映画「エイリアン」シリーズの時系列・公開順一覧!第1作〜新作まで全作あらすじ解説も
SFホラー映画の金字塔「エイリアン」シリーズ。シガニー・ウィーバー演じる主人公のエレン・リプリーと地球外生命ゼノモーフの戦いに焦点が当てられた『エイリアン』(1979)は、公開するや否や世界中で話題になりました。 その後1986年に続編の『エイリアン2』、1992年に『エイリアン3』、1998年『エイリアン4』と次々に続編が製作され、大人気シリーズへと成長していきます。 また2012年には、シリーズの起源の物語である『プロメテウス』、続いて2017年に『エイリアン:コヴェナント』が公開され、さらに新たなファンを獲得しました。 そして2024年9月6日シリーズ最新作『エイリアン:ロムルス』が公開されます。 この記事では、第1作目から40年近く愛されてきた人気SFホラー「エイリアン」シリーズを、公開順に紹介していきます!
タップできる目次
- 映画「エイリアン」シリーズの公開順&時系列順
- 1.『エイリアン』(1979年公開):単語の意味まで変えてしまったSFホラーの金字塔
- 2.『エイリアン2』(1986年公開):史上最高といわれる続編映画
- 3.『エイリアン3』(1992年公開):四足歩行のドッグ・エイリアンが登場
- 4.『エイリアン4』(1997年公開):リプリーがクローンとして復活
- 5.『プロメテウス』(2012年公開):人類の起源と謎に迫る
- 6.『エイリアン:コヴェナント』(2017年公開):シリーズ1作目へと繋がっていく恐怖
- 7.『エイリアン:ロムルス』(2024年9月6日公開) :第1作と2作目の間を描くシリーズの原点回帰作
- 【番外編】『エイリアン VS プレデター』(2004年公開):あの人気キャラクターと共演
- 【番外編】『AVP2 エイリアンズ VS. プレデター』(2007年公開):宇宙最大規模の三つ巴の戦いへ
- 前日譚三部作の第3作目「エイリアン:アウェイクニング」はどうなった?
- 果たして映画「エイリアン」シリーズはこれからも続いていくのか?
映画「エイリアン」シリーズの公開順&時系列順
公開順 | 1『エイリアン』(1979年) 2『エイリアン2』(1986年) 3『エイリアン3』(1992年) 4『エイリアン4』(1997年) 5『プロメテウス』(2012年) 6『エイリアン:コヴェナント』(2017年)) 7『エイリアン:ロムルス』(2024年) |
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時系列順 | 5『プロメテウス』(2012年) 6『エイリアン:コヴェナント』(2017年) 1『エイリアン』(1979年) 7『エイリアン:ロムルス』(2024年) 2『エイリアン2』(1986年) 3『エイリアン3』(1992年) 4『エイリアン4』(1997年) |
番外編「VS」シリーズの公開順
公開順 | 1『エイリアンVSプレデター』(2004年) 2『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(2007年) |
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1.『エイリアン』(1979年公開):単語の意味まで変えてしまったSFホラーの金字塔
あらすじ
西暦2122年。2000万トンの鉱物を積載する宇宙船をけん引した民間の宇宙貨物船ノストロモ号は、採掘作業を終えて地球へ帰還する途中、遠く離れた惑星からのSOS信号を受信しました。 科学主任のアッシュは二等航海士のリプリーに、船の制御PC「マザー」がその信号を解読できていないことを告げます。 そこでリプリーがなんとか信号を読み解き、最終的にそれがSOSではなくエイリアンからの警告であったことが明らかになりました。 さらにアッシュが会社から送り込まれたアンドロイドの“裏切り者”的立場にあることを知った時には、時すでに遅し。クルーの多くはエイリアンの餌食になってしまいます。
作品概要
今ではSFホラーの金字塔として知られる第1作目。監督のリドリー・スコットや、主演を務めたシガニー・ウィーバーの代表作にもなりました。 本作によって、外国人を意味する「エイリアン(Alien)」が「(攻撃的な)異星人」を意味する単語として広く定着。 また本作は1980年度アカデミー賞で視覚効果賞を受賞したほか、2002年にはアメリカ国立フィルム登録簿に登録されるなど、名作としてその価値が認められています。
