2017年7月6日更新

ディズニー『おしゃれキャット』の知られざる事実13選!幻の子猫4匹目がいた?

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おしゃれキャット

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1.おしゃれキャットってなに?

ウォルト・ディズニー・プロダクションが製作したアニメーション映画で、1970年12月11日に公開されました。猫たちが主人公で、飼い主の老婦人は自分の遺産は猫にあげようとするのですが、それを聞いた執事によって捨てられてしまい、住んでいたパリへ戻ろうとする物語なんです。 原題は『Aristocats』。貴族階級という意味のaristocratをもじってつけられています。

2.元はテレビアニメ用だった

このお話は初めは、トム・マクゴーワンとトム・ロウが、ウォルト・ディズニーにテレビアニメのスペシャル版のために話を作って欲しいと依頼されて生み出された作品です。 しかし内容があまりにも素晴らしいので、テレビアニメではなく映画にしよう、ということで急遽劇場映画として製作されました。

3.ウォルト・ディズニーがいなくなってから初めて作られた映画

ウォルト・ディズニーはこの映画を作成中の1966年に亡くなってしまいます。脚本家のウィンストン・ヒブラーとアニメ映画責任者のウォルフガング・ライザーマンが意志を継ぎ、『おしゃれキャット』は作られました。 批評家たちの中にはウォルト・ディズニーの損失は映画の質を損なうのではないかと考える人もいましたが、結果的にこの映画は大成功を収めることになるのです。

4.スキャット・キャットの声はもともとルイ・アームストロングだった

初めはスキャット・キャットの声はルイ・アームストロングの予定でした。しかしレコーディングの頃にはルイ・アームストロングは病気になっていて、アニメに合わせたトランペットを吹くことができなくなっていました。 そこで急遽スキャットマン・クローザースが演じることになったのです。

5.幻の子猫ワーテルロー

主人公の白い猫ダッチェスの子猫たちは、トゥルーズ、ベルリオーズ、マリーの3匹。もともとはワーテルローという名前の猫を加えた4匹の予定でした。4匹は多いということになって、ワーテルローは出演を削られてしまいました。

6.初めは実写で撮ることを考えていた

実は本作は、実写での製作が予定された作品でもありました。 しかしウォルト・ディズニー自身は、このお話はアニメの方が合っていると考え、アニメ映画として製作することに決定しました。

7.吠え声が流用されている

登場キャラクターの中にm老犬ナポレオンとラファイエットがいます。この2匹の声は、『101匹わんちゃん』のダルメシアンの声を使っているのです。

8.有名な歌手を呼び戻したテーマ曲

オープニングテーマの「おしゃれキャット」を作詞作曲したのは、リチャード・M・シャーマンとロバート・B・シャーマン。 既に1968年に引退していた歌手のモーリス・シュヴァリエはこの素晴らしい歌のために再び彼の歌声を披露してくれました。

9.トーマス・オマリーのモデルはフィル・ハリス?

野良猫のトーマス・オマリーの声優はフィル・ハリスでした。フィル・ハリスは『ジャングル・ブック』に出てくる脳天気なくま、バルーの声も担当しています。このバルーが、トーマス・オマリーのイメージにぴったりだったのです。 そこでトーマス・オマリーは、演じるフィル・ハリスに合わせて歌などいくつかの点が変更されました。

10.主人公のダッチェスと老犬ナポレオンは別番組でも共演

白猫ダッチェスの声を演じたエヴァ・ガボールと、犬のナポレオンの声を演じたパッド・バトラム。2人は『おしゃれキャット』のレコーディングと並行して『農園天国』というテレビ番組のシリーズにも出演しています。こちらでも共演していた、ということになりますね。

11.エドガーには共犯者がいる?

ダッチェスたちを捨ててしまう執事のエドガーには、本当は共犯者がいました。それはエルビラ。もし登場していたら、『メアリー・ポピンズ』でケイティ・ナナを演じたエルザ・ランチェスターが声を担当するはずでした。

12.ダッチェスのダンスシーンはロビンフッドで使われている

ダッチェスがオマリーと踊るダンスのシーンの動きは、1973年公開の映画『ロビン・フッド』でマリアン姫のダンスシーンにも使われています。実はこうした動きの再利用というのは、ディズニー映画ではよくあることなんです。

13.『おしゃれキャット2』は?

実は2005年に、『おしゃれキャット2』を作ろうという案がありました。残念ながら実現しませんでしたが、もし実現していたらどんな内容になったか気になりますね。