映画『ザ・ウォーク』あらすじ・キャストから感想評価まで!【地上411mを綱渡り】

2017年7月6日更新

『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどの名作を手掛けてきたロバート・ゼメキス監督最新作『ザ・ウォーク』が1月23日に公開されます。誰が出てるの?どんなストーリー?と気になっているそんなあなたに、今回は製作の裏側や予告・キャストなどをご紹介したいと思います。

『ザ・ウォーク』は命を賭してワールド・トレード・センターを綱渡りした男の実話映画

1974年に、フランスの大道芸人のフィリップ・プティが成し遂げたワールド・トレード・センター綱渡りを描いたサスペンス・ドラマ映画です。フィリップ・プティの偉業は2008年のドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』に続き2度目の映画化となります。

本作、『ザ・ウォーク』は、高さ411mのビルの上で繰り広げられるサスペンスとその計画を実行するまでのドラマを描いたフィクションであり、映像が残されていないために『マン・オン・ワイヤー』でも描けなかったその綱渡りの実態を目で見て楽しむことが出来る、スリル満点の映画となっています。

日本での公開日は2016年1月23日に決定しているほか、第28回東京国際映画祭[2015年10月22日(木)〜31日(土)]のオープニング作品にも選ばれました。東京国際映画祭には、来日したロバート・ゼメキス監督、プロデューサーのジャック・ラプキー氏がレッド・カーペットを歩きました。

『ザ・ウォーク』あらすじ

ザ・ウォーク

フランス生まれの綱渡り師であるフィリップ・プティは、幼い頃にサーカスの大道芸で綱渡りを見てからというものの、綱渡りに心を奪われてしまった。そして、大人になったフィリップは路上で細々と芸を披露しながら、ある計画を着々と準備していたのだった。

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それは、地上411mに達するニューヨークの超高層ビル、ワールド・トレード・センター(WTC)のツインタワーの綱渡り。路上で歌を歌っていたアニー(シャルロット・ルボン)らを巻き込み、仲間に支えられながら夢の実現へと一歩ずつ綱を渡っていくのだった…。

早くも賞レース筆頭?

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本作は東京国際映画祭のほかにもニューヨーク映画祭のオープニング作品にも選ばれています。

ニューヨーク映画祭のオープニングを飾った歴代作品は、アカデミー賞にノミネートされることが多く、本作も賞レースに絡む作品となりそうだ

ニューヨーク映画祭のオープニング作品といえば、2014年度は『ゴーン・ガール』、2013年は『キャプテン・フィリップス』、2012年には『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』など。いずれもアカデミー賞をはじめとした賞レースを賑わせた作品なので、『ザ・ウォーク』も善戦しそうです。

『ザ・ウォーク』キャスト、スタッフ

ロバート・ゼメキス監督の迫力ある世界

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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや『フォレスト・ガンプ/一期一会』などでおなじみのロバート・ゼメキス監督。

心あたたまる感動作から度肝を抜く超アクション大作まで幅広い作品を手掛ける巨匠なので、本作でもゼメキス監督の手法が堪能できるのではないでしょうか。VFXを駆使し3D 上映される予定なので息をのむ映像になっていること間違いなし!

監督は、本作についてこのようにコメントしています。

「アーティストであると同時に偉大な犯罪者かもしれない。映像が残っていないので作り話めいてもいるが、彼の想いは夢を追う誰でもが共感できるものだと思う」
「自分の作品が東京国際映画祭のオープニングを飾るという事に信じられないくらい興奮しています。大変光栄です。みなさんが『ザ・ウォーク』を楽しんでくださる事を願っています。」

フィリップを演じるジョゼフ・ゴードン=レヴィット

Joseph Gordon-Levitt

主演に抜擢されたのは『500日のサマー』や『ドン・ジョン』など著しい活躍をみせるジョゼフ・ゴードン=レヴィット。クリストファー・ノーランやスティーブン・スピルバーグなど著名な監督作品にひっぱりだこな彼は、今回の『ザ・ウォーク』でゼメキス監督と初タッグを組みます。本作では主人公フィリップとして、物語のナレーションも担当しています。

本作では綱渡りのシーンが多くありますが、それらについてはノーワイヤーかつ吹き替えなしだそう。現在もNYに在住しているフィリップ・プティ本人からノウハウを伝授してもらったそうなので、本作ではジョゼフ・ゴードン=レヴィットの努力の結晶を観ることが出来そうですね。

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彼の演じるフィリップは綱渡りを夢見る青年で、周りを巻き込みながら目標を目指すキャラクターです。フランス人であり、アメリカのWTC(ワールド・トレード・センター)で綱渡りをするために海を渡ってきたキャラクターなので、フランス訛りの英語を全編にわたって披露しています。そんな綱渡り以外のところにも注目!

