タップできる目次
- 1961年に公開されたディズニー映画の名作『101匹わんちゃん』
- 1. 映画に登場するブチの数は600万!
- 2. 「素敵な毛皮のコートになりそう」は実際にあった発現
- 3. 犬の鳴き声の正体はドナルド…!?
- 4. 名前が付けられた子犬は6匹だけ
- 5. ダルメシアンたちの色は灰色で統一
- 6. 最新技術がディズニー映画で最初に用いられた作品
- 7. 『わんわん物語』のメンバーが出演していた!
- 8. クルエラはひとりのアニメーターによって描かれた
- 9. パーディタは未亡人
- 10. クルエラの声はあの作品のナレーターだった
- 11. 使われた鉛筆は10万箱以上
- 12. クルエラの名前を変えている国がある
- 13. 今なお人気の『101匹わんちゃん』はグッズの種類もすごい!
1961年に公開されたディズニー映画の名作『101匹わんちゃん』
1961年に全米で公開された『101匹わんちゃん』は、毛皮を目的に生まれたばかりの子犬を誘拐されたダルメシアン一家の子犬の救出劇を描いたアドベンチャーファミリー映画です。
公開から50年以上経った今でも人気の高い作品なので、鑑賞したことがある人は多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、知ってると『101匹わんちゃん』がさらに面白くなる13この作品制作の裏話や裏設定などをご紹介します。
1. 映画に登場するブチの数は600万!
『101匹わんちゃん』に登場する犬は、黒いブチがトレードマークのダルメシアン。お父さん犬のポンゴのブチは72こ、お母さん犬であるパーディタのブチは68こ。そして101匹の子犬たちのブチを合わせると、113,760コマで6,469,952ものブチが登場しているそうです。
2. 「素敵な毛皮のコートになりそう」は実際にあった発現
映画『101匹わんちゃん』は1956年にドディー・スミスによって書かれた小説『ダルメシアン 100と1ぴきの犬の物語』を原作にしています。そして作品を執筆したきっかけが、ドディーの愛犬が生んだ子犬を見た時に、彼女の友人が「素敵な毛皮のコートが作れそうだね」と発言したことでした。
物語位には、子犬の毛皮を目当てに彼らを盗むヴィラン、クルエラ・デ・ビルが登場しますが、この友人のとんでもない発言が作品のアイディアになったのだそうです。
3. 犬の鳴き声の正体はドナルド…!?
今作では、鳴き声によって通信をするなど、犬が吠えるシーンがよくあります。ただ鑑賞しているだけでは犬の鳴き声にしか聞こえませんが、今作で登場する鳴き声はすべて人間の声によるものなのです。
しかも、この鳴き声を担当したのがドナルド・ダックの声優をしていたクラレンス・ナッシュだったそうです。
4. 名前が付けられた子犬は6匹だけ
ポンゴとパディータの間に生まれたのは15匹の子犬たちでした。しかし、15匹全員に名前が付けられていた訳ではなく、映画の中で判明している子犬の名前は、ラッキー、パッチ、ローリー、ペッパー、ペニー、フレックルス、6匹分だけです。
5. ダルメシアンたちの色は灰色で統一
実際のダルメシアンは、白い体毛に黒いブチですが、今作では白ではなく灰色の体毛に黒いブチを描いています。
これは、白い色にするとスクリーンで浮きすぎてしまうし、雪の場面では何もかもが白ばかりになると見栄えがよくないからという理由であえて灰色にしているのだそうです。
6. 最新技術がディズニー映画で最初に用いられた作品
今作は、ゼロックス技術が初めてディズニーで使われた作品としても知られています。
今までのアニメーション映画は、アニメーターによって紙に描かれた原画をセルロイドに写し、そこからセル画を1枚ずつ作成するという手間のかかる方法をとっていました。しかし、今作ではアニメーターの書いた原画をそのまま取り込めるゼロックスカメラを用いて、絵をセルロイドに焼き付ける方法を採用しました。
ウォルト・ディズニーはこの方法を好まなかったそうですが、しかしアニメーターの手間や時間を節約する画期的な方法であったことは間違いなく、以降もこの方法を採用したのでした。
7. 『わんわん物語』のメンバーが出演していた!
1955年に公開された『わんわん物語』のキャラクターたちが、実は今作にカメオ出演しています。
15匹の子犬がさらわれたことをポンゴが吠えて知らせ、それを聞いた犬たちが次から次へと吠えて伝達していくシーンがありますが、その場面で、ジャック、ペグ、ブル、レディ、トランプが出演しています。皆さん見つけられましたか?
8. クルエラはひとりのアニメーターによって描かれた
通常、映画はいくつかのチームに分かれて制作されていきますが、クルエラだけはアニメーターのマーク・デイビスが全てを手がけました。
彼は、シンデレラやマレフィセントなどを生み出したディズニーの伝説的なアニメーターのひとりです。彼は、クルエラを最後に、アニメーターを引退しましたが、公開から時間が経った今でもなお、強烈な存在感を放つディズニーヴィランのひとりであり続けていますね。
9. パーディタは未亡人
心優しいお母さん犬のパーディタは未亡人という設定があるそうです。ポンゴと出会う前は、プリンスという名前の犬と結婚していましたが、彼は行方不明となってしまったそうです。
10. クルエラの声はあの作品のナレーターだった
1950年に全米公開されたディズニー映画の代表作のひとつ『シンデレラ』。この作品はナレーションが入りますが、このナレーターの声がクルエラの声を演じたベティ・ロウ・ガーソンが担当していました。
一度『シンデレラ』のナレーションを聞き直してから『101匹わんちゃん』を見直してみると面白いかもしれませんね。
11. 使われた鉛筆は10万箱以上
今作でアニメーターが使った鉛筆の本数は1,218,750本、これは鉛筆10万箱以上を消費したという計算になり、凄まじい本数の鉛筆が使われたことが分かります。
また、セルに塗った絵の具の量は約3,030リットルで、重さは5トンにも及ぶそうです。サッカーコート15面を全て塗りつぶした計算となり、鉛筆も絵具もかなりの量が使われた作品であることが分かりますね。
12. クルエラの名前を変えている国がある
日本ではクルエラ、といえば“クルエラ・デ・ビル”ですが、イタリアとフランスでは異なる名前表記がされているそうです。
イタリアでは、悪魔や鬼を意味する“demon”をかけて“Crudelia De Mon”、フランスでは、地獄から来た、という意味を持たせた“Cruella D'Enfer”という名前になっているそうです。
日本だったら、本来の“Cruella De Vil”に対して“悪魔のクルエラ”となる様なイメージなのでしょうね。
13. 今なお人気の『101匹わんちゃん』はグッズの種類もすごい!
老若男女に愛され続ける今作は、1961年に全米公開されてから今現在までに発売された作品のグッズが17,000種類を優に超しているそうです。
1996年には実写版映画『101』、2000年には続編『102』が全米で公開されましたし、2003年には続編アニメーション映画『101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険』が公開されています。また、1997年から1998年にはアメリカでテレビアニメシリーズ『101匹わんちゃん』も放送されていました。
様々な関連作品も制作され、かわいい犬が主人公の今作は未だ根強い人気がありますね。