2023年3月31日更新

『ドラゴンボール』桃白白(タオパイパイ)を紹介!悟空を初めて倒した“世界一の暗殺者”

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ドラゴンボール 桃白白 タオパイパイ

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桃白白(タオパイパイ)は元サラリーマン?意外と知られていない暗殺者のプロフィール

桃白白(タオパイパイ)は、悟空抹殺とドラゴンボール奪取を目的にレッドリボン軍が遣わした世界最高の殺し屋です。悟空の師に当たる亀仙人のライバル、鶴仙人の実弟であり鶴仙流の使い手でもあります。 ちなみに元々サラリーマンでしたが、脱サラして殺し屋家業を始めたという経緯があり、趣味は人殺しなのだそうです。

鶴仙流の使い手、タオパイパイの強さについて紹介!超能力者としての一面も

鶴仙人の実弟ということで、鶴仙流に由来する“気”の扱いに長けていたタオパイパイ。かめはめ波に対抗する必殺技として「どどん波」を繰り出したり、指や舌でも人を殺せるという人外レベルの戦闘力を見せたりと、初登場時はその強さで圧倒的なインパクトを残しました。 実際に殺し屋としての実績も名高く、タオパイパイの名前は一般人も恐れるほど。そんな彼は、悟空にも効果を及ぼすほど強い超能力の使い手でもあります。 のちに鶴仙人の弟子であるチャオズが超能力使いとして登場しますが、もしかしたらタオパイパイがチャオズを指導していたのかもしれません。

タオパイパイは極悪人!Mr.サタンとは因縁が……

元サラリーマンだった桃白白(タオパイパイ)、常人離れした強さとその残忍な性格から殺し屋へと転職します。 殺し屋となってからは依頼されれば誰でも殺し、そうでなくても気分次第で殺しを行う極悪非道ぶり。作中では、仕立屋に服を作ってもらった際に「代金の代わりに誰か1人殺してやる」と提案するも拒否されたため、かわりに仕立屋を殺してしまう描写があります。『ドラゴンボール』の物語中で、初めて明確に人を殺したキャラクターでもありました。 また、彼にはミスターサタンの師匠を殺しているという設定があります。若い頃のミスターサタンとその師匠がたまたま桃白白と酒場で一緒になり、酒の勢いでタオパイパイの髪型をからかってしまいます。 怒ったタオパイパイは師匠を殺し、ミスターサタンも重傷を負ってしまいました。ミスターサタンはこれがきっかけで自分より強い相手とは戦わないという考えに至り、それがのちの臆病な性格につながっています。

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「レッドリボン軍」編で初登場、実は初めて悟空を倒した人物だった

タオパイパイは、「レッドリボン軍」編で初登場。レッドリボン軍から、悟空の暗殺とドラゴンボール奪取の依頼を受けており、彼らの前に立ちはだかります。 最初の悟空との戦いでは、かめはめ波を真正面から受けるも、ほぼノーダメージ。桃白白はカウンターでどどん波を放ち、あっさりと悟空を倒してしまいました。 彼は悟空が懐に入れていた四星球(スーシンチュウ)以外のドラゴンボールを奪い、悟空が死んだものと思い引き返すことに。しかし懐に入れておいた四星球がどどん波を防いでいたおかげで、悟空は一時気を失っただけでした。 ちなみに、物語初期にはこれだけの活躍をしていたタオパイパイですが、鳥山明と『ONE PIECE』作者、尾田栄一郎との対談では、彼の話題を振られたとき鳥山明がキャラクターをすぐに思い出せなかったということがありました。

カリン塔で再戦!パワーアップするために超聖水を飲んだ結果……

レッドリボン軍への連絡で四星球を奪いそこねていたことを知ったタオパイパイは、再び悟空の元へ向かいます。最初の戦いでは完敗だった悟空ですが、2度目の戦いの前にカリンに修行をつけてもらっており大きくパワーアップしていました。その結果、今度は悟空の方が桃白白を圧倒することとなります。 勝てないと感じたタオパイパイは土下座から、騙しうちに手榴弾を使って倒そうとしますが逆に自分がその手榴弾を食らってやられてしまいました。 なお、アニメ版では別のストーリーも追加されています。悟空に勝てないと悟ったタオパイパイは自身もパワーアップしようと考え、カリン塔を登り超聖水を飲みました。 しかし、実は超聖水はただの水であり、パワーアップするのはカリン塔を登り下りすることと、超聖水をカリン様から奪うこと(これ自体が修行)によるものだったのです。悟空が実際に強くなったのもこの過程を踏んだからであり、超聖水を飲んだだけのタオパイパイが強くなることはありませんでした。 また、カリン塔を登ったときに黒い筋斗雲を与えられていて、桃白白が黒い筋斗雲を扱うシーンなども描かれています。

