「ダイ・ハード」全シリーズあらすじ解説 実は画期的なアクション映画だった!?

「ダイ・ハード」シリーズを一気におさらい
1988年に第1作目が公開され、大人気シリーズとなった「ダイ・ハード」。ブルース・ウィリス演じる"最もツイてない男”ジョン・マクレーンが孤軍奮闘する、今までにないアクション映画として話題になりました。 そんな人気シリーズの最新作の製作が2016年に発表され、2018年には正式タイトルも『マクレーン(原題)』に決定しました。 人気アクションシリーズ「ダイ・ハード」を総復習して、最新作公開にそなえましょう!
「ダイ・ハード」シリーズ一覧 公開順を整理
「ダイ・ハード」シリーズは、1998年から2013年までに5作が公開されています。30年以上つづく人気シリーズで、最新作は2020年以降の公開とみられています!
公開年 | タイトル | 監督 |
---|---|---|
1988 | ダイ・ハード | ジョン・マクティアナン |
1990 | ダイ・ハード2 | レニー・ハーリン |
1995 | ダイ・ハード3 | ジョン・マクティアナン |
2007 | ダイ・ハード4.0 | レン・ワイズマン |
2013 | ダイ・ハード/ラスト・デイ | ジョン・ムーア |
「ダイ・ハード」は実は画期的なアクション映画だった!?シリーズの特徴と凄さを解説

1作目『ダイ・ハード』が画期的だった理由とは
第1作目『ダイ・ハード』が公開された1988年当時、アクション映画の主人公は、シルヴェスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーのような、筋骨隆々の俳優が演じるのが主流でした。 そこに彗星の如く現れたブルース・ウィリスの演じるジョン・マクレーンは、どこまでも不運で、「なんで俺がこんな目に……」とぼやき、ボロボロになりながらも必死に戦う主人公。これが新たなアクション映画の主人公像として大いに受け、大ヒットを記録したのです。
「もっともツイてない男」主人公・ジョン・マクレーンってどんな人物?
本シリーズの主人公、ジョン・マクレーンはニューヨーク市警本部の刑事です。「最も不運なタイミングで、最も不運な場所に居合わせる、しかし簡単には死なない(不死身の)男」というのが、彼のキャラクター設定。 無鉄砲な一面もありますが、刑事としての洞察力は抜群で、銃撃などの技術面や爆弾を製造するなどの工作面にも優れています。
1作目『ダイ・ハード』(1988)のあらすじ
別居中の妻が務めるロサンゼルスのナカトミ・プラザのクリスマスパーティに招かれた、ニューヨーク市警のジョン・マクレーン刑事。 しかしそこで、保管されている「6億4千万ドルの無記名債権」を狙ったテロが発生します。運良くテロリストたちから逃れたマクレーンは、人質に取られている妻ホリーや他の人命を助けるべく、たった1人でテロリストたちとの戦いに挑むことになるのでした。
『ダイ・ハード2』(1990)のあらすじ
ナカトミ・プラザの事件からから1年後のクリスマス。ジョン・マクレーンはロサンゼルスから戻る妻のホリーを迎えに、ワシントン・ダレス国際空港へやって来ました。 しかし時を同じくして、元アメリカ特殊部隊のスチュワートが部下たちとともに管制機能を奪います。彼らの目的は南アフリカの麻薬王、エスペランザ将軍の奪還。またしても不運にも巻き込まれたマクレーンは、無能な空港警察とは別行動で一人テロリストに立ち向かうことになります。
『ダイ・ハード3』(1995)のあらすじ
ニューヨーク市内で爆弾テロが発生。「サイモン」と名乗る犯人は、警察に電話をかけ、ジョン・マクレーンを指名します。酒浸りの生活を送っていたマクレーンは、黒人が多く住むハーレムで差別的な看板を掲げさせられ、黒人ギャングに半殺しにされていたところを電気屋のゼウスに助けられました。 それを知ったサイモンは2人に一緒に行動するよう指示します。第2、第3のテロを防ぐため、マクレーンとゼウスは犯人の要求に従って、ニューヨーク中を奔走させられることに。やがて「サイモン」は、かつてマクレーンが殺したテロリスト、ハンス・グローバーの兄であることが判明します。 これまで孤独な戦いをつづけてきたマクレーンですが、本作ではゼウスとのバディ・ムービーの要素が強くなっています。
『ダイ・ハード4.0』(2007)のあらすじ
アメリカ独立記念日の前夜、何者かがFBI本部にある全米のインフラ監視システムがハッキングされる事件が発生。犯人特定のため、FBIから全米のハッカーを保護する指令が発令されました。マクレーンはニュージャージー州在住のマシュー・ファレルを連行する途中で、何者かに狙撃されてしまいます。 時を同じくして、全米で7人のハッカーが狙撃され、24時間以内に死亡していました。完全にアナログ親父のマクレーンは、ハッカーであるファレルの力を借りて、トーマス・ガブリエル率いるサイバーテロリスト組織に挑みます。
『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(2013)のあらすじ
音信不通だった息子のジャックがロシアで殺人事件を起こして身柄を拘束されたことを知ったマクレーン。彼はジャックが出廷する裁判所にやってきましたが、裁判所が爆破されてしまい、混乱の中ジャックは脱走。そこでマクレーンと再会します。 裁判に証人として出廷していた政治家コマロフを連れて逃走したジャックは、実はCIAのスパイであり、コマロフの救出、警護の任務を負っていたのでした。コマロフは、ロシアの大物政治家チャガーリンの犯罪の証拠を握っており、政治犯として捕えられていたのです。 ジャックが犯罪の証拠と引き換えに、アメリカへの逃亡を持ちかけると、コマロフは娘のイリーナを同行させることを要求しました。
第6作『マクレーン (原題)』はどんな内容になる?

プロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナベンチュラがEmpire誌のインタビューで語ったところによると、「ダイ・ハード」シリーズ最新作『マクレーン(原題)』では、20代のジョン・マクレーンが描かれるようです。それと同時に、ブルース・ウィリス演じる60代のマクレーンも登場し、過去と現在を交互に描く作品になるとか。 ディ・ボナベンチュラは、「ブルースが出演しない“ダイ・ハード”はありえない」としており、20代のマクレーン像を探索しつつ、60代のマクレーンも作品のなかで重要なポジションとなるようです。 なお、監督は『ダイ・ハード4.0』と同じくレン・ワイズマンに決定しています。
「ダイ・ハード」シリーズ総復習で最新作への準備はばっちり!
ブルース・ウィリスを一躍アクション・スターへと押し上げた「ダイ・ハード」シリーズは、その画期的な設定とマクレーンのキャラクターで大人気となりました。 シリーズを追うごとにさらに進化していったマクレーンですが、その運の悪さは相変わらず。そんなところが、他のアクション・ヒーローとは違った魅力となっています。 最新作『マクレーン (原題)』の公開も待ち遠しいですね!