2017年7月6日更新

スウィンギング・ロンドンって知ってる?60年代イギリスが生んだ映画10選

1960年代のイギリス・ロンドンで生まれ、世界中を席巻したスウィンギング・ロンドン。ファッション、音楽、映画などを中心に、刺激的な若者文化が開花した黄金時代です。ここでは、スウィンギング・ロンドンに関係した映画を10作品紹介します。

スウィンギング・ロンドンって何?

スウィンギング・ロンドン(Swinging London)とは、ファッション、音楽、映画、インテリアなどを中心にした若者文化が開花し、ロンドンが活気に溢れていた1960年代のストリートカルチャーを指します。イギリス若者文化の「黄金時代」とも呼ばれ、その勢いはロンドンに留まらず、世界的な注目を集めました。

象徴的なアイコンとしては、ビートルズ、ミニスカート、モデルのツィギー、マリー・クワント、サイケデリック・アート、ヴィダル・サスーン、カーナビー・ストリートなどです。

当時製作された代表的な映画に、スウィンギング・ロンドンを舞台に描いた新しい映画を交えて紹介します。

1:カンヌ映画祭でグランプリを受賞したスラプスティック・青春コメディ【1965年】

『HELP! 四人はアイドル』『ビートルズがやって来る/ヤァ!ヤァ!ヤァ!』を撮ったリチャード・レスター監督による斬新なスラプスティック・コメディです。

「ナック」とは女の子をモノにするコツのこと。真面目でもてない小学校教師の青年と田舎から上京して来たばかりの娘との間に巻き起こる騒動を描きます。

モッズ・ファッションもお洒落で、軽快でポップな雰囲気が、いかにもスウィンギング・ロンドンらしい味わいです。『007ゴールドフィンガー』などで知られるジョン・バリーが担当した音楽もクール。1965年のカンヌ映画祭で見事グランプリを受賞しました。

無名時代のジェーン・バーキンやシャーロット・ランプリング、ジャクリーン・ビセットなどが端役で出演していることも注目に値します。

2:英伊合作、名匠アントニオーニが描く60年代のロンドン【1967年】

アルゼンチンの作家フリオ・コルタサルの小説『悪魔の涎』を原作に、イタリアの名匠ミケランジェロ・アントニオーニが作ったイギリス・イタリアの合作映画が『欲望(原題BLOW-UP)』です。

1960年代半ばのロンドンを舞台に、主人公であるカメラマンが夜の公園で撮った、カップルの写真をもとに巻き起こる出来事を描きます。まさにスウィンギング・ロンドンの雰囲気を織り交ぜつつ、サスペンス・スリラー感漂う不条理劇で、アントニオーニの才能が冴えわたりました。1967年のカンヌ国際映画祭においてパルム・ドールを受賞しました。

アントニオーニが、ロンドンで聴いて気に入り、急きょ採用したハービー・ハンコックの音楽も秀逸です。

3:地方からロンドンに上京してきたジョアンナの青春を描く【1969年】

Karin_Yokoyama コケティッシュガール・ジョアンナ♡ こういう映画って画を意識しすぎて、中身がないお話って思いがちだけど、CANDYよりマシだと思った。(笑) ジョアンナのファッションはミラクルかわいいけど、セリフも可愛いの! 「壁紙でてを拭いてもいい?」とか「美人に刑務所は似合わないわ」とか「ウェディングドレスを盗まなきゃ」とか、出会ってから異様なスピードで「私あなたに恋してるの」とか。 そしてこの世界観のことをスウィンギングロンドンと言うらしい!すごくかわいい!スウィンギングロンドン時代には、ジョアンナみたいな奔放な女の子が多かったのかな? 白黒だったりカラーだったり、色を反転したり、60sだからこその編集の仕方もすてき! この映画ソフト化されたのが最近らしくて、1秒1秒、すごく可愛い画なのに、キャプチャが全然ない!衣装を全部キャプチャしたい~!

