タップできる目次
- 1.リドリー・スコットは一度断っていた!?
- 2. 脚本家が精神的に疲弊して泣いていた!?
- 3.フランスのコミックからインスパイアを得ていた!?
- 4.バッティが脇役になる可能性があった!?
- 5.あの名場面はアドリブだった!?
- 6.ダスティン・ホフマンがリック役の有力候補だった!?
- 7.ショーン・ヤング起用の意外な理由とは!?
- 8.撮影でレイチェルを泣かしていた!?
- 9.ブリスに影響を与えた映画キャラクター!?
- 10.ヘビとフュージョン!?
- 11.未来都市TOKYO!?
- 12.車だけで5ヵ月!?
- 13.ミニチュアセットが建てられていた!?
- 14.掃除を効率化する必要があった!?
- 15.スタジオの重役から脅されていた!?
- 16.原作者を一瞬で認めされた特殊効果!?
- 17.瞳に込められた思いとは!?
- 18.『エイリアン』と同じユニバース!?
- 19.バスルームにハリソン・フォードはいなかった!?
- 20.タイレルはレプリカントだった!?
1.リドリー・スコットは一度断っていた!?
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『ブレード・ランナー』の脚本を受け取った時、リドリー・スコットはSF小説の傑作『デューン』の映画化プロジェクトを進めていたため、本作のオファーを1度断っていました。
しかし、『デューン』の脚本のクオリティが低かったことやあまりに膨大な時間がかかることが分かり、本作の監督オファーを受けることになったそうです。
2. 脚本家が精神的に疲弊して泣いていた!?
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ハンプトン・ファンチャーの脚本に満足出来なかったため、リドリー・スコットはセカンドライターとしてデヴィッド・ピープルズを招聘しました。
その時点で少なくとも10回の修正を繰り返していたファンチャーは精神的に疲弊、新たな脚本を読んだ後に涙を流していたそうです。
3.フランスのコミックからインスパイアを得ていた!?
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上記のリドリー・スコットが描いた『ブレード・ランナー』のイメージ画はフランスのコミック『スクリーミング・メタル』からインスパイアされていたそうです。
4.バッティが脇役になる可能性があった!?
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製作中、ロイ・バッティ(ルドガー・ハウアー)のキャラクター設定は何度も変更が加えられていました。ある時点では、バッティが映画冒頭で死亡する設定が考えられていたそうです。
5.あの名場面はアドリブだった!?
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リドリー・スコットはルドガー・ハウアー出演作を気に入っていたため、直接面会せずにハウアーをロイ・バッティ役に抜擢しました。
また、ハウアーがその場で考え出した様々アイデアが採用されていたそうです。例えば、バッティがハトを抱きながら死亡、その後にハトが飛び立つアイデアはハウアーが考えたアイデアです。
6.ダスティン・ホフマンがリック役の有力候補だった!?
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ハリソン・フォードの他に、ダスティン・ホフマン、ピーター・フォーク、アル・パチーノ、バート・レイノルズなどがリック・デッカード役候補に挙がっていたそうです。
その中で特に有力だったのが、数か月間リドリー・スコットとミーティングを行っていたダスティン・ホフマンでした。ダスティン・ホフマンが思い描くデッカードとリドリー・スコットのアイデアに大きな開きがあったため、ホフマンは出演オファーを受けなかったと言われています。
7.ショーン・ヤング起用の意外な理由とは!?
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当時、レイチェルを演じたショーン・ヤングは映画経験が少ない女優だったため、彼女のために何度もリハーサルを繰り返さなければならかったそうです。
リドリー・スコットが無名の女優を好むことと、『風と共に去りぬ』で知られるヴィヴィアン・リーに似ていたことがヤング起用の大きな理由だったと言われています。
8.撮影でレイチェルを泣かしていた!?
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撮影中、ショーン・ヤングとハリソン・フォードの関係はあまりフレンドリーではなかったようです。セックスシーンで監督がフォードにヤングを窓の押し付けるように指示、それを知らなかったヤングは泣きだしてしまったそうです。
その後、ハリソン・フォードはパンツを下ろして彼女を笑わそうとしていたとヤングは語っています。
9.ブリスに影響を与えた映画キャラクター!?
