ザックスナイダー監督作品『エンジェルウォーズ』
『ウォッチメン』、『マン・オブ・スティール』などを手がけたザックスナイダー監督の2011年作品、『エンジェル・ウォーズ(原題:Sucker Punch)』。監督自ら、原案・脚本・制作を兼ね、「過去のインスピレーションの集大成」とまで豪語する本作。ここではそのあらすじ、キャストを紹介します。
映画『エンジェルウォーズ』あらすじ
舞台は1950年代、、、
継父の策略により精神病院に入れられたベイビードール(エミリー・ブラウニング)が5日後に施されるであろう、脳の一部を破壊し植物人間にするロボトミー手術から逃れる為に仲間と共に空想世界に飛び込み、精神病院脱出に必要な5つのアイテムを集めるバトルアクションファンタジー。
はじめは気弱な少女だったベイビードールが自由を勝ち取るために剣を取り、果敢に立ち向かった先にあるものとは、、、?
『エンジェル・ウォーズ』キャスト
ベイビードール/エミリー・ブラウニング
本作の主人公、ベイビードールを演じるのはオーストラリア出身の若手女優エミリー・ブラウニング。9歳での女優デビュー以来、ファンタジー、ホラー、サスペンスなど様々なジャンルの映画に出演しています。
代表作は『ゴーストシップ』、『ケリー・ザ・ギャング』、そして『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』で一躍有名女優になりました。その後、『スリーピング・ビューティ/禁断の悦び』では身体を張った官能的な演技で話題となり、今後、もっとも次回作が待ち望まれる女優のひとりです。
本作ではおよそ3ヶ月前からアクション、スタントの稽古に取り掛かり、華奢な身体からは想像出来ないような激しいアクションに挑戦。今までの彼女の役とは一線を画した見事な演技をしています。
スイートピー/アビーコーニッシュ
ベイビードールと共に空想世界で果敢に戦うスイートピー役を演じるのはこちらもオーストラリア出身の女優、アビー・コーニッシュ。13歳からモデルとしてキャリアをスタートし、数々のテレビドラマ、映画に出演。2006年に『プロヴァンスの贈りもの』でハリウッドデビューをしました。
その後コンスタントに映画に出演し、2014年には『ロボコップ』の27年ぶりのリメイクにジョエル・キナマン、ゲーリー・オールドマン、サミュエル・L・ジャクソンらと共演しています。
ロケット/ジェナ・マローン
そのスイートピーの妹、ロケット役を演じるのはアメリカ出身の女優、ジェナマローン。代表作は『イントゥ・ザ・ワイルド』、『メッセンジャー』、そして大ヒット作品『ハンガーゲーム』シリーズ。2006年にはブロードウェイミュージカルにも挑戦しています。
姉であるスイートピーの制止を振り払い、ベイビードールに加勢する意志を見せ、姉に協力するよう求める強い意志を持った役を熱演しています。
ブロンディ/ヴァネッサ・ハジェンズ
メンバーの誰よりも妖艶で危険な香りのするブロンディ役を演じるのはこ存じ、歌手でありアイドルでもあるヴァネッサ・ハジェンズ。
女優としての代表作は『ハイスクール・ミュージカル』シリーズ、そして近年では『スプリング・ブレイカーズ』、『マチェーテ・キルズ』などワルくダークな役もそつなくこなす彼女の演技力が今作でも見事に発揮されています。
アンバー/ジェイミー・チャン
そして最後のメンバー、飛行機もロボットもロリポップを咥えながら難なく乗りこなすアンバー役はジェイミー・チャンが演じます。
『ER 緊急救命室』、『CSI:ニューヨーク』などテレビドラマでの活躍が目立ちますが、『ハングオーバー』シリーズ、『シン・シティ 復讐の女神』など大ヒット映画にも出演しています。
ザック・スナイダー版『不思議の国のアリス』!?
