2019年11月11日更新

『ニセコイ』のヒロイン・小野寺小咲の魅力を解説!最終的な恋の行方はどうなった?

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『ニセコイ』小野寺小咲の魅力を徹底解説!かわいい正統派ヒロイン、最終的にはどうなった?

週刊少年ジャンプのラブコメ枠として人気を博していた、古味直志による『ニセコイ』。本作は、たくさんの個性豊かなヒロインが登場します。今回は、そのなかからメインヒロインのひとり小野寺小咲(こさき)について見ていきましょう。 小野寺小咲は、主人公の一条楽(いちじょうらく)の同級生です。彼女は中学・高校まで楽と同じ学校に進学しており、実は中学時代から彼に片思いをしています。楽の志望校にあわせて猛勉強し同じ高校に進学するなど、好きな人と一緒にいるために頑張るという、ヒロインらしい性格の持ち主。 一見おっとりしていて控えめにも見えますが、彼女は楽のことに関しては意外と大胆なところもあります。楽が恋愛に対して鈍すぎるため何度もスルーされていますが、中学時代からそれとなく好意を伝えることもありました。うまく彼に伝わらず落ち込んでも、ポジティブに片思いをする姿は、まさに正統派ヒロインといえます。 楽との“約束の鍵”を持つヒロインのひとり・小野寺小咲。最後まで読者をドキドキさせた恋の結末とともに、彼女の魅力を解説していきます。

小野寺の性格はまさに正統派ヒロイン!料理が苦手なところも可愛い

小野寺小咲は、正統派ヒロインとして連載終了後も高い人気を得ています。その理由は、彼女が可愛いことはもちろんですが、性格が魅力的だからです。 彼女は派手な言動が目立つ他のヒロインたちに比べて、一歩引いたような謙虚さがあります。さらに誰にでも分け隔てなく優しくて、ときには芯の強さを感じさせる大胆さも持ち合わせているのです。そしてなにより、表情が豊かなところが魅力的。 両片思いの楽とのデートでは、ショーウインドウを鏡代わりに身だしなみを整えて、最後に笑顔の練習をしました。ところが、窓ガラスの向こうには先に来ていた楽がいて、思いっきり目が合ってしまったのです。笑顔から一転、照れ屋の彼女は真っ赤になってしまいました。楽を前にすると分かりやすく真っ赤になるところも、まさに正統派ヒロイン。 また、彼女はとてもがんばり屋さんですが、料理の味付けが壊滅的に出来ないところも可愛いポイントでしょう。家庭的な雰囲気を持っているのに、実際は料理下手。そのギャップも彼女の魅力となっています。

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一条楽が交わした、10年前の約束とは?

『ニセコイ』の重要なキーワードに、楽が幼い頃、とある約束の女の子と交わした10年前の約束があります。楽自身はその相手の名前や顔を覚えていません。しかし、当時両思いになった女の子と、大人になったら再会して、愛の言葉「ザクシャ・イン・ラブ」を再び交わして結婚しようと約束した事実は覚えているのです。 楽の手元には鍵穴のついた小物入れのペンダントがあります。これは約束の女の子からもらったもので、このペンダントを開ける鍵を持っているのが、約束の女の子であるはずなのです。 もうひとつ、キーアイテムとして絵本が登場します。この絵本には王子様とお姫様のラブストーリーが描かれていて、絵本のなかにも「ザクシャ・イン・ラブ」の言葉と「鍵」が登場するのです。10年前の約束について記憶がおぼろげになっている登場人物たちの記憶を呼び起こす、重要なアイテムといえます。

約束の相手候補は多数!千棘や万里花との関係は?

桐崎千棘との関係

桐崎千棘は、楽の「偽の恋人」として登場したメインヒロインです。千棘も約束の鍵を持っていて、約束の女の子候補のひとり。 彼女の親はアメリカのギャングのボス、一方の楽の実家はヤクザ。双方の関係を良好にするため、2人が許嫁として恋人役を演じることになります。 千棘は男勝りな性格です。楽と恋人のフリをしていても当初は喧嘩ばかりでした。楽が千棘に殴られることも多く、なかなか理解し合えなかった2人。しかし、林間学校や文化祭といった行事で一緒に行動するうちに、次第に2人の距離は縮まっていきました。 千棘が楽に惹かれていく一方で、複雑な心境になっていく小野寺。もちろん千棘とは仲のいい友達ですが、小野寺が想いを寄せる楽は、千棘と(偽ですが)恋人関係。楽への想いを押し殺しながら、千棘ともフレンドリーに接していました。

