人気映画『ロッキー』の第三弾!
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映画『ロッキー』シリーズの3作目『ロッキー3』は、1982年に全米、そして日本でも公開されたボクシング映画です。1作目から主人公を演じるシルヴェスター・スタローンが同じく主演、脚本、そして前作に引き続き監督も担当しています。
今作は元々『ロッキー』シリーズ最終章になる予定で制作されていたため、ライバルとの友情やコーチとの離別、そしてロッキーの栄光と挫折、再起をかけた戦いの様子など、盛り沢山な内容で構成されています。
また、以後の『ロッキー』シリーズ及びスピンオフ作品『クリード チャンプを継ぐ男』でも出てくるフィラデルフィア美術館に設置されたロッキーのブロンズ像が初めて登場する作品としても知られています。
『ロッキー3』のあらすじ
プロ・ボクシング世界ヘビー級チャンピオンで絶大な人気を誇っていたロッキーは幸せな生活を送っていましたが、ある日現役の引退を表明します。それを聞いていた世界ランキング1位のボクサー、クラバー・ラングはロッキーへ「自分よりはるかに弱い相手としか戦っていないから防衛できている。世界ランキング1位の自分と戦え」と宣戦布告します。
クラバーに挑発されたロッキーは憤怒しますが、コーチのミッキーから「ロッキーがこれまで戦ってきた相手は弱い選手ばかりだった。それに、クラバーはとても強い選手だから戦うべきではない」と告げられます。
納得いかなかったロッキーはクラバーに試合を挑みますが、あまりの強さに2ラウンドで敗北、しかも試合前に心臓発作を起こしたミッキーが試合後にロッキーの目の前で急死します。
度重なるショックで失意の底にいた彼の目の前にライバルのアポロが現れます。アポロはロッキーの精神的な弱さを指摘し、その精神を根底から叩き直すべく彼をロッキーをカリフォルニアへ連れて行きます。
ロッキーは、アポロと同行した妻のエイドリアンによって闘争心を戻していき、アポロから友情の印にと渡された星条旗のボクサーをまとい、クラバーとのリターン・マッチに臨みます。
『ロッキー3』の感想評価を紹介
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Pit7775Pit
スポーツマンの大切さ全てが入っている。アポロがロッキーを救う所、とても好きです。
YU66
ハルクホーガンとの絡みに爆笑。
ひっちゃかめっちゃかでした。
すっかり地位も名誉もお金も得て、エイドリアンも美しく、ロッキー邸の豪華さはまさにアメリカンドリームでした。
ミッキーへの最期の嘘を本当にする為の快進撃は、人間らしく くじけて、また立て直して頑張る基本のスポ根ストーリーは爽快です。
Kuniaki_Masai
ミッキー!!で泣けた。
『ロッキー3』の裏事情を紹介!
初公演の日、母から作中の言葉遣いを怒られた!?
今作でロッキーの宿敵クラバー・ラングを演じたミスター・Tは、映画の完成プレミアに母親を招待し、上映時には並んで鑑賞していたそうです。そして、クラバーがロッキーの妻エイドリアンに暴言を吐く場面の際、彼の母は横に座っている彼に向って、「私はあんたをそんな風に育てた覚えはないわ!」と怒りだしました。
その演技があまりにも自然体だったためなのか映画であることを忘れた彼女は、上映中でありながら怒って会場から出て行ってしまったという逸話があります。
スタローンの体脂肪率が2.8%を切っていた
シルヴェスターはボクサーであるロッキーの役作りのために体を鍛えあげ、撮影時には体脂肪率が2.8%を切っていたそうです。
一般的に、アメリカの成人男性の標準体脂肪率は18~25%、アスリートなら6~13%とされているようですがシルヴェスターはこれをはるかに下回る驚異的な体脂肪率でした。
実は、ロッキー像は不要とフィラデルフィア博物館から言われていた?
