銀魂では個性豊かな声優陣が集結!
2006年から放送が続いている大人気アニメ『銀魂』。数度の「終わる終わる詐欺」を繰り返しながら、2016年3月30日まで新シリーズが放送され、続編の制作にも期待が高まっています。
江戸末期に襲来した異星人「天人」との攘夷戦争を経て、弱腰になった時の幕府は、「天人」に政権をほぼ譲渡してしまいます。侍たちが刀を奪われる中、変わらぬ侍魂を持った坂田銀時と、万事屋一行を取り巻く登場人物たちの大爆笑で時々泣ける日常を描きます。
この作品の魅力と言えば、ストーリーはもちろん。アクの強い登場人物たち!そして、なんと言っても個性豊かな声優陣です。主人公・坂田銀時の声を担当する杉田智和を始め、豪華な人気声優たちをご紹介します。
坂田銀時
本作の主人公で、スナック「お登勢」の2階で何でも屋(万事屋)を営む男性。収入も不安定でプー太郎のように見えますが、作者によると裏では意外と働いているそうです。
一見すると、天然パーマと死んだ魚のような目をしたやる気のない男ですが、その正体はかつての攘夷戦争で「白夜叉」と恐れられた生ける伝説。幾多の戦場を潜り抜けた剣の腕は圧倒的で、愛刀「洞爺湖(木刀)」を手に、どんな状況にも立ち向かいます。
あえて悪役に回る偽悪的な言動が目立ちますが、実際は情に厚く仲間想いで、自分なりの信念のもとに戦っています。
また、第275話「9+1=柳生十兵衛」で女性になってしまいます。柳生九兵衛が出会った謎の占い師によって、男性は女性に、女性は男性になってしまうという現象が起きました。
杉田智和
坂田銀時の声は、杉田智和が演じています。1999年に『魔装機神サイバスター』でアニメデビュー。2006年に『涼宮ハルヒの憂鬱』キョン役を演じて、知名度を大幅に上げた人気声優です。
出演する作品では、アニメや漫画をもとにしたアドリブをすることが多く、独特の台詞回しでも有名。主な出演作は、『荒川アンダーザブリッジ』星役や『SKET DANCE』笛吹スイッチ役、『K』宗像礼司役などがあります。
また、作詞や脚本、ストーリー原案なども手掛けており、マルチな活躍をする才人です。
戸松遥
坂田銀時の声は、第275話以降の女性化した姿のみ戸松遥が担当しています。戸松は、2007年『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』でデビュー。声優に憧れたきっかけは、中学3年生で芝居に興味を持ち、スタジオジブリの作品に出演したいと思ったことだそうです。
デビューと同年の4月、『神曲奏界ポリフォニカ』のヒロイン・コーティカルテ役に抜擢され、以降コンスタントにキャリアを重ねています。
主な出演作は、『絶対可憐チルドレン』三宮紫穂役や『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』安城鳴子役など。近年では、『妖怪ウォッチ』の主人公・天野景太のような少年役を演じることもあります。
神楽
本作のヒロインで、宇宙最強と謳われる戦闘部族「夜兎族」の生き残りの少女。口が悪いうえに型破りな性格で、ジャンプ史上初めて「ゲロを吐いたヒロイン(=ゲロイン)」として話題になりました。
普段は「~アル」のようなエセ中国語で話しますが、辛辣な発言をする時などは、標準語や関西弁が出る模様。家庭の事情からか大人びた発言も多い一方で、女の子らしいものを欲しがったり、虫が苦手だったりと年相応の一面を覗かせることもあります。
釘宮理恵
神楽の声は、釘宮理恵が演じています。1998年、ゲーム『etude prologue~揺れ動く心のかたち~/SS版』佐伯悠見役でデビューしました。
デビュー以降、幼女から10代の少女を多く演じていました。しかし、『十二国記』泰麒役や『鋼の錬金術師』アルフォンス・エルリック役をきっかけに、少年の声も担当するようになり、演技の幅を広げています。
『灼眼のシャナ』シリーズのシャナ役、『とらドラ!』逢坂大河役や『ハヤテのごとく!』シリーズの三千院ナギなど。いわゆる”ツンデレ”のヒロインを担当することが多く、熱狂的なファンが多いことでも有名です。
志村新八
侍魂を学ぶため万事屋で働いている眼鏡をかけた地味な少年。作中では貴重なツッコミ役ですが、「ダメガネ」や「ヘタレ」などと酷い扱いを受けることも多々あります。
個性的な登場人物の中に埋まりがちで、最終的には「メガネが本体」とまで言われる始末でした。しかし、神楽と共に坂田銀時の支えになるなど、万事屋メンバーの良き理解者として慕われいる様子も伺えます。