言わずと知れたエイリアンシリーズの原点。 エイリアンのビジュアルがこの映画によって印象づいたほど衝撃的。 映画全体は静かで淡々としているので、 イベントがあった時にはその分反応が大きくなる。 まだ未知なる者としての扱い序編なのでエイリアンとの格闘などは技術に関して物足りなさを感じる。 しかし、このエイリアンやリプリーと言うキャラクターを創り出した ファンにとってはたまらない映画。
2.『エイリアン2』(1986年公開):史上最高といわれる続編映画
あらすじ
西暦2179年。ノストロモ号での悲惨な出来事があった後、エレン・リプリーは宇宙船から何とか脱出します。冷凍睡眠状態で宇宙をさまよい続けたあとに、回復を遂げましたが、その時には既に57年が経過していました。 地球に戻って惑星LV-426の「エイリアン」についての話をしても、信じてくれる人は誰もいませんでした。しかし「会社」が惑星LV-426の入植者たちの住む居住地区を調査するよう命じると、彼らと連絡が途絶えてしまいます。 すると会社は、タフな植民地海兵隊を惑星居住区に派遣することに。リプリーは彼らのサポートをするよう命じられます。 任務が徐々に明らかになるにつれ、リプリーはエイリアンが自分の中から出てくるという悪夢と向き合わざるを得なくなりますが、現実にさらなる悪夢が起きてしまうのでした……。
作品概要
続編として1986年に公開された本作は、前作に引き続きシガニー・ウィーバー主演ですが、監督・脚本ともにジェームズ・キャメロンに変更となりました。 本作はアカデミー賞で視覚効果賞、音響効果賞の2部門受賞し、そのほかの映画賞もあわせて20もの賞を獲得。 2009年にイギリスのエンパイア誌が発表した「史上最高の続編映画」では、第1位に選ばれました。
前作のホラー要素を踏襲しつつ、今回は膨大な量のエイリアンと人間の戦争。植民惑星で唯一生き残った少女への母性愛を抱くリプリーと、前回の経験からアンドロイドに不信感をもってしまうリプリー。ラストシーン、エイリアンクイーン対装甲リプリーは見物。セットやエイリアンの臨場感も抜群。
3.『エイリアン3』(1992年公開):四足歩行のドッグ・エイリアンが登場
あらすじ
西暦2279年。惑星LV-426での任務を終え、生き残ったクルーたちを乗せた戦闘宇宙船スラコ号はエイリアンのいる惑星から逃れ、地球に向かっていました。ニュートとヒックス、リプリーとアンドロイドのビショップは助かり冷凍睡眠で眠りにつきます。 しかしスラコ号は故障を起こし、近くの惑星フューリーに漂着。そこは男性凶悪犯たちが罰を与えられ、密かに暮らす場所でした。 その後、エイリアンの卵が孵ってしまい、囚人たちを次々に殺していくのですが、リプリーはのちにもっと恐ろしい本当の敵がいることを知ることになるのです。
作品概要
1992年に公開されたシーズン第3弾は、デヴィッド・フィンチャーが監督を担当。 今では『ファイト・クラブ』(1993年)や『ソーシャル・ネットワーク』(2010年)の監督としても有名で、高い評価を受けているフィンチャー。 しかし初映画監督作品だった本作は多額の製作費をかけたにも関わらず、批評家・観客ともに評判がかなり悪く、残念な結果に終わってしまいました。 公開から20年以上経った現在、海外では本作の人気がまた上昇傾向にあるようです。
何かと評判の悪い3作目、ラストがターミネーター2ですあまりの叩かれ方にフィンチャーは「映画を撮るくらいなら大腸癌になったほうがマシ!」と引きこもったとか、、一番最初で辛いをしたけど それがかえって良かったのかもねフィンチャー。
4.『エイリアン4』(1997年公開):リプリーがクローンとして復活
あらすじ
前作のラストでリプリーが命と引き換えに地球を救ってから200年後の西暦2470年。リプリーは研究材のためクローンとして蘇りました。 その研究の目的とは彼女の体内からエイリアン・クイーンを摘出し、軍用兵器として繁殖すること。しかしクローン化の過程でリプリーのDNAがエイリアンのものと混ざり、彼らの能力も持ち合わせてしまいます。 一方のエイリアンたちは研究施設から脱走し進化を遂げ、子宮を持つエイリアン・クイーンから人間とエイリアンのハイブリット、ニューボーンが誕生します。リプリーはクイーンを殺しますが、ニューボーンは自分と同じ遺伝子を持つ彼女を母親と思い込んでしまうのでした。
作品概要
