カーラ・ジュリって一体誰?
カーラ・ジュリは、1985年にスイスのロカルノで生まれた女優です。イタリア語を主要言語とするアンブリの村で育ち、学生の時はホッケーに打ち込んでいました。 カーラは2005年から2010年にかけて、ロサンジェルスとロンドンで演劇の勉強をし、映画『180°(原題)』(2010年)で長編映画に初出演ながら、スイス映画賞助演女優賞を受賞。今後は『Morris from America』(2016年)や『ブレードランナー』の続編への出演が決まっています。
デビュー作『180°(原題)』でいきなりの映画賞受賞!
カーラにとって本格的な女優デビューとなった本作は、日常生活のなかで様々なアクシデントや悲劇に苛まれる人々の姿、そして、その陰にあった予期せぬ愛情や希望を描いた作品です。 カーラは今作で若い女性Esther Grüter役を演じ、その演技が評価されて、スイス映画賞で助演女優賞を受賞しています。
シューティング・スター賞に選ばれる期待の新人
カーラは、2013年のベルリン国際映画祭にて、その年に活躍した10代の俳優に贈られるシューティング・スター賞に輝きました。 このシューティング・スター賞とは、1998年からはじまったヨーロッパ映画に出演した若手俳優に贈られる賞です。 この賞に選出されるにあたり、
欧州の俳優・女優であること、英語が流暢であること、35歳未満であること 、過去12ヶ月以内に映画で主要な役を演じていること、出演作が複数の映画祭や複数の国で上映されていること、自国の映画賞にノミネートされたか受賞したことがあること
出典: www.weblio.jp
という条件が整っている必要があります。 過去には、6代目のジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグも受賞しており、賞の受賞は新人女優のカーラにとって今後のキャリアにも大きく影響するでしょう。
2013年に『Wetlands(原題)』で主演を務めたカーラ・ジュリ
『Wetlands(原題)』(2013年)は、2014年のサンダンス映画祭で上映され、物議を醸したドイツ映画です。 両親の離婚をきっかけに心に寂しさを抱いた、カーラ演じる18歳の少女ヘレンは、自身のお尻に強い関心を持ち、世間的には倫理観を逸脱したタブーな行いをもしていました。 しかし、お尻にまつわるある出来事をきっかけに病院に入院する羽目になり、ヘレンの人生は右肩下がりかと思いきや、様々な出来事が次々と好転。 少々下品な内容ではありますが、多感な少女の変質的な面を描きながらもその背景にある彼女の心の痛みや思春期の葛藤を描いたことが高く評価されました。
『ブレードランナー』続編にカーラ・ジュリが抜擢!
『ブレードランナー』は、ハリソン・フォードが主役のリック・デッカード役を務めたSF映画の金字塔と言われる作品です。 今作はフィリップ・K・ディックの著書『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』(1968年)を映画化したもので、2019年の近未来が舞台となっています。カーラが出演する『ブレードランナー2(仮題)』は、1作目から数十年経った時代を舞台に物語が展開されるようです。 また、1作目の監督であるリドリー・スコットは制作総指揮として参加し、主演だったハリソンも再び出演することが決まっています。 『ブレードランナー』続編のカーラとハリソンの共演、そして彼女の今後の活躍も楽しみですね。