2019年9月5日更新

映画「マトリックス」を観るべき順番を解説!初心者でも世界観とあらすじが丸わかり

『マトリックス レボリューションズ』
© Warner Bros. /zetaimage

1999年に第1作目が公開され、その斬新でスタイリッシュなアクションと世界観から、世界中で大人気となった「マトリックス」シリーズ。2021年12月17日には4作目『マトリックス レザレクションズ』が公開されます。 この記事では本シリーズの複雑な世界観やテーマ、魅力を復習するとともに、どの順番で鑑賞するのがおすすめなのか解説していきます。 「マトリックス」シリーズのネタバレが含まれます。未見の方はご注意ください。

「マトリックス」の世界観をわかりやすく解説

おさえておくべき重要ポイント

重要ポイント

  1. 「マトリックス」シリーズは、人類をエネルギー源として栽培している機械と、そこから人類を解放しようとする人間たちの戦いを描いている
  2. 多くの人類が「現実」だと思っているのは、「マトリックス」と呼ばれるプログラムの中
  3. 本当の現実では、人類は機械にエネルギーを供給するために眠らされ、夢を見させられている
  4. 何人かの人間が、機械に与えられた「現実」が本物でないことに気づき、眠りから目覚めた
  5. 主人公のネオは、本当の現実で機械と戦う人間たちから、人類を救う「救世主」である可能性があるとして、目覚めさせられた

世界観を咀嚼して解説

『マトリックス』(1999年)キアヌ・リーブス
© WARNER BROS./All Star Picture Library/Zeta Image

「マトリックス」シリーズの世界では、なぜ機械と人間は対立するようになったのでしょうか。 かつて人間と機械は良きパートナーでした。しかしあるとき、不満を持った1体のロボットが人間を殺してしまいます。それをきっかけに人間は機械を迫害するようになり、逃げ出した機械たちは機械だけの国「ゼロワン(01)」を建国。やがてゼロワンは経済力で人類を超えるようになり、困った各国は団結してゼロワンを経済封鎖してしまいました。 機械は人類との共存の道を模索しながらも、戦争状態に突入していきます。戦争のさなか、人類は機械のエネルギー源である太陽光を遮断するため、ナノテクノロジーの雲で地球を覆ってしまいました。新たなエネルギー源を求めた機械は、人間を電池として使用することにします。 研究の結果、人類に夢を見させることで効率よく電力を得られることがわかり、機械は夢の世界=仮想現実である「マトリックス」を作り上げたのです。

「マトリックス」おすすめの鑑賞順を解説

無料 で観る
1 『マトリックス』
1999年第1作
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2 『マトリックス リローデッド』
2003年第2作
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3 『マトリックス レボリューションズ』
2003年第3作
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4 『アニマトリックス』
2003年オムニバス
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※配信状況は12月6日時点のものです。

1999年から2003年までに公開された「マトリックス」シリーズ3作は、公開順と時系列が一致しているので、1作目から3作目まで順番に観るのがおすすめです。 2003年に製作された『アニマトリックス』は、実写映画の監督であるウォシャウスキー姉妹を中心に、日本人をはじめとする気鋭のクリエイターが集結したアニメーション作品。「マトリックス」の世界観をモチーフにした9つの短編で、実写映画では明かされていなかったマトリックス誕生までの歴史や、サイドストーリーが描かれています。 『アニマトリックス』はオムニバス作品で時系列もバラバラなので、実写映画3作鑑賞後に観るのがおすすめです。

『マトリックス』(1999年)のあらすじ

『マトリックス』
© Warner Bros. /zetaimage

プログラマーとして大手ソフトウェア会社に勤務するトーマスは、コンピュータ犯罪を起こす天才ハッカー「ネオ」という裏の顔を持っていました。平凡な日々のなか、彼は目は覚めているのに夢の中にいるような不思議な感覚に囚われるようになります。 そんな彼のもとに謎の女性トリニティが現れ、彼女の仲間モーフィアスのもとへ導かれます。すると、彼が今生きている世界は仮想現実であり、コンピュータによって操作されていることを知らされます。 現実の世界で目を覚ますことを決意したトーマスは、「ネオ」として人類をコンピューターの支配から解き放つ戦いに参加することになります。

