オリンピックが題材・舞台のおすすめ映画14選 【2020最新版】
東京オリンピックは2020年の一大イベント!オリンピック気分を盛り上げよう
2020年夏には東京オリンピックが開催!日本中がオリンピックムードに包まれる中、よりその気持ちを盛り上げるためにも、オリンピックに関連した映画を観るのはどうでしょうか? そこでこの記事では、オリンピックが舞台や題材となるおすすめの映画を紹介します。
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
リレハンメルオリンピック(1994年)
主人公、トーニャ・ハーディングはアメリカ人として史上初のトリプルアクセルを成功させました。栄光の記録として後世に語り継がれていくはずでしたが、1994年にある事件によって一変します。 俗にナンシー・ケリガン襲撃事件と呼ばれるこの事件。1994年のリレハンメルオリンピックの選考会となる、全米フィギュアスケート選手権で発生しました。トーニャがライバルのナンシー・ケリガンを襲撃し、怪我による欠場に追い込んだのです。 トーニャがなぜこのような行為に至ったのか、そこには母親の影響があり――。 実際の事件を描いた本作では、『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役で知られるマーゴット・ロビーがトーニャを演じました。トーニャの母ラヴォナ・ゴールデンを演じたアリソン・ジャネイは、本作でアカデミー賞助演女優賞を受賞しています。
『ミルカ』
ローマオリンピック(1960年)
1960年のローマオリンピック、400メートル走のインド人選手ミルカ・シンはメダルの期待を背負って競技に臨んでいました。しかしゴール直前で後ろを振り返るという前代未聞のミスを犯し、結果は4位に。 インド国内からバッシングを受けた彼は、帰国後にパキスタンで行われるスポーツ大会の団長に任命されるも、断固として拒否しました。実は、彼には壮絶な過去があったのです。 本作は、後に「空飛ぶシク(教徒)」として賛辞を贈られることとなる、ミルカの半生を描いたヒューマンドラマ。インドで大ヒットとなり、国内外で様々な賞を受賞しました。
『炎のランナー』
パリオリンピック(1924年)
本作は実在の2人のランナーを描いており、アカデミー賞で作品賞をはじめとした4部門を受賞しました。 ユダヤ人の青年エイブラハムズは陸上競技の才能を持っており、牧師のリデルとはライバル関係。2人は人種の壁を越えて友情を育み、共にオリンピックへと挑みます。 ヴァンゲリスが作曲したサウンドトラックの中の「タイトルズ」は、テレビ番組などでよく使用されており、日本人にとっては耳馴染みのある一曲です。2012年にはロンドンオリンピックの記念に、舞台劇としてリメイクもされました。
『ミュンヘン』
ミュンヘンオリンピック(1972年)
ミュンヘンオリンピックの開催中、パレスチナ過激派が選手村に侵入し、選手らを人質にイスラエルに収監されているパレスチナ人の解放を迫りました。解決が図られたものの、事件は人質11人全員死亡という悲惨な結果となったのです。 この事件を受けて、イスラエル政府は報復を決意。テロ首謀者の暗殺を企てるのでした。オリンピックをきっかけに、息もつかせぬサスペンスが展開されます。 ジョージ・ジョナスのノンフィクション小説『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』を原作とし、スティーブン・スピルバーグが監督を務めました。
『歩け走るな!』
東京オリンピック(1964年)
1943年の映画『陽気なルームメイト』のリメイク作品で、舞台を1964年の東京オリンピックに変更したラブコメディです。 ひょんなことからクリスティーンの家に同居することとなった、イギリス人の実業家ラトランドと競歩のアメリカ代表のスティーヴ。出会いは最悪でしたが、やがて打ち解けていき、クリスティーンとスティーヴはいい関係に。ラトランドはそんな2人の仲を取り持とうと考えます。 ラトランドを演じた、名優ケーリー・グラント最後の出演映画であり、監督チャールズ・ウォルタースが最後にメガホンを取った作品でもあります。
『栄光のランナー/1936ベルリン』
ベルリンオリンピック(1936年)
本作は、実在した陸上選手であるジェシー・オーエンスの伝記映画。差別や偏見に挑んだ姿が描かれます。 1936年のベルリンオリンピックで4冠を達成したオーエンスですが、彼にはオリンピックに出るまでに様々な困難がありました。ナチスの人種差別対策は黒人には理解できないものであり、アメリカ黒人地位向上委員会から出場を見合わせて欲しいと申し出があったのです。 ナチスに反対しオリンピックをボイコットする動きがある中で、オーエンスはオリンピックに出る決意をしますが――。 主演のステファン・ジェイムスは、実際に陸上選手と練習を行ってフォームを身に着けたそう。
