ピンクパンサーについてみんなが知らない18の事実

2017年7月6日更新

誰でも知っているテーマ曲、キャラクター、登場人物を生み出した、映画史に残るコメディ映画『ピンク・パンサー』シリーズ。こちらでは、今シリーズにまつわる知られざる事実をご紹介しております。

1. ピンクパンサーとは

ピンクパンサー_01

“ピンクパンサー”は文字通り直訳すると、“ピンク色の豹”という意味になりますが、実際は動物のことを指している訳ではないのです、

『ピンクの豹』に登場するダイヤモンドの中央には傷があり、よく見るとそれがピンク色の豹の様に見えるから、という理由でそう呼ばれているのです。

2. 最初の作品は1963年に製作

“ピンク・パンサー”とは、映画シリーズの総称で、全部で8作品が制作・公開されました。シリーズ1作目は1963年に全米で公開された『ピンクの豹』です。今作はイタリアを舞台にダーラ王女が所有するダイヤモンド“ピンク・パンサー”を巡るロマンティック・コメディです。

そして、1作目ではサブキャラクターであったクルーゾー警部は、そのコミカルなキャラクター性に人気の火が付き、1964年には彼を主役とした2作目『暗闇でドッキリ』が制作され、1964年に全米で公開されました。

3. あの有名なテーマ曲はオスカー受賞者によるもの

“ピンク・パンサー”といえば、作品を見たことが無い人でも知っているのが今作のテーマ曲だと思います。

この音楽は作曲家ヘンリー・マンシーニによって作曲されたもので、彼は他にも『ティファニーで朝食を』の劇中歌である「ムーン・リバー」や『刑事コロンボ』のテーマ曲の作曲者としても知られています。

ヘンリーは“ピンク・パンサー”のテーマ曲で第37回アカデミー賞作曲賞にノミネートされました。結果は残念ながらディズニー映画『メリー・ポピンズ』が同賞に輝きましたが、ヘンリーは生涯で3度アカデミー賞を獲得しています。

4.もともとはクルーゾー警部が主役になるはずではなかった!?

『ピンクパンサー』ポスター

1960年代前半に監督ブレイク・エドワーズが「宝石泥棒が彼を追う警部の妻と浮気をしている」というストーリーを考え出したとき、メインキャラクターは泥棒であるリットン卿になるはずでした。

しかし、クルーゾー警部役にピーター・セラーズが抜擢されたことで全てが変わります。セラーズとエドワーズは非常に気が合い、映画撮影をしながら一緒に多くのコメディーシーンを即興で作り上げていきました。

そのためセラーズの登場は格段に増え、映画が出来上がってみるとクルーゾー警部が一番の大人気キャラクターとなることに。このことでリットン卿を演じたデヴィッド・ニーヴンはなかなかに腹を立てたとか…

5.セラーズがクルーゾーを演じる予定でもなかった!?

Peter Returns

今となってはピーター・セラーズ以外の俳優がクルーゾー警部を演じることなど想像もできませんが、当初はピーター・ユスティノフがこの役にキャスティングされていました。しかし、その妻役を演じるはずだったエヴァ・ガードナーが契約がまとまらずに降板すると、それに続いてユスティノフも急遽出演をキャンセル。

それは撮影が始まるほんの数週間前の出来事でした。こうしてセラーズは生涯彼の代名詞ともなるこの役を手に入れたのです。

6. オードリー・ヘプバーンが出演候補にいた?

