2017年7月6日更新

コーエン兄弟監督作品おすすめ映画9選

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ビッグ・リボウスキ コーエン兄弟
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少年時代から映画オタクだったコーエン兄弟

写真左が兄のジョエル・コーエン(1954年11月29日生まれ)、右が弟のイーサン・コーエン(1957年9月21日生まれ)です。コーエン兄弟はアメリカのミネソタ州に生まれ、子供の頃から読書や映画鑑賞が好きで、好きな映画のリメイクや完全オリジナル脚本で自主製作をしていたこともありました。 そんな生粋の映画オタクだった兄弟がこれまで手掛けた映画作品は、基本的に2人が共同で監督・脚本・製作に携わっています。犯罪、スリラー、コメディを混ぜ込んだ独特の作風で、一般よりはマニア受けする作品が多く、コアな映画ファンから大きな支持を得ている兄弟です。 処女作『ブラッド・シンプル』(1984)や、アカデミー賞4部門を受賞した傑作『ノーカントリー』(2007)を含め、おすすめの9作品を紹介したいと思います!

コーエン兄弟のデビュー作!【1984年】

goliath6969 これがコーエン兄弟のデビュー作と知り空いた口が塞がらない。いくらなんでも完成度高すぎでしょ。 才能ってのは恐ろしい。
ハードボイルドに描かれたスリラー映画で、処女作でありながらコーエン兄弟の全てが詰まっていると言われている作品です。脚本のクオリティや映像美まで、デビュー作として完璧な仕上がりになっています。 この映画で女優デビューしたフランシス・マクドーマンドは1994年に兄のジョエル・コーエンと結婚しています。

ハードボイルドにキメた渋いギャング映画【1990年】

southpumpkin コーエン兄弟は好きで観漁っていたんですが、ちょっと違う印象です。この作品は彼らが得意とするシュールコメディとは少し離れた、かなり硬派なマフィア映画ですね。オープニングなんてゴッドファーザー意識してるのは間違いないですし、全体的にもマフィアの格好良さと、対照的な人間臭さがえがかれています。ストーリーも分厚くて、さすがコーエン兄弟、こういう映画も撮れるんだ、というのを示した秀作です。 映像へのこだわりも素晴らしいものがあります。どのシーンを切り取っても、とても丁寧な工夫が観られると思います。他の方のレビューにもありましたが、キューブリック的なこだわりが見られます。やっぱり、コーエンは素晴らしい。大好きな監督の一つです。
アメリカで禁酒法が制定されていた1920~1930年代を舞台に、アイルランド系とイタリア系のマフィアの抗争を描いたギャング映画。森でのシーンがとても綺麗で1枚の絵のような美しさに圧倒されることでしょう。若き頃のスティーヴ・ブシェミやマーシャ・ゲイ・ハーデンも必見です。

スランプに苦しむ作家が謎の男と出会い、人生が狂い始める【1991年】

Kikuo__Abe 悪趣味なホテルの画と、濃いキャラクター、何かが起きる「予感」の積み重ねが物語の最後で爆発する。比喩的な要素が多くて見た直後はどういう話なのか理解できなかった。壁紙とジョン・グッドマンの怪演が何日も頭にこびりついて離れない。
コーエン兄弟がスランプに陥った時の体験に基づいて書かれた脚本で、スランプに陥って執筆が全く進まなくなってしまった主人公の劇作家バートン・フィンクが、滞在先のホテルの隣室に宿泊していた自称・保険外交員のチャーリーという男に出会い、とんでもない事件に巻き込まれます。 観た人によって様々な解釈が出来る作品なので、観終わったあとにじっくり余韻に浸る時間を作ってみるのもいいかもしれません。

バイオレンスなのに何故か笑っちゃう!?【1996年】

yamaneko1125 ストーリーはシリアスなサスペンス。状況が常に変動し、犯罪が犯罪を生み、生き残るものはあれど、救われるものは見当たらない。 にも関わらず、要所要所でふっと息つくような「間」のあるシーンが垣間見え、空気を柔らかくする。 偶然にもほぼ連続で一面雪景色の作品を観たが、こちらは雰囲気も内容も自分好み。
kinoduka1 『人間はおかしくて、哀しい』(コピー) コピーどおりの話です。 二人の間抜けな、どこか憎めない偽装誘拐犯が 小さな勘違い手違いからどんどん血に染まる。 「どうしてこうなったんだろう」という可笑しさと 「どうしてこうなったんだろう」という哀しさが見終わった後に残ります。 いい作品です。
小さな田舎町での誘拐事件から始まる騒動と負の連鎖を描いたバイオレンスドラマ。コーエン兄弟の代表作のひとつで、悲哀なストーリーなのに登場人物はドジばかりというコントラストが見事です。アカデミー賞では7部門にノミネートされ、脚本賞と助演女優賞を受賞しました。

深夜に観たくなるサスペンス・コメディ【1988年】

Satoko_Suzuki コーエン兄弟にハマり始めた時に観たので、最高に面白かったです。今観るとまた違う印象かもしれませんが。 トラウマになりそうなジョンタトゥーロのシーン、ダメ親父たちの会話・皮肉。もう大笑いでした。 コーエン兄弟の映画の中で一番笑ったのがコレですかね、私。
SOHE0910 コーエン兄弟で一番好き。Jeff Bridgesも勿論良いけどなんったってJohn Goodmanが最高!やっぱり彼はコーエン作品に欠かせません(。-∀-)観賞後White Russian片手にボーリングしたくなること間違いなし。
主人公のジェフリー・リボウスキが、通称"ビッグ・リボウスキ"と呼ばれる同姓同名の大富豪と間違われてしまい、大豪邸に住む本物のもとへ向かうと一旦追い返されるもその後呼び出され、リボウスキの誘拐された妻を取り戻すために、なぜか身代金の引き渡し役をさせられるハメになってしまう主人公。 誘拐事件に巻き込まれているのにボウリングで遊ぶなど、ゆるく笑えるコメディです。