イギリスの地方都市から、王立美術学校に通うためロンドンに出て来たジョアンナの青春の日々を描きます。絵の教師や黒人の少女らと出会い、裕福な男性相手に生活費を稼ぐ自由な生き方を選びます。

歌手、俳優、批評家とマルチな才能を見せるマイケル・サーンの初監督長編映画。南アフリカ出身のジュネヴィエーヴ・ウェイトが主人公を演じ、クリスチャン・ドーマーやドナルド・サザーランドが共演しています。ウォーカー・ブラザースのスコット・ウォーカーが歌う主題歌もヒットしました。

4:1966年のラジオ局を舞台に、ロック・ミュージックを取り巻く群像劇【2009年】

Izumi_Miku 愛すべき お馬鹿さんたち

SEXに酒にファッション・・・そして音楽!!        サイコーにイカれた  イカした奴ら

お話も音楽に乗せて回る なぜなら彼らがDJだから 

笑いあり、涙あり アゲてくれる映画

民放ラジオ局が存在せず、ポピュラーミュージックの放送が政府によって制限されていた時代。北海の船から24時間ロック音楽を流して熱狂的支持を集めていた「海賊ラジオ局」を取り巻くDJや若者たちを描いた群像劇です。

『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが監督、フィリップ・シーモア・ホフマンやリス・エバンスらがクセのあるDJに扮しました。

ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・キンクスら、ブリティッシュ・ロックが全盛期を迎えていた1966年らしく、劇中に流れるロックの名曲も必聴です。

5:スウィンギング・ロンドンど真ん中に第1作目が公開!『007』シリーズ【1962年~】

Yukinaga_Furui

007の記念すべき第1作品目。 ショーン・コネリー主演。 ハードボイルドな空気を醸し出すコネリー演じるボンド。女性を必ず虜にするあの能力ほしいですね。 1作目という事で全体的に迫力は無いがボンドのキャラが濃くて楽しめると思います。 これを見ずに007ファンとは名乗れないですね!

イギリスの作家イアン・フレミングのスパイ小説を原作にした『007』シリーズの第1作目『007は殺しの番号 ドクターノオ』が製作されたのは、まさにスウィンギング・ロンドンが沸騰していた1962年でした。

主人公のジェイムズ・ボンドは、それまでの保守的で生真面目な英国紳士とは違い、遊び心があり、快楽主義で、いかにもスウィンギング・ロンドンにふさわしい魅力を体現していました。

とりわけ、ショーン・コネリーがボンドを演じた60年代の5作品(『ドクターノオ』『ロシアより愛をこめて』『ゴールドフィンガー』『サンダーボール作戦』『007は二度死ぬ』)は、その雰囲気が顕著です。

1967年の番外作『007/カジノ・ロワイヤル』も!

ピーター・セラーズがボンドに扮し、オーソン・ウェルズが悪役のル・シフル役で出演した1967年の『007/カジノ・ロワイヤル』は、番外作ということもあり、とりわけ、スウィンギング・ロンドンらしい軽くポップな雰囲気の強い作品でした。

とくにカジノシーンのカラフルな賑やかさは、典型的です。

6:60年代、働く女たちの自立を描いた実話の映画化【2010年】

1968年、イギリスのダゲナムにあったフォード自動車工場で働いていたリタを中心に、性差別による賃金格差是正に立ち上がる女性たちを描いた実話の映画化です。リタらのストライキが、全英の女性労働者達に拡がり、やがて1970年に同一賃金法が制定されるに至ります。

『カレンダー・ガールズ』のナイジェル・コールが監督を務め、主人公リタは、サリー・ホーキンスが演じました。その他、ボブ・ホスキンス、ロザムンド・パイク、ミランダ・リチャードソンら演技派が脇を固めています。

