湊かなえ原作の映画化ドラマ化が面白い!
(一番右が湊かなえ)
1973年に広島県因島市(現:尾道市) のみかん農家で生まれた湊は、中学生の頃から江戸川乱歩や赤川次郎の作品で文学に触れていきます。その後アパレルメーカー社員や青年海外協力隊隊員、高校の非常勤講師などを経て、結婚後に執筆活動を始めました。
そして2005年に、BS-i(現:BS-TBS)の新人脚本賞に佳作入選したのを皮切りに、2007年に『答えは、昼間の月』で創作ラジオドラマ大賞受賞、『聖職者』で小説推理新人賞受賞と連続受賞し、2009年の第6回本屋大賞で大賞を受賞した『告白』が映画化されたことで一躍人気作家の仲間入りとなりました。
1:湊かなえのデビュー作にして最高傑作【2010年】
Yuka_Ono
『告白』鑑賞。この前日本が好きなイタリア人の人とこの映画の最後はどうなったのかっていう話をした。観客側に解釈を任せるタイプの映画は話す相手がいると本当に楽しい。そのイタリア人は神妙な顔をしてこれはジャパニーズホラーって言っていました。
ririri511
ただただ怖い・・・。ひたすら心理的な恐怖を煽られた。
中学生と言う多感な時期の集団心理の変化にもガクブル・・・!!
松たか子の演技が圧倒的に凄い・・・貼り付けたような無表情の下に隠れる底無しの復讐心がガンガン伝わってくる。
岡田将生演じる新任教師も決して間違った事はしていないのにウザいと思えちゃう・・・。
復讐と言う行為はどんな事なのか考えさせられた。
2008年に刊行された湊かなえのデビュー作。ある中学校の終業式のホームルームにて突然、「生徒に娘を殺された」という女教師の告白に端を発するサスペンスです。
2010年中島哲也監督、松たか子主演で映画化され興行収入が38.5億円の大ヒットとなるなど、原作者・湊かなえの知名度を飛躍的に上昇させました。
2:湊かなえによる“ホーム”ドラマ【2013年】
『夜行観覧車』
高級住宅街で起きた殺人事件を捜査する刑事の目から見た、街に渦巻く複雑な人間関係を描いた湊かなえの5作目の小説をドラマ化。ドラマでは鈴木京香、石田ゆり子、宮迫博之、夏木マリといった多彩な面々が揃いました。
3:報道やネットによって容疑者扱いされた女の顛末【2014年】
Minori__Yamaguchi
湊かなえ原作だけど、告白みたいに救いがない話じゃなくて、普通のミステリーで面白かった
人の記憶の捏造がテーマで興味深かった
幼少期のエピソードが長過ぎてちょっと中だるみ
不可解な美人OL殺人事件に関して容疑者の疑いをかけられた同僚女性。彼女を追うテレビのワイドショーや、加熱するネットや口コミの恐怖を描いた社会派サスペンスを映画化しました。
『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』といった複雑な物語を巧みに描くことに定評のある中村義洋が監督を務めています。容疑者の城野美姫は井上真央が好演しました。
4:少女2人の残酷かつ衝撃的な夏休み体験【2016年】
「死」への願望に執着した女子高生2人の衝撃的な夏休みを描いた、湊かなえの2作目のミステリーを映画化。本田翼と山本美月が女子高生を、稲垣吾郎がうさん臭い中年男性を演じています。『ぶどうのなみだ』で知られる三島有紀子が監督を務めています。
5:湊かなえ自身が脚本も担当、進学校が舞台のミステリー【2012年】
『高校入試』
県下有数の公立進学校に赴任した新任女性教師を通じ、試験内容のネット流出事件を巡る真相を追及していく、湊かなえお得意の学園ミステリー。
湊自身がはじめて脚本に挑戦し、女性教師を演じた長澤まさみにとっても新境地を開きました。
6:離島の分校で起こった悲劇に端を発する人間模様【2012年】
Rie_Kato
自然美の感動を切り取った映像は心に染みる。淡々と暗く重めだけど、子供たちの歌声に救われる。未來くんの言葉なきシーンに涙。
okamoto_jyugyou
ストーリー自体はシンプルであるが、クライマックスまでのさまざまなプロセスによって、想像をかき立てさせられる作品。せつなく温かいそんな気分にさせられます。
短編集『往復書簡』に所収されている『二十年後の宿題』を原案として映画化。稚内、利尻島、礼文島といった日本最北の地を舞台に、生徒6人の小さな分校で起こった悲劇を引きずった、児童と先生の20年後の再会を描いた人間ドラマです。
吉永小百合が小学校教師・川島はるを演じた他、森山未來や満島ひかり、宮崎あおいなど演技派俳優が脇を固めました。
7:瀬戸内海に浮かぶ島を舞台とした純愛ミステリー【2014年】
『Nのために』
10年前に発生したセレブ夫妻殺人事件の判決に疑問を抱く元警察官が事件の真相に迫ろうとする、湊かなえが2010年に発表した小説のドラマ化。榮倉奈々、窪田正孝、小出恵介が事件に関わる若者たちを、元警官を三浦友和が演じます。
登場人物が「N」のイニシャルを持つ点、事件の発端に純愛要素を含むなど、さまざまなミステリーが絡み合っています。
8:娘を殺された母親と4人の元少女たちの運命【2012年】
『贖罪』
とある田舎町で発生した女児殺害事件において、暴走する女児の母親と殺害前に居合わせた4人の少女の運命を描いた、湊かなえの3作目の小説をドラマ化。
母親役に小泉今日子、成長した4人の少女を蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴といった面々が演じました。