2021年4月26日更新

映画『アラジン』声優&日本語吹き替え声優一覧【1992年アニメ&2019年実写比較】

アラジン,実写
©Supplied by LMK/zetaimage

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アニメと実写映画『アラジン』のキャストと声優を一覧で紹介!日本語吹替も

『アラジン』(1992年)
©︎WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

1992年公開のディズニーアニメ映画『アラジン』が、27年の時を経て、2019年に実写映画化されました。実写版の監督は、映画「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチーです。 アニメ版は「アラビアンナイト」として有名な『千夜一夜物語』の『アラジンと魔法のランプ』が原案となっており、実写版はこのアニメ版のリメイク。砂漠の王国アグラバーを舞台に、貧しい青年アラジンが3つの願いが叶う“魔法のランプ”を手に入れて大冒険を繰り広げる物語です。 アラジンが恋する王女ジャスミンやランプの魔人ジーニー、ランプを狙う敵の大臣ジャファーなど、魅力的なキャラクターが登場する『アラジン』。ここでは実写版とアニメ版の両方のキャスト・声優と日本語吹替声優をまとめて紹介していきます。

実写映画『アラジン』キャスト&日本語吹き替え声優一覧(2019年)

キャラクター キャスト 日本語吹き替え
アラジン メナ・マスード 中村倫也
ジャスミン ナオミ・スコット 木下晴香
ジーニー ウィル・スミス 山寺宏一
ジャファー マーワン・ケンザリ 北村一輝
イアーゴ アラン・デュディック(声) 多田野曜平
サルタン ナヴィド・ネガーバン 菅生隆之
ダリア ナシム・ペドラド 沢城みゆき
アンダース王子 ビリー・マグヌッセン 平川大輔
ハキーム ヌーマン・アチャル 宮内敦士
ラズール ロビー・ハインズ

気になる実写版『アラジン』のキャストと日本語吹き替え声優ですが、アラジン役にはエジプト出身のメナ・マスードが抜擢。オーディションで役を勝ち取り、ブレイクが期待される俳優です。 ジャスミン役にはインド系の母とイギリス人の父を持つナオミ・スコット。そしてランプの魔人ジーニーを演じるのは「メン・イン・ブラック」シリーズで知られるウィル・スミスです。予告では青いウィル・スミスの映像が公開されています。 日本語吹き替え声優には、ドラマ・映画で活躍する中村倫也と、舞台で活躍する女優・木下晴香が、それぞれアラジン、ジャスミン役に抜擢。あの名曲「ホール・ニュー・ワールド」の吹き替えにも注目が集まりました。 ジーニーの声優は、1992年のアニメ映画版と同じく、山寺宏一が担当します。

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アラジン/中村倫也

『アラジン』
©︎WALT DISNEY PICTURES/DANIEL SMITH / All Star Picture Library / Zeta Image

日本語吹替版でアラジンの声を担当するのは、俳優の中村倫也です。 中村は、2005年に映画『七人の弔』で俳優デビュー。その後、数々の映画やドラマに出演し2018年にはNHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』や『今日から俺は!!』、2020年には『この恋あたためますか』に出演し、注目を集めています。 中村はアラジンについて「ジャスミンを誘って一緒にいろんな世界を見て回ろうという、優しさと強さ、ちょっとした強引さがありながら、素敵な体験をさせてあげる……」と語っています。 そして「そういう幸せな気持ちやキラキラした感情がいっぱいのシーンになればいいなと思って吹替しました」と「ホール・ニュー・ワールド」の歌唱シーンを振り返りました。

ジャスミン/木下晴香

アラジン ジャスミン ナオミ・スコット
©WALT DISNEY PICTURES

吹替版でジャスミンを演じるのはミュージカル女優として活躍している木下晴香です。 佐賀県出身の木下は、小学3年生から地元のミュージカル劇団に所属して歌や演技の基礎を学びました。その後、2015年に『赤毛のアン』で全国デビュー。2017年にはミュージカル『ロミオとジュリエット』のジュリエット役に抜擢され、その後も大きな舞台で活躍を続けています。 木下はジャスミンを演じたことについて、「本当に嬉しいです。数あるディズニー作品のなかでも本当に大好きな作品の一つで、まだどこか信じられない自分がいる」としながらも、「思い続ければ願いは叶う!」と力強いコメントを寄せています。

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ジーニー/山寺宏一

『アラジン』(2019)ウィル・スミス
© WALT DISNEY PICTURES/DANIEL SMITH/All Star Picture Library/Zeta Image

ジーニーの吹替を担当するのは、アニメ版と同じく山寺宏一。山寺にとってジーニーは「愛おしいくらいに大切で特別な存在」と語るほど思い入れの強いキャラクターだけに、「自分に話が来なかったらどうしよう」という不安もあったそうです。 ウィル・スミスのキャスティングについてもぴったりだと感じたと言っており、アニメ版と違いをつけた演じ分けも見逃せません。

ジャファー/北村一輝

『アラジン』
©︎WALT DISNEY PICTURES/DANIEL SMITH / All Star Picture Library / Zeta Image

アラジンたちとバトルを繰り広げる悪役・ジャファーの吹替を担当するのは、俳優の北村一輝。映画「テルマエ・ロマエ」シリーズや『劇場版 SPEC〜結〜』(2013年)など、数々の映画・ドラマに出演しています。吹替は自身初の挑戦でしたが、自然かつ印象的な演技を披露しました。 インタビューでは「悪役の活躍する映画がすごく好きで、実写の映画でもそういう役を演じたいと思っていましたので、ジャファーにも魅力を感じていました。それがまさか時を経てその願いが叶うとは!」と喜びを語っています。

