1.オープニングクレジット!?
本作は”Fox”のロゴに雪が降り積もるオープニングクレジットからスタートします。この場面で観客を一気にファンタジックな世界へと誘います。
また、このオープニングクレジットにはクッキー、ハサミ、腕、ヴィンセント・プライスの顔など本作の重要な要素が詰め込まれています。
2.エドワードのメイクシーン!?
本作の真のヒロインはキムではなく、キムの母ペグかもしれません。
不気味な屋敷に化粧品を売りにやってきたペグは、得体の知れない姿をしたエドワードを見ても発狂することはありませんでした。
エドワードの孤独に気づき自宅へ招き入れた後、ペグはエドワードの顔の傷を隠そうと化粧を始めます。ペグはまず化粧水を試しますが上手くいかなかったため、ファンデーションを塗って傷を隠そうとします。
この場面はなすがままにエドワードが化粧をされる姿がおかしい瞬間ですが、どんなにあがこうと見た目で判断されることから逃れられないという映画のメインテーマも表現されていました。
3.エドワードの食事シーン!?
エドワードが食卓を囲んで食事するシーンはおかしくも切ない名シーンです。
ハサミの手では上手くフォークやナイフを扱うことができないため、部屋には金属がぶつかり合う音がむなしく響き渡ります。この場面は映画では決して回答されない問題を投げかけています。
”ペグの家に招かれる前、エドワードは食事をしていたのか?””食べ物を消化できるのか?”
ペグがバターをすすめたことで、エドワードの手がバターナイフとしては機能することが明らかになっています。
4.エドワードのウォーターベッド破壊シーン!?
エドワードとキムの初対面は決してロマンティックなものではありませんでした。
エドワードが自分のウォーターベッドで寝ていることを知らなかったキムは、鏡越しに彼の存在に気づいた瞬間大きな叫び声を上げます。
叫び声を聞いてパニックになったエドワードはハサミでウォーターベッドを切り裂き、ベッドの中から水が部屋中に飛び散ります。
この場面はコメディパートであると同時にオーガズムのメタファーだとも言われています。
5.氷の雪が舞い散るダンスシーン!?
この場面は本作で最も美しくアイコニックな瞬間です。
エドワードが天使の羽がついたキムの彫刻を彫っているところにキムが登場します。
すると氷が雪のように舞い散る中、美しい音楽に合わせてキムが踊り出します。この瞬間にキムはバカなボーイフレンド“ジム”と決別すべきでした。
6.エドワードとキムの抱擁シーン!?
エドワードはキムのボーイフレンド“ジム”に利用されて窃盗を働いてしまいます。
警察が現場に到着するとエドワードを置き去りにして逃げるジムとキム。キムは臆病すぎてエドワードをかばうことが出来ませんでした。
このことをきっかけに本当の気持ちに気がついたキムはエドワードと再会して“抱きしめて”と言葉をかけます。
しかし、そんなことをすれば愛するキムを切り刻んでしまうことを分かっていたエドワードは“出来ない”と返答します。
この場面は映画史上最も切ない瞬間の1つでしょう。
7.開発者が亡くなる場面!?
エドワードが開発者について思い出すこの場面は本作で最も痛烈な瞬間の1つです。
開発者はクリスマスにエドワードに贈るはずだった人間の腕をエドワードに見せていました。
その腕を見たエドワードは少年のように無垢な表情を浮かべます。しかし、腕を取り付けるまえに開発者は倒れてしまいます。
己を生み出した開発者を助けようと腕を伸ばすエドワード。しかし自分に取り付けられるはずだった腕の指を切り落とすことしかエドワードにはできませんでした。
8.エドワードのヘアーカットシーン!?
エロい人妻ジョイスはエドワードの才能を見出した数少ない人物の1人です。
エドワードが見事に整えた植木を見たジョイスは飼い犬のトリミングをエドワードに依頼します。
これもまた見事にエドワードがこなすと、今度は自身の髪のカットを依頼。ジョイスはエドワードのハサミ使いで絶頂を迎えます。
この場面はエドワードが自分の容姿以外は変えられることを示した皮肉な瞬間とも言えます。
9.エドワードがジムを窓から落とす場面!?
一度は街の人々に受け入れられたエドワードでしたが、あることがきっかけで信頼を失い孤独な屋敷に再び閉じこもってしまいます。
キムがエドワードの屋敷を訪れるとジムがキムを追ってやってきます。エドワードに襲いかかるジム、ついに堪忍袋の緒が切れたエドワードはジムを刺して窓から落とします。
邪魔者がいなくなった後、キムはエドワードに愛の告白をしましたが、エドワードは“世界はあまりにも残酷”と一緒にいられないことをキムに告げました。
10.おばあさんキムがエドワードについて語るシーン!?
本作の中に老けメークでおばあさんのキムとなったウィノナ・ライダーが孫にエドワードについて語る場面があります。
この場面はあくまでキムの回想ですが、エドワードが生きていることを暗示していました。
キムはエドワードは生きていると思うが年を重ねた姿では会いたくはないと語ります。