マーティ・マクフライの魅力とは? 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』主人公を演じた俳優の現在も紹介
SF映画の金字塔として知られる「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ。その主人公であるマーティ・マクフライも、今なおムービーアイコンとして絶大な人気を誇っています。 しかしマーティとはどんなキャラクターなのか。知っているようで知らない彼のプロフィールから80年代の若者に大きな影響を与えた彼のファッション、そしてマーティを演じた俳優についても紹介していきましょう。
マーティ・マクフライのプロフィール
名前 | マーティ・マクフライ(マーティン・シェイマス・マクフライ) |
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俳優 | マイケル・J・フォックス |
生年月日 | 1968年6年12日 |
職業 | 高校生 |
登場作品 | 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年) 『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年) 『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990年) |
口癖 | 「ヘビーだ」、「完璧だ」 |
吹替声優 | 山寺宏一(ソフト版) 三ツ矢雄二(テレビ朝日版) 織田裕二(フジテレビ版) |
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの主人公マーティ・マクフライは、17歳の高校生です。近所に住む発明家のドクとは親友で、彼の発明したタイムマシンで過去や未来を行き来し、大冒険をくり広げました。 マーティの趣味はギターとスケートボード、好きな飲物はペプシ。常にaiwa製のカセットプレイヤーを携帯している80年代らしい若者です。ゲームやダンスも得意で、各作品でそれらの腕前を披露しています。 また危機に直面したときの頭の回転は非常に早く、不意打ちの攻撃も得意。しかしカッとなりやすい性格で、そのせいで自らトラブルを起こすことも。
マーティを演じた俳優はマイケル・J・フォックス
マーティを演じた俳優は誰?
マーティを演じたのは俳優のマイケル・J・フォックス。カナダのアルバータ州エドモントン出身です。18歳でアメリカへ渡り、1982年からテレビシリーズ『ファミリータイズ』で主演を務め、全米で知られるようになりました。
マーティを演じた俳優の現在は?
1985年以降「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズでハリウッドスターの仲間入りを果たしたフォックスでしたが、30歳のときにパーキンソン病と診断されます。病気を隠して俳優やプロデューサーとして活動していましたが、1998年に病気を公表し俳優業から一時的に離れました。その後、パーキンソン病の研究助成活動のための財団を設立。 2004年にテレビドラマのゲスト出演で俳優業に復帰した彼は、2010年には『グッド・ワイフ』のシーズン2に準レギュラーとして出演しました。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズでドク役を務めたクリストファー・ロイドとは、映画公開から30年以上が経った今も仲がよく、フォックスの財団のイベントにロイドが参加するなど、交流をつづけています。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でのマーティの活躍
PART1:タイプスリップで、マーティは若き日の両親に出会う
1985年。高校生のマーティは、あるとき親友のドクが開発したタイムマシン「デロリアン」の実験中に誤って1955年にタイムスリップしてしまいます。彼は未来に戻るため、1955年のドクに協力を仰ぎますが、タイムマシンを動かせるほどの電力を得るには、数日後の落雷まで待たなければいけないことがわかりました。 その間にマーティは高校生だったころの両親に出会い、若き日の母ロレインは未来の息子に恋してしまいます。このままでは両親は結ばれずマーティも生まれないと知った彼は、なんとか父ジョージと母をくっつけようと奮闘。どうにか目的を達成し、ドクの命がけの助けで1985年に戻るのですが……。
PART2:マーティとドクは1955年にタイムスリップ
未来において自分の息子がトラブルを起こし、そのせいでマクフライ家が破滅するとドクから知らされたマーティ。彼は問題を未然に防ぐため、ドクとガールフレンドのジェニファーを伴って2015年の未来にやってきます。 しかしマーティが1985年に持って帰ろうとしたスポーツ年鑑を2015年のビフ・タネンが過去の自分にこっそり渡し、マーティたちが帰ったときには1985年は悪夢のような世界に変わっていました。 そこでマーティたちは再び1955年に戻り、老ビフが若きビフに年鑑を渡すのを阻止することにします。
PART3:ドクと再会するために1885年へ
前作でデロリアンに乗ったドクが、1885年に飛ばされてしまったことを知ったマーティ。彼は1955年のドクの協力で1985年に帰り、1885年のドクが残した手紙に従ってデロリアンを破壊することに。しかしそこで彼は、ドクがビフの先祖であるビューフォート・タネンに銃殺されたことがわかります。 再び1955年のドクの協力を得て1885年にタイムスリップしたマーティは、ドクと再会。しかし彼らはタネン一味と争いになり、決闘することになってしまいました。
マーティ・マクフライのファッション
1980年代はカラフルで奇抜なスタイルが流行した時代ですが、マーティの服装は流行のものではありません。とくにおしゃれというわけではない彼のファッションは、1955年にタイムスリップしても、周囲がそれほど違和感を持たないベーシックなものなのです。だからこそ、今見てもそれほど古臭く思わないのかもしれません。
ベスト
マーティのファッションといえば、赤いダウンジャケット。これは、ベーシックなマーティのスタイルのなかでも珍しく、1955年では「救命胴衣」といじられたアイテムです。 ファンの間では、マーティが着ているのは米Class-5のダウンベストだと言われています。
ジャケット
彼がダウンベストの下に着ているデニムジャケットは、米Guess(ゲス)のアッパーライン、マルチーノのものです。こちらはとくに目立つほどではありませんが、大きめの肩や袖をまくった着方、そして裏地のペイズリー柄などは80年代的です。
スニーカー
スケボーが得意なマーティは動きやすさ重視で、ナイキやコンバースのハイカットのスニーカーを履いています。とくに「PART2」に登場した靴ひも自動調整機能がついた未来(2015年)のスニーカーNike Magは、映画公開時から現在に至るまで人気の高いアイテム。 2011年と2016年にはNike Magのレプリカが競売に出され、話題になりました。とくに2016年のものは本当に靴ひも自動調整機能がついており、今でもプレミア価格で取り引きされています。
腕時計
マーティがつけている腕時計は、計算機付きのCASIO CA-50。映画公開の前年に発売されたこの時計は、本作で使用されたことにより世界的に有名になり、人気商品となりました。
スケボー
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」といえば「PART2」に登場した宙に浮かぶスケボー、ホバーボードを思い浮かべる人も多いでしょう。 劇中でホバーボードが使用されていた2015年はとうに過ぎてしまいましたが、残念ながら現実では実現に至っていません。しかし世界中のベンチャー企業や大企業が実現を目指して開発を進めているようです。
車
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の車といえばデロリアン。しかしデロリアン・モーター・カンパニーによって1981年から販売されたこの車は、わずか1年で製造中止に。高級車として最初は人気を博したものの、売上の減少や社長のスキャンダルでイメージが悪くなり、会社は倒産してしまいました。 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が公開された当時は、デロリアンはどちらがといえば「ダサい車」というイメージだったのです。
マーティ・マクフライは80年代を代表するムービーアイコン
今なお高い人気を誇る「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの主人公マーティーは、80年代を代表するムービーアイコンです。 平凡な高校生でありながら、時間を旅してさまざまな困難を解決してきた彼の魅力は、映画1作目公開から30年以上経っても変わりませんね!