そんな中、ネオを「予言された救世主」だと信じるモーフィアスが、マトリックスの番人であるエージェントに捕まってしまいました。ネオはトリニティたちと彼を助けることを決意。マトリックス内で人間を遥かに超える動きを体得し、見事モーフィアス救出に成功します。 しかし現実への脱出を試みるなか、ネオはエージェント・スミスの銃弾によって命を落としてしまうのでした。現実世界に戻っていたトリニティは、預言者から「自分が愛した男が救世主だ」と告げられたことを明かし、ネオにキスをしました。 するとネオは息を吹き返し、マトリックスの世界の彼も復活。そして覚醒し、圧倒的な力を得たネオはエージェント・スミスを撃退し、圧倒的な力でマトリックスの世界に君臨するのでした。

『マトリックス リローデッド』(2003年)のあらすじ

『マトリックス リローデッド』
© WARNER BROS/zetaimage

人類をコンピュータから解放するために奮闘してきたネオたちが、ついに人類最後の砦である「ザイオン」が、マトリックスを支配するコンピューター側に特定されてしまいます。 さらにザイオン直接攻撃のため25万体ものロボットが用意されていることも発覚。ザイオン側に残された時間は72時間。マトリックスで預言者オラクルに出会ったネオは、人類を救うためマトリックスのソースにたどりつかなければならないと告げられます。

ついにマトリックスの創始者であるアーキテクトに対面したネオ。彼は「予言された救世主」ではなく「プログラムされた」存在で、ザイオンもマトリックスの崩壊を防ぐためにアーキテクトが計画したものだとを知らされるのでした。 ネオは現実世界か、より完成されたマトリックスか、究極の選択を迫られることに。

『マトリックス レボリューションズ』(2003年)のあらすじ

『マトリックス レボリューションズ』(2003年)ヒューゴ・ウィーヴィング、キアヌ・リーブス
© WARNER BROS./All Star Picture Library/Zeta Image

究極の選択を迫られ、昏睡状態に陥り仮想と現実の世界を彷徨うネオ。モーフィアスとトリニティによってなんとか現実の世界へ戻る事に成功します。 一方ザイオンは破壊し、ロボットの大群が侵入。人間たちは策を練りますが、圧倒的に不利な状況に陥っていました。そんなとき、エージェント・スミスは預言者オラクルを取り込み、機械でも制御できないほどにパワーアップしてしまいます。 今や人類と機械共通の敵となったスミスを倒すことを条件に、ネオはコンピュータ側にザイオンへの攻撃をやめてもらうよう取引をもちかけることに。

しかしネオは、パワーを増したスミス相手に苦戦します。いよいよ追い詰められたネオをスミスが取り込むと、その体は強い光を放って崩壊し、スミスに取り込まれる前の姿に。ネオと戦っていたスミスはオラクルだったのです。 スミスが消滅したことでザイオンからはセンチネルが去り、戦争の終結を喜び合う人々。マトリックスではアーキテクトの前にオラクルが現れ、変化を試みるために秩序を乱す価値があったと語ります。こうして現実世界に戻ることを望む人類は、プラグを抜かれることになりました。

『アニマトリックス』(2003年)

