2019年3月22日更新

ドラマ『半沢直樹』をまるっと紹介!各話あらすじ・ネタバレ一覧【原作から続編の可能性を探る】

「倍返しだ!」という名言を生んだ、ドラマ『半沢直樹』。その平均視聴率は28.7%でした。驚異の数字をたたき出したドラマ『半沢直樹』の各話のあらすじをネタバレありで振り返り、気になる続編の可能性も探っていきます。

ドラマ『半沢直樹』を徹底解剖!あらすじを振り返り、続編の可能性を考える

池井戸潤『オレたちバブル入行組』

大人気ドラマ『半沢直樹』(はんざわなおき)は、池井戸潤の小説「半沢直樹」シリーズのテレビドラマ化作品です。

主人公の名前がそのままタイトルになっているように、半沢直樹が銀行においてどのように活躍したか、その生きざまが描かれています。

ドラマは堺雅人主演で、2013年7月7日から9月22日までTBS系「日曜劇場」で放送。「倍返しだ!」というセリフが流行語になるほどの社会現象となりました。

しかも平均視聴率は28.7%という驚異の数字!

この記事では続編の制作が期待される本作の、出演キャストから各話のあらすじをネタバレありで紹介。原作小説の内容から、続編ドラマの可能性を探っていきます。

実力派俳優が集結したドラマ『半沢直樹』のキャスト

「30代以上の男性をターゲットにした経済ドラマ」として制作された本作には、注目の若手俳優・女優などは起用せず、クセのある実力派俳優が集結しました。 主人公の半沢直樹には、もともと劇団出身という堺雅人を配役。普段の優しい笑顔からは想像しがたい役に入り込んだ演技に定評があり、本作でもその魅力をいかんなく発揮。また、半沢の前に壁として立ちはだかる大和田暁を演じたのは、歌舞伎出身の香川照之。オネエ口調の黒崎駿一を演じた片岡愛之助とともに、ドラマを盛り上げる悪役的存在を演じました。 銀行に潜む闇に立ち向かう半沢直樹を筆頭として、実力派俳優がクセのあるキャラクターに“なりきった”ことが、視聴者を惹きつけた要因だったのかもしれません。 それでは、濃いキャラクターたちが活躍した各話のあらすじを、ネタバレありで振り返ってみましょう。

詳しい出演キャストはこちらでチェック!

第1話:融資ミスで5億円の損害?!半沢直樹が立ち上がる!【ネタバレ注意】

視聴率は関東19.4%、関西20.6%

東京中央銀行『半沢直樹』

東京中央銀行大阪西支店の融資課長の半沢直樹(堺雅人)は、バブル経済末期に銀行に入行した、いわゆる「バブル入行組」と呼ばれる社員です。

バブルが崩壊してから20年近くたった現在、銀行の中において業務の中心を担う世代。そんな半沢に、ある日突然支店長の浅野(石丸幹二)から強引な指示がありました。西大阪スチールから5億円の融資契約を取り付ける、しかも、新規の融資先にも関わらず条件は「無担保」だというのです。

このことで営業目標を達成した大阪西支店は、名誉ある最優良店舗賞を初受賞すことになります。しかし、実は西大阪スチールは裏に莫大な負債があり、それを隠すために行っていた粉飾決算が発覚しました。そして融資からたった3か月後、西大阪スチールは倒産。この結果、東京中央銀行は融資額5億円を、ただただ騙し取られてしまったことになったのです。

浅野支店長は、その全ての責任を半沢1人に負わせようと計画。

融資失敗の責任に関して、東京本店に呼ばれ聞き取り調査に出席した半沢は、全責任を自らに負わせようとする上司たちに真っ向から反発し、取られた5億円を取り戻すと宣言します。

第2話:バンカーとして生き残るため黒崎に宣戦布告【ネタバレ注意】

視聴率は関東21.8%、関西19.9%

『半沢直樹』名言クリアファイル

西大阪スチールへの融資で5億円の不良債権を抱え込むことになった東京中央銀行。その責任を、たった1人でとらされることになった半沢。

半沢は自身の命運を賭けて融資金の回収のために奔走します。そうしなければ、バンカーとして生き残っていくことはできないからです。

そんな中、残された資料から同社の倒産が「計画倒産」であった疑いが浮上しました。融資、倒産、5億円の損失、全てが仕組まれたことであった可能性が出てきたのです。

半沢は西大阪スチール倒産の影響で共に倒産せざるを得なくなった竹下金属の社長、竹下清彦に協力を仰ぎました。そして、苦労の末、ついに東田社長が海外に所有している時価5000万円の別荘の存在を突き止めます。

