2020年8月20日更新

【犬夜叉】桔梗はもうひとりのヒロイン!高い霊力を保持する巫女

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『犬夜叉』 桔梗 編集記事 サムネイル画像

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『犬夜叉』桔梗は悲しい過去を背負った巫女!ヒロイン・かごめの前世の姿【ネタバレ注意】

桔梗(ききょう)は高橋留美子による漫画作品『犬夜叉』に登場する巫女のキャラクターです。 本作は戦国時代を舞台にした冒険活劇。主人公である半妖の犬夜叉は巫女の桔梗と恋に落ち、そこから物語が動き始めます。 桔梗はヒロイン・日暮(ひぐらし)かごめの暮らす現代から500年ほど前に活躍していた高い霊力を持つ巫女です。かごめが後に出会うことになる楓の姉でもありました。 彼女は犬夜叉と出会いやがて相思相愛となりますが、奈落の策略により2人は憎み合うように仕向けられてしまいます。そして彼女は彼を憎んだまま命を落とすのでした。 そんな悲しい死を遂げた桔梗について、この記事で詳しく解説していきます。 ※本記事では『犬夜叉』のネタバレが含まれますので、ご注意ください。

高い霊力で四魂を守る!犬夜叉との出会いでうまれた決意

四魂の玉とは妖怪の力を高めるとされている宝珠(ほうじゅ)です。妖怪に力を与えてどんな願いも叶えると言われており、欲深い人間や妖怪によって玉をめぐる争いが絶えず起きていました。 妖怪退治屋の珊瑚(さんご)らは四魂の玉の穢(けが)れを鎮めるため、玉を桔梗に預けます。彼女は高い霊力によって玉を清め、四魂を狙う妖怪から玉を守る役目もまっとうしていました。 やがて桔梗は犬夜叉と出会います。そしてお互い惹かれ合っていくうちに、彼女にかけられていた恋をすると霊力が弱まる呪いが発動。四魂の玉を守る巫女としての力に限界を感じた彼女は、最後に犬夜叉を人間にするという願いを叶えてから、争いを引き起こす四魂の玉をこの世から消し去ろうと決意します。 彼女は最期に自分の亡骸と一緒に四魂の玉も火葬するよう妹の楓に頼み、四魂の玉は消滅するのでした。

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桔梗の技を紹介!抜群の戦闘力を保持

桔梗は非常に高い霊力を持つ巫女です。妖怪と戦う際も抜群の戦闘力を誇示し、一発の矢で10数体も妖怪を退治することができます。そんな桔梗の技をいくつか紹介しましょう。

破魔の矢

破魔(はま)の矢は、矢に霊力を込めて相手に飛ばす技です。これを受けると、かすっただけでも致命傷になるというほどの威力があります。桔梗は幼い頃から弓矢の訓練をしてきたため命中率も高く、相手に直撃すればその相手を粉砕することも可能です。

破魔の霊力

破魔の霊力は相手の体に直接触れることで霊力を発し、相手に攻撃する技です。並の妖怪であれば、この技を使って一撃で倒すこともできます。直接触れる以外にも、ある程度近距離なら指先から霊力を飛ばしてダメージを与えることも可能です。

催眠術

催眠術は霊力を使って、相手の意思や言動を抑制する技です。その後、相手を自分の思いのままに操ることもできます。 相手を封じるという意味では、最後の手段として使う封印の矢も強力です。封印の霊力を込めた矢で射抜くことで、相手の生命活動を止めたまま封印し続けることが可能。犬夜叉もこの矢によって50年ものあいだ封印されていました。

桔梗を策略にはめた奈落との関係は?

奈落はかつて盗賊だった人間・鬼蜘蛛(おにぐも)を核として集まった妖怪の集合体です。彼は鬼蜘蛛だった頃、全身に大火傷を背負い動けなくなった過去があります。そんな彼を手厚く看病し、世話をしてくれたのが桔梗でした。それがきっかけで、彼は桔梗に恋心を抱くように。 しかし怪我により思うように動くことも出来ず、鬼蜘蛛は次第に恋心を通り越し、愛憎入り乱れた感情を募らせていきます。そしてその暗鬱(あんうつ)とした心が妖怪を呼び寄せ、生まれたのが奈落です。 奈落の意識は四魂の玉を求める妖怪たちが核となっているため、桔梗に恋焦がれていた鬼蜘蛛の意識はほとんど残っていません。しかし後に強大な敵となる奈落も、最初は桔梗に報われない恋心を抱く健気な存在だったのです。

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奈落によって引き裂かれた!元恋人・犬夜叉とはどうなった?

