2017年11月30日更新

エンチャントレスの知られざる事実15選

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1.エンチャントレスの初登場は1966年!

エンチャントレスの初登場は1966年④月に発行されたDCコミック『Strange Adventures』187号です。 コミック作家ボブ・ハニーとイラストレーターのハワード・パーセルによって生み出されました。作り出された当時から、エンチャントレスはアンチヒーローとなることが予定されていました。

2.エンチャントレスは11年間無視されていた

コミック『スーサイド・スクワッド』が発刊され、1988年の『スペクター』2巻に出演した後、エンチャントレスはDCコミックから姿を消してしまいました。 次に現れたのは1999年の『グリーンランタン』3巻118号にて。その後、2005年まで再び脇に追いやられてしまうこととなります。『スーサイド・スクワッド』の他の悪役メンバーが悪役らしく活躍している間、エンチャントレスはDCコミックの世界のどこかでただひっそり生きていました。

3.常に悪ではない

ジューン・ムーンという少女がエンチャントレスへと変身してしまったのですが、彼女は優しい心の持ち主で、私たちの知っているような悪の魔術師ではありません。ジューンはエンチャントレスの魂に取り付かれるようになり、悪のアンチヒーローとなってしまいます。

4.エンチャントレスは中毒者

彼女は薬物中毒ではありません。魔法中毒なのです。先にも述べた通り、彼女は二つの人格を持っています。エンチャントレスは力を欲するがあまり、ジューン・ムーンの体を完全に乗っ取ってしまい魔法を使おうとします。 究極の力を手に入れた時、エンチャントレスはあまりに危険な存在となると考えられています。『スーサイド・スクワッド』のコミックスのなかで、もしエンチャントレスが究極体に達した場合は、デッドショットが彼女を殺害する任を預かっています。

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5.エンチャントレスはとにかく強い!

エンチャントレスは実はDC世界の中で、最強の存在のうちの一人。彼女がエンチャントレスの姿をとっている間、彼女はあらゆる魔法を使う強力な魔術師です。 彼女の能力には、テレポーテーション、火やその他の要素を操る能力、幻影を映す能力、自分とそして他人の傷も素早く癒す治癒能力、あらゆるエネルギーを生み出し操作する能力、自らの実体を消す力、そして飛行能力があります。 それに加え、エンチャントレスの作り出したエネルギーは、生物ではないものに直接影響を及ぼすことができます。(生きている物にはそれほどうまく作用しません。)

更に、エンチャントレスは”the Herne-Ramsgate Cauldron(ハーン・ラムズゲートの大釜)”と呼ばれる過去にナイトウィッチが所有したこともある魔導具の持ち主でもあります。 この大釜は持ち主にDC世界中に散らばるあらゆる魔導具や魔術師の場所を知らせるもの。用は、魔力を帯びたものは何でも追跡できるGPSなんです。結構便利ですね。

6.エンチャントレスには複雑で混乱した歴史がある

コミックのキャラクター設定変更は常に起こりうるもの。異なる作家や新たなストーリー展開のために何が必要となるかによって、キャラクターの過去や、パワー、起源ですら、つじつまをあわせるためにしばしば変更されます。 エンチャントレスも例外ではありません。50年間の存在の中でたった197回しか登場していないながら、ファッションは劇的に変わってきました。起源のストーリー自体は初めからそのまま残っている一方で、エンチャントレスが何であり、どんな性格なのかについては繰り返し変更されてきました。

長年にわたりエンチャントレスは、ヴィランであり、ヒーローであり、アンチヒーローでもあります。現状エンチャントレスはジューン・ムーンに乗り移った悪の存在。また、いつでも相手を一瞬でやっつけるアンチヒーローであるとはいえ、それは恐らく長くは続かないでしょう。作者にとってエンチャントレスは使いやすく、展開させたいストーリーにあうように彼女を登場させるのですから。

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7.『スーサイド・スクワッド』だけが所属している部隊ではない

『スーサイド・スクワッド』がおそらくは最もエンチャントレスが知られた部隊でしょう。しかし、1960年代から80年代にかけてDC世界の異なるチームにも所属していました。 エンチャントレスの登場は「ジャスティス・リーグ・ダーク」「シークレット・セブン」「ザ・フォーガットン・ヴィランズ(忘れられたヴィラン)」そして「シャドウパクト」。「シャドウパクト」魔力を持ったヴィランたちによるチームです。

8.エンチャントレスの人格は別の時空からやってきた悪の存在によるもの

しばしばエンチャントレスは魔女として紹介されますが、彼女は実は別の時空からやってきた存在なのです。最初に登場した際、エンチャントレスはまるでジューン・ムーンの中の異なる人格であるかのように描かれました。つまり、エンチャントレスの魂と遭遇したことによって、ジューンの中で眠っていた別の性格が表に引き出されたかのようでした。 長年この説が一般的でしたが、コミック作家・ジェフ・ジョンズが『デイ・オブ・ジャッジメント(原題:審判の日)』の番外編の中でエンチャントレスを起用して大きく変わります。この話の中で、地獄の炎を再燃させるための生け贄が必要になり、エンチャントレスは大義のために彼女の命を捧げることになります。 ここでジューン・ムーンではなく、エンチャントレスの人格のみが殺されました。ジューンは無傷で残ったわけではありませんが、これが二人のペルソナが真に別の存在であると考えられた最初の出来事となりました。

