2017年7月6日更新

『エイリアン』についてあなたが知らない事実20選

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エイリアン4
©1997 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

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1:エイリアンの鳴き声

エイリアン
©1979 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

エイリアンと言えば、その不気味な姿かたちも特徴的ですが、身の毛もよだつような鳴き声も耳から離れません。 しかし、実はその鳴き声の正体はアフリカにすむ猿の仲間のものなのです。ヒヒという動物の鳴き声を採取し、加工したものがエイリアンの鳴き声として使用されています。

2:エイリアンの女王の動かし方

コンピューターグラフィックが主流になる前に制作された本作。その制作方法は、割と地道な手法で制作されていました。 例えば、エイリアンの女王は人形を使って表現していましたが、それを動かすためには、当初14~16人ものオペレーターが必要だったそうです。

3:エイリアンの女王の運び方

巨大な人形を人力で動かすことで表現していたエイリアンの女王。 彼女は巨大すぎてエレベーターに乗りきらなかったこともありました。なので、運搬の為にわざわざしっぽを切って運び、撮影に臨んだそうです。

4:大量のエイリアンの正体

リプリーとマリーンズが大量のエイリアンに襲われるシーンで、実際に使われた彼らの着ぐるみはたったの6体だったそうです。 その他は、実は黒いレオタードを着ただけの役者が演じていたのですが、編集と照明の技術によって恐ろしいエイリアンに生まれ変わりました。

5:半透明だったエイリアン

初期のデザイン段階では、エイリアンの肌は半透明に設定されていました。 しかし完成した映画では、怪しく黒光りする姿に変更されています。当初の半透明のアイデアは、女王の歯にのみ受け継がれており、彼女の最後のシーンで半透明の歯を見ることができます。

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6:エイリアンの卵や幼体はこうして作られている

墜落した宇宙船に産み付けられた、130個ものエイリアンの卵は圧巻です。 その卵の中身は、牛の心臓や胃使って表現していました。また、彼らの幼体であるフェイスハガーのしっぽは、羊の腸でできています。アッシュが検死を行っているフェイスハガーは、生牡蠣と羊の腎臓を使って再現していました。

7:エイリアンの作り方

エイリアンの頭は実際の俳優の頭蓋骨をかたどって作られています。 また、の顎から垂れるよだれは、潤滑ローションとコンドームの断片を使って再現されています。

8:エイリアンを演じた俳優

エイリアンを演じていた俳優の一人は、ナイジェリア出身のボラジ・バデージョという男性です。 彼は、とあるバーで映画の制作スタッフの一人にスカウトされました。そのスタッフが、ボラジを監督のリドリーに紹介し、エイリアン役として抜擢されました。

9:立ちっぱなしだったエイリアン

エイリアンを演じるためのスーツは、一度着てしまうと座れなくなってしまう仕様になっていました。そのため、ボラジは撮影中は一日中立った状態でいなければなりませんでした。 そんな彼の為の特別な装置が作られ、それによって吊り上げられることで、足を休ませることはできたそうです。

10:宇宙船の名前の由来

本作の監督であるリドリーは、イギリス人作家のジョゼフ・コンラッドを非常に崇拝していました。 映画に投票する、宇宙貨物船ノストロモ号はジョゼフが1904年に発表した『ノストローモ』という小説にちなんで名づけられています。また、ノストロモ号に格納されている脱出用シャトルのナルキッソスは、ジョゼフの小説『ナーシサス号の黒人、青春』(1897年)にちなんでいます。

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11:セットで遊んでいた子役、キャリー

『エイリアン2』(1986年)に子役のニュート役で出演したキャリー・ヘンは、セットで遊ぶのが大好きでした。 ダクトを通るシーンでは、意図的にセリフを忘れたふりをして、通気口を滑り落ちるのを楽しんでいたそうです。監督のジェームズ・キャメロンは彼女と、終わったら好きなだけセットで遊んでいいという約束をして、何とか撮影することができました。

12:役者人生をかけていたランス・ヘンリクセン

ランス・ヘンリクセンはノルウェー系アメリカ人の俳優です。 『エイリアン2』に出演するまであまり配役に恵まれなかったランスは、この映画が失敗したら俳優を引退する予定だったそうです。 しかし、幸運にも映画は大ヒットとなり、彼の医療従事用アンドロイドのビショップとしての演技も大きく評価される結果となりました。

13:初めての黒人海軍軍曹

アル・マシューズはニューヨークはブルックリン出身の黒人俳優です。 彼は『エイリアン2』で海軍の軍曹アル・エイポーンを演じていますが、実はベトナム戦争を経験した海軍の軍曹という役を黒人俳優が演じたのはこれが初めてです。

14:ジンクスを絶ちきり、アカデミー賞にノミネート

アカデミー賞は、SFやホラー作品は受賞しないというのが通例でした。 しかし、本作でシガニー・ウィーバーがみせたエレンの演技は評価され、見事アカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。

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15:シガニー・ウィーバーの母親も出演

本編ではカットされていますが、『エイリアン』のブルーレイ版では、シガニー・ウィーバーの実の母親でイギリス人女優のエリザベス・イングレスが登場しているシーンがあります。 エリザベスは、シガニー演じるリプリーの娘の肖像画の中に登場しています。

16:ドゥエイン役変更の理由

『エイリアン2』に登場する第二分隊の分隊長、ドゥエイン・ヒックス役は、当初ジェームズ・レマーが演じていました。しかし、数か所の撮影のみで、マイケル・ビーンに変更されています。 監督と気が合わなかったことが役者交代の理由と言われていましたが、実際はジェームズがドラッグ使用で問題なったことからの変更だったそうです。

17:工夫された撮影の順番

『エイリアン2』の監督ジェームス・キャメロンは、海軍たちの仲間意識をリアルにするため、実際の映画では冒頭にあるシーンの撮影をラストに行ったそうです。 最初のシーンの前に、数々の撮影を共に行ってきたおかげで、役者達は自身のキャラクターをすでに把握した状態でお互いを本当の仲間の様に扱うことができました。

18:完成したのは公開一週間前

本作の編集が終了し、映画完成したのは、なんと公開1週間前のことだったそうです。 つまり、公開までに試写などは一切行われず、事前プロモーションが充分に行われていなかった状態でした。大ヒットを記録した映画の中でもなかなかこのような事例はありません。

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19:『ターミネーター』により制作が中断

20世紀フォックスがジェームズ・キャメロンに『エイリアン2』のシナリオ執筆を依頼しました。しかし、ジェームズは途中で『ターミネーター』(1985)の撮影が入ってしまったため、制作は中断されてしまいます。 しかし、彼が執筆途中の90ページの台本をとても気に入っていた20世紀フォックスは、彼の撮影が終了するまで制作を待っていたそうです。

20:まだ無名だったジェームス・キャメロン

『ターミネーター』が出世作となったジェームス・キャメロンは、『エイリアン2』の制作中はあまり名の知れた存在ではありませんでした。 なので、彼のやり方に反対するアシスタントディレクターとはしばしば対立していたようです。しかし、プロデューサーのゲイル・アン・ハードは最終的にそのアシスタントをクビにしています。