2017年7月6日更新

アンパンマンの生みの親やなせたかしの名言・作品・逸話まとめ

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やなせたかし

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アンパンマンの生みの親やなせたかし

本名は柳瀬嵩。1919年2月6日生まれで、『アンパンマン』の生みの親として知られています。 絵本作家、詩人として本格的に活動するまでは、司会者、コピーライター、作詞家、シナリオライターなどの様々な活動をしていました。 有限会社やなせスタジオ社長や社団法人日本漫画家協会代表理事会長を務めていましたが、2013年8月に体調を崩して入院。同年10月13日午前3時8分に心不全で死去、94歳でした。

やなせたかしが漫画家になるまで

やなせは日中戦争に徴兵されていましたが、大きな戦闘のない地域にいたため無事でした。終戦後はクズ拾いの会社に勤めていましたが、1946年に高知新聞に入社。編集の傍ら、挿絵や漫画などを手がけていました。 1947年に会社を退職、小松暢と共に上京し結婚。同年、三越に入社し、グラフィックデザイナーとして活動するかたわら、漫画を描き始めます。 1953年に三越を退社、専業漫画家となります。このとき、漫画で得る収入が三越の給料の三倍になっていたため独立を決意したそうです。

やなせたかしの詩が心に響く!

光 せっかく生まれてきたのだもの 絶望するのはもったいない なんとかなるさと辛抱して まぐれ・幸運・喜怒哀楽 とにかく一日生きてみて 明日は明日で また生きる
『たそがれ詩集』より。貧しい家庭に生まれ、戦争を経験、何度も仕事を変わるなどいくつもの困難を乗り越えたやなせだからこその詩ですね。
ヘン 人生が半分ぐらい すぎた時 絶望しそうになった もうダメだと思った 今、 人生はおしまいの日に 近づいたのに もっと 生きたい 仕事をしたい と思う なぜなんだろう ヘンですね
先ほど同様『たそがれ詩集』より。白内障、心臓病、ヘルニア...様々な病歴を重ね、何度も死の淵をさまよいながら94歳まで生きたやなせたかし。そんな彼の気持ちがこもった詩です。

やなせたかしの弟ってどんな人?

写真真ん中が弟の千尋。 京都帝国大学に入学後、海軍予備少尉となります。しかし、回天特攻隊に志願し戦死されたようです。 回天とは魚雷の種類の一種ですが、人間が中に入って操縦し相手に特攻する、人間魚雷でした。 ちなみに『アンパンマンマーチ』は弟を想った曲という噂がありますが、やなせは否定しています。
「ぼくはそんなつもりはなかったのですが、「アンパンマンのマーチ」が弟に捧げられたものと指摘する人もいます」
引用:www.ne.jp
上記のようにはっきりと否定しています。

やなせたかしのお墓はどこにある?

高知県香美市香北町、やなせたかし朴ノ木公園にあります。アンパンマンミュージアムから車で5分程度の距離にあり、インターネットの地図でも確認することができます。 また、公園の近くを通るバスもあるので、そちらを利用する方法もあります。 公園内にはアンパンマンやばいきんまんの像、詩を書いた石碑等が存在し、やなせのお墓にも詩が書かれています。

やなせたかしの名言集

「一日一日は楽しい方がいい。たとえ十種の病気持ちでも運は天に任せて、できる限りお洒落もして、この人生を楽しみたい」
様々な病気を持ちながらも94歳まで生きたやなせたかし。苦しかったはずなのに、ユニークなキャラで自身の死についても笑いながら語るなど、この言葉のように毎日を楽しく生きていました。
正義の味方は、カッコよくない。 傷つくことを、覚悟する。
『それいけ!アンパンマン』が放送開始された当時、自身の顔を分け与える、という設定に批判が殺到したそうです。しかし、正義とは必ず自己犠牲がともなうもの、と決して譲らなかった。 今でこそ国民的アニメとして有名ですが、その裏にはやなせたかしの強い想いがこめられていたのです。

アンパンマン以外の主な作品

十二の真珠

やなせの短編メルヘン作品集。 現在の『アンパンマン』の原点となった元祖『アンパンマン』や、タイトルにもなっている『十二の真珠』などの12作品が収録されています。 1話1話が短く、メルヘンの話なため、親子で読むのにもオススメです。

やさしいライオン

やがいどうぶつえんに引き取られたみなしごの子ライオン・ブルブル。ブルブルを自分の子供のように育てる犬・ムクムクとの親子の愛情を描いた物語。 『アンパンマン』と違い切ない話ではありますが、大号泣間違いなしの感動作です。 1970年にはアニメ化もされました。

ニャニがニャンだー ニャンダーかめん

弱虫でドジな猫の男の子・ニャーゴが正義の味方・ニャンダーかめんに変身し活躍するストーリー。 週間新聞・少年少女新聞で掲載されていた「ピョンピョンおたすけかめん」をアニメ化にあたって、新しく設定しなおしました。 『アンパンマン』同様子供向け作品で知名度こそあまりないものの、知っている人からの人気は高いです。 現在DVDは販売しておらずVHSしか存在していませんが、そのVHSも廃盤なため、視聴するのは難しいかもしれません。

やなせたかしが作詞した曲まとめ

手のひらを太陽に

当時、やなせがTVの台本構成の仕事をしていた時、番組内に音楽を流すコーナーがあり、そこで自身で作詞した「手のひらを太陽に」に、知り合いのいずみたくが作曲をし発表しました。詩はいずみの推薦で宮城まり子が歌っています。 『第16回NHK紅白歌合戦』で歌唱されたことや音楽の教科書に載ったこともあり、広く知られている人気曲です。

アイアイ・ミコちゃん

TVアニメ『のらくろクン』のEDテーマ曲。 ほとんど"アイ"というフレーズしか存在せず、『ドラえもん』の大山のぶ代が曲中に台詞を入れているのが特徴です。 また、歌唱を担当する天地総子は「コマソンの女王」とも呼ばれるほどコマーシャルソングを歌っている人物で、軽快な曲の雰囲気にぴったりマッチしています。

アンパンマンのマーチ

テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』のオープニングテーマ曲。今まで一度も変更されたことがないのでみなさんご存知でしょう。 実はアニメでは2番の歌詞が使用されています。「胸の傷」など子供向け番組にはよくない表現があるためで、冒頭のサビの歌詞も2番のものに変更されています。