アニメ映画『アラジン』声優&日本語吹き替え声優一覧(1992)

キャラクター 外国語声優 日本語吹き替え
アラジン スコット・ウェインガー 羽賀研二
ジャスミン リンダ・ラーキン 麻生かほ里
ジーニー ロビン・ウィリアムズ 山寺宏一
ジャファー ジョナサン・フリーマン 宝田明
イアーゴ ギルバート・ゴットフリード 神谷明
サルタン ダグラス・シール あずさ欣平
アブー/ラジャー フランク・ウェルカー 原語版流用
アクメッド王子 コーリー・バートン 安原義人
衛兵隊長ラズール ジム・カミングス 屋良有作
不思議の洞窟 フランク・ウェルカー 飯塚昭三

1992年のアニメ版の、アラジン役のスコット・ウェインガーとジャスミン役のリンダ・ラーキンは、その後のビデオ・テレビシリーズやゲーム版『アラジン』でも同役を担当しました。 また魔人ジーニー役を名優ロビン・ウィリアムズが担当。アラジンの相棒猿アブーを『おさるのジョージ』のジョージ役で有名なフランク・ウェルカーが演じ、日本語版でもそのまま流用されています。 日本語吹替では、山寺宏一が実写版と同じくジーニーを担当。アラジンの声は俳優の羽賀研二が務め、歌をミュージカル俳優の石井一孝が担当しました。 それではアニメ版の声優、日本語吹き替え声優を詳しく見ていきましょう。

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アラジン/スコット・ウェインガー(日本語吹替声優:羽賀研二)

『アラジン』(1992年)
©︎WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

アニメ版でアラジンの声優を務めたのは、『フルハウス』と『フラーハウス』のスティーブ役で知られるスコット・ウェインガー。 歌を担当したのは歌手・俳優のブラッド・ケインで、第65回アカデミー賞授賞式では大ヒット主題歌「ホール・ニュー・ワールド」をライブで披露しています。 アラジンの日本語吹替を担当したのは、俳優・タレントの羽賀研二です。歌はミュージカル俳優でシンガーソングライターでもある石井一孝が担当しました。

ジャスミン/リンダ・ラーキン(日本語吹替声優:麻生かほ里)

『アラジン』(1992年)ジャスミン
©︎WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

ジャスミンの声優は、女優や声優のキャリアを持つリンダ・ラーキンが務めました。長年ジャスミンの声を担当しており、最近では2018年の『シュガー・ラッシュ:オンライン』でもジャスミン役を務めています。 ジャスミンの歌はフィリピン出身の歌手リア・サロンガが歌っており、ディズニーではジャスミン王女と『ムーラン』のファ・ムーランの歌声を担当。 日本語吹替版では、声優・歌手として活動する麻生かほ里が声と歌の両方を務めました。

ジーニー/ロビン・ウィリアムズ(日本語吹替声優:山寺宏一)

『アラジン』(1992年)
©︎WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

魔法のランプに棲む魔人ジーニーの声を担当したのは、コメディアンや声優としても活躍した俳優ロビン・ウィリアムズ。『ミセス・ダウト』のようなコメディ映画から『いまを生きる』や『レナードの朝』などでのシリアスな演技と、幅広いジャンルで役を演じ分けた名優です。 ジーニーの日本語吹替を担当したのは、“七色の声を持つ”声優の山寺宏一です。実写版でも同じくジーニーの声優を担当しており、そのキャリアの長さと変わらない質の高い仕事ぶりには驚き!ディズニー作品ではジーニーを含め、これまでに10役以上もこなしています。

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ジャファー/ジョナサン・フリーマン(日本語吹替声優:宝田明)

『アラジン』(1992年)ジェファー
©︎WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

アニメ版でジャファーの声優を担当したのは、俳優や歌手、コメディアンとしても活動するジョナサン・フリーマンです。2011年にはミュージカル版『アラジン』にも出演しています。 日本語吹替版を務めたのは、長年映画やテレビ・舞台などで活躍してきた俳優の宝田明。実写版では北村一輝が担当していますが、宝田明も低く渋い声の持ち主で、同じくヒーローも悪役も務められる持ち味が魅力です。

アニメ版『アラジン』はキャラクターと歌の声優が違った

『アラジン』
©︎WALT DISNEY PICTURES / All Star Picture Library / Zeta Image

実写版ではアラジンの声と歌はメナ・マスード(日本語吹替:中村倫也)が務めていますが、アニメ版では声と歌を担当した声優が違っているのも特徴の1つ。ジャスミンの声と歌も原語版ではそれぞれ違っています。 アラジンの歌を担当したのはブラッド・ケイン、日本語版は石井一孝が歌いました。ジャスミンの歌声はリア・サロンガが担当し、ブラッド・ケインとともにアカデミー賞歌曲賞を受賞した第65回の授賞式で二人で「ホール・ニュー・ワールド」を披露しています。

『アラジン』アニメ版と実写版の歌を聞きくらべる

実写映画『アラジン』の吹替声優はアニメ以上?字幕だけじゃもったいない!

ディズニー作品の中でも大ヒットした指折りの作品である『アラジン』。そのためアニメ映画版のファンからの期待とハードルの非常に高い実写映画化でしたが、日本語吹き替えキャスト陣の演技も素晴らしいものでした。 またアカデミー賞最優秀主題歌賞を受賞した主題歌「ホール・ニュー・ワールド」をはじめ、人気のオリジナル楽曲も見事にカバーされました!子どもから大人まで、そしてアニメ版『アラジン』ファンにとっても、見応えのある実写映画だったのではないでしょうか? アニメと実写映画それぞれのキャストに良さがあるので、ぜひ吹き替え版でもう1度見返してみてください!