。