2019年4月19日更新

映画「エイリアン」シリーズ全作品を時系列と共にまるっと紹介

©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

第1作目が公開されてから40年経った今でも、なおファンの心を掴んで離さない「エイリアン」シリーズ。その全作品を時系列とともに紹介していきます。

映画「エイリアン」シリーズ作品の時系列と立ち位置を整理してみよう

エイリアン コヴェナント
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SFホラー映画の金字塔「エイリアン」シリーズ。シガニー・ウィーバー演じる主人公のエレン・リプリーと地球外生命ゼノモーフの闘いに焦点が当てられた『エイリアン』(1979)は、世界中で話題になりました。 その後、1986年に続編の『エイリアン2』、1992年に『エイリアン3』、1998年『エイリアン4』と次々に続編が製作され、大人気シリーズへと成長していきます。 また、2012年にはシリーズの起源の物語である『プロメテウス』、つづいて『エイリアン:コヴェナント』(2017)が公開され、さらに新たなファンを獲得しました。 第1作目から40年近くつづいてきた人気SFホラー「エイリアン」シリーズを、作中の時系列順に紹介します。

さらに番外編である『エイリアンVSプレデター』シリーズについても、その概要を紹介します。

映画「エイリアン」シリーズの時系列

作中の時制 タイトル 公開年
紀元前32億年~西暦2094年 『プロメテウス』 2012
西暦2104年 『エイリアン:コヴェナント』 2017
西暦2124年 『エイリアン』 1979
西暦2159年〜2179 『エイリアン2』 1986
西暦2270年 『エイリアン3』 1992
西暦2470年 『エイリアン4』 1997

番外編 vsシリーズ時系列

番外編の作中時制 タイトル 公開年
2004 『エイリアン vs プレデター』 2004
2004 『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』 2007

『プロメテウス』(2012)

人類の起源と謎に迫る

あらすじ

西暦2089年、古代遺跡を発見した考古学者エリザベス・ショウとチャーリー・ホロウェイは、そこから人類の起源となる未知の惑星の存在を知ります。 彼らは宇宙探査船コヴェナント号に乗ってその惑星を目指すことに。アンドロイド・デヴィッドの操縦で2093年に惑星LV-223に降り立った彼らは、人類の始祖である「エンジニア」に遭遇するのでした。

作品概要

『プロメテウス』はジョン・スペイツ、デイモン・リンデロフ脚本、リドリー・スコット監督によるシリーズ第5作目ですが、時系列としては一番最初の物語となります。 1979年に公開された第1作の前編としてリドリー・スコットとジェームズ・キャメロンは以前から本作の構想を練っていましたが、『エイリアンVSプレデター』が先に決まったことでその案は一時休止に。その後、2010年後半にスペイツの脚本にリンデロフが手を加え、スコットと共にエイリアン誕生前のストーリーを完成させました。 本作には「ミレニアム」3部作のヒロインを演じたノオミ・ラパスや、「X-MEN」シリーズなどで活躍が評価されているマイケル・ファスベンダー、『モンスター』(2004)でゴールデングローブ主演女優賞に輝いたシャーリーズ・セロンなど、実力派が勢ぞろいしています。

『エイリアン:コヴェナント』(2017)

シリーズ1作目へとつづく恐怖

あらすじ

西暦2104年。人類の移住を目的とした植民船コヴェナント号は惑星オリガエ6に向けて航行中、突然発生したニュートリノの衝撃波により、甚大な被害を受けます。復旧作業に務める中、謎の信号を受信。解析してみるとその歌のような信号は、オリガエ6よりも近く、移住に適した惑星から発信されていることが判明します。 船の故障もありその惑星に降り立つことにした乗組員たち。探査を始めた彼らは、信号の発信源である朽ちた宇宙船を発見します。さらにそこには「E・ショウ」と書かれたドッグタグと写真が。そこに写っていたのは、11年前に消息を経ったプロメテウス号の乗組員エリザベス・ショウ博士でした。