また、実家は「天堂無心流」の道場・恒道館で、幼い頃から修行を積んでいるため、剣術はなかなかの実力を持っているようです。
阪口大助
志村新八の声は、阪口大助が演じています。声優を目指したのは、『機動戦士ガンダム』に多大な影響を受け、「ガンダム乗りになりたかった」という理由からだそうです。
1993年、『機動戦士Vガンダム』の主役ウッソ・エヴィン役で声優デビュー(活動は1992年から)。デビューと同時に、かねてからの夢を叶えてしまいました。弟ポジションの少年を演じることが多いほか、ツッコミ役での演技力は評判です。
また、知名度を上げるきっかけになった志村新八は、「眼鏡・ツッコミ・地味キャラ」という特徴が似ているいるため、本人が「リアル新八」と呼ばれることもあります。
定春
身長170cm、体重は300kgという巨体を持つ巨大犬型宇宙生物。万事屋の前に捨てられていたのを神楽が拾い、以降は万事屋で飼われることになりました。
その外見とは裏腹に非常に獰猛な生物で、人を区別せず頭を咬むことがあります。その正体は、大地の流れ”龍脈”が噴出する場所を守護する「狗神」。そのため、高い知能や自動車並みの速さで走ることができる能力を活かして戦闘にも参加することがあります。
高橋美佳子
定春の声は、高橋美佳子が演じています。志村新八が崇拝するアイドル・寺門通の声も担当しており、放送禁止用語だらけのアイドルソングを披露しました。
もとは、ゲーム『Little Lovers SHE So GAME』の主題歌で歌手としてデビュー。1998年に『Night Walker‐真夜中の探偵‐』でアニメデビューしています。主な出演作は、『テニスの王子様』竜崎桜乃役や『ハチミツとクローバー』山田あゆみ役などがあります。
少女から成人女性まで幅広く担当しているほか、主人公たちの友人役を担当することが多いため、「日本一の友達声」と称されることもあります。
志村妙
志村新八の姉で、実家の道場を復興するためにスナック「すまいる」で働くキャバ嬢。たまたま接客した真選組局長・近藤勲に惚れられ、ストーカー気味のアプローチを受けています。
弟や仲間想いの優しい性格ですが、怒らせると狂暴化して罵詈雑言を吐きながら攻撃してきます。武器の薙刀を使うこともありますが、基本は持ち前の怪力を活かした打撃技。剣術も得意で、一般人とは思えない戦闘力を持っています。
ゆきのさつき(旧名:雪野五月)
志村妙の声は、ゆきのさつきが演じています。『一休さん』や『めぞん一刻』の影響で声優に憧れを抱き、1992年に放送された洋画『素晴らしき日々』で声優デビュー。2000年以降、『犬夜叉』日暮かごめや『ラブひな』乙姫むつみを演じたことで、その知名度を上げました。
日暮かごめや『フルメタル・パニック!』千鳥かなめなどのヒロインはもちろん。『ひぐらしのなく頃に』シリーズでは、深い事情を持つ双子を一人で演じ分けており、その演技力の高さが伺えます。
近藤勲
真選組隊士をまとめあげ、その信頼を一身に受ける真選組局長。「人の長所ばかりを見て、短所を見ようとしない」お人良しですが、それが災いして重大な事件を招いたこともありました。
数々の死線を潜り抜けてきた経験は伊達ではなく、戦場ではその真価を発揮します。剣術は技巧派ではなく、パワー型。高い身体能力があり、相手の刀だけではなく鎧まで切り裂くほどの斬撃を見せたこともあります。
しかし、偉大な好漢でありながら下ネタ要素で最も使われており、志村妙のストーカーとしても残念さが際立っています。
千葉進歩
近藤勲の声は、千葉進歩が演じています。『同級生2』で声優デビューを果たし、『神風怪盗ジャンヌ』名古屋椎空/怪盗シンドバット役や『ヒカルの碁』藤原佐為役などで知られています。
二枚目から三枚目まで幅広くこなし、一度聞いただけでは同一人物だと気づかないほどの演じ分けを見せることがあります。また、本人は真面目な性格のしっかり者で、どんな役にも真剣に取り組む姿が好まれているようです。
土方十四郎
「真選組の頭脳」兼ナンバー2で、「鬼の副長」と恐れられる人物。温厚な近藤勲とは違い、その統率方法はかなりのスパルタで、45条からなる”局注法度”(禁を犯すと切腹)を作りあげています。
当初は、ツッコミ役の志村新八から「真選組唯一の良心」と呼ばれていました。しかし、次第に極度のマヨラー、坂田銀時との小学生レベルの喧嘩などの設定が付随。妖刀「村麻沙」に憑りつかれた際に現れた、アキバ系オタク・トッシーなどのボケ要素も加わって、キャラクターが崩壊し始めました。
中井和哉
土方十四郎の声は、中井和哉が演じています。1995年に『空想科学世界ガリバーボーイ』サイ役でデビュー。その後すぐに『機動戦士ガンダムX』などの有名作品に出演しました。