様々な空想世界が何層にもなって繰り広げられる本作の世界観に多くの観客が『不思議の国のアリス』の様だ、という感想を抱いているそうです。
それもそのはず、監督であるザック・スナイダー本人が「マシンガンを持った『不思議の国のアリス』。」と表現しているそうで、ザック・スナイダーの持ち味である非現実的な世界観と映像表現がそれを見事に実現させています。
また、監督は日本の漫画家、寺田克也の大ファンで本作に於いてコンセプトデザインを数点、依頼しています。
ストーリーに重要な役割を持つ音楽も魅力的
本作で魅力的なのは個性的な役者陣、映像美だけではありません。ザック・スナイダー監督は映画『ムーラン・ルージュ』を引き合いに「作品の中で、無くてはならないもの。」と語っています。
映画としてのリアリティを追求するために実際にベイビードール役のエミリー・ブラウニング本人が劇中歌を歌い、コーラスも他の役者陣が参加するなど音楽によって本作をより一層深めることに成功しています。
サウンドトラックも超豪華でビョーク、クイーンも参加。ザック・スナイダー監督もお気に入りのようで「車で毎日聴いている」そうです。
『エンジェルウォーズ』のCiatrユーザーの感想・評価を紹介!【ネタバレ注意】
ザック・スナイダー特有の映像美が素敵!
whentheycry
最近エミリー・ブラウニングを見る機会が多かったので前に見たのを思い出して再度見。
ガールズアクションムービーは好きだし、監督は300のザック・スナイダー監督で音楽と背景の感じがやはり素敵でした。
ストーリーは薄いと言われてることもあるけどそんなことも無く終わり方はとても重く感じられます。
ヴァネッサ・ハジェンズなどの若手人気女優とかも出てるけど女優目当てで見たら面白くないかも、、、
300が好きな人にはオススメかもです!
個人的には削除シーンのダンスシーンが好きです。
出てくる子がみんなかわいい!
komari
ぶっちゃけ見終わってないから「観たい」に入れるべきねんだろうけども・・・。
飛行機の機内サービスで途中まで。
出てくる子みんなかわいい!!初めは全然話しの流れがつかめなくて始終頭の上に?が飛んでたけど(結局よく分かってないけど)、ほんとに面白かった。
女の子たちみんなに源氏名みたいのがあって、ひとつひとつがかわいらしい。
観たところまでの感想を形容詞オンリーで表すと「こわいかわいいこわいかわいいかわいいえろいかわいいかっこいい」っていう感じになる(頭悪そうな感想になってるな・・・)。
ラストまでに「必要な物」を手に入れて、「逃げられる」のか知りたい!
映画館で観なかったことが悔やまれる
takanori_is
セーラー服の美少女が日本刀と拳銃で壮絶バトルを繰り広げる。デジタルな映像美と、ゲームの QTE ばりにスローモーションを多用したド派手なアクションは見所あり。特に、最初の鎧武者たちはヨカッタ。
ストーリーは「インセプション」のように多重構造になっており、盛り上がりそうなところで世界観が切り替わるため没入しづらいのが難点。細かい点は気にせず、とにかく戦闘シーンと音楽、凝った演出を楽しむのが正しいのかもしれない。映画館で観るべきでした。
こんな映画を本気で撮った監督のことは好きになった。
今年観た映画ベスト3に入る!
tophelos
2012/04/30 CATV
劇場公開された時、タイミングが合わなかったのと、聞こえて来る評判がイマイチだったため観に行きそびれていた。しかし、録画を観終わって劇場の大画面で観なかった事を激しく後悔している。監督のオタク趣味に走り過ぎているとか、いろいろ言われているみたいだが、観終わった後のインパクトとしては非常に強烈。これほど恐ろしく、物悲しい物語があるだろうか。間違いなく今年観た映画のベスト3には入ると思う。「ドーン・オブ・ザ・デッド」はゾンビ的にはちょっと認めたくないところだけど(映画としては嫌いじゃない)、「ウォッチメン」といい、ザック・スナイダー恐るべしである。録画は今ひとつ綺麗じゃなかったし、公開時より長いエクステンド版が収録されてるらしいので Blu-ray を購入しなくては! しかし、相変わらずこの邦題はヒドい。間違いなくこの邦題で公開時に観る気が少しそがれた。