佐藤玲って?
佐藤玲は東京都渋谷区出身、1992年7月10日生まれの女優です。お茶の水女子大学付属高校を卒業後、日本大学芸術学部演劇学科演技コースに進学しますが、2011年3月にはさいたまネクスト・シアターのオーディションに合格し3期生として入団しています。
さいたまネクスト・シアターとは、その名の通り次世代の若手を育成するために設立された演出家の蜷川幸雄が主催する劇団です。大学に通いながら役者の勉強と両立させていたんでしょう。そしてなんと入団したその年に「日の浦姫物語」の娘役に選ばれ舞台デビュー。所属するネクスト・シアターで初舞台を踏む前のことですから大抜擢と言えるでしょうね。
2014年映画『おばけ』に主演し同作で主演女優賞を受賞、2015年には『色あせてカラフル』でも主人公を演じていますよ。2016年7月ドラマ『ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子』月岡真紀役でレギュラー出演する他、同年10月映画『少女』、2016年マーティン・スコセッシ監督『沈黙LISBON』と公開予定作も目白押しです。
蜷川幸雄の舞台でデビューを飾った佐藤玲
佐藤玲のデビュー作は蜷川幸雄演出の舞台「日の浦姫物語」の娘役です。2010年4月に日本大学芸術学部演劇学科演技コースに入学、大学1年の3月にさいたまネクスト・シアター入団。どちらも演劇の専門コースなので早くから役者を志していたことが分かりますね。日本大学芸術学部、通称日芸は卒業生の実績も高く役者の登竜門とも言われる学部です。
これまで脚本家の三谷幸喜やお笑いの爆笑問題の2人、俳優の高橋秀樹、蒼井優とそうそうたる面々を輩出しています。人気が集中するため倍率が高く、佐藤玲が受験した演技コースは一般入試で十数倍、推薦だと20倍を超える狭き門となっています。
蜷川幸雄が主催するさいたまネクスト・シアターもまた役者を目指す若者たちの憧れの場で、2008年立上げの際に行った団員募集オーディションには1225名もの人が殺到しました。佐藤玲が応募した3期オーディションは43倍の狭き門で、当時19才という年は最年少の部類でした。
そんな中で蜷川幸雄に見出され「日の浦姫物語」の娘役に抜擢されたのです。いかに輝いていたかが窺い知れますね!
ドラマ『表参道高校合唱部!』できゅんきゅん
佐藤玲が出演した『表参道高校合唱部!』は2015年7月期に放送されたドラマです。歌うのが大好きな転校生・香川真琴は廃部寸前の合唱部の立て直しを心に誓います。
本作は「オモコー」の愛称で親しまれ十代はもちろんのこと幅広い層から指示され、合唱に取り組む直向な姿、真琴と快人の恋愛模様に「きゅんきゅんする」、「感動した泣ける」といった声が集まりました。主人公・香川真琴を演じた芳根京子は本作でザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞を受賞。2016年下期の朝ドラ『べっぴんさん』の主役に抜擢されたことでも注目のほどが分かりますよね。
佐藤玲は主人公の母親・香川美奈代の高校生時代を演じ回想シーンで度々登場します。美奈代もまた表参道高校合唱部に所属したOGで当時はマドンナと呼ばれていました。
佐藤玲のサランラップCMがかわいい!
佐藤玲のサランラップのCMがかわいいと話題になっています。そのCMは旭化成ホームプロダクツがお送りするサランラップ第4話「おやつの時間」篇。ホットケーキを作るクマの横で「すごい!」と声援を送る佐藤玲。褒められて喜ぶクマは調子に乗ってどんどん作り、気がつけばホットケーキの山は頭上を超えるほどに!
「作りすぎちゃったね」と心配するのですが解決策として冷凍可能なサランラップが提示されるストーリーになっています。自然な笑顔がとっても可愛らしく、クマじゃなくても頑張れそうですよ。
初主演映画『おばけ』で主演女優賞受賞
佐藤玲が初主演した映画『おばけ』。MOOSIC LAB 2014に出展された12作品の中から主演女優賞に選ばれました。MOOSIC LABは新進気鋭の映画監督とアーティストがコラボする音楽×映画プロジェクトでコンペ形式で競い合います。映像では主演女優賞、音楽ではロックバンド挫・人間がミュージシャン賞を受賞しました。
またドラマ『お迎えデス。』の第5話にもゲスト出演しています。『お迎えデス。』は福士蒼汰演じる主人公・堤円と土屋太鳳演じる阿熊幸がこの世に未練を残す霊を成仏させようと奮闘する話。おばけ関連の作品に立て続けに出演していますね。
佐藤玲は若き日の嘉子を演じています。
ナチュラルなのが魅力
「サランラップ」や「大江戸温泉物語」のCMを始め、最近、顔を見かけることが増えた佐藤玲。笑顔がかわいい、ナチュラルな飾らない感じが魅力的と話題になっています。
素肌の美しさを生かしたナチュラルメイクですね。
こちらはすっぴんの画像。もちろんかわいいです。宮崎あおいに似ているとも言われています。いかがですか?飾らない笑顔に癒されますね。
堤幸彦監督映画に出演
佐藤玲は2015年公開の堤幸彦監督作品『イニシエーション・ラブ』に出演しています。堤幸彦といえば『TRICK』や『SPEC』でお馴染みの“堤色”と呼ばれる独特の世界観で人気の高い監督として有名。
原作小説の売上げが130万部を超えるベストセラーとなった本作は、1980年代後半の静岡と東京を舞台に男女の出会いと別れを描いた作品。
恋愛経験のない大学生の「たっくん」はまゆと出会い交際に発展しますが、就職して遠距離恋愛になるとやがて距離とともに心も離れてしまい・・・。会社の同僚みやこと恋愛関係になり静岡で待つまゆと別れることになります。
イケてない静岡時代を「side:A」、まゆのためにイケメンに変身してからをside:B」と2つのパートに分けた本作ですが、一見するとどこにでもあるラブストーリーなのです。しかし「最後の5分で全てが覆る」のキャッチコピー通り、クライマックスで驚愕の事実を突きつけられます!!「たっくん」を松田翔太、まゆこと繭子を前田敦子、美弥子を木村文乃、そして佐藤玲は美弥子の友人まどかを演じています。
マーティン・スコセッシ監督作品にも出演していた佐藤玲
2016年11月に全米公開が予定されている映画『沈黙』。遠藤周作原作、巨匠マーティン・スコセッシがメガホンをとる本作に佐藤玲が出演しているんです。当初、2015年末の公開が予定されていましたが諸々の都合で1年遅れのスケジュールとなりました。更に遡るとマーティン・スコセッシが映画に着手したのは1990年のことなんだとか。
監督が他の作品を優先させるうちに25年の歳月が流れました。二度の撮影延期の末2014年秋に撮影に入ることが決定。これもスコセージの都合でまたもや延期され、出演予定であった渡辺謙も次の作品とスケジュールが重なり降板せざるを得なくなりました。
何度目かの正直で撮影を開始しようとした2015年1月、撮影現場のセットが崩れ作業員3人が下敷きになる事故が発生。1人が死亡、残り2人が重症を負うという大惨事となりました。そんないわくつきの本作も2015年前半になんとか撮影終了。暖めすぎた感のある本作、あとは予定通り公開されることを祈るのみです。