しばらくはナレーションの勉強をしていたそうですが、『ONE PIECE』ロロノア・ゾロ役をきっかけに、テレビアニメやゲームで活動するようになりました。現在では、『アッコにおまかせ』などの報道番組のナレーションも担当しています。
沖田総悟
作中では、随一のイケメンキャラクターと言われる真選組一番隊隊長。特徴的な江戸っ子口調で話し、中性的な美青年の容姿をしています。
しかし、本性は「ドS王子」や「サディスティック星からきた王子」と称されるドSです。同じS要素のある坂田銀時とはシンパシーを感じるのか、揃って悪ふざけをすることも。土方十四郎の命を常に狙っており、隙あらば偶然を装って副長の座を奪おうと企んでいます。
また、普段はバズーカを愛用していますが、剣の腕は「真選組随一」と謳われ、敵の集団を一掃するほどの実力を持っています。
鈴村健一
沖田総悟は、鈴村健一が演じています。1994年に『マクロス7』モーリー役でデビュー後、アニメやゲーム、ラジオパーソナリティ、舞台のプロデュースなど。マルチな活動をしている人気声優です。
代表作は、『桜蘭高校ホスト部』常陸院光役、『黒子のバスケ』紫原敦役や『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズの聖川真人役。沖田総悟や『D.Gray-man』ラビ役のように、特徴的な語尾を話す役に定評があります。
高杉晋助
過去の攘夷志士たちも含め、「攘夷志士の中で最も危険な男」と称される鬼兵隊の総督。師と仰いだ吉田松陰の死亡後、幕府や世界への怨みが募り、幕府要人の暗殺を企む過激派になりました。
どこか正気を失った危うい雰囲気を漂わせており、カリスマ性に惹かれて集まる裏社会の住人も多くいます。剣の腕はもちろんのこと、宇宙海賊「春雨」と手を組むなどの謀略と、相手の心理を正確に読み取る洞察力を持ち合わせています。
子安武人
高杉晋助は、子安武人が演じています。スクリーン俳優志望だった頃に、偶然観た『小夜なら銀河鉄道999』に感銘を受け、1988年に『どんどんドメルとメロ』で声優デビューしました。
代表作は、『楽しいムーミン一家』スナフキン役や『機動戦士ガンダムSEED』ムウ・ラ・フラガ役、『ジョジョの奇妙な冒険』ディオ・ブランドー役のほか多数あります。悪役を演じることも多く、「なぜ悪になったのか。という背景の深みに惹かれる」と語っており、悪役を演じること自体は好きだそうです。
桂小太郎
坂田銀時の幼馴染兼盟友であり、「狂乱の貴公子」や「逃げの小太郎」の異名を持つ攘夷志士・革命家。幕府から指名手配されており、常に真選組の追手から逃れながら活動しています。
初登場時から、坂田銀時を攘夷活動に引き入れようと試みるもことごとく失敗しています。その中で厄介事に巻き込まれることが増え、「いい加減に攘夷活動しろよ!」とツッコまれることも。緊急事態の場合は、敵である真選組と手を組んで協力する場面も見られます。
石田彰
桂小太郎は、石田彰が演じています。声優に憧れたきっかけは、幼少期に観た『機動戦士ガンダム』なのだとか。ガンダムシリーズには、『機動戦士ガンダムSEED』のアスラン・ザラ役で出演が叶いました。
演じ分けに定評があり、男性から女性まで年齢や役柄を問わず演じられる、脅威の声帯を持っていることで有名です。代表作は、『新世紀エヴァンゲリオン』渚カヲル役や『幻想魔伝 最遊記』猪八戒役、『NARUTO』我愛羅役など。
物語のキーパーソンや、ミステリアスでクセの強い役を演じることが多くあります。
柳生九兵衛
先祖代々から将軍家に仕えてきた名門”柳生家”の跡取りで、志村妙の幼馴染。神速と謳われる剣の腕を持ち、「柳生家始まって以来の天才」と呼ばれています。
幼い頃に母親を亡くしており、娘の九兵衛しか生まれなかったこともあって、男性として育てられました。初登場時は、そのことが原因で万事屋や真選組を巻き込んだ事件が発生。解決後は、ありのままの自分を受け入れ始めた様子が伺えます。
また、剣術一筋に生きてきたため一般常識に疎く、意図せずボケ役に回ることも少なくありません。
折笠富美子
柳生九兵衛は、折笠富美子が演じています。1993年、三宅裕司の劇団のオーディションに合格して劇団員に。1999年に『GTO』のヒロイン・冬月あずさ役で声優デビューを果たしました。
主な出演作は、『デジモンテイマーズ』牧野留姫役や『あたしンち』立花みかん役、『BLEACH』朽木ルキア役など。女性役をメインに、広い声域を活かして様々なキャラクターを演じています。