2020年6月17日更新

『犬夜叉』神楽の散り際に感動必死!自由を求めた風の分身、活躍を振り返る

『犬夜叉』 神楽 編集記事 サムネイル

『犬夜叉』に登場する奈落の分身のひとり・神楽(かぐら)。殺生丸や犬夜叉と関わることも多く、彼らに多大な影響を与えることになる美しい妖怪です。誰よりも自由を求めた神楽の生き様や魅力を徹底解説します。

目次

『犬夜叉』神楽(かぐら)の活躍を振り返る!奈落によって生み出された風の妖怪【ネタバレ注意】

高橋留美子の人気作『犬夜叉』に登場する女性の妖怪・神楽(かぐら)。彼女は犬夜叉一行の最大の敵として立ちはだかる奈落の手下のひとりで、風の化身として生みだされました。 奈落は、神楽以外にも複数の分身を生み出しています。彼女は順番的には次女にあたり、「無」の分身として生みだされた神無(かんな)が、長女にあたります。 奈落一派でありながら、犬夜叉や殺生丸(せっしょうまる)と過ごす時間も多く、彼らに大きな影響を与えていく人物です。 この記事では敵らしからぬ魅力がつまった奈落一派の神楽について解説。彼女の生き様を中心に紹介していきます。 ※本記事では『犬夜叉』本編のネタバレが含まれます。未読の場合はご注意ください。

神楽の性格は?「風」を操る彼女の目的とは

神楽は奈落が取り込んだ無数の妖怪のうち、風を操る妖怪をベースに生みだされた存在です。そのため、自由を求める風の妖怪の気質を強く受け継ぎ、奈落が求めるような従順な手下にはなりませんでした。 勝ち気な見た目の通り、彼女は男勝りな性格をしています。強気で言いたいことをハッキリ言うようなところがありました。一方で、殺生丸とのやり取りのなかでは、素直になれないツンデレな部分も垣間見え、とても人間的な性格をした妖怪です。 彼女の目的は「自由になること」。そのために、奈落を倒そうと画策していくことになります。

“自由”を望むも、叶わない

奈落は忠誠心が一切ない神楽を支配するため、彼女の心臓を手中(しゅちゅう)に収めていました。そのため神楽が「自由」を叶えるためには、心臓を返してもらうか、奈落を倒すしかなかったのです。 一度は「四魂(しこん)のかけら」を奈落のもとから持ち出し逃げ出しますが、失敗。自由が叶わぬ間に、奈落は次々と四魂のかけらを蓄え、強さを増していきます。 そこで彼女は、奈落と敵対している犬夜叉や殺生丸を利用し、奈落を打倒しようと考えます。とくに殺生丸には何度も接触し、奈落を倒すようそそのかしましたが、結果的には自由を得ることは叶いませんでした。

殺生丸を利用するつもりが、次第に惹かれていく神楽

奈落を倒してもらうため、神楽は何度も殺生丸に接触をはかります。当初は彼に無視され、会話すら成り立ちませんでした。 しかし何度も交流するうちに、次第に信頼関係が生まれていくことに。はじめは神楽を相手にしていなかった殺生丸でしたが、助言をしたり、魍魎丸(もうりょうまる)から彼女を助けたりするようになります。 神楽は殺生丸と一緒にいると心が激しく乱れることに気がつきますが、最初はその意味が分からず困惑。やがて彼女は彼に惹かれていることに気づき、殺生丸も彼女が特別な存在であることを感じていきます。

神楽の最期に感動!殺生丸に看取られ、風となる

犬夜叉一行に仲間に誘われたり、殺生丸と惹かれ合ったりと、彼らと交流を持つ神楽を奈落は許しませんでした。 奈落は彼女に心臓を返し、彼女が念願の自由を手に入れた直後に、その心臓を触手(しょくしゅ)で貫き瘴気(しょうき)を注ぎ込みます。 死を覚悟しながら、それでも最期にようやく手に入れた自由を神楽は心の底から喜びました。一方、彼女の危機を悟った殺生丸や犬夜叉たちは、急いで彼女のもとへ駆けつけます。 殺生丸は彼女を救おうと天生牙(てんせいが)を使おうとしますが、瘴気で蝕(むしば)まれていく身体には効果がなく……。最期の瞬間に、想いを寄せる殺生丸に会えたことを喜びながら風となり、消滅しました。

アニメ版と漫画版では、神楽の最期の描かれ方が違う?