しかし、この別荘については国税局もほとんど同時に気が付いており、資産差し押さえを巡って半沢と国税局査察部統括官の黒崎(片岡愛之助)との間で激しい攻防が繰り広げられました。

黒崎と切迫したやりとりをしながら、半沢は姿を消した東田に迫ります。なんとしてでも融資金回収のために、別荘を押さえる必要があるのです。

ありとあらゆる手を利用し、ハワイのオアフ島に別荘があることを突き止めた半沢は、なんとか国税庁より先に差し押さえようとしますが、手続きをする人物が黒崎の脅しに屈して叶いませんでした。

半沢はそこで、「やられたら倍にして返す」と黒崎に宣戦布告をするのでした。

第3話:浅野支店長の思惑とは……?【ネタバレ注意】

視聴率は関東22.9%、関西25.6%

半沢直樹4

5億円回収のために、手を尽くす半沢でしたが、東田の別荘を押さえることはできませんでした。また、それについて支店長に叱責されます。

そんな半沢を次に待ち受けていたのは、裁量臨店(さいりょうりんてん)と呼ばれる、融資が正しく行われているかをチェックするという本部からの内部検査。しかしその検査は、融資事故の全責任を半沢に押し付けようとする支店長が意図的に仕組んだものだったのです。

一方、半沢と共に東田の居場所を探し続ける竹下は、東田が隠れ家に使っていたマンションの所有者・小村武彦を探し当てますが、小村は東田について一切話そうとしません。 銀行員に不信感を抱いていたのです。

事態は混迷を極める中、裁量臨店が始まります。本来ランダムで案件が選ばれるはずなのに、今回の裁量臨店で調査対象となった融資は、業績が悪化し、問題を抱えた企業の融資ばかり。明らかに支店長の浅野が情報を流しており、意図的に赤字企業が選ばれているとしか思えない状態でした。

苦しい中、裁量臨店を乗り越え、また協力者をうまく利用しながら、小村の理解を得てなんとか東田の居場所を突き止めることに成功した半沢でしたが、ある1枚の写真をみて衝撃を受けます。

東田の隣で笑っていたのは、浅野支店長その人でした。

第4話:東田の愛人・美樹が情報を流した相手とは【ネタバレ注意】

視聴率は関東27.6%、関西27.5%

銀行、メガバンク

フリー素材

5億円回収のために日々奔走する半沢は、東田と浅野支店長の繋がりを知ることになります。調べると、二人には同じ中学校に通っていたという過去があったのです。そこで半沢は、支店長が東田から何らかの見返りを得ていないか、その証拠を探し始めることにしました。

そんな中、妻の花(上戸彩)がアルバイトをしたいと言い出します。以前していたフラワーデザイナーの仕事ではないし、何のために働くのかと花に尋ねますが、花は答えてくれません。

そして、東京中央銀行の本店で行われた会議により、金融庁に目を付けられる前に、半沢を処分することが決定してしまいます。

支店長が東田から見返りをもらっていた証拠を、部下と共に探し始める半沢。なんとか東田の愛人・美樹が支店長に5000万の送金をしていた証拠となる通帳を見つけますが、これだけでは東田との直接的な癒着は証明できません。

美樹に東田の居場所を聞き出そうとする半沢は、妻の花のアルバイトの理由「夫にかばんをプレゼントしたかった」ということにヒントを得て、美樹の信頼を得ようと働きかけます。

うまくいったと思いきや、なんと美樹が東田に関して情報を流したのは、国税庁の黒崎だったのです。

第5話:半沢直樹は裏の裏をかいていた【ネタバレ注意】

視聴率は関東29.0%、関西29.5%

半沢直樹2

美樹が東田の情報を渡したのは、半沢ではなく、国税庁の黒崎でした。

黒崎は、その情報をもとに突き止めた東田の隠れ場所に強制捜査に入ります。しかしこれもまた、半沢の計画通りであり、見事、美樹と黒崎を利用することによって東田の隠し口座を発見することができたのでした。

そこには12億円の裏金があり、5000万のやりとりも判明。ただ、ほぼ同時に、半沢の東南アジアの零細銀行への出向が決定。

しかし、刑事告発を材料に、浅野支店長を脅して営業第2部の次長へと異動を手に入れます。竹下に「優しい」と揶揄されましたが、半沢は「利用させてもらっただけだ」と語ります。

