2018年1月8日更新

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」がもっと面白くなる21の事実【デロリアンはなぜ選ばれた?】

©T.C.D / VISUAL Press Agency

1985年にアメリカで公開されて以来、多くの人々に愛され続けているSF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(BTTF)3部作。そんな不朽の名作に関する意外な21の事実を紹介します。

名作タイムトラベル映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をより楽しめるトピックを紹介!

ロバート・ゼメキス監督、マイケル・J・フォックス主演の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズは1985年に第一作が公開されて以来、名作SF映画として世界中のひとたちから愛され続けてきました。 この記事では、知ればより本シリーズを楽しめる21の事実を紹介します。

1:タイムマシーンはボックス型だった

製作者の頭のなかでは、最初はタイムマシーンはボックス型の設定だったとか。小型の冷蔵庫タイプにするか大型の洗車マシーンタイプにするかで迷っていたところに、自動車タイプという画期的な第三のアイデアが浮かび、ストーリーに大きな躍動感を与えることになりました。

2:ドクのペットはチンパンジーだった

科学者ドクのペットといえば犬のアインシュタインですが、製作者は本当は犬ではなくチンパンジーを使いたかったそう。しかし入手や調教の難しさなどを考慮して犬に変更されました。

3:ビフのモデルはドナルド・トランプ!

ドナルド・トランプ
©︎CNP/US Government Publishing Office/Newscom/Zeta Image

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに登場する、ビフ・タネン。 ヒルバレーに住む、ジョージやロレインの高校時代の同級生です。シリーズを通して悪役に回っている人物で、PART2では登場し、高層カジノのオーナーをしている大富豪として登場しています。 この大富豪の姿の元ネタは、なんと第45代アメリカ大統領(2016年11月12日時点では当選、就任予定)のドナルド・トランプだったのです。カジノの形はトランプ・プラザホテルにそっくりで、本作の共同脚本ボブ・ゲイルもその影響を認めています。

4:メジャーなスタジオから40回以上断られた

映画の企画書を持って映画会社を回った製作者。しかしコロンビアピクチャーズやディズニーなどのメジャーなスタジオからは40回以上断られてしまったそうです。 特にディズニーの幹部は、脚本を読み「近親相姦的な映画だ」とカンカンに怒ったとか。どうやらタイムスリップしたマーティが若いころの母親とキスするシーンが、そう捉えられてしまったようです。

5:PART2と3は、2本でひとつの作品

『バック・トゥ・ザ・フューチャー part2』 (ゼータ)
©UNIVERSAL

製作側は最初、PART1のみで終わらせるつもりでした。 しかし、ビデオ版のラストに、「彼らの冒険はまだまだ続く」といった意味合いで「To Be Continued(続く)」というテロップを入れたところ、続編の存在に関する問い合わせが殺到。結果的にシリーズ化されることが決まったのです。 そんな中で企画された続編は一本だけ作られる予定でした。しかし、次々に浮かぶアイデアを一本にまとめると長過ぎることがわかり、2本に分割することになったのです。つまり、PART2と3は、二つで一本の作品になるのです。

6:『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART4』は絶対に作られない

ロバート・ゼメキス  (z)
©️WENN.com

監督のロバート・ゼメキスは言い切ります。

「3はドラマチックな数で、この映画は3部構成であることに意味があるんだ。4なんか作ったらありきたりで退屈だろう?」

7: スピルバーグはPART3がお気に入り

スティーブン・スピルバーグ
Brian To/WENN.com

ロバート・ゼメキス監督が一番気に入ってるのはPART2。自身の最高傑作と考えているそうです。 一方、製作総指揮を務めたスティーブン・スピルバーグの意見は、

「実はPART2はあまり好きじゃないんだ。少しダークで悲観的だから、観客の反応も微妙だったしね。私はPART3が一番好きだよ。楽しくて希望の持てる内容だからね。皆もそう思うだろう?」

みなさんはどう思いますか?

8: 幻のアンハッピーエンドバージョンも考えられていた!?

製作者の二人、ロバート・ゼメキスとボブ・ゲイルの頭のなかでは、当初エンディングに関していくつかの異なるバージョンのアイデアが浮かんでいたそう。 そのアイデアの中には「核戦争が起きる」とか「未来に絶望したマーティが自殺する」というかなりアンハッピーなものもあったとか。しかし脚本を書きすすめるうちに「どのキャラクターも殺したくない」という気持ちになったそうです。

9: 暗すぎてクビになったマーティ役

エリック・ストルツ
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製作者が最初にマイケル・J・フォックスに主人公マーティ役のオファーを出したときは、スケジュールの都合で断られてしまいました。かわりにマーティ役に選ばれたのが、現在はプロデューサーや監督としても活躍するエリック・ストルツ。ところが撮影開始から6週間が経ってからエリックは降板させられます。 理由は、彼の演技が暗すぎてコミカルなテンポのBTTFには合わないから。 そして再度マイケル・J・フォックスに頼み込み、なんとかスケジュールを調整して引き受けてもらったそうです。

10: ドク役候補に名前のあがったスターたち

マーティの親友で科学者のドク役には、さまざまな俳優の名前が候補として挙がっていたようです。 『愛と追憶の日々』で知られるジョン・リスゴー、『ミスター・アーサー』で知られるダドリー・ムーア、『ジュラシック・パーク』や『インデペンデンス・デイ』でも科学者を演じているジェフ・ゴールドブラムなど、錚々たる面々です。 結果的に当時『カッコーの巣の上で』で知られていたクリストファー・ロイドが演じましたが、ドク役は彼の当たり役となりました。