ヒロインのアニーを演じたシャルロット・ルボン

シャルロット・ルボン

シャルロット・ルボンはカナダの気鋭女優であり、『イヴ・サンローラン』や、『マダム・マロリーと魔法のスパイス』等の、近年の話題作にメインキャストとして出演しています。

100 Most Beautiful Faces 2014

出演作品は未だ少ないものの、映画評論サイト「TC Candler」が毎年発表している、「世界で最も美しい顔ベスト100(2014年版)」において26位にランクインするなど、世界的にその美貌が注目されている女優です。また、2016年には既に6作品の映画に出演することが決定しており、今後のブレイクが間違いない女優なのです。

名優ベン・キングズレーも出演

ベン・キングズレー

1982年の映画『ガンジー』でマハトマ・ガンジーを演じアカデミー主演男優賞を受賞した名優ベン・キングズレーも出演することが決定しています。

空を歩いた伝説の男、フィリップ・プティ

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フィリップ・プティはフランス生まれの大道芸人。これまでにパリのノートルダム大聖堂の2つの小塔の間の綱渡りやシドニーのハーバーブリッジの横断に成功しています。

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そして1974年8月プティが23歳の時に、当時世界一高いビルだったWTCの2棟の間の綱渡りも無事成功。もちろん違法行為なのですぐにプティは逮捕されましたが、この綱渡りは"史上最も美しい芸術犯罪"としてさまざまなクリエーターから絶賛されました。

本作の前にチェックしておきたい!フィリップ・プティのドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』

2008年に製作されたドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』では、74年にWTCを綱渡りしたフィリップ・プティ本人や関係者などの証言を記録しています。再現映像もあるのでハラハラ・ドキドキ感も味わえます。『マン・オン・ワイヤー』を事前にチェックしておけば、映画『ザ・ウォーク』をもっと楽しめると思いますよ!

『ザ・ウォーク』の感想評価は?【ネタバレ注意】

ジョセフ・ゴードン=レヴィット 『ザ・ウォーク』

yuki12241 誰よりも高みを目指した、『マン・オン・ワイヤー』のあの男が遂にフィクション映画化。NYのWTCに綱を渡してその上を歩いた男を描いたサスペンスであり、体感型として最高峰の作品だと思います。序盤から主人公の過去へ遡りつつも、要素を捉えるのみで端的に成長を表現するのが上手く、無駄に時間を使わない所に好感が持てます。いかに観客をハラハラさせるか、というこの一点に全てを捧げている事が伺い知れました。その分人間ドラマも違和感のない最小限に留め、どちらかと言うとケイパー寄りな展開が進み、まさに「考えるより、感じる」タイプの作品に仕上がっていました。綱を渡る所は確かにクライマックスとして素晴らしいけれど、それ以前の積み重ねに重きを置いているのが面白いところです。

勿論、映像へのこだわりは凄く、『シン・シティ』のようなモノクロ映像の中にロープなどの赤の差し色を映えさせる演出が回想で使われているのを見て、早くも傑作を確信。70年代から歯医者って予約制なんだ…と地味に現実的な部分を感じさせた所で自然にカラーへとシフト。気が利いた粋な演出が見事に光ります。当然背景はCGにしても、WTCの圧倒的な高さを言葉ではなく主観と客観を交えて画で表現し、ジョセフ・ゴードン=レヴィット自身が綱渡りを吹き替えず行い身体の全体が写ることにより、1段も2段も映画としての完成度を高めています。

また、第4の壁を破る形の回想ナレーションという偉人モノに良くある構成で、台詞が多めなのにも関わらずダサさの欠片も無いのが素晴らしい。ラブへ変にシフトすることも無く、むしろヒロインとの関係性をそのまま挑戦に対する葛藤と一体化させているのが粋!また、要所要所にカタルシスへと繋がる伏線を散りばめまくり、ラストに怒涛の回収劇!スリル、そして映画的カタルシスの連続で、2重の意味で鳥肌がたちました。

綱渡りは「生」そのもの!何故やるか、何のためにやるのかという動機をこの映画の論点にするのはタブー。だって、ちゃんと最初にそう言っているのだから。生きるために、ただ夢を叶えるためだけにここまで努力をする事が出来ることの単純な凄さに圧倒され、犯罪であるという一つの懸念要素は完全に自分の中から吹っ飛んでいました。ビルに渡された縄のようにピンと張った緊張の糸が解けた時、手に汗握るというレベルではないほどに汗ばんだ手に気付き驚く。素晴らしい映画体験をさせてもらいました。また1月にIMAX3Dの劇場で会おう。「À bientôt!」「Au Revoir!」

Yk2220s フランスの大道芸人フィリップ・プティが1974年8月7日にNYのワールドトレードセンター(WTC)のツインタワー間を命綱なし、許可なしで綱渡りした実話を映画化。

許可なしなので、どう綱渡りを実現させるか、具体的にはどうビルに忍び込んで綱をわたすか、などから描いた、軽快で飄々とした雰囲気も相まって観やすいクライム風ドラマ。もちろん綱渡りシーンは迫力全開。地上400m以上だったかな、高所恐怖症の人はみちゃダメですよ。僕は手汗が吹き出ました。

観やすく迫力も楽しめる作品ながら、アートや芸とはなんぞや的なメッセージも。文字通り芸がこまかいです。

作中フィリップはクーデターという言葉をしばしば用います。WTCといえば911をいやでも連想しますが、同じ犯罪でもここまで創造的にやってのければ人々を勇気づけられるのですね。ご覧になってもらえればわかりますが、最後にフィリップは「.. forever」と悲しげに映画を去ります、果たしてその意味とは。 #ネタバレ

flowermurmur 3D試写 今はなきNYのワールド・トレード・センターのツインタワー屋上にワイヤーを張って綱渡りした実在のフランス人の話。『マン・オン・ワイヤー』観てるから話は知ってるけど、めちゃくちゃ手汗かいた。観てるうちに「もうやめなよー、この人バカなの?」って思えてくるw。高所恐怖症の人には薦めません!3Dは特に! ラストシーン、ジョセフ・ゴードン=レヴィットのセリフからの映像がものすごく意味深で、もしかしてあのシーン再現しちゃうんじゃないの?っていう恐ろしい考えが頭に浮かんでしまった。