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橘万里花との関係

橘万里花も、約束の鍵を持っている約束の女の子候補の同級生です。彼女も、親同士の口約束のレベルではありますが、楽と許嫁関係にあります。 楽の学校に転入してきてからは、楽への思いを隠さずにストレートにアプローチをかけていました。素直じゃなかったり奥手だったりするヒロインたちのなか、1番積極的なヒロインといえます。 彼女の「楽様」への愛は筋金入りで、彼の良き妻となるために修行をしていて、料理の腕前はピカイチ。さらに、飼っているオウムにも「楽様」という名前をつけています。自身も彼を思いながら、終盤には恋のキューピッドとして立ち回る、少し切ない立ち位置のキャラクターです。 小野寺は、積極的に楽へのアプローチを続ける万里花に対して、すこし羨ましいと思っていました。奥手な彼女は、万里花のように気持ちをストレートにぶつけることが出来ないからです。しかし、千棘に対してと同様、友達として仲良く過ごしています。

一途な小野寺、最終的な恋の行方は?

一条との両片思い

小野寺と一条楽とは中学校2年生からのクラスメイトで、その頃から互いに片思いをしているのにどちらも気付いていない、“両片思い”な関係です。長い間、楽に一途な思いを寄せており、凡矢理高校も楽を追って受験したほどなのですが、本人には気持ちを伝えられないままになっていました。 また一時期は、転入してきた桐崎千棘の登場や、楽の誤った噂を聞いて勘違いした小咲の妹・春の妨害で関係が複雑になったことも。春は後に誤解が解けて応援してくれるものの、今度は「春と楽の仲が悪い」と思ってチャンスを譲ってしまい、なかなか先に進めなかったようです。 傍から見ると両思いなのは明らかで、挨拶をすることさえも嬉しく、ただ一緒にいられるだけで幸せな様子。全く進展が無いというわけでもなく、2人にしかない信頼関係が築かれています。

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最後の告白

中学時代は挨拶をする程度だった楽と小咲は、千棘の転入をきっかけに少しずつ距離をつめていきました。小咲は何度か告白めいたことをしていますが、すべて楽が鈍かったり邪魔が入ったりでうまくいかなかったのです。 そんな彼女の最後の告白が、最終巻で描かれています。10年前の約束をした舞台天駒高原で、小咲は自分が約束の女の子であることを思い出しました。しかし、千棘のことを語る楽を見て、彼がいま好きな人が誰なのかを悟ってしまいます。 そして、これが最後。つまり振られると分かっていて、楽に長年の思いを告げるのでした。彼から返ってきたのは自分も同じ気持ちだった、という過去形の言葉。それを聞いて、彼女は自分が持っていた本当の約束の鍵を彼に渡し、千棘の元へと行かせました。 第1話から本当は両思いだった2人は、あと一歩近づけないまま、恋の終わりを迎えてしまったのです。

アニメ『ニセコイ』で小野寺小咲を演じた声優は花澤香菜

小野寺小咲の声を演じる声優は花澤香菜。元は子役として活動しており、バラエティ番組『あっぱれさんま大先生』などに出演後、2003年のアニメ『LAST EXILE』で声優デビューしました。 2007年の大学進学と同時に本格的な活動を始めると、「物語」シリーズの千石撫子役や『デュラララ!!』園崎杏里役。『東京喰種トウキョウグール』神代利世役を始め、多くの話題作に出演しており、“声を当てるだけでキャラの人気が上がる”とまで称される人気声優です。 近年では幅広い活躍を見せており、歌手としてのCDリリースやライブのほか、2015年には自身初の主演実写映画が公開。2016年初めて声優が起用された三井住友VISAカード「花澤香菜VISAカード」の発行が開始され、大きな話題となりました。

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小野寺小咲の可愛い魅力がいっぱい!『ニセコイ』をもう一度、読み返してみては?

当初から、楽との両片思いがじれったい!と応援する声が多かった反面、次第に他のヒロインよりも不遇キャラっぷりが際立つようになった小野寺小咲。自分より他人を優先してしまう性格なので、貧乏くじを引くことや、アクシデントに巻き込まれることも多くあります。 例えば、ようやく告白を決意するも何故か邪魔が入ったり、自分から「キスしていい?」と迫ると肝心の楽が寝ているなど。そんな姿を見ていたファンからは、「幸せになって欲しい!」と願う人が続出しました。 しかし、正統派ヒロインとして可愛い姿をたくさん見せてくれた小野寺。この機会に『ニセコイ』を読み直して、彼女の魅力にもう一度ハマってみてはいかがでしょうか。