アニマトリックス
©Warner Bros/Photofest/Zeta Image

『アニマトリックス』は、「マトリックス」シリーズをモチーフに、2003年に製作されたアニメーション作品です。9つの短編からなる本作は、実写映画ではマトリックスの前提となる世界観や、ネオたち以外の人間の様子をオムニバス形式で描いています。 第1話「ファイナル・フライト・オブ・ザ・オシリス」は、『マトリックス リローデッド』の序章という位置づけ。センチネルの攻撃をザイオンに知らせようとするオシリス号クルーの奮闘を描きます。 第2話と第3話にまたがる「セカンド・ルネッサンス」パート1とパート2では、前述したマトリックス成立までの歴史が語られました。第4話は、現実世界に目覚める少年を描いた「キッズ・ストーリー」。第5話「プログラム」では、訓練プログラムの様子がわかります。 第6話「ワールド・レコード」や第7話「ビヨンド」では、マトリックス内で暗躍するエージェントの様子と、バグによって仮想現実で起こる不思議な現象が描かれました。 第8話「ディテクティブ・ストーリー」には、トリニティが登場。マトリックス内で探偵をしている男とのやり取りに注目です。そして第9話「マトリキュレーテッド」は、人間と機械の相互理解がテーマとなっています。

第4作『マトリックス レザレクションズ』(2021年)はシリーズを踏襲した新章の幕開け

12月17日に公開される4作目『マトリックス レザレクションズ』は、これまでこれまで公開されてきた3作の単純な続編というわけではないと言われています。 不穏な雰囲気の漂う予告編に映し出されるのは、カウンセリングを受けるネオことトーマス・アンダーソン(キアヌ・リーブス)の姿。「夢とは思えない夢を見た」と語る彼は、1作目に登場した青いカプセルを飲んでいます。 1作目でネオは、モーフィアスから青いカプセルと赤いカプセルのどちらかを選ぶよう迫られていました。青いカプセルを飲めばそのままマトリックス(仮想現実)のなかで夢を見つづけ、赤いカプセルを飲めば、現実世界で目覚めるというものです。4作目は、このときネオが青いカプセルを選び、マトリックスに囚われたままの世界を描くものなのでは?と予測されています。 ということは、最新作は1作目の続編ということになり、2作目、3作目とは違う世界線での物語が描かれるのではないでしょうか。 キャストでは、主人公のネオを演じるキアヌ・リーヴスはもちろん、トリニティ役のキャリー=アン・モスも続投します。

「マトリックス」の魅力はここ!

『マトリックス』(1999年)キャリー=アン・モス
© WARNER BROS./All Star Picture Library/Zeta Image

「マトリックス」シリーズの大きな魅力の1つは、公開当時センセーションを巻き起こした斬新な映像です。 「バレットショット」と呼ばれる特殊な技法で撮影されたアクションシーンは、キャラクターが長い時間、宙に飛び上がっているように見せたり、重力を無視して動き回っているように見せたりと、仮想現実という設定を見事に表現しました。 また、その複雑な世界観とストーリーも魅力。人間と機械の対立を軸に、「果たしてネオは本当に救世主なのか?」「人類を機械の支配から救うことはできるのか?」というスリリングな展開が描かれます。そして「本当の現実に戻ることが、人類にとって良いことなのか?」という哲学的な問いまで含まれているのです。

キャスト&キャラクターを紹介

トーマス・A・アンダーソン(ネオ)役/キアヌ・リーブス

『マトリックス レボリューションズ』
© Warner Bros. /zetaimage

表向きは大手ソフト会社にプログラマーとして勤務するトーマス・A・アンダーソン。しかしその裏の顔は、数々のコンピュータ犯罪を犯すハッカー・ネオ。 マトリックスでエージェントに狙われたことをきっかけに現実世界の住人となり、トリニティ、モーフィアスらとともに人類を救う戦いに参加します。 ネオを演じるのは、『ハート・ブルー』(1991年)や『スピード』(1994年)などで注目を集めたキアヌ・リーブス。本シリーズ出演以降、「ジョン・ウィック」をはじめとするアクション映画への出演が増える一方で、インディペンデント系作品で風変わりな役を演じることも増えました。