5億円を回収した半沢は、その功績をもって妻とともに東京へと向かうのでした。

第6話:上司・大和田常務に宣戦布告!【ネタバレ注意】

視聴率は関東29.0%、関西32.8%

倍返しだ『半沢直樹』

半沢が東京中央銀行の営業第2部次長として就任してから1年後。舞台はもちろん、東京です。

ある日、部長の内藤に呼び出された半沢は、突如大きな仕事を任されることになりました。老舗ホテルである伊勢島ホテルの経営再建、および、金融庁が東京中央銀行に対して行う「金融庁検査」への対応、というものです。

伊勢島ホテルは業績が低迷しており、東京中央銀行が200億円の融資をしたところでした。しかし、その直後、資金の運用失敗で120億円もの損失が出ることが明らかになったばかりだったのです。

金融庁が伊勢島ホテルを実質破綻企業と認定してしまえば、融資をした東京中央銀行は伊勢島ホテルの倒産に備えて、経費として引当金を積む必要があります。それは、株価の暴落を招き、経営の根幹を揺るがすことになるような事態で、絶対に避けなければなりません。

半沢が調査を続ける中、200億の融資が決定する前に、運営がうまくいっていないという内部告発をした人物がいたにもかかわらず、それがもみ消されていた事実を突き止めます。

もみ消しという不正を行った証拠まで手に入れた半沢でしたが、伊勢島ホテルと銀行の癒着は今に始まったことではなく、今回の一件は氷山の一角でしかないことを知る半沢。

半沢は、かつて自分の父を自殺まで追いつめた銀行員であり、血も涙もない上司・大和田常務にそのことを報告しながら、「もしも黒幕があなたなら土下座してもらう」と宣戦布告するのでした。

第7話:半沢直樹が土下座……?!【ネタバレ注意】

視聴率は関東30.0%、関西31.2%

半沢直樹5

金融庁検査のために、東京中央銀行にやってきたのは、大阪でわたりあった黒崎でした。

黒崎から、「次回の聞き取り調査までに120億円の損失を補填案が示せなければ、伊勢島ホテルは実質破綻先に分類する」、「そうなれば概算で1520億860万円の引当金を積んでもらう」と告げられる東京中央銀行。

半沢は、融資失敗の手引きをした貝瀬支店長に詰め寄りますが、一体誰の命令だったのか口を割らないばかりか、これ以上深入りするなと拒絶されてしまいます。

一方、なんとか美術品を売ることにより、伊勢島ホテルの損失120億円を回収し、それを金融庁検査の2日目に黒崎に提示した半沢。黒崎はあっさりとそれを認めますが、その時、経営再建をかけた予約システムの開発を任せていたナルセン・エンジニアリングが、特許侵害で提訴されたというニュースがテレビで流れます。茫然とするしかない半沢。

もはや経営破綻は免れなくなった伊勢島ホテルに訪れる大和田常務と半沢。半沢とともに伊勢島ホテルの再建に力を尽くそうとしていた湯浅社長を、同族経営の撤廃ということで退陣させようとする大和田常務は、自分と影でつながっている羽根専務を担当者にしようとします。

それに対し、半沢は湯浅社長は伊勢島ホテルに必要な人だ、猶予をくれと土下座して嘆願するのでした。

第8話:大和田常務の怪しい影【ネタバレ注意】

視聴率は関東32.9%、関西32.7%

半沢直樹

ナルセンが破綻すれば、伊勢島ホテルの黒字経営への道は絶たれてしまう、そんな中、大和田常務は本番の金融庁検査の前に模擬検査を行うことを提案します。大和田の息のかかった融資部の福山を半沢の後任候補とし、模擬検査で二人は一騎打ちすることになりました。

模擬検査で福山と激しくやり取りしながら、半沢は「行内の誰よりも、伊勢島ホテルの再建を本気で考え、金融庁検査を乗り切ろうとしているのは、我々です。これ以上、足を引っ張るのであれば、徹底的に戦います。やられたらやり返す。倍返しだ」と大和田常務に言い放ちます。

同じ時期に、別の不正で調査をしていたラフィットという会社の不正にも、大和田常務の影があることを半沢は知ることになります。

第9話:半沢直樹が仕掛けた秘策の先には?【ネタバレ注意】

視聴率は関東35.9%、関西36.7%

フリー素材、ウォール街

フリー素材

別の不正事件とは、タミヤ電機を舞台にした迂回融資事件です。半沢はこの件もまた今までの人脈やタミヤ電機に出向していた近藤を使って調査していました。この、タミヤ電機を隠れ蓑にし、3000万円もの融資を受けていたのは、何と大和田常務の妻・棚橋貴子が経営する会社だったのです。