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『マイ・フェア・レディ』や『ローマの休日』で知られ、今日でも高い人気を誇る女優オードリー・ヘプバーンは、『ピンクの豹』に登場するダーラ王女役の候補に挙がっていました。

しかし最終的には、1964年にルキノ・ヴィスコンティによる名作イタリア映画『山猫』のアンジェリカ役などでも知られるイタリア人女優・クラウディア・カルディナーレがダーラ王女を演じることとなりました。

7. 今まで4人の俳優がクルーゾー警部を演じた

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ピンク・パンサーシリーズの人気キャラクターであるパリ警察のクルーゾー警部は4の俳優が演じてきました。

初代クルーゾー警部を演じたピーター・セラーズは1作目『ピンクの豹』から『ピンク・パンサー4』までクルーゾー警部を熱演。1980年に逝去したピーターを追悼し、未公開映像などで構成した『ピンク・パンサーX』が製作されました。

また、ピーターが一度同シリーズから降板した際には、1968年に公開されたクルーゾー警部のスピンオフ作品『クルーゾー警部』で、アラン・アーキンが同役を演じました。

ピンクパンサー

ピーターの死後もピンク・パンサーシリーズは製作され、1983年に公開された『ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ』ではロジャー・ムーアが2代目クルーゾー警部を演じました。ロジャーは当時、3代目ジェームズ・ボンドとして『007』シリーズにも出演しており、彼の出演は多くの人を驚かせるものでした。

また、2006年に全米公開されたリブート作品『ピンクパンサー』と続編『ピンクパンサー2』では、3代目クルーゾー警部としてスティーヴ・マーティンが役を演じました。

8. アニメーションキャラクターとしてのピンクパンサー

“ピンク・パンサー”と聞くと、アニメーションキャラクターの飄々としたピンクの豹を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。

このピンクの豹のキャラクターが初登場したのは映画『ピンクの豹』のオープニングとエンドロールのみでしたが、キャラクターとして人気が一人歩きした現在では、代表的なカートゥーンキャラクターのひとつにまで成長しました。

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このキャラクターはフレッツ・フレレングとデヴィッド・ディパティエによって制作され、第37回アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞しました。

1999年には、ピンクパンサーの足跡がハリウッドのグラマンズ・チャイニーズ・シアターとカンヌで刻まれ、一流スターの仲間入りをしました。

9. 子供より大人にウケた『ピンク・パンサー』

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『ピンクの豹』のオープニングに登場して人気になったアニメーションキャラクター、ピンクパンサーを主人公に、124話ものストーリーが製作されたアニメーション『ピンク・パンサー』シリーズは、8歳から13歳までの子供をターゲットに製作されました。

しかしふたを開けてみると、本作は子供だけでなく、彼らの親や祖父母にも好評だったのでした。

10. ピンクパンサーキャラクターの人気

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今や誰でも知っているカートゥーンキャラクターのピンクパンサーはマスコットとしても多用されています。

1990年代はチュッパチャップスの広告となり、1995年からはドイツテレコムのマスコットとなりました。また、エア・フランスやIBMのキャンペーンにも登場しており、おもちゃやグッズとしてだけでなく、様々な企業のキャンペーンや広告でも用いられています。

11. この人もクルーゾー警部の候補だった

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2006年のリブート作品『ピンクパンサー』のクルーゾー警部役はスティーヴ・マーティンが演じましたが、クルーゾー警部には他の俳優も候補に挙がっていました。

その候補者とは、『オースティン・パワーズ』シリーズや『シュレック』シリーズへの出演で知られるマイク・マイヤーズ、そして、『セブン』やドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』に出演しているケビン・スペイシーでした。

12.セラーズはこれ以上クルーゾーになりたくなかった

『ピンクパンサー2』

出典: www.sky.com

これら2作のヒットを受け、製作側はさらに第3作、4作と続編を作ることを望みましたが、ピーター・セラーズはこれを拒否。ブレイク・エドワーズとの仲があまり良くなかったと言う人もいます。

そこで1968年に作られた『クルゾー警部』ではアラン・アーキンがこの象徴的な役を演じますが、映画は失敗に終わります。

1975年、お金に困っていたセラーズは再びエドワーズと組んで『ピンク・パンサー2』を製作することに合意します。第1作目から実に11年ぶりの続編でした。そしてセラーズが1980年に心臓発作で急逝するまで、さらに二つの『ピンク・パンサー』映画が作られました。