2017年7月6日更新

『ヒカルの碁』あらすじからヒカルの成長まで一気に紹介!

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ヒカルの碁

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『ヒカルの碁』って?

『ヒカルの碁』は原作・ほったゆみ、漫画・小畑健、監修・梅沢由香里によって1999年から2003年まで週刊少年ジャンプに掲載された囲碁を題材にした漫画です。コミックは全23巻まで販売されていて、中国や韓国、アメリカ、シンガポールなど数多くの国で翻訳されたコミックの販売やアニメの放送がされました。 コミックは累計発行部数2500万部となり、小学館が主催している小学館漫画賞や朝日新聞社主催の手塚治虫文化賞の中で、画期的なテーマ・才能を示した作品に贈られる新生賞の受賞などをしています。

『ヒカルの碁』のあらすじ

小学校6年生の主人公・進藤ヒカルは、囲碁好きの祖父の家から古い碁盤を見つけます。頭を使う事が嫌いなヒカルは囲碁にはあまり興味はありません。ですが、その碁盤には幽霊が宿っていて、碁盤を見つけたヒカルに憑くのです。 その幽霊は平安時代に生きていて天才と言われていた棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)でした。藤原佐為は体を操る事は出来ませんが、碁を打つためにヒカルに助けを乞います。そしてヒカルは佐為の頼みのため囲碁の相手を探し、そして自らも囲碁へ興味を持つようになるのです。 今までは佐為の指示通りに打ち、対戦を重ねたヒカルも自身も囲碁へはまり、中学に入学すると囲碁部へ入部し自分の力をつけていきます。そしてヒカルの夢は囲碁のプロ棋士に。その頃、佐為の成仏も近づいていました。

『ヒカルの碁』の登場人物・声優キャスト

進藤ヒカル/cv.川上とも子

進藤ヒカルが物語に最初に登場したのは小学校6年生のころです。勉強は大の苦手で、囲碁にも全く興味はありません。ですが、縁あって古い碁盤を見つけたヒカルは藤原佐為に憑かれ、彼を成仏させるために囲碁を始めます。 対戦を重ねるうちに囲碁のルールを覚え興味を持ち始めました。同年代で天才と言われる塔矢アキラと出会ってからは特に囲碁の世界へ突き進んでいくようになるのです。 進藤ヒカル役を務めたのは声優の川上とも子です。 アニメ『少女革命ウテナ』の主演ウテナ役、『探偵学園Q』の鳴沢数馬役など少女から少年役まで幅広く演じていましたが、2010年に病気のために活動休止、2011年に卵巣がんが原因で41歳という若さで亡くなりました。

塔矢アキラ/cv.小林沙苗

ヒカルと同い年で、名人である塔矢行洋を父に持ち、幼少期から天才と言われて育った少年です。ヒカルが佐為のために囲碁を打つために偶然入った碁会所で出会います。同年代のライバルがいなかったアキラは、ヒカルの体を使って勝負をした佐為に負け、彼を唯一のライバルと認めます。 ヒカルと対戦するために中学の囲碁部に入部し、大会では大将として出場することが決まっていたのにもかかわらず、ヒカルが三将のため自分の退部を条件に三将として出場するなどして追いかけますが、強いヒカル(佐為が打っている)と弱いヒカル(ヒカル自身が打っている)のギャプに戸惑います。 このアキラ役は小林沙苗が演じました。 小林は、短大時代にデビューをし、地元である浜松の大学に通いながら、アフレコの時は新幹線で通勤を続け、無事短大の卒業も果たすなどバイタリティあふれる人物です。2005年に放送された『ガラスの仮面』平成版では主人公北島マヤを演じています。

藤原佐為(ふじわらの・さい)/cv.千葉進歩

佐為は平安時代に活躍した囲碁棋士であり天皇の指南役などを務めていました。そして同じ指南役である菅原顕忠と対戦をした時に、相手の不正を見つけ咎めようとしましたが、反対に佐為が不正をしたかのように叩かれ、都を追い出されてしまいます。 その後、入水自殺をした佐為は成仏できず、江戸時代で本因坊秀策に憑き思う存分囲碁を楽しんでいたのですが、本因坊秀策は流行り病で急死。佐為は本因坊秀策の碁盤に宿りおよそ140年の時を経てヒカルと出会う事になるのです。 藤原佐為役を演じたのは声優の千葉進歩(ちば・すすむ)です。 『戦場のヴァルキュリア』の主演ウェルキン・ギュンター役や『銀魂』の近藤勲役などが代表作です。演技の幅が広いことに定評があり、正統派2枚目キャラや3枚目キャラなど様々なキャラクターを演じ、クレジットを見るまで千葉進歩が演じている事が分からなかった!という事もあるほど、変幻自在に操れる声を持っています。

