2018年9月18日更新

実写版『アラジン』あらすじ・キャスト【ウィル・スミスがジーニーに!?】

ディズニー・アニメーション映画『アラジン』(1992)の実写化作品が、2019年5月より全米の劇場にて上映予定。あらすじからキャスト、監督、音楽プロデューサー情報まで、じっくりお届けします。

ディズニー・アニメーション映画『アラジン』(1992)を実写化

2019年5月24日に全米公開予定!

『スナッチ』(2000)や『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015)でおなじみのガイ・リッチーを監督に迎え、現在制作が進行中の実写版『アラジン』。物語のキーパーソンとも言えるランプの妖精ことジーニー役にウィル・スミスが起用され、大きな注目を集めています。 さらには『リトル・マーメイド』(1989)や『アラジン』(1992)の劇中歌を制作したアラン・メンケンと、『ラ・ラ・ランド』(2016)や『グレイテスト・ショーマン』(2017)を手がけた作曲家ユニットのパセク&ポールが、実写版『アラジン』の楽曲制作に参加したことも報じられました。 アラン・メンケンとパセク&ポールは、アニメ版には存在しないジャスミン王女のソロ・ナンバーほか、実写版オリジナルの楽曲を提供したとのことで、2019年5月の公開に向けてますます期待が膨らみます。 2018年9月現在、実写版『アラジン』のストーリーラインは未だ非公開とされており、映画の内容は1992年のアニメ版『アラジン』に沿う予定であるという情報のみ発表されています。そこで、まずはアニメ版のあらすじを振り返ってまいりましょう。記事の中程からは、実写版キャストや監督、楽曲制作陣についての情報を余すことなく掲載いたします。

アニメ『アラジン』あらすじをおさらい!

アグラバー王国に暮らす貧しい青年アラジンは、王宮を抜け出していたジャスミン王女と出会い、恋に落ちます。そして、どんな願いも三つまで叶えてくれるという魔法のランプを手に入れ、ランプの妖精ジーニーの魔力で王子に変身。アリ王子と名乗ってジャスミン王女に再接近し、王女の心を掴みます。 次第にジャスミン王女の結婚相手候補の座に手をかけたアラジンは、邪悪な国務大臣ジャファーによる暗殺の危機に直面するものの、魔法のランプに二つ目の願いを掛け、生還を果たします。 しかし、念願だった王女との結婚を目前に控え、アラジンはとある葛藤に苛まれていました。実は、三つ目の願いでジーニーを自由の身にすると予め約束していたアラジン。今更ジーニーを解放してしまえば全ての魔法が解け、王子から貧しい青年の姿に戻ってしまうのではないかと迷っていたのです。 やがてアラジンは王女に真実を告げることを決意しますが、魔法のランプが奪われてしまい……。

原作は『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』より「アラジンと魔法のランプ」

『千夜一夜物語』とはササン朝ペルシアの民話集をもとに、9世紀ごろにアラビア語で編纂された古典文学です。主にペルシア・インド・ギリシャを舞台に、架空と実在の人物を入れ交ぜて描いた物語で、18世紀初頭にフランスの学者アントワーヌ・ガランによって初の翻訳本がヨーロッパにもたらされました。 なお「アラジンと魔法のランプ」は、あくまでガランの裁量で翻訳本に新たに追加された民話であり、原本には含まれないとのこと。 しかし、もはやアラジンの物語は『千夜一夜物語』のなかでも随一の人気を誇り、1992年のアニメ版も世界的スマッシュヒットを記録。劇中歌の「ホール・ニュー・ワールド」はアカデミー賞歌曲賞、ゴールデングローブ賞主題歌賞、グラミー賞最優秀楽曲賞の3冠を達成しました。

ランプの妖精ジーニー役にウィル・スミス

ウィル・スミス
WENN.com

1968年、アメリカ・ペンシルベニア州出身のウィル・スミスは、言わずと知れたハリウッドの人気俳優です。 「バッドボーイズ」シリーズ(1995、2003)や「メン・イン・ブラック」シリーズ(1997、2002、2012)などのアクション・コメディ超大作から、『ALI アリ』(2001)や『幸せのちから』(2006)といった社会派作品まで幅広く出演し、二度に渡るアカデミー賞主演男優賞ノミネート歴を誇ります。

ウィル・スミスが歌う「フレンド・ライク・ミー」に期待!