カントリー音楽が最高!ドタバタ脱走ロードムービー【2000年】

polo1026 隠したお宝を探し出す為、脱獄した3人の囚人たちの冒険物語。いろんな人物が入れ代わり立ち替わり登場して、テンポよくどんどん話が展開していく。ロードムービーの良さが存分に発揮された素晴らしい映画!そしてやっぱりコーエン兄弟、ストーリーがおもしろい!最後はお口あんぐりな展開でしたwカントリーミュージックもばっちりはまっていて良かった。
Satoko_Suzuki 音楽がすごく良かったです! こういう脱線気味のロードムービー、かなり好き。
アメリカの田舎を舞台にジョージ・クルーニー主演でお届けする脱獄・逃亡コメディ。カントリーやブルースの音楽がよく合っていて、飛ぶように売れたサントラはグラミー賞最優秀アルバム賞に輝いています。

小さなことで始まる負のスパイラルから、あなたは抜け出せますか?【2001年】

misaki14yama コーエン兄弟。犯罪映画でこんなにハラハラしないのも珍しい、だけど見応えじゅうぶん。白黒、地味、主人公の単調な語り口、音楽はベートーヴェンのピアノソナタ、これだけの要素があれば眠くなってもおかしくないのに、独特の時間の流れに不思議と吸い込まれていきます。これまた自分の嗜好にぴったりの映画を見つけてしまった。
ayamilky なんと物悲しい。なんと滑稽。 コーエン兄弟の作品って、欲が出ると歯車がうまくいかなくなったりするのね。 ベートーベンの「悲愴」が染み込む。
床屋の娘と結婚して理容師になった男・エドは、妻の不倫疑惑を確信し、不倫相手から金を巻き上げようとします。白黒映画ですが、カラーで撮影されたものをモノクロに編集しているため、柔らかい雰囲気のモノクロ映像になっています。 当時15歳のうら若きスカーレット・ヨハンソンが出演している点も見どころです!

映画界を震撼させた!殺し屋が怖すぎるスリラー映画(2007年)

Swtnb_Issue まずスタートのシガーの顔から不気味。こいつはヤバそうだと。悪そのもの。理由なんてない。そんな風に見える殺し屋シガー(もはや殺人鬼だけどね) でも後半になればそんなシガーもなんだか違う風に見えてくる。 所詮は社会のルールの一部? 金は道具?ルール?悪徳? 多分YesかNoとか表と裏とか赤とか青とかそれだけじゃない。 対比の多い少し難しさも兼ねたイイ映画。
pleiades_gin ストーリー 荒野で行われたギャング同士の取引、しかし破談の末の銃撃戦によりそこには大金が残される。偶然にもその金を手にした男・モスと、モスを追う殺し屋・シガー、そして事件を追う保安官・ベル。 変革期のアメリカが、出会うことのないはずの"異質"を引き合わせる... 緊張感があるね、どのシーンも見逃せない。それでいて静かだから余計に怖い。 ハビエル・バルデム演じる殺し屋・シガーは名誉や金の力が効かない、ある意味話の通じない男だから恐ろしい。 長年テキサスで保安官を勤めるベルのジレンマもこの世界観の陰影をハッキリさせてくれる。 余計なものを削ぎ落とした分、たっぷりの間で語られるこの技術、お見事だわ。
作中に登場する冷酷な殺人鬼、アントン・シガーというキャラクターの圧倒的な存在感。観る者全てを怯えさせるその存在と殺害方法は、一度観ると絶対に忘れられない悪役となること間違いなしです。

人生を一度、見つめ直してみませんか?【2013年】

tophelos 2014/05/31 TOHOシネマズなんば 60年代アメリカを舞台に、ひとりのフォークシンガーの一週間を切り取ったコーエン兄弟監督作品。主人公であるルーウィン・ディヴィスは決して成功者ではない。だが当時は彼のように、夢を追いかけ、だが決して媚びる事はせず、ひたむきに自分を信じて不器用に生きていた若者が大勢いたはずである。言ってみればこれは挫折の物語であるのだから、そのメッセージは心に刺さる。劇中歌は実際に主演のオスカー・アイザックによるライブだそうで、なかなか素晴らしい(そういえば「エンジェルウォーズ」でも歌っていた)。「ドライヴ」に続いて共演のキャリー・マリガンが、これまでのイメージと少し違っていて面白い。そして茶トラ猫。彼の存在の意味するところはとても大きいと思う。
オスカー・アイザック演じるフォーク歌手のルーウィン・デイヴィスはここ最近何をやってもうまくいかず、猫にまで振り回される毎日。そんな毎日をどうにかするために猫とギターを連れて旅に出ます。

スピルバーグ×トム・ハンクス×コーエン兄弟の夢のコラボ【2016年】

スティーヴン・スピルバーグ監督とトム・ハンクスが贈る最新作のスパイ映画『ブリッジ・オブ・スパイ』でコーエン兄弟がマット・チャーマンと共同で脚本を担当しています。 絶対に見逃せない本作は、日本では2016年1月8日に公開予定です。