和谷義高/cv.高木礼子

ヒカルが棋院に通い始めた頃の1つ上の先輩。棋院にいる人間は仲間でもあり、ライバルでもあります。なぜなら、院生との対戦の勝敗によってプロ試験に受かるか否かが決まるからです。そんな中でも和谷はヒカルを自分の行きつけの碁会所やプロの勉強会へ誘ったりとヒカルの碁の向上を一緒に応援する存在です。 院生では1年先輩の和谷でしたが、プロ試験はヒカルと同じときに合格し、共にスタートラインに立ちます。プロになってからも碁の研究の為に自分の部屋でヒカルや同期などを誘い研究会を開くなど、ライバルである人間を蹴落とすのではなく一緒に向上しようとする人物です。 和谷義高役を演じたのは声優の高木礼子。 高木は他にもアニメ『ラブひな』シリーズのカオラ・スゥ役や『しゅごキャラ!』シリーズの辺里唯世役などを演じています。さらに、アニメ声優だけに留まらず情報番組『噂の東京マガジン』の1コーナーでナレーションを行うなど幅広く活躍している声優です。

塔矢行洋/cv.津田英三

塔矢行洋はアキラの父であり、囲碁界の王者でもあります。心筋梗塞で入院が必要になった際にネット碁を薦められて、興味はないもののネット碁を始めてみます。その時に、ヒカルは佐為が実力を思う存分発揮できる相手だと考え、塔矢行洋にsai(ネット碁での佐為のアカウント)と対戦するように頼みました。 塔矢行洋は胡散臭いと思いながらもsaiの見事な碁をネットで見るうちに、自分の進退をかけsaiと対戦することにします。結果はsaiに負けを見越した塔矢行洋が、投了し終了。発言通りに引退を発表しました。ヒカルは引退を反対しましたが、プロでなくても囲碁は出来ると正式に引退発表をした潔い人物です。 この塔矢行洋役を津田英三が演じました。主な活動は舞台が多いのですが、2002年にはネイティブ企画という舞台の事務所を立ち上げました。 ネイティブ企画は津田英三が全てひとりで企画・制作・演出を行うもので、「自分のやりたい作品を自分がやりたいメンバーでやる」というコンセプトのもと、1年~数年おきにで舞台の公演をしています。

主人公・進藤ヒカルの成長を追ってみた!

ヒカルは、祖父が町内会の大会で優勝するなど囲碁に近い世界で育ちましたが、囲碁の事を全く知らずに育ち、囲碁に触れたのは小学6年生の頃でした。そして佐為に憑かれて囲碁の世界へ飛び込むことになりますが、最初は全く興味はなく佐為のために囲碁を打っていました。佐為の促しにより中学では囲碁部へ入部。 佐為の囲碁の手を見ているうちに囲碁への興味を持ち始め、プロの養成所でもある棋院へぎりぎり合格。その1年後、中学3年生の15歳でプロ試験へ合格しました。 常に佐為が傍にいて指南していたことで、ヒカルの成長は目覚ましいものがありました。時には佐為すらも思いがけない手を打つことがあり、もともとあった才能が開花したと言えます。ヒカルだからこそ佐為を引き寄せ、成長を遂げる事が出来たのです。

『ヒカルの碁』を見る前に知っておきたい囲碁のルールを紹介!

囲碁は、白と黒の石を使い19本ずつ縦横と線のひかれた碁盤の上で戦います。 最終的に自分の「地」といわれる陣地を多く持っている方が勝ちです。相手と自分が交互に石を打ち、相手の石を囲んだら相手の石を取る事が出来ます。そして自分の石で囲んだ場所は自分の「地」となります。 ヒカルのように棋院に通う場合は、年齢制限や試験があり、まず棋院へ入るためには14歳以下でなければなりません。そして院生でいられるのは17歳までです(東京棋院の場合)。また、17歳でプロ試験に合格出来ないと院生ではいられません。 それ以降、30歳までは外部からプロ試験を受ける事が出来ます。

『ヒカルの碁』の主題歌は?

アニメ『ヒカルの碁』では全75話の中で主題歌は3つ使用されています。 その中で物語の佳境でもある第61話から75話までの主題歌として片瀬那奈が歌う『FANTASY』が起用されていました。この曲は女優でもある彼女自身が作詞した曲であり、自ら発売した初CDとなっています。