2017年7月6日更新

『北斗の拳』シンは可哀想、殉星のもとに生まれるなんて!

大人気漫画『北斗の拳』、ケンシロウと同じ女性を愛し、その愛に生きた男、シンを知っていますか?ライバルとしてケンシロウに立ちはだかり、その胸の傷をつけたのは実はシンでした。そのシンのプロフィールと、愛に満ちた悲しいエピソードに迫ります!

シンのプロフィール

今でも根強い人気を誇る漫画、『北斗の拳』。主人公ケンシロウの胸に、北斗七星のような傷跡があることを知っている人は多いはずです。

では、その傷をつけたのが誰かは知っていますか?それが、南斗六聖拳の一人、愛に全てを懸けるという宿命を背負った、「殉星」の男、シンです。今回は、そんな彼の魅力に迫ります。

公式のプロフィールでは、身長183cm、体重98kg、バスト130cm、ウエスト92cm、ヒップ105cm、首周り43cmとなっているように恵まれた体型の持ち主です。『北斗の拳』のキャラクターらしい、筋骨隆々とした身体です。

ですが、背中まで達するブロンドのストレートヘアーと碧眼を持っており、なかなかの美男子です。ただ、戦闘になると恐ろしい極悪な表情を浮かべる男へと豹変します。

シンと南斗の家系図

シンの継承する南斗六聖拳とは数多くある南斗聖拳108派、その全ての派の頂点である六つの拳法のことを言います。拳そのものを指すと同時に、伝承する選ばれし者達をまとめて呼ぶ名でもあるのです。皇帝の居城を守るための、六つの門の衛将と呼ばれていたそうです。

殉星の伝承者シン、義星の伝承者レイ、妖星の伝承者ユダ、仁星の伝承者シュウ、将星の伝承者サウザー、そして慈母星の伝承者が、主人公ケンシロウの許嫁であり、『北斗の拳』のヒロインであるユリアなのです。

シンは、このユリアの愛を得たいがために、ケンシロウの最大のライバルとして立ちはだかることになったのでした。

シンを語る上でかかせないのがジャギ

シンについて語る上で、絶対に外せないのが、ジャギです。ジャギは、北斗四兄弟の三男であり、ケンシロウの兄にあたります。北斗神拳伝承者候補として、最後まで残ったものの、実際の彼の実力は他の兄弟達には程遠いものでした。どんな手を使ってでも勝てさえすれば良いのだという考え方で、拳だけではなく銃、含み針といった裏技を用いて戦う秘境さを持っているキャラクターです。

末弟のケンシロウが伝承者となったことが許せず、辞退するように迫ります。しかし、あっさりと返り討ちに遭いました。また、その戦いの際、ケンシロウに秘孔を突かれたことにで、頭部を覆う拘束具無しでは生きることのできない体になってしまった、というエピソードがあります。

その後ケンシロウのよき友人であったシンに、ケンシロウはユリアを守れないだろうと唆し、ユリアを奪うよう持ちかけたのはジャギでした。

ジャギの口車に乗らなければ、もしかしたらユリアをケンシロウから強奪する、といったことは起こらなかったかもしれません。

ケンシロウとの決戦

北斗神拳を伝承したケンシロウが、ユリアを伴って故郷を旅立とうとした時、シンはケンシロウを南斗神拳で一蹴し、ユリアを奪い去ったのです。

当時、ケンシロウは北斗神拳を伝承したばかりであり、師によって南斗と北斗は争ってはならないと教えられていました。修行仲間であったシンは、ユリアをただ奪いたいがために教えを破ってケンシロウを南斗聖拳で追い詰めます。

そして手足の腱を切られて動けなくなったケンシロウの前で、ユリアに自分への愛を口にしろと迫ります。ゆっくりとケンシロウの身体に指を突き立てることで、ユリアを脅迫したのです。

ユリアは愛するケンシロウの命を守るために、シンへの愛を誓うしかありませんでした。ケンシロウはどうすることもできずに、ユリアが連れ去られるのを指をくわえてみているしかありません。こうして、彼の胸に刻まれた七つの傷が生まれました。

シンから繰り出される南斗聖拳

南斗聖拳にも細かく技によって名前がつかられていますが、主にシンは、「南斗獄屠拳」や、「南斗千首龍撃」などといったような、切断より貫通をメインにしている突き刺し型の奥義を使うのが特徴です。これは、「外部から突き入れ、破壊する」という南斗聖拳の定義まさにそのものの、正統派の拳法です。

また、彼が使えるのは、「孤鷲拳」だけではありません。南斗一〇八派の複数の流派をも習得しているのです。そのバリエーションの多さから「南斗聖拳のシン」と呼ばれています。

シンの最期

ユリアをケンシロウから奪ったのち、シンは凶悪非道の暴力組織「KING」を統率して関東一円を支配します。自らも「KING」と名乗って、略奪と殺戮の限りを尽くし、ユリアのためだけの街サザンクロスを築きました。

しかし、どんなに手を尽くしても、ユリアは悲しみを募らせるばかりで、シンに心を開いてはくれませんでした。

やがて、ケンシロウがサザンクロスにたどり着きます。復讐心と執念を身に着けたケンシロウとの再戦に敗れた後、シンは実はユリアがもう身を投げて死んだことを告げるのです。そして「俺はお前の拳法(北斗神拳)では死なん」と叫び、自ら居城より身を投じ命を絶ちました。

しかし実は、これはラオウからユリアを守るための嘘であったことが後々明かされることになります。ユリアを死んだことにすれば、彼女の身を守れると考えたための嘘でした。

愛に生き、誇りを最後まで失わない生きざま、そして最期の姿に、今もなおファンの心をつかんでやまないシンの魅力が詰まっていますね。

ユリア人形はなんのために?

復讐に燃えるケンシロウは、初めサザンクロスでユリアの姿を見て彼女が生きていたことに安堵します。そのまま戦いに突入しますが、その中でシンがそのユリアをなんと殺してしまうのです。

ユリアがケンシロウの戦う原動力、執着の根源なのだから、ケンシロウの前でユリアを殺せば彼の戦意が喪失すると考えたのでした。そのために、精巧なユリア人形を作って用意していたのです。

しかし、結果的に目の前でユリアを失ったと思ったケンシロウの怒りは爆発し、更なる力を発揮させる引き金となってしまいました。

シンの声優は誰?

大人気のキャラクター、シンを演じたのは西友の古川登志夫です。『うる星やつら』の諸星あたる、『機動戦士Zガンダム』のカイ・シデン、『ドラゴンボールZ』のピッコロの声、ときけば、思い当たるのではないでしょうか。

日本を代表する声優ですね。

ご本人は「強い男の中にやさしさを盛り込む」ような演技を心がけていると語っているそうで、確かにシンにぴったりの声と言えます。