今作には、序盤でロッキーの功績を称えてフィラデルフィア美術館の正面階段上にロッキーのブロンズ像が設置されるという場面がありますが、このブロンズ像は実際に彫刻家のA.トーマス・ショーンバーグによって制作されたもので、高さは約2.7メートル、重さが約680kgあります。
映画の撮影終了後、シルヴェスター、映画でも度々撮影地として使用したフィラデルフィア美術館へこの銅像を寄付しようとします。しかし、美術館側は「この像は芸術作品ではなく映画の小道具でしかないものだ。」としてブロンズ像の寄贈を拒否します。
ただ、この美術館の対応に市民が憤慨したため、結局フィラデルフィアにあった屋内競技場ワコビア・スペクトラムの正面に設置。その後、『ロッキー5』の撮影で再びフィラデルフィア美術館正面階段下へと戻され、現在も同じ場所にあります。今では格好の記念撮影スポットになっている様です。
ロッキー3だけ試合がすべてのラウンドを撮っている
今作に限らず『ロッキー』シリーズの見どころといえば、ロッキーが宿敵と対決する白熱したファイトシーンです。もちろんファイトシーンとはいえ、実際のボクシングの試合ではなく映画作品であるため制作にあたって必要となるシーンのみの撮影をしますが、この『ロッキー3』ではすべてのラウンドを撮影しています。
ロッキーと世界ヘビー級王者であるサンダー・リップスとの試合の場面には10日間も割いて撮影をしており、この映画でいかにファイトシーンを大切にしているかがわかります。
ロッキーは自身の私生活を映画に映している
『ロッキー』シリーズの制作にあたり、脚本も担当しているシルヴェスターはこれまでも同シリーズ作品にて自身の私生活において起こった出来事などを作品に投影しているようです。
今作を制作するにおいても、ロッキーが絶頂期であったことや、大スターとなった彼のメディアや社会での過度な露出などは全てシルヴェスターの体験に基づいて描かれているのです。
このシーンに注目!”虎の目だ”
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クラバーとの戦いに負けたロッキーは、直後にコーチのミッキーも亡くし、すっかり戦う気力を失います。そんな姿のロッキーを見たアポロ・クリードは、彼に「共に戦った時のお前は、飢えた虎の眼をしていた。あの眼を取り戻せ。“虎の眼だ!”」と彼を激励しました。
宿敵であり良きライバルでもあるアポロからの言葉によってロッキーは次第にかつての様な燃える闘争心を戻し、アポロの下で厳しく過酷なトレーニングを積んで宿敵クラバーとのリターン・マッチに臨みます。
また、今作主題歌に抜擢されたアメリカのロックバンド、サバイバーによる楽曲タイトルも『アイ・オブ・タイガー』であり、この“虎の目だ!”という台詞は正に今作のキーワードでもある台詞ですね。
『ロッキー3』のキャスト
ロッキー・バルボア役:シルヴェスター・スタローン
『ロッキー』シリーズの主人公で世界ヘビー級チャンピオンにまで上り詰めた国民的スター、ロッキーを演じるのは俳優のシルヴェスター・スタローンです。
シルヴェスターは主人公ロッキーを演じるだけでなく、制作陣としても作品に携わっており、今作でも監督・脚本を担当しています。今作では、徹底した肉体作りをして撮影に臨み、より臨場感ある試合シーンを盛り上げています。
エイドリアン役:タリア・シャイア
今作では、ボクサーとしてすっかり気力を失ってしまったロッキーを励ました彼の妻エイドリアン。シリーズ通して彼女の役を演じているのが、女優のタリア・シャイアです。
タリアは、『ゴッドファーザーⅡ』のコニー・コルレオーネ・リッジ役が高く評価され第47回アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされたことがあります。1990年公開の『ロッキー5/最後のドラマ』までロッキー最愛の妻エイドリアン役で『ロッキー』シリーズに出演しています。
アポロ・クリード役:カール・ウェザース
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1作目から登場しているロッキーの宿敵で今作では彼の精神を支える良きライバルのアポロ・クリードを、俳優のカール・ウェザースが演じています。
カール・ウェザースは、『ロッキー』シリーズ1作目から4作目の『ロッキー4/炎の友情』までアポロ役で出演し、その後も様々なテレビドラマや映画作品にも出演しました。
また、俳優になる前はフットボール選手としてオークランド・レイダーズやブリティッシュ・コロンビア・ライオンズで活躍していたという経歴も持っており、抜群の運動神経を持っています。
クラバー・ラング役:ミスター・T
今作のロッキー最大の強敵クラバー・ラングを演じたのは、ミスター・Tでした。
彼は、元々陸軍の兵士でしたが除隊後ボディーガードの仕事をし、そして、今作に出演しました。その後は、『特攻野郎Aチーム』などへも出演しています。
またミスター・Tは高校生の頃、市のレスリング・チャンピオンになったこともあり、今作でロッキーの強敵クラバー役となったことにも納得ですね。