シリーズ第4作目は宇宙海賊たちがメインとなるストーリーで、シガニー・ウィーバーと海賊新米クルーのアナリーを演じるウィノナ・ライダーのダブル主演になっています。 『アメリ』(2001年)などで有名なフランス人監督ジャン=ピエール・ジュネの起用を失敗だとする批評家の声もあるようですが、全体的に海外の批評家も観客も高く評価している人が目立ちます。 その後もシリーズが続いていくことを考えると、前作の汚名は返上されたようです。ちなみに原題は『Alien: Resurrection』となっていて、“蘇り・復活・再生”というような意味の言葉が使用されています。
ちょっと無理矢理感があるが、今回の「エイリアン」はグロくて好き! ウィノナも好き!! ここまできたらタイトルを「エイリアン」ではなく「リプリー」にして、寅さんみたいに続ければ良かったのに…
5.『プロメテウス』(2012年公開):人類の起源と謎に迫る
あらすじ
西暦2089年。古代遺跡を発見した考古学者エリザベス・ショウとチャーリー・ホロウェイは、そこから人類の起源となる未知の惑星の存在を知ります。 彼らは宇宙探査船コヴェナント号に乗って、その惑星を目指すことに。アンドロイド・デヴィッドの操縦で2093年に惑星LV-223に降り立った彼らは、人類の始祖である「エンジニア」に遭遇するのでした。
作品概要
『プロメテウス』はリドリー・スコット監督によるシリーズ第5作目ですが、時系列としては1番最初の物語となります。 1979年に公開された第1作の前編として、リドリー・スコットとジェームズ・キャメロンは以前から本作の構想を練っていました。しかし番外編『エイリアンVSプレデター』が先に決まったことで、その案は一時休止に。 その後、2010年後半にエイリアン誕生前のストーリーを完成させました。 本作には「ミレニアム」3部作のヒロインを演じたノオミ・ラパスや、「X-MEN」シリーズなどで活躍が評価されているマイケル・ファスベンダー、『モンスター』(2004年)でゴールデングローブ主演女優賞に輝いたシャーリーズ・セロンなど、実力派が勢ぞろいしています。
人類の起源じゃなくて、エイリアンの起源だったのかーと思った本作(いや、そうじゃないかも)。まず「エイリアン」見とけって感じでしょうか。かなり長時間IMAXカメラで撮影されているということなので、IMAX 3Dで見てみました。映像の中に入り込むと、一緒に不思議な人工建造物内を探検しに行ってる気分になれますよ。内容にはいろいろと?はあるのですが・・・もしかしたら続編前提で作られてるのかもしれません。
6.『エイリアン:コヴェナント』(2017年公開):シリーズ1作目へと繋がっていく恐怖
あらすじ
西暦2104年。人類の移住を目的とした植民船コヴェナント号は惑星オリガエ6に向けて航行中、突然発生したニュートリノの衝撃波により、甚大な被害を受けます。 復旧作業に務める中、謎の信号を受信。解析してみるとその歌のような信号は、オリガエ6よりも近く、移住に適した惑星から発信されていることが判明します。 船の故障もあり、その惑星に降り立つことにした乗組員たち。探査を始めた彼らは、信号の発信源である朽ちた宇宙船を発見します。さらにそこには「E・ショウ」と書かれたドッグタグと写真が。 そこに写っていたのは、11年前に消息を経ったプロメテウス号の乗組員エリザベス・ショウ博士でした。
作品概要
『プロメテウス』の続編『エイリアン:コヴェナント』。 本作では、リドリー・スコットが監督を続投。前作から引き続きマイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアースが出演し、新たな主人公のジャネット・ダニエルズ役にキャサリン・ウォーターストンが起用されました。 『エイリアン4』以来、久しぶりにオリジナルのゼノモーフの姿を存分に拝むことができます。
R-15指定。エイリアン独特のドロドログチャグチャで気持ち悪さと怖さの融合。粒子みたいなのが耳から入って寄生するってそんなバカなって思ってしまった。エイリアンってなんであんなに凶暴なんだろうっていう基本的な疑問もあるしあそこまで執着して襲ってくるのはジュラシックパークの恐竜と同じで恐怖を増幅させる。仲良くなってくれるエイリアン1体くらいいてもいいのに。
7.『エイリアン:ロムルス』(2024年9月6日公開) :第1作と2作目の間を描くシリーズの原点回帰作
あらすじ
絶望の淵に立たされた6人の若ものが目指したのは、荒廃した宇宙ステーション・ロムルス。 希望を胸に宇宙ステーションに足を踏み入れた彼らでしたが、そこに待ち受けていたのは、寄生して胸を突き破る生命体エイリアンでした。果たして彼らは、この絶望から抜け出すことはできるのか?