11: ティム・ロビンスがビフ役の候補に

ティム・ロビンス
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『ショーシャンクの空に』やクリント・イーストウッド監督の『ミスティック・リバー』で知られる、アカデミー賞受賞俳優ティム・ロビンス。身長195cmという大柄な体格をかわれ、当初ビフ役の候補として名前が挙がってたそうです。 実際は、やはり長身のトーマス・F・ウィルソンが演じました。

12: 身長差を感じさせないための工夫が

製作者の当初の希望どおりマーティ役を引き受けることになったマイケル・J・フォックス。しかし問題がありました。そもそも他のキャストはエリック・ストルツがマーティ役をすることを前提に選ばれていたため、さまざまなアンバランスが生じてしまうのです。 特にスタッフを悩ませたのが、マイケルとドク役のクリストファー・ロイドとの20cm以上の身長差。劇中では二人の身長差を感じさせないよう、さまざまな演出上の工夫が行われています。

13: マーティの父ジョージはマーロン・ブランド風?

マーロン・ブランド
©SWAN / VISUAL Press Agency

PART1でマーティの父ジョージ・マクフライを演じたのは、演技派でありながらもハリウッドきっての変人として知られるクリスピン・グローヴァー。当時の彼が心から尊敬し憧れていたのは、『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』などでおなじみの破天荒な大物俳優マーロン・ブランドでした。 そんなクリスピン、ことあるごとにマーロン・ブランド風の演技を取り入れたがるので、周囲は頭を抱えていたそう。「君の演技は作品の雰囲気に馴染んでないからやめなさい」と注意されたクリスピンは「マーロンが馴染んでたことなんて一度もなかったよ!」と言ったという逸話が。

14:ビリー・ゼインの映画デビュー作

ビリー・ゼイン
©︎WENN

『タイタニック』でのイヤミな恋敵役で有名になったビリー・ゼインですが、実はBTTFが映画デビュー作でもあります。上の写真の一番右、ビフの手下の中の一人を演じていました。 ビリーは他にも『山猫は眠らない』 シリーズや吸血鬼ホラー『ブラッドレイン』などに出演しています。

15:イライジャ・ウッドの映画デビュー作

イライジャ・ウッド (ゼータ)
©Lionel Hahn/AbacaUsa/Newscom/Zeta Image

『ロード・オブ・ザ・リング』の主人公フロド・バギンズ役で有名なイライジャ・ウッドも、BTTFが映画デビュー作。2015年の世界が舞台となったPART2の中で、カフェで射撃ゲームをする子どものうちの一人です。さがしてみてください。

16:レーガン大統領はBTTFファン

ロナルド・レーガン
© World History Archive/Photoshot

1955年にタイムスリップしたマーティがドクに未来の大統領を尋ねられ、レーガン大統領の名を答えるやりとりは印象的ですが、レーガン大統領はこのシーンをとても気に入ったそう。1986年一般教書演説のなかでも社会現象としてBTTFについて触れています。PART3ではヒルバレーの市長役として出演するという話もあったそうですが、さすがに叶いませんでした。

17:時計ぶら下がりシーンには元ネタがあった

PART1冒頭部分に登場する、針に人がつかまっている時計。まさかラストでドクがあの時計と同じ状態になってしまうとは、想像もつきませんでしたよね。あの有名なシーンは、1923年のハロルド・ロイド主演『ロイドの要心無用』という無声映画からインスピレーションを得て作られたそうです。

18:試写会で大ブーイングが

1985年にPART1が公開される以前に行われた試写会では、会場が観客の悲鳴と大ブーイングで包まれたシーンが一か所ありました。それは、ドクがタイムマシーンの実験として愛犬アインシュタインを1分先の未来に送るシーン。映画を初めてみた人々は、ドクが愛犬を殺してしまったと勘違いしたそうです。

19:タイムマシーンはマスタングになっていたかも

BTTFを見たことがあれば自動車に詳しくない人でも、デロリアンという車種についてはご存知ですよね。製品が映画に使われるということは、それほどの影響力を持つのです。 撮影中の製作者のもとに、フォード社から一通の手紙が届きました。 「タイムマシーンをデロリアンからフォード社製マスタングに変更してもらえたら7万5千ドル(現在の約17万ドル)を払う」という内容だったそう。それに対する製作者の答えは「ドクはマスタングに乗りそうにないので、お断りします。」

20:デロリアンが選ばれた理由

実はデロリアン社は、PART1が公開されるより前の1982年に倒産しています。なぜ既に製造終了している車種が、タイムマシーンのベースカーに選ばれたのでしょうか。理由はガルウィングドアと呼ばれる真上に閉会するタイプのドア。このドアを見た製作者が「宇宙船みたいだ」と非常に気に入ったからだそうです。

21:マーティとドクの友情の秘密

BTTFを見た人誰もが気にかかるのは、マーティとドクの友情についてではないでしょうか。まったく接点の無さそうな二人は、一体いつ何をきっかけに知り合ったのでしょう? そんな疑問に対しても、脚本を書いたボブ・ゲイルはきちんと答えを用意してくれています。

「13、14歳の頃にドクの実験室に忍び込んだマーティは、そこにあるクールな品々とドクの人柄に魅了されたんだ。ドクもマーティが自分の科学の才能を認めてくれたのが嬉しかった。それ以来二人は友達になり、マーティは週に何度かドクの実験室で助手としてアルバイト、といってもほとんどが犬の世話だけど、をすることになったんだよ。」

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」がより面白くなる事実21選でした!

以上、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作がより面白くなる21の事実を紹介しました。この記事を読んだ後は、是非本シリーズを観かえしてみてください。