役者業の開始に先立ち、ラッパーとして1985年に音楽界デビューを果たしていたウィル・スミス。罵り言葉を排除したクリーンな歌詞にキャッチーなメロディーを合わせるスタイルを得意とし「Men in Black」(1997)や「Gettin' Jiggy Wit It」(1998)といった楽曲でグラミー賞を4度獲得しています。 自身が主演する映画の主題歌を手がけて世界各国のヒットチャートを圧巻した経験もあり『ワイルド・ワイルド・ウェスト』(1999)では、映画が不評に終わっても主題歌は好成績を残すという現象を起こしました。 さて、1992年のアニメ版『アラジン』には、ジーニーのソロ・ナンバーとして「フレンド・ライク・ミー」という劇中歌が登場します。ジーニーの声を担当したロビン・ウィリアムズによる絶妙なパフォーマンスは作品きっての名場面とされ、アカデミー賞の歌曲賞の候補にも挙がりました。 映画界と音楽界の双方で十分な実績を持ち、エンターテイナーとしての手腕はお墨付きのウィル・スミスが、名曲「フレンド・ライク・ミー」にどのような新機軸を盛り込むのかーー。この点が実写版の成功に向けて大きな鍵を握ることは想像に難くありません。

ジャスミン王女役にはナオミ・スコットを起用

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ナオミ・スコットは1993年、イギリス・ロンドンにてインド系の母とイギリス人の父のもとに出生。両親が牧師を務める教会で幼少のころから音楽活動に身を投じ、2008年に母国のディズニー・チャンネルのテレビドラマ『Life Bites(原題)』で役を得ます。 その後は、ディズニーのミュージカル映画『レモネード・マウス』(2011)や、日本の特撮映画をベースに制作された『パワーレンジャー』(2017)への出演で頭角を現し、2014年には念願の歌手デビューも遂げました。 スコットは、実写版『アラジン』でジャスミン王女のソロ・ナンバーを歌唱することが確定しています。アニメ版には王女のソロ歌唱シーンが存在しないため、新たなる名曲の誕生に向けて彼女の歌唱力に期待が寄せられています。

アラジン役に大抜擢!メナ・マスード

主人公のアラジン役には1991年、エジプト・カイロ出身でカナダ国籍を有するメナ・マスードが選出されました。 2011年よりテレビ界を中心にキャリアを重ねてきたマスードは、これまでに『Open Heart(原題)』(2015)や『ジャック・ライアン』(2018)などのテレビドラマに出演しています。長編映画の出演経験は『Let's Rap(原題)』(2015)と『Ordinary Days(原題)』(2017)の2作品に留まっていましたが、イギリスや中東、インドで行われたオーディションを突破し、アラジン役を射止めました。

悪役ジャファーを演じるのはマーワン・ケンザリ

アグラバー王国の国務大臣にして、王位の略奪やアラジンの暗殺を目論むジェファー役には、1983年にオランダ王国・デン・ハーグで出生のチュニジア系俳優マーワン・ケンザリが就任しました。 2008年に母国で俳優デビューを飾ったケンザリは、2013年の主演映画『Wolf(原題)』で大躍進を遂げ、明くる年にベルリン国際映画祭のシューティング・スター賞を獲得。アラビア語を含む四ヶ国語に堪能という語学力も活かし『アウトバーン』(2016)や『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(2017)、『セブン・シスターズ』(2017)といったオランダ国外の作品でも活躍を見せています。

難航を極めたアラジンとジャスミンのキャスティング

演技力と歌唱力を兼ね備えた中東系あるいはインド系の若手俳優を発掘するため、ガイ・リッチー監督はロンドン、エジプト、アブダビ、インドの各地で2000人を超す候補者と面会しました。リズ・アーメッドやデーヴ・パテールといった知名度の高い俳優も一時候補に挙がっていたとも伝えられています。 そして、大混戦の末に起用されたナオミ・スコットが中東系ではないという事実に多方面から落胆の声が噴出。一方では、アラジンの舞台アグラバー王国が、イスラーム黄金時代のバグダードとムガル朝時代のインド北部の都アーグラをモデルとする「架空」の国であるという点を踏まえ、俳優の人種や国籍について柔軟な反応を見せる評論家も登場しました。

