2017年7月6日更新

意外とあった!いい味を出してるおすすめデンマーク映画13選

あまり聞き馴染みがないデンマーク映画。探してみると意外な名作に出会えます。信仰をテーマにした北欧らしいものからミステリーやサスペンスまで・・・知られざるデンマーク映画の世界にご案内します。

1:美しいデンマークの風景を舞台に、大切な人の死をめぐった家族の群像劇(2014)

田園の一軒家で暮らす夫妻、ポールとエスター。妻のエスターはASLを発症しており、安楽死を選択していました。夫と彼女の娘たちもそれを受け入れ、エスターと最後の時間を過ごすために集まります。しかし次女のサンネは母親の安楽死を阻止しようとしており・・・。

大切な人の死に対面した、家族の葛藤を静かに描いた作品です。

2:ノルディック・ミステリーの真骨頂(2016)

閉鎖的な村で、両親と暮らす少女・マリー。彼女の母親は病に侵されていましたが、父親はそのことについて詳細を教えてくれません。マリーはダニエルという青年と恋に落ちますが、マリーの体に奇妙な変化が現れます。自分の異変と、母の病気について調べ始めるマリーはある秘密を知っていきます。

監督のラース・フォン・トリアーは本作品が長編デビューで、アテネ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞しています。

3:船上で繰り広げられるサスペンス・ドラマ(2012)

海賊事件をテーマにしたサスペンス作品です。

デンマークの商船がアフリカ系の海賊に襲われてしまったことから物語が始まります。ジャックされた船上で、人名と会社の損益を巡って海賊と行われる交渉…人々の心は揺れ動き、疲弊していきます。

監督のトビアス・リンホルムは、『光のほうへ』や『偽りなき者』の脚本も担当しています。

4:人生を壊された男の尊厳を賭けた戦い(2012)

主人公のルーカスは、かつては学校で教鞭をとっていましたが、離婚をきっかけに幼稚園の教師となります。クララは彼の友人の娘で、ルーカスに好意を抱いていたのですが、つれない態度を取られた腹いせに、ルーカスがセクハラをしたと園長に告げ口します。

このことが、閉鎖的な田舎町では大きな事件となり、ルーカスは変質者として扱われ、最後には警察に連行されるにまで至ってしまいます。

本作は第65回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門で上映され、主演のマッツ・ミケルセンが男優賞を受賞しました。また、第86回アカデミー賞では外国語映画賞にノミネートされています。

5:デンマークを代表する俳優主演の復讐劇(2014)

舞台は1870年代のアメリカです。敗戦後、デンマークからアメリカにうつって生活していた元兵士のジョンは、生活の基盤ができたため妻子を呼び寄せますが、目の前で二人を殺害されてしまいます。

ジョンは犯人を見つけて射殺しますが、彼は悪名高い大佐の弟だったことからそれぞれの復讐劇が始まります。そこには弟の情婦で、声を失ったマデリンも巻き込まれていきます。

主演は『偽りなき者』のマッツ・ミケルセン。マデリン役は、『007/カジノ・ロワイヤル』でミケルセンと共演していた女優、エヴァ・グリーンが演じています。

6:大ヒットミステリーの徳望の映画化(2013)

作家ユッシ・エーズラ・オールスンによる、全世界で人気のミステリー小説『特捜部Q』シリーズを原作とした映画です。

未解決事件を捜査することを目的に新設された「特捜部Q」。そこに刑事カールが配属されます。そこは、捜査終了になった事件の資料を整理するだけの部署でしたが、5年前の議員失踪事件のファイルを見つけたことにより、ストーリーが展開します。

捜査結果に違和感を抱いたカールが調査を進めると、議員存命の可能性が・・・。

7:リゾート婚をテーマに繰り広げられる大人の恋愛模様(2012)

南イタリアはソレントの別荘ウエディングをベースに展開される、大人のラブストーリーです。

美容師の中年女性・イーダは、乳がんに侵されており、乳房の切除を決断していました。娘の結婚を間近に控え、治療を終えて帰宅すると、夫の浮気現場を目撃してしまいます。

イギリス人の会社経営者・フィリップは妻を事故で失い、仕事だけに打ち込んできた結果、息子と疎遠になっていました。フィリップもまた、息子の結婚式の為にイタリアへ向かいますが、そこで娘の結婚式に連れ添って来ていたイーダと、偶然出会ってしまいます。

8:物議を醸しだした衝撃の映像の数々(1998)

“イディオッツ”は、障害がある振りをして社会をあざ笑う若者たちの集団です。彼らの過激な行動を、手持ちカメラのみで撮影しています。

ほぼポルノ映画と捉えられそうな、乱交パーティーのシーンなどを含んだ問題作。

監督は大ヒット作品『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラース・フォン・トリアーで、『イディオッツ』で試された撮影方法が、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のミュージカル・シーンに反映されています。

9:デンマークで人気のテレビ番組を映画化(2010)

『クラウン』

デンマークで人気のシチュエーションコメディドラマをベースに制作された映画。

ドラマ版と同じ俳優を起用したこの映画は、発表された時から過去10年間においてデンマークで最も見られた映画と言われ、主演を飾った二人もデンマークで最も有名なコンビだとされています。

デンマーク中を旅する二人の珍道中を、ハラハラドキドキしながら楽しめる映画です。国内盤でソフト化されていないのが残念で仕方ありません。

10:スウェーデンからデンマークへ移住した親子の物語(1987)

デンマーク人作家のマーティン・アンダーソンによる小説が原作である本作。一人の少年の成長を軸に、19世紀の北欧社会が抱えていた問題を描いています。

スウェーデンに暮らしていたラッセは妻を亡くし、幼い息子・ペレを連れてデンマークへと移住します。そこで農園の牛小屋係として働くことになりますが、彼らには過酷な労働と移民差別が待ち受けているのでした・・・。

11:映画史に残るデンマーク映画の名作(1955)

デンマーク映画界で最も目立った監督、カール・テオドール・ドライエルによる作品です。彼の名前は、映画史に関する書籍には必ず記載されています。

デンマークの戯曲をもとにしたこの作品は、ユトランドの厳格な信仰文化を背景に、真実とは何かを描いた歴史的名作です。

12:競歩に挑む少年の成長を描く(2014)

『スピードウォーキング』

原題の「Kapgang」は英語でいうと「スピードウォーキング」。これは競歩のことで、競歩を軸に一人の少年の成長を描いた映画作品です。

舞台は1976年のデンマーク。田舎町に住む14歳のマーティンは、突然母親をガンで失くしてしまいます。母親の訃報に家族はバラバラになり始める中、年頃のマーティンの気持ちは、親友キムと近所の少女クリスティンの間で揺れ動いていきます。

13:実話をもとにした感動物語(2015)

舞台は終戦直後のデンマーク。海岸沿に大量に埋められた地雷の撤去の為、敗戦したドイツの少年兵が動員されます。デンマークの指揮官にとっては、憎むべき敵国から派遣された少年たちですが、直接戦闘を知らない純粋な彼らを前に、複雑な心情を抱えます。

本作品は、フィクションですが、実際にあった出来事をベースにしています。また、少年兵役は全員新人が演じており、映画にリアリティを与えています。