神楽の死を殺生丸が看取るという印象的なシーンは、漫画もアニメも変わりありません。違っているのは、そのシーンにたどり着くまでの描かれ方です。 漫画では、神楽が心臓を手に入れ死に至るまでのストーリーが、珊瑚(さんご)と琥珀(こはく)の姉弟のエピソードの合間に登場します。このことで、神楽が息を引き取るまで、それなりの時間の余裕があったような印象です。 一方でアニメは、間に他のエピソードが入ることなく進行。神楽が心臓を手に入れ致命傷を負います。そのときに殺生丸は魍魎丸と戦っていましたが、彼女の血の匂いを嗅ぎつけ彼女のもとへと向かうことに。 アニメ版ではそれぞれのシーンの繋がりが明確になっているのです。

神楽の技を紹介!扇子から繰り出す、風の猛攻

竜蛇の舞(りゅうじゃのまい)

「竜蛇の舞(りゅうじゃのまい)」は、風を操る能力を応用した技のひとつで、犬夜叉と鋼牙(こうが)との戦いで初めて登場した技です。 神楽がいつも持っている扇を回転させることで竜巻が発生。そしてその竜巻の先端で、敵に攻撃します。他の技とも組み合わせることが可能で、竜巻に骨を混ぜ込み、より物理的な攻撃に変化させたことも。 強烈な衝撃波「風の傷」を会得したばかりの犬夜叉と、風の使い手の神楽。「風」同士の戦いは迫力があります。

風刃の舞(ふうじんのまい)

「風刃の舞(ふうじんのまい)」は、風をカマイタチのように繰り出して相手を攻撃する技です。空気中に生み出した三日月状の刃を、一度にいくつも放つことが可能。 この技は神楽にとって基本となる技で、刀をも切り刻む威力を持っています。犬夜叉が着ている火鼠の衣(ひねずみのころも)は、鉄の鎧(よろい)に匹敵するとされていますが、この技をもってすれば簡単に切り刻んでしまうほど。 技を出す際、扇を素早く動かすモーションが入りますが、扇自体に特殊な力はありません。すべて、神楽の持つ風を操る能力によって生み出している技です。

屍舞(しかばねまい)

「屍舞(しかばねまい)」は風を操り攻撃していた他2つの技と違い、大気を利用して死体を自在に動かす技です。厳密には、自分の意思で体を動かせない対象に対して有効な技なので、死んでいなくても昏睡状態や気絶状態であれば動かすことができます。 さらに死体を動かすことにとどまらず、妖力(ようりょく)で使役が可能です。操られた屍は、犬夜叉の嗅覚を騙せるほど生者に近い状態で、短時間なら言葉を話すことも可能。これを利用して、屍を伝言役にする場面もみられました。 技を使う際は扇を開き、次に閉じるまで操り続けることができます。同時に風刃の舞などを放つことができ、犬夜叉たちを追い詰めていました。

アニメ『犬夜叉』で神楽を演じる声優は大神いずみ

神楽役を演じているのは、元日本テレビアナウンサーの大神(おおがみ)いずみです。局アナ時代はバラエティを中心に活躍。退社後は司会やナレーションなど、フリーアナウンサーとして活動しています。夫が元読売ジャイアンツの元木大介選手であることでも有名です。 アニメで役名のあるキャラクターを演じているのは、この神楽役のみ。強気で粗い口調の神楽を、アニメ初挑戦とは思えないクオリティで演じています。アナウンサー出身らしいきれいな声と聞きやすい滑舌で、ベテラン声優陣にも引けを取らない演技です。

人間味あふれる妖怪・神楽!悲しい最期のシーンは必見

奈落に生みだされた存在ながら、とても人間らしい表情をみせる神楽は、『犬夜叉』を語るうえで欠かせないキャラクターです。報われたとはいえない悲しい最期を迎えますが、それでも満足気に微笑むその姿は、多くのファンに涙をもたらしました。 神楽の魅力を知ったうえで、またいちから作品を見返してみると、彼女や殺生丸の新たな一面にふれることができるのではないでしょうか。