数々の大ヒット作を手がけた監督と音楽家が集結

ディズニーと初タッグ!ガイ・リッチー監督

ガイ・リッチー (ゼータ)
©Media/Newscom/Zeta Image

1968年、イギリス・ハートフォードシャー出身

『明日に向かって撃て!』(1969)に触発され、映画監督を志したというガイ・リッチー。映画学校に籍を置いた経験はないものの、長編映画監督デビュー作の『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)で瞬く間に国際的成功を収め、続いて制作した『スナッチ』(2000)で人気監督の座を決定付けました。 タフなアクションを盛り込んだ痛快なストーリー展開を特徴とし、これまでに『ロックンローラ』(2008)、「シャーロック・ホームズ」シリーズ(2009、2011)、『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015)といった良作を世に送り出しています。 アウトローや異端児など、枠に収まらない人物をスタイリッシュに描写する技術にかけては、現在右に出る者がいないとも評されるリッチー監督ですが、実写版『アラジン』では元・泥棒のアラジンが、パルクールを用いてアクロバティックに追手を振り切るシーンが用意されているとのこと。 従来のディズニー・ミュージカル映画とは一線を画した作品の誕生と相成るのでしょうか。

ディズニー・レジェンドの作曲家!アラン・メンケン

1949年、アメリカ・ニューヨーク出身のアラン・メンケンは『リトル・マーメイド』(1989)、『美女と野獣』(1991)、『アラジン』(1992)、『ポカホンタス』(1995)、『ノートルダムの鐘』(1996)など、そうそうたる作品の劇中歌を手がけ、ディズニー・アニメーション映画における楽曲制作陣の重鎮として功名を立てました。 メンケンは、これまでにアカデミー賞を8回、ゴールデングローブ賞を7回、グラミー賞を11回受賞したほか、ウォルト・ディズニー・カンパニーに多大な貢献を果たした人物に授与されるディズニー・レジェンド賞も獲得。代表作にはアニメ版『アラジン』の「ホール・ニュー・ワールド」や「フレンド・ライク・ミー」、『リトル・マーメイド』の「アンダー・ザ・シー」が挙げられます。

『ラ・ラ・ランド』(2016)でアカデミー賞を受賞の作曲家ユニット、パセク&ポール

パセク&ポールは、アメリカ出身のベンジ・パセクとジャスティン・ポールの二人組で構成される作曲家チームです。 共に1985年生まれのふたりは、ミシガン大学の同級生として出会い『ラ・ラ・ランド』と『グレイテスト・ショーマン』(2017)への歌詞および楽曲提供で脚光を浴びます。とりわけ彼らが作詞を手がけた『ラ・ラ・ランド』の劇中歌「シティ・オブ・スターズ」は、アカデミー賞歌曲賞とゴールデングローブ賞の主題歌賞の2冠に輝き、高評価を獲得しました。 実写版『アラジン』では、先述のアラン・メンケンとパセク&ポールが提携し、映画オリジナルの新曲を二曲制作したことが明らかにされています。なお、新曲のうちの一曲目はジャスミン王女のソロ・ナンバーで、二曲目は王女とアラジンのデュエット・ナンバーとのことです。歌の収録は既に完了しており、パセク&ポールはナオミ・スコットの歌唱力を絶賛するコメントを発表しています。

実写化の進行状況と今後の予定は?

実写版『アラジン』の撮影は、2017年9月よりイギリス・サリーの映画スタジオや、ヨルダンのワディ・ラムで敢行され、2018年1月までに大方のシーンの収録が終了したと報道されています。 映画の全米劇場公開は2019年5月24日を予定しており、今後はオフィシャルサイトの開設や予告編の公開が待たれます。ciatrでも引き続き情報を更新してまいります。