吹替声優:小山力也

『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーの吹替でも知られる小山力也が、本シリーズでキアヌ・リーブスの吹替を担当しています。小山はその他にもジョージ・クルーニーやアントニオ・バンデラス、ドウェイン・ジョンソンなどの担当声優として知られています。

トリニティ役/キャリー=アン・モス

キャリー・アン・モス『マトリックス リローデッド』
© WARNER BROS./zetaimage

本作のヒロインでもあるトリニティーは、仮想世界(マトリックス)のネオを現実世界へと導いたネブカドネザル号の副船長です。国税局のコンピュータに侵入した凄腕ハッカーだった過去を持ち、モーフィアスと出会ってからは現実世界で彼と共に戦っています。 トリニティーを演じたキャリー=アン・モスは、20歳でモデルデビュー。アメリカのテレビシリーズに出演したことをきっかけに、本格的に女優活動を開始します。『マトリックス』でトリニティ役で一躍脚光を浴び、以降『ショコラ』(2000年)  や『メメント』(2000年)、『ポンペイ』(2014年)などに出演しています。

吹替声優:日野由利加

トリニティの吹替を担当する日野由利加です。彼女はキャリー=アン・モスの他にも、ウィノナ・ライダー、ケイト・ウィンスレット、ジュリアン・ムーアなどの吹き替えを担当しています。

モーフィアス役/ローレンス・フィッシュバーン

ローレンス・フィッシュバーン
© WARNER BROS./zetaimage

現実世界の最も危険なテロリストとして知られる伝説的なハッカー・モーフィアス。工作船ネブカドネザル号の船長で、最後の人類の街・ザイオンに属しています。ネオを救世主であると信じ、ザイオンを救うために奮闘します。 モーフィアスを演じるローレンス・フィッシュバーンは、『地獄の黙示録』(1979年)や『カラーパープル』(1989年)などに出演。本シリーズへの出演をきっかけに認知度が高まりました。 その後は『M:i:Ⅲ』(2006)や『マン・オブ・スティール』(2013)などに出演し、テレビシリーズ『CSI:科学捜査班』のレイモンド・ラングストン博士役でも知られています。

吹替声優:玄田哲章

モーフィアスの吹替を担当するのは、レジェンド声優として知られる玄田哲章。ローレンス・フィッシュバーンのほかに、アーノルド・シュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローン、サミュエル・L・ジャクソンなどの吹き替えを担当。また、「トランスフォーマー」シリーズのオプティマス・プライムの声優としても知られています。

エージェント・スミス役/ヒューゴ・ウィービング

 ヒューゴ・ウィーヴィング『マトリックス レボリューションズ』
© WARNER BROS./zetaimage

マトリックスを守る監視プログラム・エージェントのリーダー的存在。エージェントでありながら本心ではマトリックスから解放されることを望んでいるなど、人間臭い一面も持っています。 エージェント・スミスを演じるのはオーストラリア出身の俳優ヒューゴ・ウィービングです。1983年に映画デビュー。ドラァグクイーン3人のロードムービーを描いた『プリシラ』(1994年)の出演で一躍認知度を高めました。 本シリーズ出演後は「ロード・オブ・ザ・リング」および「ホビット」三部作に出演し、国際的にも広く知られるようになりました。

吹替声優:中田和宏

エージェント・スミスの吹替を担当する中田和宏です。『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年)のル・シッフル役(マッツ・ミケルセン)の吹き替えなどで知られています。

「マトリックス」は公開順に復習して新作に備えよう

スタイリッシュなアクションと鮮烈な映像で大ヒットとなった「マトリックス」三部作。一方で、その深遠なテーマやメッセージは、一度観ただけではわからなかったという人も多いかもしれません。最新作公開の前に、ばっちり復習しておきましょう。 キアヌ・リーブスやキャリー=アン・モス、そして監督のラナ・ウォシャウスキーが続投する最新作に、期待が高まりますね!