映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの名言・名セリフまとめ
ファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング』名言集
J.R.R.トールキンによって執筆された同名小説を映画化したファンタジー映画『ロード・オブ・ザ・リング』。本作は、その緻密で壮大な世界観などから決して満足いく映画化は不可能だと言われ続けていました。 しかし、監督ピーター・ジャクソンによる指揮で大人気シリーズとなり、2004年に日本でも公開されたシリーズ最終作『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』は、第76回アカデミー賞で監督賞や作品賞をはじめとする11部門を受賞しています。 そんな本シリーズには多くの名言や名セリフが存在していました。今回はシリーズの名言・名セリフ10選をお届けします。
フロドによる名セリフ
「僕が指輪を捨てに行く。でも道が分からない。」
後にフロドが葬る為に持ち主となる“ひとつの指輪”。世界を滅ぼすほどの強大な魔力から誰が葬るのかで論争が激化する中、小さなホビット族の彼が人間やエルフ、ドワーフに向けて自分が葬ることを告げる一言です。 この言葉が後のフロドの運命を決め、そして彼を助けるべく8人の旅の仲間が集結した瞬間でした。
「サム。お前がいて良かった。」
途中で襲撃に遭いこれからひとりで旅に出ようとするフロドを追い、付いていくことを決めたサムへの言葉。 いかにこの二人の絆が強いものかが分かると同時に、孤独で過酷な環境下での旅の始まりを表す言葉でもあります。
「お前がいてくれて良かったよ、サム。全てが終わりを告げる、今。」
指輪を葬り、冥王サウロンが消滅した時にフロドが告げた言葉です。 1作目『旅の仲間』の終盤から、指輪を直接的に葬る旅に出たのがフロドとサムの2人となりましたが、2人の旅が始まる時にフロドがかけた言葉「サム。お前がいて良かった。」が、旅を終わる時も同じ言葉で終わるとは、いち鑑賞者にとっても感慨深くなりますね。
ガンダルフによる名セリフ
「それより今自分が何をすべきか考えることだ」
旅の最中、フロドがふと魔法使いガンダルフに自分の悩みや思いを語った時に返答した言葉です。 やるべきことがあるのならば、追われていることや過ぎたことに気を取られるのではなく、“これから自分がどうすべきなのか”、“自分には何が出来るのか”、に意識を向けるべきだということを気づかせてくれる言葉でしょう。
ピピンによる名言
「この世界に住んでるんでしょう?」
ホビットのピピンが、悪に染まったサルマンの悪行を見ようとせず助けようともしない木の精エントの長老、木の鬚に対して言った言葉。 一見自分には関わりが無いことに思えても、この世界の一員だからこそ苦しめられている人や悪行を働いている人、存在に対して正義感を持って挑むべきだと思わされる一言です。
ガラドリエルによる名言
「もっとも小さなものが世界の運命を変えるのです。」
指輪を葬るという重荷を背負ったフロドが忍び寄る恐怖感を打ち明けた時にエルフの女王ガラドリエルに言われた言葉。 何かを成すことに、それがいかに大きく壮大なものでも見た目やその存在の大きさは関係なく、例え小さな存在でも大きく運命を変えることが出来ることを教えてくれた名言です。
サムによる名言
「この世には命を懸けて戦うに足る、素晴らしいものがあるんです。」
フロドが指輪の魔力に蝕まれていき、指輪を葬ることが自分には成せない、と言った際にサムが語った言葉です。この言葉によって、2人は旅を放棄せず、自分たちで指輪を葬るという意思を固くするのでした。 この台詞の一連の流れは、今シリーズの中でも多くの人が心に残ったと言う名場面でもあります。
「ただいま。」
何気ない言葉ですが、この「ただいま」が彼らにとってどれだけ重くて尊い言葉なのか、彼らの旅を見届けた時にその重みが伝わってきます。 ”全てを成し遂げた”という思いはもちろん、決して帰ることが出来なかった人々もいる中で、自分の帰るべき場所に自分が帰って来れるありがたみが分かる言葉です。
ギムリによる名セリフ
「いいね、それならいい。」
不利な状況での戦が始まる際、ドワーフのギムリが「エルフの隣で討ち死にするとは..」と嘆きます。すると、それに対してエルフのレゴラスが「友達の隣なら?」が問い、ギムリが「いいね、それならいい。」と答えます。 元来、エルフとドワーフは非常に仲の悪い種族でしたが、2人はこの旅を通じて生涯に渡って良き友となります。元来種族間で仲が悪くてもひとたび友達となれば、その概念すらも覆し、いかに先入観がちっぽけなものかが分かりますね。
アラゴルンによる名セリフ
「フロドのために」
最終章『王の帰還』を代表する台詞のひとつであると共に、シリーズを象徴する言葉でもあるのではないでしょうか。 常に命の危険がある中で決して背を向けず、そして自分のためではなく人のために命を落とす覚悟をもって戦うという、旅の仲間たちの想いが詰まったセリフですね。