2020年8月6日更新

【ネタバレ】映画「スクリーム」シリーズを解説しつつ全犯人&動機を明かしてみた

『スクリーム4』ゴーストフェイス
© Dimension Films/Photofest/zetaimage

ホラー界に新風を巻き起こして大ヒットを記録した「スクリーム」シリーズ。その各作品のネタバレを犯人込みでおさらい!さらにドラマ版やシリーズ最新作の情報もお届けします。

目次

【ネタバレ注意!】ホラー映画「スクリーム」シリーズを振り返り!各作品の犯人と殺人の動機とは?

『エルム街の悪夢』を手がけたホラー映画の鬼才ウェス・クレイヴンが、1996年に新たに生み出したスラッシャー・ホラー『スクリーム』。ホラー映画の定番を逆手に取ったブラックコメディ的な演出が受け、大ヒットシリーズとなりました。 この記事では映画「スクリーム」シリーズのあらすじを振り返り、さらにネタバレありで各シリーズの犯人を紹介。加えて2015年から全3シーズンで放送されたテレビドラマ版や、最新作「スクリーム5」の情報もお届けしていきます。 ※この記事には「スクリーム」シリーズ各作品のネタバレが含まれます。作品を未鑑賞の方、ネタバレを知りたくない方はご注意ください。

映画「スクリーム」シリーズとは

1996年にアメリカで公開されて以来、スプラッターホラーの傑作と賞賛されてきた「スクリーム」シリーズ。映画4作に加え、2015年にはドラマ化もされ、今なお多くのファンを惹きつけています。 あの不気味なマスクは誰もが一度は目にしたことがあるはず。まずは映画シリーズの概要について簡単におさらいしておきましょう。

「スクリーム」シリーズのアイデア元は「ホラー映画の法則」

本シリーズで、登場人物の会話の中にしばしば登場するのが「ホラー映画の法則」です。その内容は、 その1:アルコールやドラッグに溺れると殺される。 その2:セックスも同様。処女は助かる。 その3:「すぐ戻る」と言って部屋を出てはいけない。惨殺死体で発見されるから。 ホラー映画マニアにはおなじみの「70年代ホラー映画あるあるネタ」なのですが、「スクリーム」シリーズでは登場人物たちが時には法則どおりに、そして時には法則に裏切られて殺人鬼の餌食となり、凄惨な最期を遂げていきます。『スクリーム2』では「続編の法則」、『スクリーム3』では「完結編の法則」も登場しますのでお楽しみに。 『エルム街の悪夢』(1984年)などで知られるホラー界の大御所ウェス・クレイブン監督と脚本家ケヴィン・ウィリアムソンによる、強烈なパロディ精神を感じますね。

マスクの中は一体だれ?

「ゴーストフェイス」と呼ばれるあの不気味なマスクは、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。「スクリーム」シリーズは、マスクの中の「殺人鬼」は一体誰なのか?という謎解きの要素が含まれたサスペンスでもあります。 毎回ラストに衝撃の真犯人が明かされるのも、本シリーズの見どころですね。

映画版「スクリーム」シリーズ全作品の主人公シドニー・プレスコット

シリーズ1作目から4作目までの主人公はシドニー・プレスコットです。『スクリーム』のストーリーは「シドニーの母モーリーンが殺害されてから1年後、すでに犯人は逮捕され街に平和が戻ったように思えたが……」というところからスタートします。 演じるネーヴ・キャンベルは1973年生まれ、カナダ出身の女優。元々はバレエダンサーを目指していましたが、女優に転向してテレビドラマ『サンフランシスコの空の下』(1994年)で有名に。本作のヒロイン役に抜擢され、その迫真の演技で「スクリーム・クイーン(悲鳴の女王)」との賞賛を獲得しています。 ちなみに「スクリーム・クイーン」とは、ヒッチコックの映画『サイコ』(1960年)のジャネット・リーから、ホラー映画の印象的なヒロインに代々受け継がれてきたニックネーム。彼女もホラー映画史に名を残すヒロインとして認められたということですね。 キャンベルのそのほかの出演作には、ケビン・ベーコン製作のサスペンス映画『ワイルドシングス』(1998年)やアラン・ルドルフ監督のコメディ映画『セックス調査団』(2001年)などがあります。