作品概要
時系列としては、第1作と第2作の間となる『エイリアン:ロムナス』。極力CGIやグリーンバックを使わず撮影するなど、生身のリアリティをとことん追求したシリーズの原点回帰作です。 本作で監督を務めるのは、2016年公開のホラー映画『ドント・ブリーズ』で名を挙げたフェデ・アルバレス、新たな主人公レインは『プリシラ』(2024年)でヴェネチア映画祭で主演女優賞を受賞したケイリー・スピーニーが演じました。
【番外編】『エイリアン VS プレデター』(2004年公開):あの人気キャラクターと共演
あらすじ
2004年10月4日、遠く離れた南極の氷の下で謎の熱信号をキャッチし、付近の島を調査することに。ウェイランド一行は氷の下に眠るピラミッドを発見し、自分たちが重大な発見をしたものと期待します。 しかしそこは、プレデターがエイリアンを捕獲し、始末するために使用した古代の狩猟場であることが判明。最終的に人間たちは、この2種の恐ろしい生命体の戦いに巻き込まれることとなるのです……。
作品概要
『エイリアン vs プレデター』はポール・W・S・アンダーソンが監督・脚本を担当し、2004年に公開されました。本作はこれまでのシリーズと矛盾する設定が多く見られるので、「エイリアン」シリーズの番外編として、本流とは別の作品と考えた方がよいでしょう。 「世界で最も美しい55人」にも選ばれたサナ・レイサンや、『トスカーナの休日』(2004年)で世界的に有名になったイタリア人俳優ラウル・ボヴァなどが出演しています。 本作は『エイリアンvs プレデター』という1989年のコミックシリーズがもとになっており、二大SF生物のコラボというコンセプトは同じですが、ストーリー自体は映画オリジナルです。
エイリアンと戦ってる時のプレデターはなぜかイケメンに見える。 エイリアンのフォルムも好きだし、プレデターの謎の武士っぽさもかっこいいので 何度観ても飽きないです。 あとプレデターが少し母に似てる。
【番外編】『AVP2 エイリアンズ VS. プレデター』(2007年公開):宇宙最大規模の三つ巴の戦いへ
あらすじ
前作のラストで、プレデターの体内に宿ったチェストバスターから、なんと混合種となる「プレデリアン」が誕生します。プレデリアンは、宇宙船でプレデターを攻撃。その際にプレデターの反撃が船体を壊し、宇宙船は地球へと不時着してしまいます。 宇宙船には、前作で明かされたプレデターの儀式に使用するフェイスハガーが大量に積み込まれていたため、彼らは次々と人間に寄生していきます。 大量のエイリアンの出現で街は大パニック。さらに宇宙からは、エイリアンの駆除やプレデターの存在を知られる痕跡を抹消することを目的とした、プレデターの「ザ・クリーナー」がやってきます。 そしてついに人類とエイリアン、プレデターの三つ巴の戦いが始まるのでした。
作品概要
『エイリアン VS プレデター』の続編となる本作。アクション要素の強かった前作から一転、本作はホラー要素の強い作品となっています。
エイリアン対プレデター再び。1の方がマシだったな。グロさは相変わらずだが市街地に戦いの場が移りむしろ人間の場面が多く中だるみするしゴチャゴチャ感がある。そしてなんだかんだで一番の悪は人間かもしれない。
前日譚三部作の第3作目「エイリアン:アウェイクニング」はどうなった?
リドリー・スコット監督は当初、『プロメテウス』に始まった「エイリアン」シリーズ前日譚を三部作として構想していました。それが『プロメテウス』、「コヴェナント」、そして『エイリアン:アウェイクニング(仮題)』です。 この三部作の構造は少し複雑で、公開順と時系列が違うということも判明していました。三部作最後の作品となる「アウェイクニング」は、『プロメテウス』と「コヴェナント」のあいだの物語になるとされていたのです。 つまり『プロメテウス』のエンディングと「コヴェナント」のオープニングは明確には繋がっておらず、多くの観客が混乱したことでしょう。 *スコットは「アウェイクニング」の成功次第では、さらに三部作を作る予定があるとしていましたが、その前に「アウェイクニング」自体の制作が中止となってしまいました。*
果たして映画「エイリアン」シリーズはこれからも続いていくのか?
この記事では、「エイリアン」シリーズ全作品のあらすじを解説してきました。流れさえ頭に入れておけば、公開順に観ても時系列順に観ても楽しめるのではないでしょうか。 第1作目公開から約40年後に前日譚が公開された「エイリアン」シリーズ。多くの監督の手を渡り歩いてきた本シリーズは、作品ごとに少しずつ毛色が違う点を楽しむこともできます。