作品概要

本作は『プロメテウス』の続編ですが、時系列としてはその前に『エイリアン:アウェイクニング(仮題)』が存在する予定なので、前作との繋がりを見出すのは難しくなっています。本作では、リドリー・スコットが監督を続投。前作から引き続きマイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアースが出演し、新たな主人公ジャネット・ダニエルズ役にキャサリン・ウォーターストンが起用されました。 『エイリアン4』以来、久しぶりにオリジナルのゼノモーフの姿を存分に拝むことができます。

『エイリアン』(1979)

単語の意味まで変えてしまったSFホラーの金字塔

あらすじ

西暦2122年。2,000万トンの鉱物を積載する宇宙船をけん引した民間の宇宙貨物船ノストロモ号は、採掘作業を終え地球へ帰還する途中、遠く離れた惑星からのSOS信号を受信しました。科学主任のアッシュは二等航海士のリプリーに船の制御PC“マザー”がその信号を解読できていないことを告げます。 するとリプリーがなんとか信号を読み解き、最終的にそれがSOSではなくエイリアンからの警告であったことが判明。さらに、アッシュが会社から送り込まれたアンドロイドの“裏切り者”的立場にあることを知った時には時すでに遅し。クルーの多くはエイリアンの餌食になってしまいます。

作品概要

今ではSFホラーの金字塔として知られる第1作目。監督のリドリー・スコットや主演を務めたシガニー・ウィーバーの代表作にもなりました。本作によって、外国人を意味する「エイリアン(Alien)」が「(攻撃的な)異星人」を意味する単語として広く定着。 本作は1980年度アカデミー賞で視覚効果賞を受賞したほか、2002年にはアメリカ国立フィルム登録簿に登録されるなど、名作としてその価値が認められています。

Shinya_Ago エイリアンってさ 異国の 外国の 外の とかって意味があって 英語なわけだし その普通の意味で使うことも多いわけだけど、 完全にエイリアンしか頭に浮かばないよね まがまがしいというか エイリアンはエイリアンでしかないんだ もう。 それぐらいの恐怖と記憶を刷り込んだ偉大な映画なわけだ。
majimumi_ いい意味でたくさんドキドキできました ラストがいまいちだった気がしたけど続きがあるからね、仕方ないね

『エイリアン2』(1986)

史上最高の続編映画

あらすじ

西暦2179年。ノストロモ号での悲惨な出来事があった後、エレン・リプリーは宇宙船から何とか脱出し、冷凍睡眠状態で宇宙をさまよい続けた後回復を遂げましたが、その時には既に57年が経過していました。 地球に戻って惑星LV-426の“エイリアン”についての話をしても、信じてくれる人は誰もいませんでした。しかし、“会社”が惑星LV-426の入植者たちの住む居住地区を調査するよう命じると彼らと連絡が途絶えてしまいます。すると会社はタフな植民地海兵隊を惑星居住区に派遣することに。リプリーは彼らのサポートをするよう命じられます。 任務が徐々に明らかになるにつれ、リプリーはエイリアンが自分の中から出てくるという悪夢と向き合わざるを得なくなりますが、現実にさらなる悪夢が起きてしまうのでした……。

作品概要

続編として1986年に公開された本作は、前作に引き続きシガニー・ウィーバー主演ですが、監督、脚本共にジェームズ・キャメロンに変更となりました。本作はアカデミー賞で視覚効果賞、音響効果賞の2部門受賞し、そのほかの映画賞も合わせて20もの賞を獲得。 2009年にイギリスのエンパイア誌が発表した「史上最高の続編映画」で第1位に選ばれました。

Keisuke__Aoyagi 宇宙の海兵隊はどのように機能しているんだろうと戸惑うが、キャメロン監督はかなり和を持たせて遊んでると思う。母が発動したリプリーは止められない。進む先に希望がある。
Keimiyazato 一作目の不気味な静けさから一転 アクション満載の娯楽映画になってます、各作品に監督の特長が出ていて そこら辺も楽しめるシリーズ。

『エイリアン3』(1992)

