タップできる目次
- 大人気の2人組、ウォレスとグルミット
- 1:エリザベス女王も大好き!
- 2:制作には果てしない時間を費やしている
- 3:チーズ業界を救った!
- 4:イギリスをしのぐ勢い!?オランダでも大人気
- 5:グルミットはクリエーター・ニック・パーク似?
- 6:イギリス、アメリカ両国のアカデミー賞受賞!
- 7:グルミットの誕生日は新聞もお祝い
- 8:喋らないけどやかましいグルミット
- 9:インテリタイプのグルミット
- 10:グルミットは火事の被害者!?
- 11:ウォレスとグルミットがニューヨークで迷子に
- 12:CMデビューは日本
- 13:製作者も愛用する商品がたくさん作られている
- 14:グルミット宇宙へ旅立つ
- 15:町中がグルミットでいっぱいに
大人気の2人組、ウォレスとグルミット
日本でも大人気、自称天才発明家のウォレスとキュートで賢い犬のグルミットが織り成すクレイアニメ作品です。本作は1982年にニック・パークが大学の卒業制作として手掛けました。
そんな『ウォレスとグルミット』についてよく知っているようで知らない彼らの意外なエピソードをご紹介します!
1:エリザベス女王も大好き!
イギリスのエリザベス女王とチャールズ皇太子も『ウォレスとグルミット』の大ファンなんです。
1997年には製作者のニック・パークはイギリス国民最高の栄誉であるCBEを受賞し、その受賞記念ディナーパーティーではエリザベス女王がパークの隣に座ってもいいかと尋ねたほど!
イギリス中から愛されているアニメですね!
2:制作には果てしない時間を費やしている
ウォレスとグルミットはストップモーションアニメと呼ばれており、あの本当に生きているかのようななめらかな動きを出すには1秒間に12コマが必要で、莫大な時間がかかります。
ですので、もしグルミットが勢いよく尻尾を振るシーンを30秒制作するには360コマが必要となるんです!
何日もかけて1つ1つシーンを作っていると思うと、さらに2人がかわいく思えてきますね!
3:チーズ業界を救った!
ウォレスの大好物といえばウエンズリーデイルチーズ。イギリスノースヨークシャー地方の名物でホロホロの食感、優しい味のウエンズリーデイルチーズですが、一時は工場閉鎖などで生産も危ぶまれていました。しかし、本作の人気がうなぎのぼりになるのと比例して、このチーズも大人気になりました。
今ではウォレスとグルミットをパッケージに載せて販売しているほどです。チーズの危機までをも変えてしまう影響力を持っているんですね!
4:イギリスをしのぐ勢い!?オランダでも大人気
『ウォレスとグルミット』は隣国・オランダでもとても人気があります。グルミットの名前を冠したチーズがあるほどで、その名も「グルミット・ゴーダ」。オランダでしか買えないようで、オランダ産のマスタードと一緒に出されることが一般的です。
オランダに行った際にはぜひ試してみたいですね。
5:グルミットはクリエーター・ニック・パーク似?
製作者であるニック・パークはキャラクターを自分の身の回りの人を元に作り出したそうで、楽天家のウォレスはニックの父親、迷惑ばかりかけているグルミットは自分自身を元にしています。
また、映画などのほかのジャンルにも影響を受けており、ヒッチコック映画やローレル&ハーディというアメリカのお笑いコンビなどの要素を盛り込んでいます。
ちなみにグルミットは元々、猫のキャラクターになる予定だったんだそうです。
6:イギリス、アメリカ両国のアカデミー賞受賞!
『ウォレスとグルミット』シリーズ第一作目となる『チーズ・ホリデー』はニック・パークが学校の卒業制作として作られ、完成におよそ7年もの歳月がかかりました。
そのかいあってか、1989年に英国アカデミー賞を受賞、翌年1990年にはアメリカアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされています。
その後、『ウォレスとグルミット 危機一髪!』、『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』など多数の作品で、アカデミー賞最優秀賞を受賞しています。
7:グルミットの誕生日は新聞もお祝い
毎年2月12日のグルミットの誕生日には、デイリー・テレグラフ紙がグルミットへのお祝いメッセージを紙面に載せています。
国民に愛されているからこそのお祝いの仕方ですね。
8:喋らないけどやかましいグルミット
今までの作品でグルミットは一度も喋ったことがありませんが、ニック・パークはキャラクター設定をする際、グルミットをうるさくてやかましくしたかったため、グルミットに口をつけました。
当初は声優まで用意してグルミットを喋らす予定でしたが、目や耳などのかすかな動きでグルミットの感情を表現できると気づいたために、声を入れることは取りやめになりました。
9:インテリタイプのグルミット
グルミットは左利きでみずがめ座ですが、これはクリエイティブさとかしこさを表すための設定だそうです。グルミットは文学と哲学を好み、愛読書はドストエフスキーの「罪と罰」とプラトンの「国家」です。
かわいい見た目とは裏腹にとても頭のいいグルミットです。
10:グルミットは火事の被害者!?
『チーズ・ホリデー』の製作中、火花を演出効果に使って撮影をしている最中にセットが火事に!最悪なことにグルミットが溶けてしまうという事態に陥りましたが、うまく映画の中では映らないように撮影されたため事なきを得ました。
11:ウォレスとグルミットがニューヨークで迷子に
1996年、ニック・パークは『ウォレスとグルミット 危機一髪!』の宣伝のために、この映画で使われたオリジナルの人形を連れ、ニューヨークに向かいました。
しかし、ホテルに着いたニックは連れてきた人形がいないことに気づきます。なんとニックは人形をタクシーに忘れてきてしまったのです。広いニューヨークで迷子になったウォレスとグルミットは36時間後に無事見つかり、ニックの元に戻ってきました。
12:CMデビューは日本
グルミットの初めてのCM出演はなんと日本なんです!グリコのプッチンプリンのCMにファンキーなサングラスを身にまとったグルミットが、日本のポップソングに合わせてダンスをする愉快なCMとなりました。
13:製作者も愛用する商品がたくさん作られている
グルミットがモチーフの様々な商品が日本でたくさん作られています。
その中のひとつ、自転車は製作者のニック・パークも愛用しており、スタジオ内を移動するのに重宝されているそうです。
14:グルミット宇宙へ旅立つ
グルミットは現実の世界で火星にも行ったことがあるんです!といっても、グルミットの名前を取ったロボットがです。そのロボット「グルミット」は2005年に火星を探索するためにNASAによって打ち上げられました。
グルミットの名前を命名したロボットがNASAによって作られるなんて影響力はいろんな分野にまで広がっていますね。
15:町中がグルミットでいっぱいに
2013年、ウォレスとグルミットの生まれた町・ブリストルでグルミットが空港からショッピングセンターまであちこちに出現しました。実はこれ、大規模なプロジェクトで、さまざまなデザインが施されたグルミット像を町中至るところに設置するというものでした。
プロジェクト終了後、グルミット像はオークションにかけられ、その収益は地元の子供病院に寄付されました。
意外な事実を知るともう一度『ウォレスとグルミット』を観直してみたくなりますね。