犬夜叉と桔梗はかつて恋人関係でした。 桔梗が妖怪退治の里での四魂の玉を浄化する任を始めた頃、2人は出会います。最初は犬夜叉を適当にあしらっていた桔梗でしたが、次第に心を通わせ恋人同士に。しかし奈落の策略により、彼女自身の手で犬夜叉を封印してしまい、その後彼女の命も尽きてしまいます。 奈落の策略にはめられる前は、彼女は犬夜叉と添い遂げることを誓い、犬夜叉もまた彼女のために人間となって生きることを約束しあうほどの仲でした。 再び桔梗がこの世から消える際には、犬夜叉は彼女に口づけをしています。このとき2人はすでに恋人同士ではありませんでしたが、お互いに特別な絆で結ばれていたことがうかがえるシーンです。

かごめとは犬夜叉をめぐる恋のライバル?複雑な2人の関係

『犬夜叉』のヒロイン・日暮かごめは桔梗の生まれかわりです。タイムスリップし犬夜叉と出会ったかごめは、次第に犬夜叉と惹かれ合っていくことに。 その後、蘇った桔梗にも犬夜叉への執着に似た愛憎感情が残っており、いっときは犬夜叉をめぐる三角関係にもなっています。 犬夜叉にとってかごめは心の癒やしでかけがえのない存在になっていきますが、そのことが桔梗の嫉妬心を煽る結果に。最終的にはかごめに犬夜叉のことを託す形となりましたが、桔梗にとってのかごめは恋のライバルでした。

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桔梗の最期はどうなった?愛する人に看取られ消滅

戦国時代に一度死を迎えた桔梗ですが、鬼女の裏陶(うらすえ)によって死人として蘇生し、犬夜叉やかごめたちの前に現れます。 やがて四魂の玉が黒幕であることを知った桔梗は、玉ごと奈落を浄化させようと犬夜叉一行と共に動くことに。しかし戦いの中で彼女は瘴気(しょうき)を取り込んでしまい、次第に衰弱していきます。 仲間たちの奮闘も虚しく、最期の瞬間は犬夜叉に看取られながら「普通の女になれた」と笑顔を浮かべ、犬夜叉と口づけしながら消滅していきました。 このとき彼女は、初めて犬夜叉の涙する姿を目にします。愛し合いながらも長い間憎み合ってしまった2人ですが、天に昇っていく彼女の表情はどこか晴れやかで穏やかなものでした。

500年後、桔梗は望まぬ復活を遂げる

生まれ変わることを望んでいなかった桔梗ですが、彼女の死から500年後、かごめとして現代に転生してしまいます。その際、体内に四魂の玉を持っていたことで、かごめは戦国時代にタイムスリップし、玉をめぐる騒動に巻き込まれていくことに。 さらにタイムスリップしてきたかごめの魂が戦国時代にあったことで、桔梗は裏陶(うらすえ)によって死人として蘇生させられてしまいます。 蘇生後は魂の不足分を死魂の吸収によって補う必要があり、生前巫女として生きてきた彼女にとっては、望まぬ生を生きることとなったのです。

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アニメ『犬夜叉』で桔梗を演じる声優は日高のりこ

桔梗の声は日高のり子が担当しました。1980年代から声優として活躍していて、それ以前はアイドルとして活動していた経歴を持ちます。 彼女は『タッチ』の浅倉南役や『らんま1/2』の天道あかね役といった王道ヒロイン役が特に有名です。後に『となりのトトロ』の草壁サツキ役や『るろうに剣心』の瀬田宗次郎(せたそうじろう)役といった子供や少年役なども演じるように。 2000年以降は『名探偵コナン』の世良真純(せらますみ)役や『ONE PIECE』のベルメール役なども担当しています。 『犬夜叉』のオーディションでは、かごめ役を希望して参加していました。しかし音響監督から桔梗役が合っていると言われ同役を演じることになったというエピソードがあります。

犬夜叉の初恋の相手・桔梗は運命に翻弄された巫女

『犬夜叉』に登場する桔梗について解説しました。策略にはまり愛する人を憎みながら絶命したり、望まぬ形で蘇生させられたりと過酷な運命を背負うことになる桔梗。 しかし巫女としての力があったからこそ、かごめが活躍することができたのです。犬夜叉にとって欠かせない存在である桔梗を知ることで、より作品を楽しめるでしょう。