『ミラクル』
レークプラシッドオリンピック(1980年)
『ザ・コンサルタント』で知られるギャヴィン・オコナーがメガホンを取り、氷上の奇跡と言われた実話を描いた『ミラクル』。 当時、アイスホッケーの世界最強と言われていたソ連。第二次世界大戦後アメリカとソ連の厳しい関係は続いていました。 そんな中、1980年のレークプラシッドオリンピックで、世界最強と言われるソ連に挑んだのは、ヘッドコーチによって集められた大学生の寄せ集めチームでした。
『フォックスキャッチャー』
ソウルオリンピック(1988年)
デュポン財閥の御曹司であるデュポンが起こした殺人事件を映画化した本作。 デュポン役を『40歳の童貞男』などのスティーヴ・カレル、マーク役を「G.I.ジョー」シリーズのチャニング・テイタム、デイヴ役を「アベンジャーズ」シリーズのマーク・ラファロが演じており、鬼気迫る演技は圧巻です。 1984年のロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得したレスリング選手のマーク。彼はレスリングの精鋭チームを率いる大富豪デュポンに誘われ、コーチとしてチームに参加します。 その後同じくメダリストのデイヴも参加し、共にソウルオリンピックを目指しますが、次第にデュポンの狂気が顔を出し始め――。
『クール・ランニング』
カルガリーオリンピック(1988年)
ジャマイカの陸上選手デリース・バノックは、不本意な結果によってオリンピック出場の夢が絶たれてしまいます。失意に打ちひしがれる中、ボブスレーで出場するという奇抜な案を思いつきました。 かつてボブスレーで金メダルを獲ったアメリカ人をコーチに迎え、「手押し車レース」の名手サンカを初めとした4人でチームを結成。雪すら見たことのない4人が、オリンピックで金メダルを目指します。 本作は実話を基にした、笑って感動できるスポーツコメディ映画。一部分で当時のジャマイカのレースの映像が使用されており、転倒時のニュース映像なども実際のものです。
『イーグルジャンプ』
カルガリーオリンピック(1988年)
幼い頃からオリンピック選手に憧れていたエディ・エドワーズは、極度の近眼と運動音痴を周囲からバカにされていました。イギリス国内に有力な選手がいないと知り、練習場があるドイツの雪山へ。 そこで彼は元オリンピック代表選手のブロンソン・ピアリーに出会います。最初は相手にされませんでしたが、大怪我をしても練習する姿を見て、ピアリーはコーチを引き受けるのでした。 オリンピックに挑むエドワーズの半生を映画化。主演をタロン・エガートンが務め、ピアリー役をヒュー・ジャックマンが演じています。
『不屈の男 アンブロークン』
ベルリンオリンピック(1936年)
本作は、1936年のベルリンオリンピックに出場し、5000メートル競走で8位に入賞したアメリカ人ルイス・ザンペリーニの伝記映画です。 ザンペリーニはオリンピックに出場した後、1942年にアメリカ陸軍航空軍のB-24爆撃機の爆撃手として当時の日本(大日本帝国)の占有諸島を狙撃する作戦に参加。そして日本軍に捕虜として捕らわれてしまいます。彼の運命はどうなってしまうのでしょうか。 アンジェリーナ・ジョリーが監督を務めており、複数の賞を受賞しました。
ドキュメンタリー映画編
ここからは、実際のオリンピック映像を収めた名作ドキュメンタリー映画を紹介します。
『白い恋人たち/グルノーブルの13日』
グルノーブルオリンピック(1968年)
1968年に行われたフランスのグルノーブルオリンピックの開会式から夜の選手村の様子などを細かくカメラに収めた記録映画。単なる記録としてだけでなく、芸術性も追求した作品です。 フランシス・レイが作曲した同名の曲がテーマソングとなっており、映画をより印象付けました。 監督のクロード・ルルーシュは、市川崑の『東京オリンピック』の描写に影響を受けたとされています。
『民族の祭典 オリンピア第1部』
ベルリンオリンピック(1936年)
1936年のベルリンオリンピックの記録映画。ヒトラーのお気に入りとも言われたレニ・リーフェンシュタールがメガホンを取り、ナチスの協力を受け製作されました。 この映画は第一部『民族の祭典』と第二部『美の祭典』の2本立てとなっています。
『東京オリンピック』
1964年東京オリンピック
市川崑が総監督を務めた、1964年の東京オリンピックの記録映画です。この映画はただの記録映画ではなく、緻密な脚本を基にしており、選手の細やかな選手の表情などを捉えた芸術性の高い映画となっています。
オリンピックには数えきれないドラマがある
世界中の人々が注目し、またその舞台に立つことを夢見るオリンピック。そこには目指した人の数だけドラマが存在しています。またそんな実話を基にした映画も数多くありました。 ぜひこれらの映画を観ることで、東京オリンピックへの気持ちを高めていきましょう。