タップできる目次
- ブラックコメディのホラー映画『スクリーム』
- 1.元のタイトルは『スカリー・ムービー』だった
- 2.実際にあったことを元にしている?
- 3.脚本は3日でできあがった
- 4.5つの映画スタジオの争奪戦
- 5.監督するのは誰か
- 6.主人公のシドニーを演じるのは
- 7.ドリュー・バリモアは5日間でクランクアップ
- 8.ホラー映画史に残るオープニングシーン
- 9.ちょっとひどい?監督の工夫
- 10.監督がカメオ出演
- 11.ハロウィンには欠かせない!
- 12.マスクのデザインについて
- 13.脅迫者の声は誰が?
- 14.『エクソシスト』の役者が登場?
- 15.大量の血糊が使われた
- 16.テイタムの金髪について
- 17.高校での撮影は中止に
- 18.ホラー史上最長の夜
- 19.テイタムのシーンの裏話
- 20.シドニーとスチュワートの関係
ブラックコメディのホラー映画『スクリーム』
『スクリーム』は、1996年に公開されたアメリカ映画です。
「Scream」(悲鳴)というタイトルからもわかるようにホラー映画ではあるのですが、スプラッター映画のお約束を逆手に取り笑い飛ばすというブラックコメディの要素もあり、恐ろしさと滑稽さは紙一重であることを示しました。続編は4まで作られています。
1.元のタイトルは『スカリー・ムービー』だった
初めは『SCARY MOVIE(怖い映画)』というタイトルにする予定でしたが、製作総指揮のハーヴェイ・ワインスタインとボブ・ワインスタイン兄弟によって変更されました。
ハーヴェイは車の中でボブとマイケル・ジャクソンの『スクリーム』を聴いていて、このタイトルがホラー映画には合っていると考え変更を決めました。
2.実際にあったことを元にしている?
脚本のケヴィン・ウィリアムソンによると、1990年にゲインズビルで起きたゲインズビルの切り裂き魔事件の特集をテレビで見ている時、物音がしたのだそうです。見に行くとリビングの窓が開いていたので怖くなって、キッチンから包丁を持ってきつつ電話で友人を呼びました。
この時の体験が、『スクリーム』のオープニングを生み出したのです。
3.脚本は3日でできあがった
インスピレーションを受けたケヴィン・ウィリアムソンは、3日間にわたって執筆し、脚本を書き上げてしまいました。すごいエネルギーですよね。
4.5つの映画スタジオの争奪戦
実はケヴィン・ウィリアムソンの脚本は流血や暴力が激しいので敬遠されるかもしれないとも言われていました。しかし実際には5つの映画スタジオが入札合戦を繰り広げました。最終的にディメンション・フィルムズが約4000万円で勝ち取ったんです。
5.監督するのは誰か
ワインスタイン兄弟はジョージ・A・ロメロとサム・ライミに監督を持ちかけましたが、断られてしまいました。『エルム街の悪夢』などで有名なウェス・クレイヴンも初めは断ったようですが、映画の主人公シドニー・プレスコットの友人ケイシー・ベッカーの役でドリュー・バリモアが出演することになり、監督を引き受けることにしたそうです。
6.主人公のシドニーを演じるのは
プロデューサーは、シドニーの役はリース・ウィザースプーンと考えていました。ケヴィン・ウィリアムソンはモリー・リングウォルドがふさわしいと考えたのですが、モリーは27歳で高校生を演じるのは厳しいと断ります。
ドリュー・バリモアも、スケジュールの都合でシドニーが演じられず、代わりにケイシーの役を与えられました。
結果、ネーブ・キャンベルがシドニーを演じることになったのですが、いまやネーブ・キャンベル以外の演じるシドニーは考えられないほどですね。
7.ドリュー・バリモアは5日間でクランクアップ
他のスケジュールで予定が埋まっていたバリモア。彼女の登場シーンは、撮影が始まった最初の5日間で全て撮影が終わりました。
8.ホラー映画史に残るオープニングシーン
ケイシー・ベッカーを演じたドリュー・バリモアは、若い女性の可憐さと迫真の恐怖を見事に冒頭で見せつけました。このシーンがあったからこそ観客は一気に『スクリーム』の世界に引き込まれたのです。
9.ちょっとひどい?監督の工夫
伝説に残るオープニングシーンの為に、監督のウェス・クレイヴンはドリュー・バリモアに実際おこった動物虐待などの話を撮影中にして彼女の動揺をキープしたそうです。
10.監督がカメオ出演
ウェス・クレイヴンも映画に出演しています。学園の用務員のフレッドの役で、自分の監督作品『エルム街の悪夢』のフレディのコスプレをして登場しました。
11.ハロウィンには欠かせない!
本作に登場する脅迫者のつけている印象的なマスクは、ハロウィンが近くなるとおもちゃ屋さんで売られていますよ。
12.マスクのデザインについて
製作総指揮のボブ・ワインスタインは、マスクのデザインがあまり怖くないと考えていました。ですがウェス・クレイヴン監督と編集のパトリック・ルシアがオープニングを作り、それを見てワインスタインの気が変わったそうです。
13.脅迫者の声は誰が?
マスクを被った脅迫者の声を演じたのは、声優のロジャー・L・ジャクソンです。監督はリアリティを出すために、ロジャーに役者たちに実際に電話をかけてもらい撮影しました。
14.『エクソシスト』の役者が登場?
『エクソシスト』で悪魔に取り憑かれた少女リーガンを演じたリンダ・ブレアもカメオ出演しています。シドニーを取材しようとするテレビレポーターが彼女ですよ。
15.大量の血糊が使われた
スプラッターシーンが多かった『スクリーム』。使われた血糊の量はなんと190リットルにも及びました。
16.テイタムの金髪について
シドニーの親友、テイタムは金髪の可愛い女性です。テイタムを演じたローズ・マッゴーワンは、キャスティングが決まるとシドニーを演じるネーブ・キャンベルとの違いを際立たせるために髪を金色に染めたのです。テイタムの性格にもマッチした色でした。
17.高校での撮影は中止に
初めはカリフォルニア州にあるサンタ・ローザ高校で撮影の予定でしたが、教育委員会が難色を示した為にソノマ郡のコミュニティセンターを高校の撮影に使用しました。
18.ホラー史上最長の夜
マシュー・リラードが演じたスチュワートの家で盛大なパーティが行われるシーンがあります。42分間のシーンの為撮影に要したのはなんと21日。役者やスタッフたちは冗談で「ホラー史上最長の夜」と呼んでいました。
19.テイタムのシーンの裏話
パーティの最中ビールを取りに行ったガレージで、テイタムは襲われてしまいます。ローズ・マッゴーワンによると、徹夜の撮影でとても寒かったそうです。ローズが小さかったので、実際にはペット用の出口から出られてしまったそうで、挟まれるシーンでは落ちないよう固定する必要があったのだとか。
20.シドニーとスチュワートの関係
シドニー役のネーブ・キャンベルとスチュワート役のマシュー・リラードの仲が噂になったことがあります。2年ほど交際しましたが、残念ながら破局してしまいました。