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9.エンチャントレスとジューンは別々にはなれない

一度、『スーサイド・スクワッド』の任務中、エンチャントレスの人格が悪魔・インキュバスによりジューンの体から引きはがされてしまうことがありました。 これはジューンの望んでいたことだったにもかかわらず、自分の半身がいなくなったジューンは非常にみじめになってしまいました。それから間もなく彼女は姿を消し、11年の沈黙の後に再会。今度はエンチャントレスの悪の魔力によることなく再統合しました。 ところがその後「デイ・オブ・ジャッジメント」での事件にて、エンチャントレスの人格はジューンから再び引き離され、今度は殺されてしまいます。ジューンは半精神病の状態に陥り、もはや片割れなしでは生きていけないことが分かります。ジューンが息を吹き返すのは2つの片割れ同士がもう一度再会した時だけなのです。

10.コミックでのエンチャントレスはもはや純粋悪ではない

ジューンとエンチャントレスは「デイ・オブ・ジャッジメント」の事件後、再び一つとなり、その絆がソウルシンガーという新たな存在を生み出します。実はエンチャントレスは先の事件で実は殺されておらず、彼女はアニタ・ソウルフィーダというサキュバスに身を変え、世界征服を目論む狂気の魔術師を復活させようとする悪魔の集団に仕えて時を過ごしていました。 ソウルシンガーは一時的な存在で、彼女が消えてゆく際、あらゆる悪の部分を取り除いたエンチャントレスの人格のみを残してゆきます。もし彼女が魔法にあまりにも触れ過ぎれば、エンチャントレスは自己を失い再び悪の存在へと戻ってしまうでしょう。 残念ながら2人の再会の後間もなくその時はやってきます。ただエンチャントレスを気絶させることで元に戻せるらしく、再び目を覚ましたときも、エンチャントレスはそれほど悪の存在ではなくなっていました。結果、今のエンチャントレスは真にヒーローではないながらも、かなり典型的なアンチヒーローとして広く認識されています。

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11.カーラ・デルヴィーニュはこの役に緊張している

カーラの女優歴は比較的浅く、それほど多くの映画に出演してきたわけではありません。ですから、今年最大のヒット作のひとつへの出演に、彼女が緊張していたとしても不思議ではないでしょう。 カーラのこれまでで最も大きな作品としては2015年米公開のインディーズ映画『ペーパータウン』があります。

12.カーラ・デルヴィーニュは役に入り込むため裸になった

『スーサイド・スクワッド』の俳優の中にはキャラクターに入り込むための気持ち作りをした人たちもいます。独自のメソッドで知られるジャレット・レトはジョーカーを理解するため、めちゃくちゃクレイジーになったとか。デルヴィーニュはエンチャントレスの思考に浸るため、ひと味変わったアプローチをとりました。 デヴィット・エアー監督の提案の元、カーラは服を脱ぎ、裸でイングランドの自宅周辺の森を歩き回りました。泥に入った自らの足を感じ、月に向かって遠吠えをするというのがこのアイディアの肝だったようです。彼女曰く、その夜は満月ではなかったけれど、とりあえず吠えてみたとのこと。 このアイディアはおそらく、カーラに自然と自分を取り巻くエレメントを感じ取らせるためのものだったのでしょう。そして、例えそれがクレイジーでちょっと外れたように見えても、カーラはやり遂げたに違いありません。成功のために必要なことは何だってやるということですよね。

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13.映画の情報開示が物議を醸し出すことに

映画のほとんどのキャラクターに関してあまり多くは知らされていませんでしたが、特にエンチャントレスは、2015年夏のコミコン・インターナショナルで上映された最初の予告編にて、ジューン・ムーンの姿でほんの一瞬垣間見られたのみでした。 それが、2015年秋、イギリスの映画雑誌『エンパイア』が、幾人ものキャラクターを披露する表紙にし、この映画とその登場人物について見開き記事を展開したことで一変しました。これら暴露情報のほとんどはむしろ前向きに捉えられましたが、エンチャントレスに関するもののみ、少々の反感があったようです。

コミックのものとは似つかず、このバージョンのエンチャントレスは露出度の高い、メタリックなビキニを着て、ダークで汚れたメイクアップを披露。コミックの中で、キャラクターは大体、クロップトップにパンツといった上下ツーピースの服装をしています。 この映画仕様のファッションには、不適切、映画の衝撃度を上げるためだけ、モデルに服を着せないようにするためだけじゃないかといった批判も。これがエンチャントレスの劇中での最終的な外見としてそのまま見られるかどうかは別として、何もかもがちゃんとカバーされているかどうか心配なようなら、世界を救うにはまあちょっと難しいかもしれません。

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14.エンチャントレスは一度カル・エルに倒されている

ある日突然時空が歪み改変した世界でのフラッシュの活躍を描く『フラッシュポイント』。この中でエンチャントレスは、極悪なシークレット・シックスチームの別の形であるシークレット・セブンのメンバーとして登場。 その後、実は悪のアマゾンのスパイであったことがワンダーウーマンによって明るみになります。戦いがクライマックスに近づく頃、囚われの身を解放されたカル・エル(スーパーマン)が戦場に到着、エンチャントレスを踏みつぶして着陸します。 気持ちのいい方法ではないですが、正義による悪の征伐とも思われるかもしれません。しかし、バリー・アレン(フラッシュ)がこの時間軸の「間違い」に気づいて修正を行い、New 52シリーズが生み出され、この一連の事件は無かったことになりました。

15.映画版エンチャントレスは極めてダークに

エンチャントレスの初の実写化となる今回の映画では、監督は彼女のダークな側面を引き出すことにしたとのこと。 エンチャントレス役を演じるカーラ・デルヴィーニュは、最も興味をそそられたのは、エンチャントレスが武器を持たずに人を殺し始めるということだと言います。これは、このキャラクターが、ひと触れするだけで、もしくは手を全く触れることなく殺人を犯すことができます。DC映画の世界での魔法の使用は、その世界全体を変えてしまうでしょう。