カーク艦長率いるエンタープライズ号の冒険
『スター・トレック ビヨンド』は、映画「スタートレック」シリーズの13作目になります。2016年7月にアメリカで公開され、日本では2016年10月21日に公開されます。
エイリアンとの会議で交渉決裂し、襲撃されるカークたち。本作も目の離せない内容となっています。
1.ヒカル・スールーはゲイ設定
『スター・トレック』をリブートしたシリーズの本作。時代の流れと共に多様性が重視される現代において、スールーはそれを意識しゲイという設定になっています。
長年スールーを演じてきたジョージ・タケイは新しいキャラクターを出すべきではと意見したそうですが、脚本のサイモン・ペグがそれではゲイの人という見方になってしまうので、そうではなく今まで登場していた人物が実は、という形にしたいと述べました。特に衝撃的に告白するのではなく、それがごく自然であるように描くということで、演じる俳優ジョン・チョウも賛同したそうです。
2.本気の戦闘シーン
ジェームズ・T・カークを演じるクリス・パイン。クラルを演じるイドリス・エルバによると、パインの痣はメイクではないのだといいます。パインとエルバは撮影中に本気で戦闘シーンを演じたので、実際に怪我をしてしまったのだそうです。
3.脚本を参照せずにリライトした?
本作の脚本はロベルト・オーチー、パトリック・マッケイ、ジョン・ペインの名前もクレジットされていますが、サイモン・ペグとダグ・ユングは彼らの脚本を参照せずにリライトしています。
これはパラマウントから万人受けする内容にするよう指示があった為で、西部劇や犯罪映画などの要素を入れてストーリーを作り、その中にスター・トレックのキャラクターを配置して作り上げました。
4.スポックを演じたザカリーの髪型
スポック役のザカリー・クイントは、この『スター・トレック』で映画デビューをしています。『スター・トレック』は3本まとめて出演契約がされているそうで、もちろん本作にも出演。あの独特の髪型はかつらではなく、自毛だそうです。
5.アントン・イェルチンの遺作
パヴェル・チェコフ役を演じたアントン・イェルチンは、映画公開前の2016年6月に自宅で事故で亡くなっています。 J・J・エイブラムスはまだ気持ちの整理ができておらず、チェコフ役をリキャストすることも考えていないとコメントしました。
6.ジェイラー(Jaylah)の名前の由来
ソフィア・ブテラが演じるジェイラーの名前は、『ウィンターズ・ボーン』でリー・ドリーを演じたジェニファー・ローレンスからとっているそうです。
7.宇宙ステーションヨークタウン
宇宙ステーションの名前ヨークタウンは1966年のオリジナリシリーズのリスペクトからつけているとサイモン・ペグは語っています。
8.ハリウッドで撮影していない映画
スター・トレックシリーズでは初めて、ハリウッドで撮影していません。撮影は2015年6月25日から、バンクーバーやブリティッシュコロンビアでセットを作って撮影されました。
9.J・J・エイブラムスの事情
J・J・エイブラムスは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の製作に追われており、本作の監督ができませんでした。そこで、監督はジャスティン・リンが務めることになりましたが、エイブラムスは製作として名を連ねています。
10.2年半後の世界
本作で描かれるのは、前作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』から2年半たった後の世界です。
11.新しい悪役
イドリス・エルバが演じるクラルは、オリジナル版での悪役とは違う爬虫類のような格好をしたエイリアンです。
12.楽観的な映画に?
オリジナル版のファンたちにとって、リブート版は暗い内容が気になるようです。本作については脚本のサイモン・ペグとも相談し、バランス良く明るいストーリーを心がけたのだとか。
13.撮影が遅れた理由
実は、当初の予定よりかなり遅れて撮影が開始されました。理由は脚本の遅れ。スタジオ側が何度も修正を要請してきたので、なかなか脚本が完成しなかったのです。
14.公開日が遅れた理由
パラマウントが、スター・トレックのテレビ放送開始50周年に合わせて映画を公開しようと、公開日を延期することにしました。北米公開は2016年7月、日本では2016年10月に公開されます。
15.5年間の任務
カーク艦長たちが担っている任務については、本作の次の映画、第4作で明らかになる予定だそうです。早くも次回作も楽しみですね。