四足歩行のドッグ・エイリアンが登場

あらすじ

西暦2279年。惑星LV-426での任務を終え、生き残ったクルーたちを乗せた戦闘宇宙船スラコ号はエイリアンのいる惑星から逃れ、地球に向かっていました。ニュートとヒックス、リプリーとアンドロイドのビショップは助かり冷凍睡眠で眠りにつきます。 しかし、スラコ号は故障を起こし近くの惑星フューリーに漂着。そこは男性凶悪犯たちが罰を与えられ密かに暮らす場所でした。 その後、エイリアンの卵が孵ってしまい、囚人たちを次々に殺していくのですが、リプリーは後にもっと恐ろしい本当の敵がいることを知ることになるのです。

作品概要

1992年に公開されたシーズン第3弾はデヴィッド・フィンチャーが監督を担当。 『ファイト・クラブ』(1993)や『ソーシャル・ネットワーク』(2010)の監督としても有名で、高い評価を受けているフィンチャーですが、初映画監督作品だった本作は多額の製作費をかけたにもかかわらず批評家・観客ともに評判がかなり悪く、残念な結果に終わってしまいました。 しかし公開から20年以上経った現在、海外では本作の人気がまた上昇傾向にあるようです。

Keimiyazato 何かと評判の悪い3作目、ラストがターミネーター2ですあまりの叩かれ方にフィンチャーは「映画を撮るくらいなら大腸癌になったほうがマシ!」と引きこもったとか、、一番最初で辛いをしたけど それがかえって良かったのかもねフィンチャー。
Keisuke__Aoyagi 好きな作品です。読書してるような流れとドキュメント的な暴力が直にくる。小者くさいランス・ヘンリクセンが好き。

『エイリアン4』(1997)

リプリーがクローンとして復活

あらすじ

前作のラストでリプリーが命と引き換えに地球を救ってから200年後の西暦2470年。リプリーは研究材のためクローンとして蘇りました。 その研究の目的とは彼女の体内からエイリアン・クイーンを摘出し、軍用兵器として繁殖すること。しかし、クローン化の過程でリプリーのDNAがエイリアンのものと混ざり、彼らの能力も持ち合わせてしまいます。 一方エイリアンたちは研究施設から脱走し進化を遂げ、子宮を持つエイリアン・クイーンから人間とエイリアンのハイブリット、ニューボーンが誕生します。リプリーはクイーンを殺しますが、ニューボーンは自分と同じ遺伝子を持つ彼女を母親と思い込んでしまいます。

作品概要

シリーズ4作目は宇宙海賊たちがメインとなるストーリーで、シガニー・ウィーバーと海賊の新米クルー、アナリーを演じるウィノナ・ライダーのダブル主演になっています。 『アメリ』(2001)などで有名なフランス人監督ジャン=ピエール・ジュネの起用を失敗だとする批評家の声などもあるようですが、全体的に海外の批評家も観客も高く評価している人が目立ちます。 その後もシリーズが続いていくことを考えますと、前作の汚名は返上されたようですね。ちなみに、原題は『Alien: Resurrection』となっていて、“蘇り、復活、再生”というような意味の言葉が使用されています。

Keimiyazato 悲しさ漂う4作目は監督ジュネ、★は三つ半か四つか迷いました 設定に多少の無理を感じたので、このグロい作品の後にアメリとか振り幅激し過ぎ!
Kazuki__Takeuchi エイリアンシリーズの中で一番好きだった。映像がすごい綺麗で、心拍数あがる。 ヒロインのノイーナ・ライダーが綺麗。

『エイリアン VS プレデター』(2004)

【番外編】あの人気キャラクターと共演

あらすじ

2004年10月4日、遠く離れた南極の氷の下で謎の熱信号をキャッチし、付近の島を調査することになったのです。ウェイランド一行は氷の下に眠るピラミッドを発見し、自分たちが重大な発見をしたものと期待します。 しかし、そこは節目節目にプレデターがエイリアンを捕獲し始末するために使用した古代の狩猟場であることが判明。最終的に人間たちはこの2種の恐ろしい生命体の戦いに巻き込まれることとなるのです……。