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ダリル・ハンナ演じるプリスのメイクアップは『ノスフェラトゥ』(1979)クラウス・キンスキー演じるドラキュラ伯爵からインスパイアを得ていたそうです。
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名作のオマージュがいいですね。
10.ヘビとフュージョン!?
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ジョアンナ・キャシディ演じるレプリカント“ゾーラ”は蛇がトレードマークのキャラクター。リドリー・スコットはゾーラと蛇を合体させて1つにするシーン構想を練っていましたが、予算の関係で実現しなかったそうです。
11.未来都市TOKYO!?
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未来都市のデザインを任されていたアーティスト”シド・メッド”はリドリー・スコットから、東京のような未来都市を描いてほしいと依頼されていたそうです。
12.車だけで5ヵ月!?
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イラストレーター“シド・メッド”が描いたデザインから実際に27台の車が制作されました。車の美術を担当したジーン・ウィンフィールドによると、50人体制で1日18時間、5か月半かけて車を完成させたそうです。
13.ミニチュアセットが建てられていた!?
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本作の撮影のために大規模なミニチュアセットが制作されていたそうです。ミニチュアセットには20,000本の蛍光灯とたくさんのファン(扇風機)が設置されていました。
暗くした部屋に煙を流してスモーキーな未来都市を再現、煙探知機を設置して煙の量を一定供給していたそうです。
14.掃除を効率化する必要があった!?
撮影当時、リドリー・スコットお気に入りのLAのスタジオ“ブラッドリー・ビルディング”が他の作品スケジュールでいっぱいだったそうです。
『ブレード・ランナー』の撮影使用可能時間がPM6時~AM6時までに限られていたため、撮影後に毎日掃除する必要がありました。そこで、砂の代わりによく水を吸収するコルクを代用して掃除の効率化を図っていたそうです。
15.スタジオの重役から脅されていた!?
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映画撮影が佳境を迎えた時、予算はオーバーしてスケジュールは大幅に押していました。スタジオの重役が度々セットを訪れ映画製作を中止すると映画製作陣を脅していたそうです。
ある時、リドリー・スコットのもとに解雇通知まで届いたそうですが、スコットは辞めることを拒否したと言われています。
16.原作者を一瞬で認めされた特殊効果!?
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本作の原作者フィリップ・ディックはニュース映像で映画の特殊効果を一瞬観てこうコメントしました。
“これこそ私が思い描いていた世界。彼らは完璧に再現してしまった。”
17.瞳に込められた思いとは!?
本作のオープニングに瞳のアップが登場する印象的な場面があります。リドリー・スコットによると、この瞳は未来都市が監視されていることを示すメタファーだと言います。
観客がまさに入り込もうとしている世界は全体主義的で、少数のエリートに支配されていることを表現したそうです。
18.『エイリアン』と同じユニバース!?
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リドリー・スコットは『ブレード・ランナー』を同じくメガホンを取った『エイリアン』(1979)と同じユニバースにする構想を持っていたそうです。
『ブレード・ランナー』ファイナルカットのコメンタリーでスコットは、地球に帰還した『エイリアン』のキャラクターたちがデッカードのアパート近くのバーで飲んでいる場面を思い描いていたと明かしています。
19.バスルームにハリソン・フォードはいなかった!?
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デッカード(ハリソンフォード)がバスルームを探索中に蛇のうろこを見つける場面にハリソン・フォードは全く登場していません。
この場面は全てフォードのスタントダブル“ヴィック・アームストロング”によって演じられていました。顔が映らないショットでふたりを判別するのはほぼ不可能ですが、いくつかアームストロングの顔がばっちり映っているショットがあります。
20.タイレルはレプリカントだった!?
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元々、リドリー・スコットはレプリカントを生んだ科学者エルトン・タイレルをレプリカントの設定にする予定だったそうです。
バッティがタイレルの頭をカチ割り、頭の中の機械構造があらわになる場面が考えられていたと言われています。しかし、予算の都合でこの場面は脚本からカット、結局撮影されることはありませんでした。