『スクリーム』(1996年)

全てはここから始まった!栄えあるシリーズ第1弾

カリフォルニア州にある小さな町ウッズボローで、ケイシー(ドリュー・バリモア)とスティーブ(ケヴィン・パトリック・ウォールズ)の高校生カップルが惨殺される事件が発生。その次の日の夜、彼らの友人で前年に母親のモーリーンを殺されていたシドニー(ネーヴ・キャンベル)に一本の電話が入ります。 ホラー映画について問うその電話を、当初は友人のイタズラと思ったシドニーでしたが、突然白マスクと黒マントの人物が襲いかかってきました。シドニーは恋人ビリー(スキート・ウールリッチ)に助けられますが、彼は携帯電話を持っていたことで誤認逮捕されてしまいます。 翌日ビリーは容疑が晴れて釈放されるも、シドニーが学校のトイレで再び白マスクの人物に襲われたことで学校は休校に。「ビリーが犯人では」という疑念を持ちつつも、親友のテイタム(ローズ・マッゴーワン)と共にパーティーを楽しむシドニー。ところがその学校内で、校長が殺害されてしまいました。 町に夜9時以降の外出禁止令が出る中、テイタムのボーイフレンドのスチュアート(マシュー・リラード)は自分の家でパーティを開きます。しかしそこで新たな惨劇が始まり、テイタム、そしてビリーが次々と殺されていくのでした。果たして犯人の正体、そして目的は?

『スクリーム』の犯人は?

実は殺人鬼の正体は、殺されたはずのシドニーの恋人ビリー、そしてスチュワートでした。つまり犯人は2人いたのです。 ビリーの動機は、自分の家族を崩壊させたシドニーの家族への復讐。シドニーの母親モーリーンは、夫が家に帰らず複数の男性と浮気を繰り返していました。その中にはビリーの父親もいたのです。ビリーの両親は離婚し、母親は出て行ってしまいました。 スチュワートはストレス発散と片想いだったケイシーにフラれた逆恨みからで、思惑が合致した2人は、シドニーに苦痛を与えようとしていたのです。

1作目『スクリーム』キャストの現在はこちら

『スクリーム2』(1997年)

シリーズ第2弾、シドニーを再び襲う恐怖

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素晴らしいアイデア。1にもましてブラックユーモアな(Wikipedia参照)映画に仕上がっています。スクリーム1の続きでありながら、前作がメタ要素として映画に登場ずる劇中劇の様相を呈しています。とりあえずメタ。笑っちゃうくらいです。前作を見ないとわからないような微妙なネタも満載です! …という血みどろサスペンスホラー映画です。映画自体が面白くって、レビューがホラー映画っぽくなかったですね。一応閲覧注意。 これ4まであるそうですが、一体全体どうなるんでしょうか。楽しみです。

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映画が与える影響力。事件が原作から映画へ。熱狂するファンを前に女性が映画館で殺され演出だと思う。 映画ネタの入れ方も面白い。シドニーをリンダハミルトンと呼んだり、1より2が面白いだの様々な映画が関係している。 1を観てると犯人は周りにいると思い、こいつが犯人だと予想するが次々と殺される。 でもどうせ死んだように見せてるだけじゃないの?と思ってた矢先に犯人が全く違い驚いた。予想できない。 このシリーズはホラー映画で1番面白いと思う。 鏡ごしのカットが印象的でした。

ウッズボローの惨劇から2年。大学生になったシドニーは、他の生存者たちや新恋人のデレク(ジェリー・オコーネル)と平穏な生活を取り戻していました。 そんな折、同じく生存者の女性記者ゲイル(コートニー・コックス)が事件の詳細をまとめた書籍がベストセラーになり、『スタブ』という映画になることに。ところがその試写会で、観客の大学生カップルが惨殺される事件が発生します。 ゲイルや地方紙記者のデビー(ローリー・メトカーフ)といったマスコミが騒ぎだす中、シドニーは大学の友愛会パーティに参加しますが、そこでも殺人事件が発生。シドニーも襲われそうになりますが、すんでのところでデレクに助けられるのでした。 警察は模倣犯の仕業と断定してシドニーに警護を付けますが、徐々にその魔の手はウッズボロー事件の生存者にも……。今度の犯人の正体は?そしてその目的、2年前の事件との因果関係とは?