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サイボーグと化して3回目の登場!作者、鳥山明が最期を明かした?

悟空に倒され爆死したと思われていたタオパイパイですが、マジュニア編での天下一武道会で再登場します。彼は悟空への復讐と、鶴仙人の元を離反した天津飯、チャオズへの制裁を目的に武道会に出場したのでした。 タオパイパイは復活とパワーアップのために自身をサイボーグ化しており、その姿は以前の面影は残っていません。 サイボーグ化したタオパイパイは予選でチャオズを倒し、本戦1回戦で天津飯と当たります。彼は確かにパワーアップしてはいたものの、修業によりさらに強くなっていた天津飯に圧倒されてしまいました。最後は彼が義肢に仕込ませておいた仕込み刀で襲いかかるものの、反撃され倒されて気絶、試合も反則負けとなっています。 ちなみにタオパイパイと鶴仙人のそののちについては、公式ガイド本に掲載された鳥山明のインタビューの中で「何かの巻き添えを受けて死亡したが、悪人なので生き返れず死んだままかもしれない」と語られています。

目から鱗の移動法!「柱」がファンの中でとても熱かった!

ドラゴンボールを回収すべく悟空の元へ派遣されたタオパイパイですが、彼は移動の際に驚くべき手段を用いています。 トン、と指先でついて建物の柱を折ったタオパイパイ。「北東に2300キロか」と呟いて柱を真直ぐに担ぎ、宙に投げます。そしてその柱に飛び乗り悟空のいる場所まで辿りついてみせたのです。 恐るべし腕力。 因みにこの移動方法の速さや、実現可能なのかと言った問題を科学で解き明かす試みが様々なところで行われています。科学的な説によると、宙に投げ飛ばしたこの柱は、マッハ7.52以上の速度で飛んでいるとか……。

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タオパイパイが使っている技

タオパイパイの使っている必殺技といえば「どどん波」でしょう。これは鶴仙流の奥義で、指先に気を集中させて一気に気功波を放つ技です。 種類的にはかめはめ波と同じエネルギー波ですが、こちらの方がエネルギーの消耗が少ない様です。 また、上級技に「スーパーどどん波」が存在します。サイボーグと化したタオパイパイが放つ必殺技で、本人いわく「今までとは比べ物にならない」との事でしたが、放った相手天津飯には残念ながら通用しませんでした。

タオパイパイの声優は誰?

最高の殺し屋タオパイパイの声を担当していたのは大塚周夫(おおつかちかお)です。東京出身で俳優・ナレーターとしても活躍しました。 低くダンディな声で知られ、大塚の代表作といえばアニメ『ルパン三世』の石川五エ門。「またつまらぬものを斬ってしまった」でおなじみのあのキャラクターです。他にも『美味しんぼ』の海原雄山や、意外な所では『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男も演じています。 海外映画の吹き替えにも出ており、リチャード・ウィドマークの吹き替えのほとんどが彼によって演じられています。 2015年に虚血性心疾患のため病院でなくなり、多くの人に惜しまれました。

世界一の殺し屋タオパイパイ、今なおコアな人気を集める

今回は『ドラゴンボール』初期に強キャラとして登場した桃白白(タオパイパイ)を紹介しました。 「柱」での移動を科学的に解き明かす試みであったり、悟空にとって初めての強敵だったこともあり今なおコアなファン層から熱狂的な人気を集めています。 作中で大きなインパクトを残していったタオパイパイは、いつみても飽きることがないキャラクター。登場したのが初期の方なので、原作を読み返したりアニメを視聴しなおした際には、彼の活躍にも注目してみてください。