7:キャリー・マリガン扮する60年代少女がキュート!【2009年】

mirume1129 キャリー・マリガンさんが可愛くて、ファッションが素敵でした。17歳の少女を支える両親や先生が良かったです。
kaho ドキドキわくわくしながら観ました。 17歳だったらあんな恋愛や生活憧れますよね。 でも、ハッピーエンドで終わると思ってました(笑)

う〜ん…服装や音楽が素敵。。

人気辛口ジャーナリストであるリン・バーバーの回想録を映画化した、ほろ苦い青春ストーリーです。

1961年、オックスフォード大学を目指す優等生のジェニー。年の離れた男性と恋に落ち、それまでの人生が一変する刺激的なオトナの世界に触れることで、成長していきます。

キュートな優等生ヒロインを演じたキャリー・マリガンの魅力全開で、第82回アカデミー賞では主演女優賞にノミネートされました。相手役には『エスター』のピーター・サースガードが扮しています。

8:ジェーン・バーキン主演のサイケデリックムービー【1968年】

アパートの隣の部屋に越して来た美しい娘を、壁の穴から覗くことに熱中する老博士の姿を描いたファンタジー映画です。

監督は後に『レッドツェッペリン/狂熱のライブ』を手がけることになるジョー・マソット。ビートルズのジョージ・ハリソンが音楽を担当し、当時のサイケデリックな雰囲気を盛り上げています。

老博士には『ロマン・ピランスキーの吸血鬼』のジャック・マッゴーラン、隣人の娘をフランスを代表するジェーン・バーキンが演じ、話題になりました。

9:60年代のスパイが主人公!『オースティン・パワーズ』シリーズ【1997年~】

ShogoNaramoto 誠実で無口だけど、何故かコメディ作品が好きな父親と、昔よく見たシリーズです!

しかし当時は、パワーズのエッチなシーンなどに目を反らしていたり、細かい007のパロディなどに理解を示していなかったため、再び鑑賞して見ました。

やはり、現実からかけ離れたシチュエーションで展開するコメディは観ていて楽しいという感想です。ウィル・フェレルやセス・ローガンの様にただ下らなくて、ガキっぽいコメディとは違い、強烈なキャラに徹底された下らない感が素晴らです。

皆さんも、もう一度観てみてはいかがでしょうか?

60年代の花形スパイが現代に復活してドタバタ騒動を繰り広げる爆笑コメディシリーズです。『ウェインズ・ワールド』のマイク・マイヤーズが製作・脚本・主演(スパイと悪役の二役)を務め、世界中で大ヒットしました。

1967年のロンドン、諜報部員オースティン・パワーズは、世界征服を企むドクター・イーヴルを追い詰めながら、冷凍睡眠で失敗。30年後、長い眠りから覚めた2人の闘いが、再び繰り広げられます。

007シリーズを中心に、過去の有名映画のパロディや下ネタ満載。『オースティン・パワーズ:デラックス』(1999年)、『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』(2002年)と3作品がシリーズで公開されました。

10:最高にカッコいいモッズスタイルを堪能!【1979年】

Izumi_Miku うぃーあーモッズ!!

この映画、中学時代のあたしにすごく刺激を与えてくれました。

また、モッズとロッカー抗争がシビれるだ。 当時完全に中2病を煩わせてたあたしには、それはもぅキラッキラして見えましたw

エース、カッコいいです♥︎

英国ファッション、モッズスタイルが好きなのは今でも変わらないですw

oksh1028 モッズがサイコーにかっこよかった。青春とやるせなさがつまっている映画

1960年代、独特のスリムなスーツに身を包んだ「モッズ」の若者たちを描いた青春ストーリーです。原題の『Quadrophenia』は、ザ・フーのアルバム『四重人格』からとられています。

主人公のジミーは、モッズのリーダー的存在であるエースに憧れ、グループの仲間たちとの遊びに明け暮れる毎日。ある日、革ジャンにリーゼントのロッカーたちと衝突し、暴動騒ぎにまで発展します。

スティングがエースを演じ、映画デビューを果たした作品としても知られています。