『スクリーム2』の犯人

模倣犯と思われていた殺人鬼の正体は、シドニーの同級生ミッキー(ティモシー・オリファント)と地方記者のデビーでした。なんとデビーは、前作の犯人ビリーの母親!夫の浮気が原因で家を出たルーミス夫人だったのです。 彼女は2年前にビリーが殺された復讐のために、インターネットで知り合ったミッキーを学費援助を条件に雇っていたのです。そして殺してきた相手も、2年前の事件を連想させる名前の持ち主にしていて、シドニーに精神的苦痛を与える狙いがありました。

『スクリーム3』(2000年)

シリーズ第3弾、一連の連続殺人事件には「黒幕」が!

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theskinheads 3.5

超有名サスペンスとの3作目。 本作も相変わらず主人公のシドニーが狙われます。スクリームで描かれた殺人事件を基にして作られた映画、スタブの3作目の製作途中にまた新たな殺人事件が起きる。キャラクターを演じる役者とその本人達が次々と殺されていく。 スクリームシリーズは何と言ってもメタ発言満載のシナリオ。スタブ3とスクリームの3作目を重ね合わせて、「最終章では何が起こるかわからない。主人公も死ぬ可能性がある」発言。そう、映画内でわざわざこれが最終章なんだからシドニーが死なないなんて思うなよと視聴者に訴えているのだ。 個人的にはスクリームシリーズの犯人は万能な人間ではないのが好感を持てる。用意周到なのは当たり前だが、殺そうとしても結構失敗する。普通に蹴りを喰らって怯んだりする。だからこそ仲間が殺されるシーンの儚さがハンパない。襲われてなんとか巻き返して結局殺されるのは、視聴者に希望を持たせて一気に崩す鬼の所業なのだ。どっちが勝つかわからないからこそのスリリングさもある。 しかし、こう何度も殺されかけるシドニー・プレスコットは可哀想。前作までの教訓で家なんて施錠されまくりなのに、、、。

シドニーとウッズボロー事件の生存者たちはセキュリティ万全の家で暮らしており、シドニーは事件被害者のカウンセラーとして勤めていました。しかしある日、再びあの殺人鬼から脅迫電話がかかってきます。 一方、ウッズボロー事件を映画化した「スタブ」シリーズ最新作『スタブ3』の撮影が開始。ところがその撮影セットで出演女優が映画監督ローマン(スコット・フォーリー)を装った人物に惨殺される事件が発生。それを皮切りに次々と出演者たちが襲われていきます。事件現場には、シドニーの母モーリーンの写真が残されていました。 シドニーはついに殺人鬼と対決する決心をし、ハリウッドへ向かうことに。そして映画原作者のゲイルやその元恋人デューイ(デヴィッド・アークエット)といったかつての事件の生存者たちと協力し、命がけの真相究明をはじめます。

『スクリーム3』の犯人

本作の犯人は『スタブ3』の監督ローマンでした。彼はなんとシドニーの母モーリーンの息子で、シドニーの父親違いの兄だったのです。 ローマンはモーリーンに捨てられ、母親の愛が得られなかったことからシドニーに嫉妬と恨みを抱いていました。それが凶行に及んだ理由だったのです。しかも1作目でビリーをけしかけたのも彼で、ウッズボロー事件の真の黒幕でもあったことが発覚しました。

『スクリーム4: ネクスト・ジェネレーション』(2011年)

オリジナルキャスト&スタッフが再集結したシリーズ第4作

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10年ぶりの続編ということでドキドキ。少々大味だけれど、監督の勢い衰えず。レギュラーメンバーも健在。やっぱり世界観が面白いと再認識した。とにかくパワフル。

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1の面白さには敵わないけど、 スクリームの醍醐味全部つまった最新作! これだけ時間がたったのに オリジナルキャストが揃ってるのも嬉しい♪ こんなに人が死ぬのに、 痛さより面白さが勝つ映画はめったにない! 待ってました!の裏切りに満足!