半沢は大和田に突きつける証拠として、田宮社長の証言を取るよう近藤に依頼します。

一方の金融庁検査では、二日後となった最終聞き取り調査を前に、半沢は秘策を用意し、湯浅社長の説得にかかっていました。しかしその内容は、歴史ある伊勢島ホテルにとっては、あまりに大きな決断に違いありませんでした。フォスターという外国のホテル経営会社の融資を受けるというものです。

最終回:半沢直樹は出向に【ネタバレ注意】

視聴率は関東42.2%、関西45.5%

フリー素材、破産

フリー素材

最後の金融庁検査の時、湯浅社長の決断が間に合い、フォスターもまた半沢の同期が交渉してくれたおかげで、伊勢島ホテルの経営が破綻に分類される心配がなくなりました。

また、そのころ近藤はタミヤ電機の社長、田宮の説得に成功し、大和田常務が3000万の横流し融資に関与していたことを告発する約束を取り付けることができました。

しかし、報告書を仕上げた近藤を呼び出して、大和田常務は彼をタミヤ電機から銀行に戻し、さらに好きな部に異動させてやるとちらつかせます。半沢のことを慕い、信念のある近藤ですが、苦労させている家族のことを思うと、大和田常務の甘言に従わざるを得ませんでした。

タミヤ電機と大和田常務のつながりを証拠として出せなくなった以上、新たな証拠を探すしかない半沢。大和田常務の息のかかった岸川部長と、黒崎との癒着を疑い調査を進めます。

しかし、何もつながりは見つけられずに半沢は八方ふさがりになってしまいました。

そんな時、妻の花が半沢を助けるために奥様達の会食で得た情報をまとめたノートを渡してくれます。そこには、岸川部長の娘が金融庁の人と結婚することを悩んでいる、と書かれていたのでした。

全ての証拠を提出し、半沢は大和田常務を頭取の前で糾弾し、土下座させます。本人が土下座なんてパフォーマンスだ、と言っていたことを突きつけ、また大和田常務の手によって地べたをはいずり苦しんできた人たちの気持ちを代弁し、恨みを晴らしたのでした。

頭取は、大和田常務を取締役に降格しました。彼に恩を売ることで、銀行内での派閥争いを治めたのです。そして、半沢には部長として東京セントラル証券への出向を命じたのでした。

ドラマの続編はあるのか?原作との違いとその後のストーリー

池井戸潤による経済小説『オレたちバブル入行組』をベースとする第一部・大阪西支店編がドラマの第5話まで、『オレたち花のバブル組』をベースとする第二部・東京本店編の前後編二部構成がドラマの第6話から最終回までという構成になっています。 原作のエピソードを縮めた脚本となっているため、登場回や設定など比較的多くの違いがある本作。香川照之演じる大和田暁、片岡愛之助が演じた黒崎駿一、北大路欣也演じる中野渡謙らは、原作2作目『オレたち花のバブル組』からの登場となっていますが、ドラマ版では序盤から登場し、半沢の敵として立ちはだかります。 さらに、半沢が大和田に土下座を要求するシーンなどもドラマオリジナル。ラストでは大和田が降格させられますが、原作ではその後出向しています。

ドラマの続編にあたる『ロスジェネの逆襲』

2012年に発売された小説『ロスジェネの逆襲』では、ドラマの「その後」の物語が描かれています。半沢が東京中央銀行の子会社「東京セントラル証券」に出向して2か月。ある企業の買収に関する情報を、銀行にリークしたと犯人扱いされてしまいます。半沢は「この借りは必ず返す。やられたら倍返しだ。」と言い、買収劇の裏に隠された真実に迫っていくのです。 この『ロスジェネの逆襲』は、100万部売上を突破しており、ドラマファンから続編の声が止まないのもうなづけます。この「ロスジェネ」をベースにした、ドラマの続編は制作されるのでしょうか?ファンは、首を長くして待つしかなさそうです。

ドラマ『半沢直樹』がここまで愛された理由

瞬間最高視聴率46.7%を記録する、歴史的ヒットとなったドラマ『半沢直樹』。 製作段階では、視聴率の取りにくいジャンルであることや、女性の登場人物が少ないこと、恋愛がほとんど絡んでないこと、主題歌がないことなどからヒットは見込まれていませんでした。 しかしドラマ放送が開始されると、主人公と敵の分かりやすい構図に加えて実力派俳優による迫真の演技が合わさり、ドラマ視聴者の不満を代弁する爽快な作品として大ヒットに至りました。 今の時代に求められているのは、現実とフィクションをうまく混ぜ合わせ、視聴者が気づいていない欲求をドラマ内で解決してくれる作品なのかもしれません。