作品概要

『エイリアン vs プレデター』はポール・W・S・アンダーソンが監督・脚本を担当し、2004年に公開されました。本作と後述する続編はこれまでのシリーズと矛盾する設定が多く見られるので、「エイリアン」シリーズ番外編として、本流とは別の作品と考えた方がいいでしょう。 “世界で最も美しい55人”にも選ばれたサナ・レイサンや、『トスカーナの休日』(2004)で世界的に有名になったイタリア人俳優ラウル・ボヴァなどが出演しています。 本作は『エイリアンvs プレデター』という1989年のコミックシリーズが元になっており、その2大SF生物のコラボというコンセプトは同じですが、ストーリー自体は映画オリジナルです。

shizuka__n プレデターが武器作ってくれたり、助けてくれたりして可愛くみえてくる笑
Hironari_Yoshimatsu 完全に宇宙のホラー映画!!

『AVP2 エイリアンズ VS. プレデター』(2007)

【番外編】宇宙最大規模の三つ巴の戦いへ

あらすじ

前作のラストで、プレデターの体内に宿ったチェストバスターから、なんと混合種となる「プレデリアン」が誕生します。プレデリアンは、宇宙船でプレデターを攻撃。その際にプレデターの反撃が船体を壊し、宇宙船は地球へと不時着してしまいます。 宇宙船には、前作で明かされたプレデターの儀式に使用するフェイスハガーが大量に積み込まれていたため、彼らは次々と人間に寄生していきます。大量のエイリアンの出現で街は大パニック。更に、宇宙からはエイリアンの駆除やプレデターの存在を知られてしまうような痕跡を抹消するプレデターである、ザ・クリーナーがやってきます。そしてついに人類とエイリアン、プレデターの三つ巴の戦いが始まるのでした。

作品概要

『エイリアン VS プレデター』の続編となる本作。アクション要素の強かった前作から一転、本作はホラー要素の強い作品となっています。

前日譚三部作の3作目「エイリアン:アウェイクニング」はどうなる?

リドリー・スコット監督は当初、『プロメテウス』に始まった「エイリアン」シリーズ前日譚を三部作として構想していました。それが『プロメテウス』、「コヴェナント」、そして『エイリアン:アウェイクニング(仮題)』です。 この三部作の構造は少し複雑で、公開順と時系列が違うということも判明していました。三部作最後の作品となる「アウェイクニング」は、『プロメテウス』と「コヴェナント」の間の物語になるとされていたのです。ですから、『プロメテウス』のエンディングと「コヴェナント」のオープニングは明確にはつながっておらず、多くの観客が混乱したことでしょう。 スコットは「アウェイクニング」の成功次第では、さらに三部作を作る予定があるとしていましたが、その前に「アウェイクニング」自体の制作が中止となってしまいました。 理由は単純で、「『コヴェナント』の興行成績が悪かったから」。スタジオとしてはヒットする確証のある映画を製作したい、ということですね。しかしまだ、本作の制作は完全にキャンセルになったわけではないという情報もあります。 リドリー・スコット監督は御齢80歳。どうにか制作できることを祈りたいですね。

映画「エイリアン」シリーズはこれからもつづくのか?

「エイリアン」シリーズの時系列を整理し、各作品のあらすじ・概要を紹介しました。この経緯を頭に入れておけば、公開順に観ても時系列順に観ても楽しめるのではないでしょうか。 第1作目公開から約40年後に前日譚が公開された「エイリアン」シリーズ。多くの監督の手を渡り歩いてきた本シリーズは、作品ごとに少しずつ毛色が違う点を楽しむこともできます。 オリジナルの『エイリアン』を監督したリドリー・スコットが満を持して製作した前日譚シリーズは、三部作の真ん中の物語となる『エイリアン:アウェイクニング(仮題)』が製作中止となってしまったため未だ宙ぶらりんの状態になっていますが、いつか公開される日はくるのでしょうか?