幾度となく起こったウッズボローでの殺人事件に遭遇してきたシドニーは作家となり、自身の体験談を記した本がベストセラーとなっていました。 その本のキャンペーンのため、久々にウッズボローに帰ってきたシドニーを迎えたのは、夫婦となったゲイルとデューイ。ところがそれを待っていたかのように、白マスクの殺人鬼によりシドニーのいとこであるジル(エマ・ロバーツ)の同級生が殺されてしまいます。 またしても起こってしまった惨劇。果たして今回の犯人の目的とは?そしていったいどんな驚愕のラストが待っているのでしょうか。

『スクリーム4: ネクスト・ジェネレーション』の犯人

今回、映画オタクのチャーリー(ロリー・カルキン)と共謀して犯行に及んでいたのは、シドニーのいとこのジルでした。彼女は「悲劇のヒロインのいとこ」として扱われることに嫌気が差し、自分が悲劇のヒロインになるために企んだことだったのです。 他人に罪を着せて目的を果たしたかに思われたジルですが、シドニーによってとどめを刺され絶命しました。

ドラマ『スクリーム』(2015年)

あのマスクが現代に蘇る……ドラマ版『スクリーム』

そして2015年、「スクリーム」シリーズはドラマとして復活。アメリカのMTVで2015年6月30日からスタートしました。 現代の高校を舞台に、ネットいじめに端を発した連続殺人劇を描いたストーリー。忌まわしい過去を彷彿とさせる事件に、街中がパニックに陥ります。 映画版『スクリーム』の完全なリメイクというわけではなく、登場人物の名前や設定は異なっています。しかしスプラッターシーンの凄惨さや忍び寄る恐怖感、誰が犯人か予想のつかないミステリー要素は本家に負けず劣らず。映画版ファンの中にもハマる人が続出しているようです。 スマホやネットといった現代ならではのツールが登場し、時代性を反映したストーリーになっていることにも注目。またゴーストフェイス・マスクが映画版からは少し変化しています。 みなさんはどちらのほうが怖いと思いますか?ドラマ版『スクリーム』は全3シーズンが製作され、2020年7月現在、日本ではNetflixでシーズン2まで鑑賞することができます。

シリーズ最新作「スクリーム5」の監督が決定!

シリーズの最新作となる「スクリーム5」の製作が2019年11月に発表されて以来、誰が監督を務めるのか注目されるところでしたが、2020年3月に決定!アメリカでスマッシュヒットを飛ばしたホラー映画『レディ・オア・ノット』(2019年)を手がけた、マット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレットが共同監督に就任しました。 詳細な内容はまだ未定ですが、過去の事件に関係する人物を探そうとして帰郷する女性を主人公にした物語とのこと。シリーズに直接つながる続編なのか、それともリブート作なのかも明らかになっていません。 しかしどうやら「スクリーム」シリーズを通して主人公シドニーを演じてきたネーヴ・キャンベルが、この最新作への出演交渉を受けているようです。となると、これまでの作品と何らかの関係がある物語になるとも考えられますね。

新作も気になる!大ヒットシリーズ「スクリーム」の今後の展開にも注目

スプラッター・ホラー映画の定番あるあるをネタに、ブラックコメディ的な要素とサプライズ展開でコアなファンを獲得してきた「スクリーム」シリーズ。生み出した鬼才ウェス・クレイヴンは残念ながら2015年にこの世を去っていますが、新たにシリーズをつなぐ最新作の製作も進んでいます。 2015年から2019年にはテレビドラマでも復活した本シリーズですが、一定のファンを持つ作品だけに今後の展開にも注目が集まっています。まずは映画5作目の完成を心待ちにしたいところですね!